双龍は逆行する   作:リタナ

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 ついに本を全巻買いました。そしてアニメも見ました。その勢いでまた続きを書きました。まだまだ読み込みが甘いので齟齬がある部分が多いので目を細めながら読んでください。そしてこれは勢いで書いておりますので中身に期待しないでお読みください。読んだ後の誹謗中傷はやめてください。少しでも楽しんでいただけると幸いです。
 最後に前話まで読んで下さった方、お気に入りに登録して下さった方、感想を下さった方本当にありがとうございます!!


出会い

 

 

 俺はマイキーの事を考えて、目の前で死んでいった奴のことだけ考えて、もっと今助けないといけない人間がいるかもしれないという事に頭が回っていなかった。そんな動揺を投げ捨てて頭から水を被って、布を口に巻き、燃え盛る家の中へと飛び込んでいく。制止する今は見ず知らずの二人の叫び声を耳に入れながら。

 

 俺が無謀な行動に出た理由は少し時間を巻き戻す必要がある。

 

 今俺の目の前に飛び込んできた燃え盛る家を見て思い出した事があった。マイキーと出会って一気に流れて来た記憶の中にイヌピーと思い出話をしている記憶があった。その中で九井がイヌピーの姉を好きであり、告白をした日に家が火事になってしまったという事。そして九井が水を被って助け出したのは自分で、その後姉は助けられたが全身火傷を負って治療費に4000万いるという事。そのために九井が金稼ぎに奔走し、それが軌道にのり始めた瞬間に亡くなってしまった事。それを話すイヌピーは淡々としていたが、その中に少しの寂しさと悔しさを感じた。きっと九井が自分の側にいてくれた時を思い出していたからだと勝手に想像している。俺は「そうか」としか言えなかったし、イヌピーも慰めて欲しい訳でもないし、その後は普通の思い出話に切り替わっていった。

 

 それを思い出した俺は今目の前の火事の家を見て、その前で項垂れている面影のある二人を見て、一気に行動に出つつ、必死に考える。間違えてイヌピーを九井が助けたということはイヌピーの姉は相当似ていると考えられる。そしてその時両親の話は出て来なかったからもう家に残っているのは一人で一階は探しているだろうから二階へと走る。煙と炎が充満していて、肌も目も喉も痛い。すると一つの部屋で倒れている人を見つけた。確認している暇も本人か分かるわけでも無いのですぐに背中に背負って階段を駆け降りる。何とか玄関から外に出ると中に人がいて助けて欲しいと二人が懇願している声が聞こえるが、何処にいるかよく見えない。クソ、火事のせいなのか少し目が見えづらい。すると火事の家から出て来た俺に気づいたのか駆け寄ってくる。

 

 「...っ。あ、赤音さん?赤音さん!」

 「赤音!!赤音!!」

 「ちょっと落ち着け!!取り敢えず救急車は来てるのか?来てるなら案内しろ。今少し目が見えづらいから案内がないと運べない。」

 

 俺の言葉に冷静になったのか、服を掴んで「こっちだ!」と引っ張っていく。取り敢えず背中にいる人を救急車に何とか乗せて一息つく。目も段々と見える様になってきて、取り敢えず帰ろうと立ち上がると服の裾を引かれた。そこには裾を掴んでいる九井がいた。

 

 「助かった。本当に助かった!俺一人じゃ助けられなかった!お前が居なかったら赤音さんは...。あ、ありがとう。本当にありがとう。」

 

 つっかえながら俺に頭を下げて礼を言う九井に少し面食らう。

 

 「俺もたまたま通りがかって、たまたま上手く助けられただけだ。それにまだちゃんと助かったかどうかは病院での検査をしてみないと分からないぞ。後俺は龍宮寺堅だ。お前名前は?」

 「名乗ってなかったな。俺は九井一。確かにそうだが、お前のおかげで赤音さんが死なずに生きていた。だから言わせてくれ。本当にありがとう。」

 

 深々とまた頭を下げる九井を見て、なんとも言えなくなる。一息ついて取り敢えず「まぁ家帰るわ。」と言って歩き始めると後ろから「何かあれば相談してくれ!絶対力になる!」と叫ばれた。九井が力になってくれるのはありがたいが、今は一刻も早く帰りたいので手を振って応えるだけ。本当に疲れた。ざっと確認したが、身体中痛いだけで火傷はしてない様だ。裾の長い服を着て助かった。取り敢えず風呂に入り、これからの計画の練り直しを行う。今日は助けられたが行き当たりばったりで行くと助けられる人間も助けられない。必ず助けると決めた決意を再度思い出し、そして今日の出会いに感謝する。この出会いがきっといい方向へ向かわせてくれるはずだ。襲ってくる眠気に抗えず目を閉じる。

 

 静かになった部屋で龍だけは眠った子供を見守っている。今日の救うことが出来た命を見つめながら、これからこの子供が進む道の険しさの一端を感じながら。

 

 

 

 

 

 

 




 
 前二話より少し長くなりましたが、ここまで読んでくださった方本当にありがとうございます!!感想の方のリクエストというか私自身も書きたかった部分を書かせていただきました。次の話は一応プロットを少し進めている所です。早めに投稿出来る様に頑張ります。最後にくどい様ですが本当に読んでくれてありがとうございました!!
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