世界の中心で笑ったバケモノ   作:強烈ミントのキセル

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残念ながらレベルは0

学園都市に来たら、まず能力測定をする。

俺はまだしていないのだが、高校の行事としてちょうど能力測定があったので、俺はついでにしておくことにした。

能力測定は正直俺にはよくわからない内容がたっぷりだが、言われた通りにこなしていれば普通に終わる。

俺の能力からしてレベル4は堅い、そう思うだろうが……残念ながらそうでもない。

 

 

 

『橘チャン、レベル0なのです』

 

「はぁ……そうですか……ついてねぇ」

 

色々、まあ、あるんだろう。

 

『橘チャンこればっかりは仕方ないのですよ……』

 

「まあ、脳ミソでカバーすればおk?あと義手でする貫手……」

 

これは言っていなかったが俺は両利きで、右手が諸事情により義手だ。

基本俺は両方の手で貫手をするが、右手…つまり義手は伸びる。

なので義手での貫手は掃除ロボだろうが何だろうが簡単に貫通することができる。

さながらロングスピアである。

あ、言っておくが人相手には基本左手なので……まぁ、余程の事がなければグロい事にはならない。

 

ちなみに俺は貫手しかできない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おい、いつでも良いとは言ったがな……流石に日曜日はなぁ……」

 

「休みだから良いのです……」

 

「そうじゃねぇ、ほら、ここに来て初めての休みだから色々あるだろ……」

 

「そ、そうでしたね……先生は急いで仕事終わらせちゃいましたけど……橘チャンにも予定が……」

 

「いや、まぁ……別に良いんだけどさぁ……貯金もそれなりに下ろしてきたしさ」

 

再びケーキ喰いに喫茶店へと来た俺と小萌センセイ……

色々と物品(主にタチコマ関連)を購入する為に少々多目に貯金を下ろしてきたが、四捨五入して1000円のケーキは末恐ろしい。

別にケーキくらい好きなだけ喰えば良いのだが……

 

「迷惑でしたよね……」

 

そう、ブツブツ呟きながらモソモソとケーキ喰うのはやめて欲しい。

喰うならこう……嬉しそうにだな……

 

「別に迷惑じゃねぇって……そう暗い顔すんなって……いや、マジで……」

 

「でもですね……」

 

「ほれ、このパフェでも喰っとけ……」

 

「へ?た、橘チャン!?」

 

店員を呼び出してパフェ(税込み1890円……どうしてこうも高いんだ?)を頼んだ。

店員に変な顔をされたが……どういう意味だ?

 

「橘チャン……えっとですね……私は教師で橘チャンは生徒なんですよ?」

 

「は?……ん、まぁ……言わずもがなそうだが?」

 

生憎だが俺には何がなんだかサッパリわからん……どうやらこの状況は一般常識にはないようだ。

 

「お待たせいたしました、当店目玉のラブラブパフェでございます……ごゆっくりどうぞ……」

 

そう言って店員はテーブルにパフェを置いた。

しかし名前が気になる……メニューには単なるパフェとしか記載されていなかった気がするし……ラブラブ?何だそれは……

 

「この店の目玉か……成程旨そうだ……良かったじゃないか、高かったんだからちゃんと喰えよ?」

 

「「「「へ?」」」」

 

店内の空気が凍った……何だ?

 

「俺は……激辛麻婆豆腐(何故喫茶店にこれがあるのかわからんが)でも頼むかな……店員さん、これください」

 

「は、はい!!!」

 

何だろうか……空気が微妙すぎる。

 

「何だ?………てかおい、喰わねぇのかよ」

 

センセイはパフェを眺めるばかりで一向に食べようとしない。

こういうときにはどうするんだったか……確かタチコマが見ていた育児番組では……

 

「ほれ、アーンしな」

 

「ふぇ!?」

 

こうやって喰わせるんだったか……

こりゃあ……センセイのちびっこっぷりも合わせて当にそれだな。

…………ん?

 

「どうしたセンセイ……ささっと喰えよ」

 

「で、でもね?橘チャン……?」

 

「何だよ……高かったんだからちゃんと喰ってもらわねぇと大損なんだが……」

 

そうこうしている内に店員が麻婆豆腐を持ってきた。

真っ赤で旨そうだ……うん。

 

「うん、旨い……にしても……」

 

何故この麻婆はこんなにも冷めているんだ?

これはこれで新感覚で旨いが……うん。

 

 

 

その後約5000円と1200円支払い、小萌センセイと解散した。

始終顔真っ赤だったが……何だったんだろうか……

さて、それはともかく、今現在重要なのは買い物である。

俺はタチコマにバイクの如く乗り、タチコマはキュルルルルッ……と無駄なくスイスイ進んで行く。

確かツッチーの妹だっけか?どうだったか知らんが……アイツの身内に掃除ロボの上に正座してる奴いたようないなかったような……まぁ、乗り方は違うがあんな感じだ。

 

『レイさんとお出掛け~やった~!』

 

「おいおい……はしゃぎすぎて物にぶつかるなよ?」

 

『僕はレイさんの愛棒だよ?大丈夫だよ~~』

 

「まぁ……そいつはそうだが……」

 

今日買うのはタチコマの後付け装備用のパーツ。

つまりこのままでも強いタチコマが更に強くなるって事だ。

 

『あ、そういえばレイさん』

 

「ん、どうした?」

 

『レイさん、午前中何してたんですか?』

 

「む……まぁ、友達と飯喰いにな……」

 

俺は昼飯を喰ったので、あながち間違いじゃない。

それにセンセイは俺的には先生ってか友達の分類だしな……

 

『そうですか……』

 

「おう」

 

しばらく静かな空気が流れる……微妙な感じだ。

 

『レイさん……』

 

「ん?」

 

『最近僕との時間が減っているような気がするんでスケド……』

 

「まぁ……今回はあんまり大きく動けない仕事だからなぁ……」

 

『昔はそうでもなかったんですけどぉ…おいてけぼりは寂しいのです……』

 

「おいおい……お前は俺の相棒だぞ?んなわけないだろ……」

 

大切だからこうして一緒に出掛けるし、ここじゃなかなか手に入らないポケットマネーに大ダメージの天然オイルだって購入している。

毎週木曜のワックスは欠かさないし、月1の手作業、肉眼でのメンテナンスも欠かさない。

ホイールの擦り減り具合も毎月確認するし、毎日ウィルスバスタープログラムも俺のできる限りの演算を駆使して強化している。

できうる限りの望みは叶えてやれるようにしているし、絶対に破壊されないように秘密兵器だって積み込んだ。

だからまぁ……本当は3機開発する予定だったのがコイツ1機になっちまったんだがな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「今日の出費は……結構使ったな……19万6千円っと……仕事しねぇとなぁ……」

「帰ったら財団から依頼来てねえか確認してくか……」

「次はどんなのかねぇ……切り裂きジャックとかか?」

 

『え~!?あんな危険なお仕事をまたやるんですか!?』

『やめておきましょうよ!!!』

『レイさん死んじゃいますよ!!!』

 

「アホ、死ぬわけねぇだろ……」

「危なくなったら今まで貯蓄してきたエネルギー放出するべ……」

「消し炭にしたって財団も許してくれるだろ……」

 

『うぅ……オールドマンみたいなのはもう嫌だよ……』

『ホイールが全部腐食しちゃって動けなくなって……うぅ……』

 

「ま、危なくなったら助けるさ……」

「お、依頼来てるな……何々……件の楽譜に関する羽ペン?」

「面白そうじゃねぇか……」

 

SCP財団を御存知だろうか?

彼、橘 零はその手の世界ではSCPハンターとして有名である……

ゼロ タチバナ……彼を知るものはこう言う。

『彼は凶悪なSCPよりも凶悪なモンスターだ……彼の戦いを見たとき、私は彼がSCPなのではないかと疑ったよ』……と。




愛棒……愛方……誤字にあらず。

より楽しみたい場合(ないでしょうが……)はSCP財団日本訳と検索してみると良いでしょう。
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