世界の中心で笑ったバケモノ   作:強烈ミントのキセル

4 / 8
お気に入りやコメント、ありがとうございます!
尚、SCP財団の警告文はジョークなので、御了承下さい。


SCP-012-X 恐怖の羽ペン

『SCP反応!近いよ!!!』

 

「おう、こりゃ……超強力で凶悪だ……」

 

『うん……気を抜いたら演算が乱されそうだよ……』

 

「注意しろ~……イザとなったら俺に飛びつけ……」

 

『へ!?そ、それはぁ……』

 

簡潔に言うと今現在仕事中だ。

学校……は、諸事情による休み扱い。

アホの統括理事長には、無理に話を着けておいた……最後まで奴は納得していなかったが、貴様の計画の邪魔をするぞ…と、脅して何とかした。

仕事の内容はSCP-012不吉な曲に関連するSCPで、恐怖の羽ペンという名前らしい。

SCP-012の関連SCPらしいのでどう番号が振り分けられるのかは知らないが、012の後ろにXとでもつくんじゃないだろうか?

 

『ぼ、僕みたいな硬い鉄に抱きつかれても……』

 

「おい、帰ってこい……」

 

さて、そうこうしてやって来たのはSCP-012……面倒だな。題名であるゴルゴダの丘とでも呼ぶか。

ゴルゴダの丘が発掘された場所より南東に約二キロ半、現地の住人からは悪魔の寝床と呼ばれるボロ小屋……その地下である。

発見者は……おっと、コイツは【削除済み】とでも言っておくか。

発見者である【削除済み】は地下室に入るのをギリギリ踏み留まり、財団に連絡……俺が依頼を承けてこうしている。

その羽ペンがどういう効果をもたらすかは知らんが……タチコマの話を聞く限り、ゴルゴダの丘とそう変わらないのではないだろうか。

 

「あっちは確か……見たものは楽譜を自分の血で完成させようとし、『完成できない』……そう言って自殺するんだったか……」

 

『うん、でも殆どは自殺する前に出血多量で生命活動を停止してしまうらしいけど……』

 

らしいってのも、ゴルゴダの丘は俺がこの世界に入る前にSCP財団に回収されたSCPなので、あまりその時の状況は知らないのである。

悲惨だった……ってのは、資料にあるソレの取扱いや、その時の記録を見る限り理解できる。

俺が回収したSCPだって、かなり危険なモノが多いらしく(最近は財団が俺に危険なSCPの回収を依頼しているらしい……)……例えばぺスト医師(触ったらメキョッと殺されてゾンビにされる)やらゾンビ菌(感染したらゾンビになる)やらオールドマン(触ったらそこが腐食するし、喰われる)とかな。

 

SCPの特殊能力が通用しないのも、俺自身の能力のおかげなのだが……まぁ、こればっかりは自分の能力を大いに利用するしかないだろう。

 

一番回収が難しかったのは……SCP……何だったか?とりあえず幼女と、そのすぐ下の水の妖精、後はオールドAIだな。他は力ずくでどうとでもなったしそうでもなかった。

特にオールドAIは、俺の演算とタチコマの補助がなかったら厳しかったかもしれない。

ネットワークに逃げているヤツを捕獲しろと財団に依頼されたんだよな。

 

それと比べれば、パッと見つけてパッと小型シェルターに回収してパッと帰ってパッと財団に後始末を任せればそれで終わる分、かなり楽だ。

 

『あ、あれだよ!!!って………あれ、シャイボーイ!?』

 

「なぬ?」

 

確かに羽ペンはあった……しかしタチコマの発言の通り、ヤツがいた……

SCP-………忘れた(2000以上いるんだぞ?)。シャイボーイ……己の顔を見た者を問答無用で殺しに掛かるヤベェSCP。

アイツとはかなり因縁深いアレコレがある。

下手に姿形が人間に近いだけあって、ツルッツルな皮膚やら骨と皮だけの体とか、異様に長い腕とか、何より常時白目の顔……はっきり言おう、気色悪い。

ファーストコンタクト、諸々では殺しちまったが、色々あった後に回収した。

顔を見ない様にすれば良いのだが……そうするとタチコマが危険で危ない。

ヤツはモニター、カメラ越しでも顔を見たら発狂する(2体目でわかったこと)。写真だろうが関係無い(3体目でわかったこと)。絵はギリギリ大丈夫らしい。

タチコマは三つのカメラの他に、小さいのが六つほどある。

無人ロボットでも駄目(つまり破壊されてしまった)だったので(五体目でわかったこと)、タチコマも無論駄目だ。

ついてねぇ………

 

「タチコマ、下がれ……顔を見ないようにカメラをオフにして、音響センサのみで活動しろ」

 

『りょ、了解しましたぁ~………』

 

名前も忘れたが……何とかの石像だったか?ソイツの対策の為にカメラを取り付け過ぎたか……

とりあえず………だ、

シャイボーイは放っておいて……羽ペンを回収して、地下への入り口を封印しておけば……大丈夫だろう。

ヤツは顔を見なければ無害だ。

 

「タチコマァ……ギアチェンジしておけ……羽ペン回収後、すぐに離脱するぞ」

 

『了解しましたぁ~!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後どうなったかって?

そうだな……義手を取り替えないとマズいかもしれない……とでも言っておこうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「報酬が70……ね。まぁ、妥当か……しかし少ない気がするのも妥当である」

 

まあ、生活費と、友人(主にセンセイだが……)に付き合う費用(奢りやらなんやら)、後は滅多にないが治療費や、後はタチコマの分だ。

 

「6日はちと休みすぎたか……」

 

移動に2日と半日、回収に半日、財団と話をつけるのに3日……

俺の能力は別に早く動ける能力って訳でもないのでタチコマで移動したのだが、下手な航空機よりも安全で早い。

しかしまぁ、それでも時間がかかったが……

 

「あ~!橘チャン!!!」

 

「ん、センゲフォオ……ど、どしたの?」

 

一瞬ピンクが見えたと思ったら腹(鳩尾)に衝撃が……能力の発動がもう少し遅かったらかなり危なかった……かもしれない。

かもしれない……というのも、俺の腹に突っ込んできたのは小萌センセイだから……まぁ、そんなに痛くないと、そういう事なんだよね。

 

「てかどうしたよセンセイ……」

 

「2日ほどって言ってたのに……心配したのです!!!」

 

「…………え?あ、あぁ……事情が変わってさぁ……」

 

「それならそうと連絡するべきです!!!」

 

「そう言われても困るんですけど……衛星電話ってバッテリーの消費が激しいんですよね……」

 

タチコマの外付けバッテリー、コレが意外と便利で、色々とお世話になっている。

何度も言うがタチコマはオイルで動いているので、このバッテリーは好きに使える。

まあ、タチコマの武装のひとつである強力スタンガンはバッテリー消費するが。

 

「心配させたら補習なのです!」

 

「ん、まぁ……休んだ分はよろしく頼まぁ……」

 

スケジュールには余裕がある。

手元(つまるところのポケットマネー)には70あるし……貯金もそれなりにあるし……あれ、なら何で俺は仕事なんぞしたんだ?

あ、そうか……貯金が一定の金額から下回ったから仕事したんだったか……そうそう。

で、

 

「おう、ところでセンセイ」

 

「何ですか?」

 

「ほれ、やるべ」

 

「へ?」

 

「土産土産……心配させた分はこれで許してくれや」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「橘チャンから貰ったこのお土産……」

「何だろ……」

「SCP-2083-X……青い真珠?」

「綺麗な腕輪……装飾は青い真珠だけど……わぁ……四個も……」

 

SCP-2083-X 青い真珠……

SCP-2083 幸福の二枚貝より生成される真珠。

所持者に小さな幸福を与えると言われており、見た目も美しい。

この真珠は74年に一度生成され数もかなり少なく稀少価値が高いので、Cクラスの職員ですら見ることが許されていない(Dクラスまである)。

 

橘 零の仕事による報酬が低かった理由、財団との報酬に関する交渉が長引いた理由、それらがこの真珠にあるのかどうかは【削除済み】である……




今更ですがオリジナルSCP出ます。
記載が面倒なので、SCP-○○○○で表記します。
Xは、本家のSCP-○○○○-2みたいな扱いです
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。