指摘にもありましたが、オールドマンも橘にシメられた事によって性格がまともになっています。
ヤベェ幼女と年頃サキュバスは……出ますよ。えぇ。
あ、あと他作品書いてて思ったんですが……文字数長くしようとすると私ってダレるんですよ多分。
そこで短くしようと思いますはい。
あと書き方変えます。
「橘チャ~ン」
「おう」
午前十時……ではなく午前九時半……当然、待ち合わせ時間よりも早く集合場所へと向かうのは狩人として基本中の基本だ。
ちなみに俺はここに八時には来ていた。
タチコマ含め上条と白いのに部屋を任せておいた。
上条の部屋は怪我人を安静にしておくには些か不便すぎるからな……
「にしてもでけぇボストンバックだな……何が入ってんだ?」
「何って……着替えなのですよ……」
「着替えって……そんなにいるか?」
下手したらセンセイよりも大きいかもしれないボストンバック……正直そんなに着替えがいるとは思わないのだが……
「橘チャンこそ……荷物それだけですか?」
「俺はショルダーバッグひとつで移動できるのさ」
「便利ですね~……先生には考えられないのです」
「はははっ、どっちかっつーとセンセイにはボストンバックよりリュックサックのがお似合いだな」
てかランドセル……うわ、似合いすぎて気持ち悪っ……見た目はあれでも俺よりもすんげぇ年喰ってっからなぁ……
「むぅ……今バカにしましたね?」
「してねぇ……さっさと行くぞ……ほれ貸せ」
「あ……私の……」
流石にちびなセンセイに巨大なボストンバックを運ばせるのはどうかと思うからな……にしてもだ、
「静岡……だったか?」
大分遠いな……ま、その分飯には期待するがね。
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これは宿泊用兼、式場でもあるホテルの一室での出来事である。
ここでは小萌、零の二人が泊まっているのだが……両者共に着替え中の様子。
「あれ……橘チャンまだ着替えてるんですかね……」
バスルームから出てきたのは小萌……零は未だ別室で着替えている。
女性である小萌よりも準備が長いとは……いったい全体どういうことなのか。
「うぅ……それにしても……」
「先生は悪い人なのです……」
さて、こうして小萌が頭を抱えているのもつい先日の事の話……
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『私の結婚式……小萌も来てくれるわよね?』
「も、勿論なのですよ!」
『そう、良かった……』
『小萌も早く彼氏くらい作りなさいよ~』
『あ、でも小萌には無理かな~なんて……』
『冗談よ~』
「か、彼氏くらい……い、いるのですよ!」
『あらそうなの……意外ね』
「むぅ……き、紀美子の旦那さんよりも……」
「格好良くて、強くて、私の我が儘に付き合ってくれて、特別なのですよ!!!」
『そう……』
『ならその好い人も連れてきなさいよ』
「ふぇ!?」
『勿論、その人がアナタの我が儘に付き合ってくれるなら……』
『何があっても連れてこれるわよね?』
「も、勿論!ギャフンと言わせてやりますよ!」
『期待してるわよ~』
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「何であんなこと言っちゃったんだろう……」
「うぅ……先生と生徒なのに……」
落ち込んでいるがまぁ……見栄を張った結果である。こればっかりは自業自得だと思うしかない。
それはさておき、身悶えしている小萌を冷やかな目で見ている零がいるのだが……放っておくべきなのか。
「ぅぅぅぅぅぅううう!」
「何やってんだセンセイ……バカなのか?」
「きゃぅんっ……た、橘チャン?」
「準備は終わった…んです………か?」
「ふぇ!?」
零のいる方向へ振り返った小萌は固まってしまった。
無理もない……髪、髭、etc.を整えた零は最早誰だお前状態なのである。
「た、橘チャンその格好……」
ただのストリート迷彩柄着た老け顔がタキシード着たダンディなお兄様になった……以上。
「おう、まぁ……センセイには世話んなってるしな……」
「流石に恥をかかせるわけにもいかねぇだろ?」
「一張羅とか引っ張り出してきた……文句あるか?」
気恥ずかしそうに苦笑いするその表情が素晴らしい程に様になっている。
「そ、そんな!?」
「え、えっと……何て言ったら良いのかその……」
「格好良い……本当に……」
「そうかい」
「そいつは良かった……」
端から見れば金持ちの親子なのだが……それは黙っておこう。