その後も食料採集をするシャオリーとカナタ達。大分カバンに入らなくなってきた。
「うーん。パンパンになって来たな。」
「それじゃあ今日の分はコーヒーとお茶になるやつを集めて終わりにする?」
カナタの言葉にシャオリーは聞く。
「え!惑星Ziにもコーヒーがあるんですか?」
「なんだか意外だな」
惑星アストラにある飲み物が違う惑星である惑星Ziにもある事に驚くアリエスとシャルス。シャオリーは説明した。
「そんなに意外じゃないよ。グローバリーIII世号よって小麦等の植物や動物も来たからね。地球の食べ物もあるよ。」
惑星Ziには地球から来た動植物もいる。実際、小麦粉がないとできないお菓子もあるのだ。シャオリーは「今日のはポタンポの根で作ったコーヒーだけどね。」と付け加えた。
「根っこでコーヒー出来るんすか?」
ルカはシャルスに聞く。
「出来るよ。実際、タンポポの根を焙煎して出来るコーヒーもあるからね。彼女が言っているポタンポはきっとタンポポに近い植物だ。」
シャルスが説明している間にシャオリーは3種類の花を持ってきた。
「それじゃあ今から摘む花を説明するから聞いてね」
『は―――い!』
ウルガ—以外が手を上げて応える。
「まずはスコス。水色の花が集まって咲いてる花ね」
そう言って水色の小さな花が集まっている花を見せる。紫色だったらリコリスに似ている花だ。
「次はミカモ。ピンク色で可愛らしい花だよ」
ミカモはカモミールに似ている。
「最後はポタンポの花の根。ポタンポは赤色の花びらが多くて必要な根はこれぐらい長いから掘る時は何人かで掘る事!今日は一本だけで十分だから」
最後のポタンポは赤色のタンポポ。シャオリーの手で説明された根っこは60cmぐらいだ。
「皆わかった?」
『は―――い!』
「わかった」
こうしてカナタ達は説明された3種類の花の採取を始めた。
「あ、シャオリーさん!スコス見つけたっすよ」
「うん!間違いないね!」
ルカがさっそくスコス数本を見つけた。
「シャオリーちゃんミカモ見つけました!ウルガーさんが採ってます!」
「………ぶはっ!あのウルガーさんがあんな可愛い花摘んでるっすか!?」
アリエスの言葉に噴き出すルカ。ウルガーはカッコイイ系が似合う。しかしミカモの様に可愛い花を摘んでいる姿は面白い。
「摘んできたぞ」
ウルガ—本人が現れた。手にはミカモ数本。
「……うん。ありがと」
シャオリーも懸命に笑いをこらえてミカモを受け取る。
「どうした?」
「いやいや!なんでもない!」
「そうそう!なんでもないっす!」
シャオリーとルカが言っているとだ。
「おーい!皆手伝ってくれ!」
少し離れたところでシャルスが呼ぶ。傍にはカナタの姿があった。
「シャルスさん。どうしたんですか?」
「何かあった!?」
シャオリー達が2人の下へ行く
「うおおおお!!」
そこには懸命にスコップを使って地面を掘るカナタ。傍にはお目当てのポタンポ。
「ポタンポを見つけたんだけどさっき説明された根より長くってね」
「わかった。大将、俺も手伝うぞ」
ウルガ—の言葉に「サ、サンキュー」と少々疲れ気味にカナタが言う。三人がかりで掘ることになったポタンポ。しばらくして……
ズボ!
「採れた――――!!」
「やったっすね!!」
「いやーポタンポの中では長い方だよ」
「1メートルぐらいですね」
アリエスの言う通り先ほど採れたポタンポの根は1メートル。大変なのは無理もない。でもお目当てポタンポの根はカナタ、シャルス、ウルガーの頑張りで採れた。こうしてカナタ達はアストラ号へ戻ることになった。