その後もシャオリーと共に食料採集をするカナタ達。ある時は木の実を採ってきたり、またある時はルカが作ってくれた釣り竿で魚釣りをした。
その後……とうとう惑星アストラまでの食糧と水が集まった。
「…うぅ。とうとう行っちゃうんだね」
《グルルル》
「ぐす…そうだなぁ」
お別れの時間だ。シャオリーとカナタ達はお別れが辛いのかほとんどが涙目。ヴィオもなんだか悲しそうだ。
「でもカナタ達帰らないといけないもんね。オリジナルを捕まえたり、他の友達や先生たちを安心させないといけないからね」
「……はい。そうですよね」
シャオリーの言葉にアリエスも頷く。アリエスのオリジナルは元々クローンを作り出すことを拒絶していた。なのに彼女の父親のせいでアリエスは勝手に作られた。だから彼女はアリエスを守るために代理母となった侍女に託したそう。養母となった侍女はそのオリジナルの分まで嘘偽りのない愛情をアリエスに注いでくれた。だから早く帰って養母を安心させたいのである。
シャオリーは1枚の写真を出す。
そこにあったのはシャオリーとヴィオと一緒に映るカナタ達B5班の姿。
「これ…ずっと大事にするからね」
「ああ。俺たちもこれ、大事にするよ。」
この写真を2枚作り、1枚はシャオリーとヴィオに。もう1枚はカナタ達が持つことにしたのだ。
ゴゴゴゴゴゴゴ
B5班が乗り、浮かんで行くアストラ号。するとシャオリーは
「ヴィオ!伏せ!」
ヴィオに指示を出した。言われた通り伏せをするヴィオ。その状態のヴィオに登り、シャオリーはコックピットに乗る。シャオリーはシートベルトをつけながら言う。
「最後の最後まで追いかけるよ!」
《ガアアアアァァァァァ!!!》
その言葉に気合を入れるヴィオ。そしてアストラ号を追いかけた。
***
「うーん。ちょっと乗り遅れちゃったかな。」
ヴィオに乗り遅れたせいかアストラ号の方が速い。
「ヴィオ!ブースター行くよ!」
《ガァ!》
レバーを掴むシャオリー。そして一気に押し出すとブースターによって一気にスピードアップした。そのおかげでアストラ号と並走した。当然、アストラ号の中では
『シャオリー!?ヴィオ!?』
シャオリーとヴィオが最後の最後まで追いかけてきたことに驚いていた。しかしその驚きはすぐに終わる。
「シャオリィィィィ!!!ヴィオオオォォォ!!!」
「さようなら―――――!!!」
「ありがとね―――――――!!」
「シャオリーちゃぁん!ヴィオちゃぁん!!」
「二人の事は絶対に忘れないっすよ――――!!」
この数日、お世話になったシャオリーとヴィオの行動に大泣きした。こうしてアストラ号は少しずつ上昇。とうとう見えなくなってしまった。
「………皆気をつけてね」
《………ガァ》
―惑星Zi出発から23日後ー
「お母さん!!」
「アリエス!!良かった無事で!!…ぐす…よかったぁ」
オリジナルたちは逮捕され、養母は泣きながらアリエスを抱きしめた。
B5班帰還直後は世界中が驚いた。行方不明だったカナタ達が戻ってきた。しかも彼らが違法クローンで、その親がオリジナル。行方不明の理由がバレないための一斉殺処分だったから無理もない。さらにカナタが執筆した旅の全容が綴られた「アストラ号の冒険」によって惑星ドンアドロイには人とゾイドが居たことに誰もが驚き、シャオリーとヴィオとの交流とその別れに涙を流した人たちが続出した。その後惑星ドンアドロイの名称が政府によって正式に惑星Ziになったり、しばらくフェイスペイントと色んな動物型ロボットを作るのが流行った(一番人気が赤い三角とライオン型)。
こうして7年後
探検家となり、「アストラ号の冒険」でボロ儲け(ユンファ談)したお金でアストラ号を買い戻したカナタはザックと王様になったのに勝手に来たシャルス(曰く黙ってきた)と共に宇宙へ行くことになった。
「あ、そうだ。」
「どうしたザック?」
「何かあったのかい?」
ザックは持ってきた人が入るぐらい大きい箱に触れる。
「コイツを紹介しないとな」
「「?」」
その言葉に疑問符を浮かべるカナタとシャルス。ザックが側面を開けるとだ
《ガアアア》
「「ヴィオ!?」」
ヴィオだった。
「なんでヴィオが!?てか小っちゃ!ヴィオ小っちゃ!」
「それにカラーリングが昔のカナタの宇宙服だし…」
カナタとシャルスの言う通り、小さく(といっても普通のライオンサイズ)、昔カナタが来ていた宇宙服と同じ色だった。
「二人だと流石にどうかと思ってな。ヴィオをイメージしたサポートアイテムを作った。色はスターアイランド探査の代表がカナタだから昔の宇宙服にしてみたんだ。」
「なるほどね。なら名前はカナタがつけないとね」
「お、俺!?」
チビヴィオはじ――――…とカナタを見ている。その様子に負けたのか「そうだなぁ」と考える。
「
シャオリーとヴィオのことを絶対に忘れない。そんな思いでつけた。
《ガァ!》
「うお!?」
気に入ったのかチビヴィオはカナタにすり寄る。
「気に入ったようだな。」
「よし!ザック!シャルス!シャオヴィー!乗るぞ!」
「「アイ・イエー!!」」
《ガァ!!》
アストラ号に乗ったカナタ達は自分の席に座る。シャオヴィーは「俺の席はここ!」とばかりにカナタの隣に行く。
「アストラ号発進!!目的地 未知の世界へ!!」
こうしてカナタ達を乗せたアストラ号は宇宙へ飛んだ