ハイスクールREAL×EYES   作:オクトリアン

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皆さん、新年あけましておめでとうございます!
ようやく身の回りが落ち着いたので、投稿させて頂きました。
今年も不定期更新ですが、よろしくお願いいたします!
さて今回は、前回、堕天使に狙われた歩夢は駒王学園に通うが、何やら一誠の様子がおかしい様で、更に今度は歩夢に春が来る!?
続きは小説をご覧下さい!
最後に、質問や感想は随時募集していますが、最低限のマナーを守ってお書きください。


第二話「悪魔なカノジョ達は敵?味方?」

「行ってきまーす···。」

 

そう言って元気が無さそうに扉から出る男はこの家の主、紫電歩夢だ。彼が元気が無いのは昨日の出来事のせいだ。

 

歩夢は昨日、天野夕麻に呼ばれて南駒王公園に向かうと、急に三人の堕天使に襲われたのだ。そして歩夢は、仮面ライダーゼロワンに変身し、三人の堕天使を撃退したのだが、突如四人目の堕天使が現れ、不意打ちをくらい、堕天使達から逃げられたのだ。

 

しかも、その後に自分が通う駒王学園の生徒である木場佑斗と塔城子猫が魔法陣らしきものから出てきたこと。一日に様々なことが重なりすぎて歩夢の頭は未だに処理出来ず、パンク寸前なのだ。

 

「はぁぁぁぁ〜···。」

 

歩夢は溜息をつきながらも自分の通う駒王学園へ到着した。

 

「おはよぉ〜···ん?」

 

歩夢は疲れながらも挨拶をしたが、何時もなら元気に挨拶を返してくれる一誠の声が聞こえないため疑問に思う。

 

一誠の席を見ると、一誠が座っていた。だがいつもの様な元気が全くないのだ。

 

「···あっ、松田、元浜、おはよ。一誠はどうしたんだ?」

 

「おぉ歩夢、いや、俺達も分からないんだ。何かいきなり『夕麻ちゃんとのデートの結果だけど〜』って言ってきたんだが、俺達は天野夕麻とか知らないし第一、一誠に彼女ができるなんて有り得ない!って言ったら一誠がこうなったんだ。」

 

松田が一誠が元気が無い理由を聞くが、歩夢は首を傾げる。

 

「何言ってんだ松田?先週の木曜日に天野さんが一誠の彼女になっただろ『歩夢!』うお!?」

 

歩夢は松田の言葉に呆れながらそう言い返すと急に一誠が歩夢に掴みかかってきた。

 

「お前、夕麻ちゃんのこと覚えているのか!?」

 

「な、何だよいきなり『答えてくれ!頼む!!』お、おお。天野夕麻はお前の彼女で、昨日の日曜日にデートをする約束をしてたんじゃなかったか?」

 

歩夢がそう言うと、一誠は身体を震わせ···、

 

「やっぱりそうだよな!ほら見た事か松田、元浜!やっぱり夕麻ちゃんはいたんだよ!」

 

一誠は何時ものテンションに戻り、松田と元浜に指をさしてそう言った。

 

(どうしたんだ···一誠の奴?)

 

だが歩夢は先程までの一誠が気になっていた。

 

 

 

 

 

 

 

午前の授業が終わり、昼休みに入った時、歩夢は駒王学園の屋上に座っていた。

 

「···やっぱり、たまには此処で一人で食べるのもいいな。」

 

歩夢は何時もは教室でクラスメートと食べるのだが、悩みがある時は決まって屋上に行き、そこで一人昼ごはんを食べるのだ。

 

「···昨日、一誠に···天野さんに何かあったのか?」

 

歩夢は色々な可能性を考えていた···。

 

「すいません。隣、いいですか···?」

 

「···ん?」

 

突然歩夢に声をかけられ、歩夢が顔を上げると···そこには、塔城小猫が立っていた。

 

「え!?あ、い、良いよ。」

 

歩夢は小猫が突然現れ、声をかけられたことに驚きながらも、隣に来ることを了承する。

 

歩夢が了承すると、小猫は歩夢の隣に座り、お弁当を取りだし食べ出す。

 

塔城小猫は歩夢の通う駒王学園の一年で、歩夢の後輩にあたる。小猫の外見は、完全な幼児体型で、男子だけでなく、女子生徒にも人気があり、この学園のマスコット的存在と言われている。

 

ちなみに歩夢は小猫をチラチラ見ながら食べていた。

 

ただしチラチラ見ている理由はやましい理由ではなく···、

 

 

 

 

 

(アイエエエェェェ!?!?ナンデ!?トウジョウ=サンナンデ!?ま、まさか昨日のことが···ば、バレてないよな!!塔城さんに見つかる前に退散したもんな!うん!!多分···多分大丈夫だ!!)

 

 

 

昨日のことを見られていないかが、今の歩夢が心配している事だった。

 

「···あの、私の顔に何か着いていますか···?」

 

歩夢が小猫の顔を見ていると、小猫が目を合わせてきて、歩夢にそう言った。

 

「ウェ!?だ、大丈夫!!なんでも!なんでもないから!!」

 

歩夢はびっくりするが、直ぐに出来るだけ答えを返し、弁当をかきこむ。

 

「そ、それじゃあ俺はこれで『ちょっと待ってください』···な、何でしょうか···?」

 

歩夢が弁当を食べ終え、屋上から去ろうとしたら、小猫から待ったがかけられた。

 

「あの···紫電先輩に話したいことがあるんですが···今日の放課後、空いてませんか···?」

 

そして小猫が言ったのは、放課後が空いているかという質問だった。

 

「え?ど、どうしてか···き、聞いてもいい···?」

 

歩夢はいきなりそう言われたのが気になってそう聞いた。

 

「それは···先日から、紫電先輩のことが気になっていて···それで、歩夢先輩のことをもっと知りたくて、二人で話したいんです。···どうでしょうか?」

 

そう小猫は歩夢と話したい理由を言った。

 

小猫が自分と話をしたい理由を聞いた歩夢は···、

 

 

 

 

 

(え!?な、何だ!?こ、これはまさか···愛の告白!?い、いや待て!先日のことかもしれない···罠の可能性も···!それか···俺のお笑いのファン!?い、いや〜それだったらどうしよう!もしサインをお願いされたら···!)

 

 

 

···等と様々な可能性を歩夢は考えていた。その結果···、

 

 

 

「分かった、一緒に話そう!それで、放課後何処へ向かえばいいんだ?」

 

歩夢は小猫のお願いを快く了承した。

 

「ありがとうございます。場所は···此処でお願いします。」

 

小猫は小さく頭を下げ、お礼と放課後に来て欲しい場所を教えた。

 

「分かった!それじゃ、また放課後!」

 

歩夢は小猫に返事を返し、小猫に手を振って屋上から階段を降りていく。

 

 

 

 

 

「···はあ、どうしてこう俺は断れないんだろう。昨日もイズに注意しろって警告を受けたのになぁ···。」

 

階段を降りる途中、歩夢はため息をつきながら、イズに言われた言葉を思い出す···。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『歩夢社長、私は申されましたよね?歩夢社長は狙われる立場なのですから普段から気をつけてくださいと。もし今回のように私がゼロワンドライバー等を渡さなければ、歩夢社長は無事ではすまなかった可能性があるのですよ。それに、もしゼロワンの正体が歩夢社長だとバレたら、何かの事件に巻き込まれてしまう可能性もあるのですよ。私は、それが心配でならないのです···。ですので歩夢社長、極力、人前でゼロワンに変身するのはおやめ下さい。よろしいですね?』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イズに言われた言葉を思い出しながら降りていると、踊り場で何かを話している一誠、松田、元浜の三人を見かけた。

 

「歩夢!丁度良かった、お前に話したいことがあるんだ!」

 

歩夢が降りてくるのに気づいた一誠が、歩夢に声をかける。

 

「実はな歩夢···、俺の携帯に登録してあった夕麻ちゃんのメールアドレスが無いんだ。写真にも、着信履歴にも夕麻ちゃんの名前が一切なかったんだ。」

 

一誠から言われたのは何時ものスケベ話では無く、一誠の携帯電話に天野夕麻が関係することが全て消えていることだった。

 

「えっ?そんな訳ないだろ。ちょっと貸してみろ。」

 

歩夢はそう言って一誠から携帯を借りて見るが···、

 

「···本当だ。天野さんに関係するものが一切ない。一誠自ら消すわけないし···。」

 

一誠の言った通り、携帯には天野夕麻に関係するものが一切なかった。

 

「お前ら、本当に夕麻ちゃんの事覚えて無いのか?」

 

「だから行っただろ?天野夕麻なんて知らないって。どうせお前らたまたま同じ夢を見たんじゃないか?」

 

「何度も言うが俺たちはそんな子を紹介もされてないし彼女とか有り得ない。」

 

考える一誠と歩夢に松田と元浜はそう言う。

 

「···本当に夢だったのか···でも···アレは····あっ···。」

 

一誠が何かを考えていると、突然なにかに気づいたかのように上を見上げる。

 

歩夢も一誠の見ている方へむくと···そこには赤髪の長髪の女子生徒が一誠達を見ていた。

 

(あの人って確か···、

 

 

 

三年のリアス·グレモリー先輩だったよな···?)

 

歩夢は自分たちを見ている女子生徒を見て、一誠達がこれまで話していたスケベ話の思い出し、その特徴に当てはまる人物を導き出した。

 

「リアスお姉様だわ!」「今日も相変わらずお美しい···!」

 

上の階にいる他の女子生徒の声がそう聞こえる。

 

歩夢の視線の先にいるリアスは、全駒王学園生徒から慕われている女子生徒で、女子生徒からは『リアスお姉様』と呼ばれるほど人気が高い。

 

するとリアスは、階段を降りていき、自然に一誠達の方へと近づいてきた。

 

歩夢はリアスを妨害しないよう踊り場の端による。

 

そして歩夢の前を通り過ぎた。

 

 

 

っ!!

 

歩夢の前を通り過ぎる時、歩夢はリアスと目が合った。その瞬間、歩夢の背筋が凍る感覚に襲われた。

 

歩夢がリアスの方を見ると既に階段を降り、何処かへと歩いていった。

 

(···今の感覚は···一体···?)

 

松田達が大声でスケベ話をしていることが気にならないほど、歩夢は考えていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

放課後、歩夢は屋上へと向かう階段を上がっていた。

 

「一体塔城さんは何を話す気だったんだ···?もし···昨日の事だったらこれをつけて···いやいや!イズが人前で変身するなって言ってたじゃないか!」

 

歩夢は上がりながら、小猫が何を話すのかを考えていた。考えていると、自然と昨日から鞄に入れているゼロワンドライバーへと視線が移る。しかし、イズに言われたことを思い出し、首を振る。

 

そんなことをしてる間に、屋上に出る扉の前についた。

 

「ふぅ〜···よし!」

 

歩夢は一回深呼吸し、気合いを入れてから扉を開けた。

 

 

 

 

 

そこには既に小猫が立って待っていた。

 

「ごめん塔城さん···待ちました?」

 

歩夢は待っていた小猫に恐る恐る声をかける。

 

「いえ、私も先程来た所です。それで、話ですが···。」

 

小猫は首を振り、大丈夫だという意思をむける。

 

「えっ、え〜っと···お、俺に答えられることなら何でも答えるよ。」

 

歩夢は緊張しながら小猫に向けてそう言う。

 

「···分かりました。それでは···、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

先輩、昨日南駒王公園に居ましたか?

 

小猫はそう言い放った。

 

「···いや、居なかった『嘘をつかないでください。』」

 

歩夢が居なかったと主張するが、直ぐに小猫が言葉を切る。

 

「紫電先輩が先日、南駒王公園にいたことは分かっています。私が聞きたいことは、どうやってあの場を切り抜けられたのかです。先に言っておきますけど、私は紫電先輩が嘘をつくとすぐに分かります。なので、正直に答えて下さい、貴方は、どんな力を持っているんですか。そして、どうやってあの場から生きて帰れたのですか?」

 

小猫は歩夢を追い詰めるかのように言葉を歩夢にぶつける。

 

小猫の容赦のない言葉に歩夢は···、

 

「···ごめん、それは俺に答えられることじゃないみたいだ。それじゃあ、また明日···。」

 

歩夢は、逃げることを選択した。小猫から背を向け、扉に向けて歩き、扉を引いて開ける···。

 

 

 

 

 

「んぷっ。」

 

扉を開けて歩き出した瞬間、歩夢の顔に柔らかいものが当たる。

 

「な、何が『あらあら、見た目によらず大胆ですね。』···んぇ?」

 

歩夢は当たったものを見ようとすると、目の前から女性の声が聞こえ、歩夢は情けない声を上げて正面を見た。

 

そこには、スタイル抜群で紫色の髪をポニーテールにしている女子生徒が立っていた。

 

「···うぇあああ!!!???ご、ごめんなさい姫島さん!!こ、これは!けっ、決してわざとでわなく····!」

 

歩夢は自分が当たったものが彼女の胸だとわかった瞬間、歩夢は大きな声を出し、顔を赤くしながら下がり、彼女に頭を下げる。

 

彼女は『姫島朱乃』、駒王学園の三年であり、同学年のリアスと同等の人気がある。そして、リアス·グレモリーと姫島朱乃の二人を合わせて、『二大お姉様』と呼ばれるほど人気が高い。

 

姫島は頭を下げる歩夢を見てクスッと笑い···、

 

「ふふっ、大丈夫ですわ。でももし、何かお詫びがしたいと言うのなら···、

 

 

 

 

 

 

 

私にも、貴方がどのような力を持っているか、教えてくれる?」

 

薄く目を開き、歩夢を見てそう言った。

 

「っ!」

 

歩夢は瞬時に理解した。彼女も小猫と同じく自分のことを探っている人物だということに。

 

「ご、ごめんなさい···話すことは何も『紫電君、正直に話す方が君のためになるよ。』っ!?」

 

歩夢が姫島のお願いに断りを入れて帰ろうとすると、姫島の後ろから男子生徒の声が聞こえ、姫島の後ろから現れる。

 

姫島朱乃の後ろからでてきた男子生徒の名は、『木場祐斗』といい、歩夢や一誠と同じ二年の同級生だ。学校中の女子から人気があり、誰にも優しく接する姿から、『王子様』と学校中から呼ばれるほどである。

 

「紫電先輩、話してください。あの日、何があったのか···。」

 

歩夢の後ろから小猫の声が聞こえる。歩夢は自分の後ろにいる小猫を見て視線を逸らし、自分の前にいる姫島と木場を見る。

 

(ど、どうする···!?どうやってこの場を切り抜ける!?

 

① 姫島さんと木場さんを突き飛ばして逃げる?···論外だ!!俺が突き飛ばしたせいで二人が怪我なんてしたら、絶対次の日から全校生徒を敵に回す!!

 

② どうにか見逃してもらう?···絶対無理だ!!この手のヤツは俺が話すまで絶対離さないやつだ!!

 

③ 正直に話す?···現状これが最善の手だ!でも···話したらイズと約束したことを破ってしまうし、何より···俺の戦いにこの人達を巻き込んでしまう···どうすれば···!)

 

歩夢は周りを見渡しながら、切り抜ける策を考え続けた。

 

そして、正門の方を見た時、ある物が歩夢の目に入った。

 

ある物を確認した後、歩夢は覚悟を決め、姫島の方へと顔を向けた。

 

「···分かりました。昨日、何があったのかを話します。」

 

歩夢は姫島達へそう言った。

 

「話をしてくれる気になって助かるよ。それじゃあ『でも!』」

 

木場が一歩前に出て、歩夢へ言っている言葉を歩夢は大声で遮り、

 

「話すのは···、また何時かでお願いしますぅぅぅぅ!!!」

 

歩夢は大声で叫びながら正門側の柵に向けて走り出し···、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

柵を飛び越えて、下へと落ちていった。

 

『なっ!!!???』

 

三人は歩夢が突然とった行動に驚きながら、歩夢が落ちていった柵へと近づき、周りを見渡す。

 

「っ!祐斗先輩、朱乃先輩!アソコです···!」

 

小猫がそう言って指を指した先には···、

 

 

 

 

 

 

 

木の枝を飛び降りながら、下へと向かっている歩夢の姿だった。

 

「全く···無茶をするね。ここから跳んであの木に捕まって降りるだなんて···。」

 

「あらあら、本当に大胆な子ですね。ふふふ···。」

 

歩夢の姿を見た木場と姫島はそう言った。

 

「ともかく紫電先輩を追いましょう、祐斗先輩、朱乃先輩。」

 

そう小猫が言うと、二人は頷き、屋上の扉を開けて下へと降りていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ぜぇ···ぜぇ···な、何とか上手くいったぁ····。」

 

三人から逃げた歩夢は現在、駒王学園から少し離れた場所で休んでいた。

 

「でも、多分すぐ追いかけてくるはずだ···!早く逃げなくちゃ···。」

 

そう言って歩夢はカバンからゼロワンドライバーを取り出し、腰に装着した。

 

「えーっと·····あった!『ライズフォン』。」

 

そう言いながら制服のポケットからプログライズキーと同じ位の大きさの機械を取り出した。

 

その機械には画面が着いてあり、幾つかの絵柄が描いてあるものがあった。

 

そして歩夢はその中で、バイクの絵柄が描かれているものを押した。

 

『バイクアプリの起動を確認しました。』

 

押した瞬間、その機械から音声が聞こえた。

 

そして歩夢はライズフォンをゼロワンドライバーに認証させた。

 

『Changing to super bike motorcycle mode』

 

認証した時、衛生ゼアから何かが飛び出し、地上へと向かっていった。

 

『頭上にご注意下さい。』

 

その音声が聞こえ、歩夢は一歩後ろへと下がった。

 

後ろに下がって暫くして、先程歩夢がいた場所にひとつの物体が降りてきた。そして地上に近づくと、ゆっくりとなり、地面から数センチ浮いて止まった。

 

それは先程歩夢が使っていた機械をそのまま大きくした様な物だった。

 

歩夢はその物体に近づき、先程押したものと同じ、バイクの絵が描かれているものを押した。

 

 

 

その瞬間、その物体が展開していき···、

 

オーダーライズ!ライズホッパー!

 

その物体は、バイクへと変化をとげた。

 

歩夢はライズホッパーのハンドルに掛けられていたヘルメットを取って被り、ライズホッパーに跨る。

 

「とりあえず松田の家に行こう。今日の会話の様子だとそっちに居そうだ。」

 

そう歩夢は考え、ライズホッパーを走らせて松田の家へと向かう。

 

 

 

 

 

その様子を、一匹の蝙蝠が見ていた·····。

 

 


 

 

「はぁ···はぁ···!」

 

駒王町の町中を、一誠は走っていた。

 

松田と元浜と共に松田の家に行ったが、天野夕麻のことが気になって、直ぐに帰路に着いたのだ。

 

その時に、松田の家にいる時に、部屋の電気を消したはずなのに、明るく見えたり、力が漲ったり、聞こえるはずのない遠くの声が聞こえたり、周りからの視線に敏感になったりと、今まででは有り得ないことが一誠に起こっているのだ。

 

「俺の体···どうしちまったんだ···!?」

 

一誠はそう呟きながら、走っていった。

 

「はぁ···!こ、この公園は···!」

 

しばらく一誠が走り、疲れて止まった場所で顔を上げると、そこは一誠と夕麻がデートした時に立ち寄ったはずの公園だ。

 

「そうだ···、ここで···夕麻ちゃんとデートをしたはずなんだ···。」

 

そう言いながらその公園にある噴水の塀に手を置く。

 

「夕麻ちゃん···あれが夢だったなんて···俺···信じたくねえよ···!」

 

一誠は震えながらそう言う···。

 

 

 

 

 

 

 

突然、一誠を包む空気が変わる。

 

っ!!

 

一誠は空気が変わったことに気づき、後ろを振り返る。

 

そこには、コートを着た男がたっていた。

 

「これは数奇なものだ。こんな地方の市街で貴様みたいな存在に会うのだものな。」

 

そう言いながら一誠の方へと歩いてくる。

 

(な、何だ···!?身体の震えが止まらねえ···!)

 

その男を見た瞬間、一誠は身体の震えが止まらずにいた。

 

そして、男と一誠の目が合った。

 

「っ!うわっ!」

 

一誠が男の目に驚き、後ろに下がろうとした瞬間、今まででは有り得ない程、身体が後ろに下がったのだ。

 

「ちょっと下がったつもりだったのに···!?」

 

一誠は自分自身でここまで飛べたことに驚く。

 

「···逃げ腰か。」

 

「っ、訳分かんねーよ!」

 

男がそう呟いたのを聞いて、一誠は叫びながら逃げ出す。

 

一誠が走っていると、目の前に黒い羽が落ちてくる。

 

「羽!?···夕麻ちゃん!?···っ!?」

 

一誠が羽が落ちてくる出処を見ようと見上げると、一誠の真上に黒い翼を生やした先程の男が空を飛んでいた。

 

男は素早く飛び、一誠の前に止まった。

 

「下級な存在はこれだから困る。」

 

「なっ···!また夢かよ···!?」

 

一誠はこれまでの急展開についていけず、頭が混乱している。

 

「ふむ。主の気配もなし。仲間の気配も感じない。消える素振りも見せない。魔法陣も展開しない。状況分析からすると、お前は『はぐれ』か。ならば、殺しても問題あるまい。」

 

男はそう言いながら手をかざし、手に青い光の槍を作り出す。

 

そして男は槍を逃げ出している一誠の背中に向けて投げ飛ばす。

 

そしてその槍は一誠の身体を貫く···。

 

 

 

 

 

 

 

瞬間、横の茂みからバイクが飛び出し、槍を弾き飛ばした。

 

「「っ!!」」

 

男と一誠は突然現れたバイクに驚きながらも警戒する。

 

そしてバイクは一誠の目の前に止まり、バイクを運転していた人物がヘルメットを外す。

 

 

 

 

 

「大丈夫か!?一誠!!」

 

「っ!?あ、歩夢!?」

 

バイクを運転していたのは歩夢だった。

 

「貴様は···あの時の人間か!何故ここに居る?ここは結界が張られているはずだ。」

 

男···ドーナシークは邪魔をした人間が、先日、自身達を退けた人間だと気づくと、歩夢に警戒しつつ、何故この場にいるのかを問う。

 

「確か···ドーナシーク···だっけな?俺は朝から一誠の様子が変だったから、放課後に松田の家に行ったはずの一誠に会いに行ったんだが、松田からもう一誠は帰ったって言われてな。それで念の為に一誠が何かに巻き込まれた時に場所が分かるよう、一誠の携帯の裏に小さな発信器を付けといたんだ。発信器が示す場所に向かっている途中で突然、この公園で反応が消えたからな。それで怪しんだ俺はこの公園に向かい、今この場に居るってことだ。」

 

そう言いながら、歩夢はゼロワンドライバーを腰に装着する。

 

そして、プログライズキーを構える···。

 

『お待ちください、歩夢社長。』

 

構えようとした瞬間、歩夢の頭の中にイズの声が響いた。

 

歩夢はその声を聞いた瞬間、目を閉じた。

 

そして歩夢が再び目を開けると···、

 

 

 

そこは、真っ白な空間で、周りには青い文字で0と1が連なりながら流れていく空間に変わっていた。

 

この場所は、衛星ゼアの思考回路であり、歩夢は今、自身の脳とゼアが無線通信の状態になっており、人工知能と同じ思考速度となっている。

 

そしてその空間の奥からイズが歩いてきた。

 

「歩夢社長、このままこの場で変身してしまった場合、一誠様を歩夢社長の戦いに巻き込んでしまう可能性が大きくなります。それに、関係ない一般人の前での変身は禁止という約束を、貴方の養父である『そんなことは分かってる!!』···では、何故?」

 

イズは歩夢に対して変身をすることはあまり宜しくないということを説明していたが、歩夢は途中でイズの言葉を切る。

 

「···確かに、このまま変身してしまうと、一誠を俺の戦いに巻き込んでしまう···でも、ここで変身せずに一緒に逃げようとしても、恐らく俺たちは捕まって死んでしまう···それに、少し離れて変身しようとしても、戻ってきた時には一誠は死んでいるかもしれないんだ!だったら···俺は一誠の前で変身する。そして一誠を···俺の変身を見た人達を、皆を助ける!俺の秘密が···俺の正体がバレることが俺の枷になるのなら···俺は···正体がバレても良い!バレてでも、俺は皆を守り続ける!今、一誠を助けられるのはただ一人···、

 

 

 

 

 

俺だ!!!

 

歩夢はイズの目を見ながらそう叫ぶ。

 

叫ぶ歩夢を見て、イズは···

 

 

 

「それでこそ、歩夢社長です。」

 

イズは微笑み、そう言った。

 

「歩夢社長、私と初めて出会った時に、私に歩夢社長の夢を話してもらいました。『人間とヒューマギアが手を取り合って過ごせる世界にしたい』と···。

 

歩夢社長、貴方様の夢の為に戦ってください。」

 

イズは歩夢に微笑みながら、そう言った。

 

「···ああ、ありがとう、イズ。俺、頑張るよ!」

 

歩夢はイズに向けて、笑顔を浮かべながらガッツポーズを見せる。

 

「でも、一つだけ約束してください···、

 

 

 

 

 

 

 

必ず、家には帰ってきてくださいね。」

 

イズはそう言って小指を出す。

 

「ああ、約束だ。」

 

歩夢も小指を出し、イズの小指に絡める。

 

「じゃあ、行ってくるぜイズ!」

 

「行ってらっしゃいませ、歩夢社長。」

 

二人はそう言って、思考回路から出た。

 

 

 

思考回路から出た歩夢は目を開けると、プログライズキーのスイッチを押し、ゼロワンドライバーに承認させる。

 

 

 

《jump!》

 

 

 

《オーソライズ!》

 

 

 

そして、衛星ゼアから光が歩夢に向けて放たれる。

 

歩夢が手を大きく広げると、目の前に巨大なバッタが降りてきた。

 

地上に降りたバッタは、歩夢と一誠の周りを跳び回る。

 

「な、何が起きてるんだ···!?」

 

一誠は今起きている状況に理解が追いついていないようだった。

 

そんな一誠を横目に、歩夢はプログライズキーを開き顔の横に持っていき···、

 

「変身!」

 

プログライズキーをゼロワンドライバーに装填した。

 

 

 

《PROGRIZE!》

 

 

 

《飛び上がライズ!

 

 

 

ライジングホッパー!

 

 

 

《A jump to the sky turns to a riderkick.》

 

 

 

そして歩夢は仮面ライダーゼロワンへと変身した。

 

「あ、歩夢···なのか···?」

 

目の前でゼロワンへと変身した親友に一誠は戸惑いながら質問する。

 

するとゼロワンは一誠の方へと振り返り···、

 

「一誠···、

 

 

 

俺に、任せとけ!

 

一誠に向けてそう言い、サムズアップした。

 

「ゼロワン···あの時の様には行かぬぞ···!」

 

一誠にサムズアップしていると、ドーナシークから声がかけられた。

 

「ドーナシーク!お前を止められるのはただ一人···、

 

 

 

 

 

俺だ!!

 

ゼロワンはそう言ってアタッシュカリバーを構える。

 

そして、ゼロワンが突撃し、アタッシュカリバーと青い光の槍がぶつかり合う。

 

だが、徐々にゼロワンが槍を押していく。

 

「くっ···、やはり近距離戦闘は分が悪いか···!」

 

ドーナシークはそう言って、光弾をゼロワンと一誠に向けて放ちながら空へと飛ぶ。

 

ゼロワンは一誠に飛んでいく光弾をアタッシュカリバーで弾いていく。

 

「空に逃げたか···なら、これだ!」

 

そう言いながら、フライングファルコンプログライズキーを取り出し、構える。

 

 

 

 

 

 

 

プログライズキーを起動しようとした瞬間、歩夢の背後から赤い光が溢れ出した。

 

ゼロワンが振り返ると、そこには赤い光で出来た魔法陣があった。

 

「あ、アレって昨日の···!?」

 

ゼロワンはその魔法陣が昨日のものと同じだということに気づく。

 

「な、何だ···!?」

 

一誠は何が起きたのか分からず相変わらず動揺している。

 

そしてその魔法陣から、紅い髪の女性、黒髪のポニーテールの女性、金髪の男性、小柄な白髪の女の子が現れた。

 

そしてその四人は、ゼロワン···歩夢と一誠は知っている人物だった。

 

「その子達に触れないでちょうだい。」

 

紅い髪の女性は一歩前に出てそう言う。

 

「アレって···リアス先輩に姫島先輩!?それに木場さんに小猫さんまで···!?どうしてここに···!?」

 

ゼロワンは魔法陣から現れた四人に、警戒しながら一誠の前に立つ。

 

「紅い髪···グレモリー家の者か···」

 

ドーナシークは憎々しげにリアスを睨みつける。

 

「リアス·グレモリーよ、ごきげんよう、堕ちた天使さん。この子達にちょっかいを出すなら、容赦はしないわ。」

 

リアスはそう言ってドーナシークを睨む。

 

「···ふふっ。これはこれは。その者はそちらの眷属か。この町もそちらの縄張りというわけだな。まあいい、今日のことは詫びよう。だが、下僕は放し飼いにしないことだ。私のような者が散歩がてらに狩ってしまうかもしれんぞ?」

 

リアスの言葉にドーナシークは薄ら笑いを浮かべながらそう言った。

 

「ご忠告痛み入るわ。この町は私の管轄なの。私の邪魔をしたら、その時は容赦なくやらせてもらうわ。」

 

「その台詞、そっくりそちらへ返そう、グレモリー家の次期当主よ。我が名はドーナシーク。再び見えないことを願う。そしてゼロワン、次に合間見えた時が貴様の最後だ···!」

 

ドーナシークはリアスとゼロワンを睨みながら黒い翼を羽ばたかせる。そして空へと飛翔し、夜の空へと消えていった。

 

「いっ、一体···何が···起き···て···。」

 

「っ!一誠!!」

 

一誠が何かを喋ろうとした瞬間、一誠は倒れそうになるのを見たゼロワンは、一誠を支える。

 

ゼロワンが一誠を確認するとどうやら一誠は気絶をしているようだった。

 

「あら、気絶してしまったのね。その子の自宅を聞こうと思ったのだけど···。」

 

後ろからリアスの声がそう聞こえた。

 

「まあ、今は良いわ。まずは貴方と話したかったしね、仮面ライダーゼロワン、いえ···、

 

 

 

 

 

紫電歩夢くん?

 

そしてリアスはゼロワンに向けて、そう言った。

 

「···何故そう思ったのか、聞かせて貰えないでしょうか?」

 

「貴方が朱乃と祐斗と小猫から逃げた時に私の使い魔をあなたの監視に付けておいたのよ。そしてこの子が貴方が実際に姿を変える所を見ていたからよ。」

 

ゼロワンが、リアスに自分の正体を言われたことに疑問を覚えたゼロワンはリアスに質問すると、リアスは小さな蝙蝠を方に止まらせながらそう言った。

 

「···どうやら、もうあなた達には正体を隠すことは出来ないようですね。」

 

ゼロワンは溜息を吐きながらそう言った。

 

そして、ゼロワンドライバーのライズリベレーターを元の場所に戻し、プログライズキーを引き抜く。

 

プログライズキーを引き抜いた瞬間、ゼロワンの変身が解除され、元の歩夢の姿へと戻った。

 

「それで···あなた達は一体···、何者なんですか?」

 

歩夢はリアス達を見渡しながらそう言った。

 

「···そうね、これからは長い付き合いになるかもしれないから、私達のことを教えておいた方が良いかもしれないわね。」

 

リアスは少し考える素振りを見せた後、そう言った。

 

「私は···いえ、私達は···

 

 

 

 

 

 

 

 

 

悪魔よ。

 

リアスは薄らと笑いながらそう言った。

 

「あ、悪魔···?も、もしかして皆さん全員が···!?」

 

リアスの言葉に歩夢は周りを見ながら驚いている。

 

「ええ、ここに居る朱乃も祐斗も小猫も···そしてそこで倒れている彼も、私の眷属なのよ。」

 

リアスは三人を見た後、一誠を見ながらそう言った。

 

「姫島先輩だけではなく、木場さんに、小猫さんまで···!?それに···一誠も悪魔だって···!?一体、どういうことなんだ!?」

 

歩夢は親友の一誠まで悪魔だと言われたことに、頭を抱える。

 

「···まあ、いきなり私達が悪魔だって言っても、信用は出来ないわね。それで提案があるの。明日の放課後、貴方と一誠の教室に迎えを行かせるわ。そしてその迎えに来た子について行って私達の元に来て欲しいの。そこで私達のことと、あなたの事を話し合わない?

 

一応言っとくけど、この話には貴方にもメリットは有るわ。私達悪魔のことや、貴方が知りたかった堕天使達の情報等を教えるわ。その代わり、貴方の先程の力のことを説明してもらうわ。どうかしら?」

 

リアスは歩夢達と話すことのメリットや内容を歩夢へ伝える。

 

そして歩夢はゼロワンドライバーに一瞬触れた後、

 

「···分かりました、ゼロワンの情報を教える代わりに···一つ条件として、一人、駒王学園に出入りすることを許可して欲しいんです。」

 

「それは一体誰かしら?」

 

「イズと言って···俺の大切な相棒なんです。イズを駒王学園に自由に出入り出来ることを許可してくれれば、俺もゼロワンの情報をお教えします。」

 

歩夢はリアスにイズを駒王学園に自由に出入り出来るようにすることを条件として、ゼロワンの情報を話すということを言った。

 

歩夢が出した条件をリアスは顎に手を当て少し考える素振りを見せる。

 

そして···、

 

「···いいわ、私の知り合いに声をかけておいて、駒王学園に自由に出入り出来るように頼んでおくわ。明日、そのイズっていう人と共に駒王学園に来なさい。そして、イズさんには放課後まで生徒会室で待って貰うようにするわ。それで良いかしら?」

 

リアスはイズが自由に駒王学園に出入り出来るようにすることを約束した。

 

「はい、構いません。ありがとうございます。」

 

歩夢はリアスに向けて頭を下げる。

 

「それじゃあ、交渉成立ね。明日の朝、貴方の家に朱乃を向かわせるわ。それで、貴方は朱乃とイズさんと共に生徒会室に向かってくれれば良いわ。」

 

リアスは明日の朝、姫島を歩夢の家に向かわせることを言った。

 

「あの、一誠は···?」

 

歩夢はふと一誠のことを思い出し、一誠のことを心配する。

 

「大丈夫よ、私が責任をもって家に帰すわ。」

 

リアスは一誠の髪を撫でながらそう言った。

 

「それじゃあ、また明日。駒王学園で会いましょう。」

 

リアスはそう言って姫島達三人と一誠と一緒に魔法陣に消えた。

 

「···俺も覚悟を決めないとな···!」

 

歩夢はそう言ってライズホッパーに跨り、公園を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

家の敷地内にライズホッパーを止め、自分の家に入る。

 

「お帰りなさいませ、歩夢社長。」

 

家に入ると、イズが玄関で待っていた。

 

「ただいま、イズ。」

 

そんなイズに歩夢は挨拶を返す。

 

阻止歩夢は靴を脱いで家に上がる。

 

「歩夢社長、先程、歩夢社長の養父である···

 

 

 

 

 

 

 

天津 垓(あまつ がい)』様から電話がありました。そして、歩夢社長が帰った時に、歩夢社長自ら折り返しの電話をかけて欲しいとの伝言を受けました。」

 

歩夢は廊下を歩きながら、イズが言った養父···『天津 垓』に電話をかける準備をする。

 

「···ありがとう、イズ。後は俺が養父(とう)さんと話すよ。」

 

「···かしこまりました。なら、私はお風呂と食事の準備をして参ります。」

 

そう言って、イズは頭を下げ、歩いていった。

 

そして、歩夢はライズフォンを操作し、天津垓へと電話をかける。

 

 

 

 

 

「···もしもし、歩夢です。」

 

 

 

『···どうやら無事帰ったようだね、歩夢。』

 

歩夢が電話をかけると、直ぐに歩夢の養父、『天津 垓』が電話に出る。

 

『さて、単刀直入に聞かせて貰うが···、

 

 

 

 

 

私との約束を、破ってしまったようだね?』

 

その言葉に身体がズシッと重くなる感覚を歩夢は感じた。

 

「はい···言いつけを破ってしまい、ごめんなさい父さん···。」

 

歩夢は電話越しに謝罪をする。

 

『·····、

 

 

 

 

 

 

 

何故謝る必要がある、歩夢?』

 

しかし、待っていたのは叱る言葉では無く、怒声でも無い、疑問の声だった。

 

「えっ?で、でも···俺は養父さんとの約束を破ったし···それに···一般人の前で変身したから···。」

 

『私はそんな事を別に気にしてはいない、それに···、

 

 

 

 

 

この約束は、歩夢が破ることを想定してつけた約束なのだから。』

 

歩夢が困惑している時に、天津垓が歩夢に向けてそう言った。

 

『歩夢、私は以前歩夢に向けて『仮面ライダー』とは何か、を聞いたことがあったな。その時歩夢は何と答えたか、覚えているかね?』

 

「···『仮面ライダー』は···、人々に希望を与え、守りたいものを守る存在。そして···、

 

 

 

人々の夢を、日常を守り続ける平和の象徴。それが、『仮面ライダー』だと、答えました···!」

 

天津垓に問われた『仮面ライダー』と言う存在を、歩夢なりに解釈したことを天津垓に向けて再びそう言った。

 

『そう、1000%君は確かにそう言った。君がやったことは君が言っていた、仮面ライダーの姿では無いのかな?』

 

天津垓は歩夢のやったことは、歩夢の言った『仮面ライダー』の存在と同じものだと言う。

 

『歩夢、私は最初から君を怒るつもりは1000%無い。むしろ、歩夢の正義を実行したことを誇りに思っている。だからこそ歩夢···、

 

 

 

 

 

これからは私の言いつけなどを無視し、人々を守り続けると良い。『仮面ライダーゼロワン』として。』

 

天津垓は歩夢に、実質的な制約の解除を言った。

 

これからは歩夢は誰の許可も無しに、自由に仮面ライダーゼロワンへと変身出来るようになった。

 

「あ、ありがとうございます···養父さん···!」

 

歩夢は目に薄らと涙を浮かべながら、そう言った。

 

『さて、仮面ライダーゼロワンの再スタートを記念して、私から一つ、プレゼントとして、あるデータを渡そう。そのデータで、新しいプログライズキーを作るといい。

 

 

 

それでは、私も仕事が残っているから、ここで切らせてもらうよ。

 

 

 

期待しているよ···歩夢···。』

 

そう言って天津垓は電話を切った。

 

「···よーーっし!!明日も頑張るぞぉぉぉーーー!!!」

 

そう大声で言って、歩夢はお風呂場の方へとスキップしながら向かっていった···。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とある場所の一室で、天津垓は電話を下ろす。

 

「···ようやく私の計画も一つ進みましたね。」

 

天津垓は薄らと笑みを浮かべながらそう言った。

 

「歩夢···いや、ゼロワン。今は好きにやると良いでしょう。但し···、然る時が来たら···貴方の力を存分に使わせてもらうとしましょう···。」

 

そう言って机の上にあるチェスのボードの上に置いてある白い『兵士(ポーン)』の駒を、一つ進めた···。




次回、ハイスクールREAL×RIZE

「ようこそ、オカルト研究部へ。」

悪魔との会談···!

「俺のことを話すために、皆さんに俺の秘密を話します···。」

歩夢の秘密···!?

「あうぅ···。どうして私は何も無い所で転けてしまうのでしょう···。」

そして、新しい出会い!

「全ては···アークの意志のままに···。」

次回、ハイスクールREAL×RIZE
第三話「オレは社長、飛電歩夢」

歩夢に使い魔はいる?

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