ハイスクールREAL×EYES   作:オクトリアン

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また大幅に遅れて申し訳ございませんでした!オクトリアンです。
最後の投稿後、仕事場の部署が変更になり、なれるのに時間がかかったり、しばらく鬱になってたりして遅れてしまいました。
その為、このままずっと待ってくれている方々に申し訳がたたないため、今回から一つの話を分割して投稿していきたいと思います。
相談もせずこのような形にしてしまい、申し訳ございません···。
そして、皆様にはアンケートに答えていただきたいです。それは···、
『歩夢に使い魔はいるか?』をアンケートで答えて頂きたいのです。
アンケートの結果によって、戦闘校舎のフェニックス編から大きく変わります。何卒協力をよろしくお願い致します。
ちなみにもしもいる結果になった場合、歩夢がこれまで以上に気張れるようになります。
さて、長い話はこれまでにして、本編を楽しんでください!
そして、Twitterを始めました。どうかフォローをよろしくお願い致します。
最後に、コメント、高評価もよろしくお願い致します!


第四話「シスターと闇と怒りの叫び」その1

「「·····。」」

 

現在、歩夢と一誠は目の前のシスターに見惚れていた。

 

シスターのグリーンの双眸に二人は引き込まれ、見とれているのだ。

 

「あ、あの···どうしたんですか···?」

 

歩夢と一誠が惚けていると、シスターから声がかけられる。

 

「いっ!?いや、何でもないよ!?なあ一誠!」

 

「えっ!?あ、ああ···。っと、大丈夫っすか?」

 

「ああ、ありがとうございます。」

 

歩夢は誤魔化すようにそう言うと、一誠に話を振る。そして振られた一誠は驚きながらも返事を返す。そして一誠は、シスターに向けて手を出し、シスターは一誠の手を握り、立ち上がる。

 

「えっーと···り、旅行でここに来たんですか?」

 

歩夢は目の前のシスターに向けてそう言った。だがシスターは歩夢の質問に首を横に振る。

 

「いえ、違うんです。実はこの町の教会に今日赴任することとなりまして···あなた達もこの町の方なのですね。これからよろしくお願いします。」

 

そう言ってシスターはペコリと頭を下げる。

 

シスターが頭を下げるのに続いて、歩夢と一誠、イズは頭を下げる。

 

「この町に来てから困っていたんです。その···私って、日本語も上手く喋れないので····道に迷ったんですけど、道行く皆さん言葉が通じなくて···。」

 

困惑顔でシスターは胸元で手を合わせる。

 

シスターの話を聞いた歩夢は納得した。確かに英語だと道行く人に聞くのは難しいだろう。

 

所で、先程からシスターである彼女が英語で話しているのに二人が普通に話しているのは理由がある。

 

歩夢は養父である天津垓によって英才教育を施され、会話なら問題ないレベルまで話せるようになっていた。

 

対して一誠の方は対して英語の勉強をしていなかったので話せない···というのはまだ一誠が人間であった時の話になっている。

 

一誠が悪魔になったことが分かった次の日の英語の時間。今までは単語をポツリポツリと言うレベルだった一誠が、いきなりスラスラと英語を話すことができるようになっていた。これにはクラス中が驚いていた。

 

後に歩夢は同学年の木場にこのことを聞くと、悪魔はどのような言語も翻訳できるようになり、言葉が全世界で通じるようになる力が元から備わるようだった。

 

そのことを聞いた歩夢は一誠に向けて様々な言語で話しかけると、一誠はその言語に全て答えることが出来た。

 

だが漢字を見せると、何回も間違えることがあることがわかった歩夢は一誠に向けて、漢字は要勉強であることを伝えると、一誠は頭を抱え嘆いてたことがあった。

 

「教会なら知っているかも。確か、町の外れに教会らしき建物があったはずだ。」

 

一誠の言葉を聞いたシスターは一誠の元へと駆け寄る。

 

「ほ、本当ですか!あ、ありがとうございますぅぅ!これも主のお導きのおかげですね!」

 

シスターは涙を浮かべて一誠に微笑む。そんな彼女に一誠は見惚れていた。

 

だが一誠は視線を下に移動すると、表情が少し歪んだ。

 

「どうしたんだ、一誠?お前があんなに可愛い女の子に対してあんな顔をするなんて···。」

 

歩夢は小声で一誠にそう言った。

 

「い、いや違うんだよ。悪魔になってからその···あの子がつけてる十字架とか見てしまうと拒否反応が出てしまうんだ。」

 

一誠は小声で歩夢にそう言い返す。歩夢はその答えに納得した。

 

「歩夢様。」

 

歩夢に向けてイズが声をかける。

 

「先程、一誠様の言っておられた教会らしき建物について検索した結果、確かにこの駒王町の外れに教会がありました。ですが、その教会は既に使われていないみたいです。」

 

イズは『ゼア』で調べたことを歩夢に伝える。

 

「うーん···もしかして、最近内装を綺麗にして、また使いだしたのかも···っと、あの二人もう先行ってるし···俺たちも行こうか、イズ。」

 

歩夢はイズが調べたことを聞き、教会のことを考えていたら、いつの間にか一誠とシスターが教会に向けて行きだしたのを見て、歩夢とイズは二人を追いかける。

 

 

 

「うわぁぁぁぁん!」

 

教会へと向かう途中、公園の前を横切る時に、公園から子供の泣き声が聞こえてきた。

 

歩夢達がそちらを向くと、男の子が膝を怪我をしたようで、泣いていた。

 

その様子を見ていたシスターは、その男の子の方へ向かっていった。

 

「男の子ならこのぐらいのケガで泣いてはダメですよ。」

 

シスターは男の子を撫でながらそう言い、両手を膝へと当てる。

 

次の瞬間、シスターの手のひらから淡い緑の光が発せられ、子供の膝を照らしている。そして子供のケガがみるみるうちに消え去っていった。

 

(あれってもしかして···神器?)

 

歩夢は、先程のシスターの力を、神器の力ではないかと思っていた。

 

「はい、傷は無くなりましたよ。もう大丈夫。」

 

シスターは子供の頭をひとなですると、歩夢達の方へ顔を向ける。

 

「すみません、つい。」

 

彼女は舌を出して、小さく笑う。

 

すると男の子が立ち上がり、自分の足の調子を確かめた後、

 

「ありがとう!お姉ちゃん!」

 

子供はそう言って走っていった。

 

シスターは首を傾げる。どうやら子供の言葉がわかっていないようだった。

 

「ありがとう、お姉ちゃん。だって。」

 

一誠が子供の言葉を通訳すると、彼女は嬉しそうに微笑んでいた。

 

 

 

「···驚いたでしょう。」

 

しばらく歩いているとシスターからそう声がかけられる。

 

「いやぁ···あっはっは!君、凄い力をもっているんだね。」

 

シスターの言葉に一誠がそう返す。

 

「神様から頂いた素敵なものなんですよ。···そう、素敵なもの···。」

 

シスターは微笑んで言うが、どこか寂しげだった。

 

「あのー『あ!あそこですね!』ん?ああ、あそこか。」

 

歩夢がシスターに先程の表情のことを聞こうとした時、シスターが顔を上げて言った言葉に続いて歩夢もシスターと同じ方向を見ると、その視線の先には、教会があった。

 

「っ!」

 

突然、一誠から息を飲む声が聞こえた。

 

その声で、歩夢は先程一誠の言っていた拒否反応のことを思い出す。

 

「あの、私をここまで連れてきて貰ったお礼をしたいので、御一緒に来て貰えないでしょうか?」

 

「いっ!?いや!ちょっ、ちょっと用事があるんで!」

 

シスターは教会でお礼がしたいと提案するが、一誠はその提案を拒否する。そして、一誠の手が震えていることに歩夢は気がつく。

 

「···ごめん、俺たちもこの後やらなきゃいけないことがあって···気持ちだけ受け取っておきます。」

 

「そうですか···。」

 

一誠達の言葉に、残念そうにシスターはそういう。

 

「あの···私は、『アーシア·アルジェント』と申します。『アーシア』と呼んでください。」

 

シスター···アーシアは一誠達に向けて微笑んでそう言った。

 

「俺は兵藤一誠。イッセーでいいよ。」

 

「俺は···紫電歩夢。歩夢でいいですよ。」

 

「私はイズと申します。よろしくお願いします、アーシア様。」

 

三人はアーシアに向けて、自己紹介をした。

 

「イッセーさんに歩夢さんにイズさんですね。日本に来て、直ぐにあなた達のような、親切で優しい方々に出会えて、私は幸せです。」

 

アーシアは微笑んで一誠達に向けてそう言った。

 

「お、大袈裟だよ。」

 

アーシアの言葉に、歩夢は照れながらそう返す。

 

「是非ともお時間がある時に、教会までおいでください。約束ですよ。」

 

「えっ?」

 

アーシアの提案に一誠は固まる。

 

「ああ···分かった、約束するよ。それじゃあまた。」

 

しかし直ぐに元の調子に戻し、アーシアに返事を返す。

 

「今度またアーシアさんに会いに来るよ、約束する。それじゃ、また会おう。」

 

「次に教会に向かう時に、会えることを楽しみにしております。それでは、また。」

 

「はい!」

 

歩夢とイズもアーシアと会うことを約束する。そして三人はアーシアと別れて、駒王学園へと向かう。

 

アーシアは三人が見えなくなるまで、手を振り続けた。

 

 

 

 

 

 

 

「あなた達、二度と教会に近づいてはダメよ。」

 

「···えっ?」

 

その日の放課後、歩夢達が部室に来ると、いきなりリアスにそう言われた。

 

「あの、どうしてでしょうか?」

 

リアスの言葉にイズが問いかける。

 

「教会は私たち悪魔にとって敵地。踏み込めばそれだけで悪魔側と神側の間で問題になるわ。いつ、光の槍が飛んでくるか分からなかったのよ?」

 

「···マジですか?」

 

リアスの言葉に一誠が声を漏らす。

 

「じゃ、じゃああの時に、教会に近づいた時の悪寒って?」

 

「悪魔の本能が、危険を察知したのね。教会の者と一緒にいることは、死と隣り合わせなの。特に、教会に属する悪魔祓い(エクソシスト)は我々の仇敵。中には、神器を持つものもいるんだから。」

 

その言葉に三人は、アーシアのことを思い浮かべる。

 

「イッセー。」

 

「は、はい。」

 

「悪魔祓いを受けた悪魔は完全に消滅するの。ー無。何も無く、何も感じず、何も出来ない。それがどれだけのことか、あなたには分かる?」

 

リアスの言葉の圧に、歩夢は冷や汗をかく。

 

「い、いえ···。」

 

一誠も歩夢と同じ状況になっていた。

 

「ゴメンなさい、熱くなりすぎたわ。とにかく、今後は気をつけてちょうだい。」

 

「はい··。」

 

リアスの言葉に、一誠は答える。

 

「それと、歩夢とイズさんも気をつけて欲しいの。もし神側に私たちと一緒にいることが知られた場合、あなた達にも命の危険があるかもしれない。気をつけて。」

 

「は、はい···。」「かしこまりました。」

 

リアスの言葉に歩夢とイズは返事を返す。

 

「あらあら、お説教は済みました?」

 

「うおっ!?あ、あーちゃん!?」

 

いつの間にか歩夢の背後にいつものニコニコ顔の朱乃が立っていた。

 

「朱乃、どうかしたの?」

 

リアスの問に朱乃は少しだけ顔を曇らせ、

 

 

 

「はぐれ悪魔の討伐の依頼が、大公から届きました。」

 

そう言った。

 

 

 

 

 

 

 

「はぐれ悪魔は元々、悪魔の下僕だったんだ。」

 

「俺たちみたいなもんか?」

 

一誠は木場からはぐれ悪魔の説明を見る受けながら、はぐれ悪魔のいる場所へと向かっている。

 

「偶に主を裏切り、または殺したりして好き勝手する連中が居る。それがはぐれ悪魔さ。」

 

木場からはぐれ悪魔の説明を受けた一誠は納得する。

 

「あのー、そういえば歩夢は···?」

 

一誠はこの場に仮面ライダーの力を持った歩夢がいないことに疑問を持つ。

 

現在ここにいるのは、歩夢とイズを除くオカルト研究部のメンバーであった。

 

「彼もはぐれ悪魔の討伐を手伝うと言ってきたわ。でも、この問題は私たち悪魔の問題。はぐれ悪魔の討伐を、人間である歩夢に手伝って貰う必要はないわ。だから歩夢の協力は断ったわ。」

 

「そ、そうっすか。」

 

リアスの言葉に、歩夢は返事を返す。

 

「着いたわ。」

 

その言葉で一誠は顔をあげる。

 

「そのはぐれ悪魔さんは、この先にある廃屋でおびき寄せた人間を食べていると言う報告がありまして。」

 

「たっ、食べっ!?」

 

朱乃の報告の内容に一誠は驚く。

 

「それを討伐するのが、今夜のお仕事ですわ。」

 

朱乃は目の前の廃屋を見てそう言った。

 

「主を持たず、悪魔の力を無制限で使うことが、どれだけ醜悪なことか。」

 

木場はそう言いながら廃屋の扉をゆっくりと開ける。

 

そしてゆっくりと、リアス達は廃屋の中へと入っていく。

 

「一誠。」「はい!」

 

しばらく歩くと、リアスが一誠に声をかける。

 

「貴方、チェスは分かるかしら?」

 

「えっ?あの、ボードゲームの···。」

 

リアスの問に、一誠は応える。

 

「主の私が(キング)』、『女王(クイーン)』、『騎士(ナイト)』、『戦士(ルーク)』、『僧侶(ビジョップ)』、『兵士(ポーン)。爵位を持った悪魔は、この駒の特性を自分の下僕の悪魔に与えているの。」

 

「駒の特性?」

 

「私たちはこれを、悪魔の駒(イーヴィル·ピース)と読んでいるわ。」

 

リアスは自分達悪魔の特性を一誠に説明する。

 

「何でわざわざそんなことを···?」

 

「とにかく今夜は、悪魔の戦いというものを···っ!」

 

一誠に説明をしていたリアスは突然、会話を止める。

 

「どうしたんですか部長···っ!?」

 

突然話を打ち切った部長に声をかけた一誠だったが、リアスの目線の先にあるものを見て、息を飲む。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そこには、異形の存在が地面に倒れ伏していた。上半身は女性の身体だが下半身が形容しがたいバケモノだった。

 

その異形の存在が、地面に血溜まりを作って、地に倒れ伏していた。

 

「···死んでからしばらくたっているようね。」

 

リアスは目の前の存在を見てそう言った。

 

「ぶ、部長···こいつは···?」

 

「···目の前の存在こそ、今日私たちが討伐するはずだったはぐれ悪魔···『バイサー』よ。」

 

リアスは目を険しくさせ、一誠にそう言った。

 

「一体···誰が···?」

 

「分からないわ···ただ···『部長···!』っ、どうしたの、小猫!?」

 

リアスが一誠の疑問に答えようとした瞬間、小猫がリアスに声をかける。

 

「あの柱の後ろに、誰かが隠れています···!」

 

小猫は廃屋の奥の方にある柱を指さし、そう言った。

 

一誠が目を凝らし、柱の方を見るが、一誠から見ると、何もいないように感じた。

 

「あのー···小猫ちゃん?何も···いないように感じるんですけど···?」

 

一誠は小猫に向けてそう言う。

 

「···ほんの一瞬だけ、あの柱の後ろに人影が見えたんです···。」

 

小猫は柱を睨みながらそう言った。

 

小猫の言葉を聞いたリアスは、一歩前に出た。

 

「そこの柱の後ろに隠れているのは誰?速やかに柱の後ろから出てきなさい。出てこなければ···あなたを敵とみなし、攻撃を開始するわ!」

 

リアスは柱の後ろに隠れているであろう存在にそう言った。

 

(ひえー···部長、おっかねぇー···!)

 

何者かに言うリアスの姿を見た一誠は、心の中でそう言った。

 

一誠がそう考えていると、突然、辺りに足音が響き渡る。

 

音がした方に目を向けると、柱の影から誰かが出てくる。

 

そして、その人影は一誠達の方へ身体を向ける。

 

『っ!!??』

 

身体を向けられた瞬間、暗闇の中も明るく見える悪魔であるリアス達は、暗闇の中に隠れていた存在に驚愕した。

 

「う、嘘だろ·····!?マジでこの町にいやがるのかよ·····!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ほ、滅·····!!!

 

隠れていた存在は、歩夢から警告を受けていた滅であった。

 

滅の黄色の双眸は、リアス達を見つめていた···。




続く

歩夢に使い魔はいる?

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