知られることのない話   作:まるイワ

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2-4 逃げてきた誰か

 

 

 

 

魔女と魔法少女の反応を追って走った、私と先輩。目的地に着いてみれば、やはりというか、デカい建物の裏手とかいう、人気の無い場所だ。しかも薄暗い。

 

 

「見つけましたわよ!」

 

 

程なくして、先輩が結界を見つけた。チーム結成の為にも、既に戦ってる人には死なれちゃ困る。変身して、すぐに結界に突入した。

 

 

 

周りの景色が、現実ではあり得ないような、不気味なものに変わったのを確認すると、二人して辺りを見渡す。

 

 

「当然だけど、魔法少女も魔女も居ねえな」

 

「既に魔女が居る、奥の方へ行ったのかもしれません。私達もすぐに追って…」

 

 

先輩がそう言いかけた時だ。

 

 

「…?なんか聞こえねえか」

 

「そういえば、何かこう…微かに」

 

 

しかも気のせいか、段々と音量が大きくなってきてるような。声っていうか、地響きっていうか…。

 

 

「!」

 

「先輩!」

 

 

気のせいじゃない。先輩と一緒に、結界の奥の方を見る。複数の魔力の反応が、こっちに向かってるのを感じた。何か来る!

 

そう思って、反応を感じる方向を注視してると、何か見えて来た。……いや、ちょっと待て。あれは…

 

 

 

 

「たぁぁぁすぅぅぅけぇぇぇてぇぇぇぇえ!!」

 

 

 

 

そう叫びながら、半泣きでこっちに逃げてくる魔法少女と、その後ろから迫る、振り子みたいな頭をした魔女と、一本足の使い魔達の姿が、そこにはあった。

 

 

『えぇー…?』

 

 

先輩とハモった。ついでに言えば、表情だって全く同じだったに違いない。

 

 

「いや、ほんと、ふざけんなよマジで…!」

 

 

思わず愚痴る私。こっちに来るのはいい。逃げるのも別にいい。だからっつってお前、あんな大勢引き連れて来ることねえだろ!

 

 

「赤さん、落ち着いて…!」

 

「だってよぉ、見ろよあれ!魔女だけなら兎も角、使い魔までワラワラ居んだぞ!あれ絶対ろくに倒さないで奥まで行ったろ!」

 

 

魔女を倒すことしか考えてなくて、道中の使い魔は全部スルーしてたに違いない。で、逃げてる時にそいつらが、追ってくる魔女と、お付きの使い魔達に合流して…。

 

 

「冗談じゃない。こんなん私達まで危ないだろ」

 

「ピンチはチャンスですわよ、赤さん。ここを乗り切って、必ず勧誘のチャンスを手に入れるんです!」

 

「つってもどうやって…」

 

「前に、私と赤さんでやった攻撃がありますでしょ。あれをもっと強力にすれば、魔女も使い魔も、一気に倒せるかと」

 

 

あの死にそうになった時のやつか…。あの時は何かもう色々とヤケクソだったっつーか、とにかく魔女をぶっ潰すってことしか考えてなかったし…。

 

 

「でも、今度はあんな行き当たりばったりなやり方しません。いいですこと?赤さんは、彼方に座す魔女様御一行に向けて、武器を構えて!ほら!」

 

 

ケツを叩かれた。急かされたから、すぐに右腕を突き出して、パイルを構えて、魔力を込める。お嬢様のやり方じゃないだろ、ケツしばきは…。

 

 

「後は、私がカンテラを」

 

 

懐から幾つかカンテラを取り出す。あの兎の魔女の時と同じようなことをやろうってんだから、この後どうするかは、すぐにピンと来た。

 

 

「行きますわよ!」

 

「オッケー…!」

 

 

つっても、このままじゃこっちに向かって来る、あの魔法少女にまで当たる。すぐに大きい声で呼び掛けた。

 

 

「避けろォ!!」

 

 

その直後にカンテラが、構えたパイルの真正面に放られる。「乗算」も発動させて、迷わず杭を打ち込んだ。

 

衝撃波に叩かれたカンテラが、高速で魔女達に向かって飛んでいく。パイルから打ち出された魔力が「乗算」で上乗せされて、それが更にカンテラに詰まった、先輩の魔力と混ざり合う。

 

カンテラ達は崩壊寸前になりながら、やがて着弾して、あの時みたいに大爆発した。しかも今度は複数回。爆発で煙みたいになった魔力の残滓が、結界内の空高くまで上っていた。

 

 





マギレコ本編の出来事

・いろはがゲームセンターでレナを発見。かえでも現れて、レナに謝ろうとするも、レナは逃げていってしまった。
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