ついに第2部が完結するので初投稿です。
マギレコ5周年おめでとう(激遅)
正直に言って、私は嫌だった。あの人が家に居るってこと。
だって、そうじゃん。いきなり知らない人が出てきてさ、自分の父親とベタベタしてんだよ?ワケわかんねーだろ、そんなのさ。
でも、あの人が悪いことしたわけじゃないから。その辺が分かってる私は、何も言わなかった。ただ、ひたすら避け続けただけで。
そのうち お父さんとあの人は、結婚した。
祝福だのなんだのなんて、私はしなかった。
私だけが、しなかった。
「あの〜………」
「……………」
「やっぱね?こういうの良くないと思うの、私。ねえ?いきなり縛り上げて複数で取り囲んで、みたいなね。こんな…」
「……………」
「…なんか言いなさいよ…!」
テーブルがズラされて、ちょっと広くなった感じのするリビング。その中央に座らされて、しかも縛られてる、白いやつ。
ついさっきこいつはこの家を訪ねてきて、そんであっつー間にこのザマ。玄関から引き摺られてきた辺り、マジ子達に盛大に歓迎されたらしい。私は現場を見てないから知らないけど。どうでもいいわ、そんなの。
「ねー、ちょっとぉ…」
「ウンバボー」
「もへもへ」
「ぷひっぷー」
「ちょ、やめてくれる!?奇声とか!怖い!」
イミフな鳴き声上げながら、白いのの周りをウロチョロしてる先輩達。盆踊りでもやらないような、ふざけた動き。なに、なんか意味あるわけ?その小躍りは。頭もなんだそれ。紙袋かぶって。顔みたいなの描いてんじゃねーぞ。
つって、それに関心もなにも無い私は、そのうち目線を外した。あいつらが何しようが知らねーよ、そんなの。
『ねえ、ちょっと!やっぱり恥ずかしいですわよこれ!?』
『なぁんでぇ!キいてるってマギウスの人に!』
『怖がってるだけなんですよね。はーもう…』
第一、聞こえてんだよ。テレパシーで話してんのが。うるせーの。
「ぬひぬひー」
「ぷるとっぷ」
「ねーもうほんと不気味だからやめて…。ていうかなに?何目的なのこれ」
「いや、マジ子さんが罠かもって言いますので…。こうして対策を」
「あの、急に正気に戻るのやめてもらっていい?」
「えっ。あ、はい。すみません…」
そもそも、白いのは何しに来たわけよ。先輩らはなんか、手紙に講義がどうのとか言ってなかったか?知らんけど。
つーかなにが講義だよ、アホらし。お勉強をやらせたいなら教壇にでも立ってろ。オメーらに教わることなんて無いっつーに…
(……あぁ、そっか)
今の無し。やっぱあるわ、教えてもらうこと。
けど、こいつらアホの羽根共からペラペラ講釈垂れてもらうってのは癪だな?え?
主導権はこっちが握って、その上で懇切丁寧…思っくそわかりやすく話してもらわなきゃ。そうだろ。
「………うっぜ」
「〜……」
さっきからこっちガン見しやがる 鬱陶しいウワサ女に愚痴ってやって、ソファから立ち上がる。
あぁ、そうだ。ついでにこいつのことも聞かなくちゃな。そう考えながら、ふん縛られた白いのに近付く。
「アンタね、縛るにしてもなによこれ。ビニール紐じゃなくてもっとちゃんとした…」
「家にあったので…」
「あと、その紙袋なに。なんでアンタら皆して被ってんのよ。顔みたいなの描いちゃって…」
「さぁ…。おチビさんはガチャ排出率0%だとか、よく分からないことを」
「おい」
ゴチャゴチャ駄弁るやつらに割り込んで、白いのの前に立つ。見下ろす私を、なんだいきなりみたいな顔で見てくる、白いバカ。
「赤さん?いきなりどうし」
「っ!」
「ぶっ!!」
変身して、パイルをアホ面に押し付けてやる。手加減はしてやった。せいぜい感謝しとけ。
「ちょ、鼻!鼻血出た鼻血…!鼻血が!」
「ちょ、赤さん!いきなり何を…!」
「進まねーんだよ、話が。このままブッ込まれたくなきゃさっさとしろ」
ほんと、イライラする。いつまでもチンタラすんなって。
「あ、あによぅ…」
「あんだろ、用事がよ。先にそれ伝えろやマジ」
「それは、だって…!ていうか鼻!痛いんですけど顔…!」
「あーもう、やめて下さいよ…。私達が悪ノリし過ぎたのは分かりましたから」
「その…ね?怖がってる、から…羽根の子…」
チビと年長さんが止めてくる。なんだよ、こいつヤベーだろみたいな顔しやがって。いいんだぞ私は。このままブッ放しても。
面倒くせえなって思って、舌打ち。パイルはどけてやって、とりあえず今、私が一番聞きたいことから喋ってもらうことに…
「じゃ、もう率直にさぁ。あいつ…シーのこと洗いざらい」
『たいちょおおおおおおお!!!』
「のぉ!?え、ナニ!?なに、何なのマジ!?」
…した矢先にこれ。庭に黒ローブ共が雪崩れ込んで来たと思ったら、やたら窓ぶっ叩きやがって。今大事なとこだったろ。空気読めよ、クソ…!
先輩が鍵を開けて、ローブが全員家に上がってくる。こっちのQが有耶無耶になっちまって、私のイラつきがまた強くなった。
「あ…アンタ達いいいいいい!!」
「無事っすか隊長ー」
「もっと早く来なさいよ、バカタレこの!!」
「だって、一人で突撃したの隊長ですし…」
「つーか涙目じゃないですかー。気持ち悪っ」
ローブ達と白いのがなんか話してる。どうでもいいから、早く話戻させてくんねーかな。
「おい!それよか私の…!」
「最初は窓カチ割ろうかと思ったんすけど」
「一応調べたらさー、ガラスってたっかいのなんのって。私ら学生っしょ?無理無理ってなってー」
「あんまり大っきい音立てたらその、近所迷惑ですし…」
「結構現実的なところ気にしますのね貴女方…」
…けど結局、この後ずっとあーだこーだ喋りまくってて、私が割って入ることなんてできゃあしなかった。
こっちが質問する前に白いのは解放されて、じゃあ講義するとこまで案内するからっつって、私らは移動することになっちまって。
移動中、私はずっとムカついたままだった。
「ん。着いたわね。とーちゃくよ、とーちゃく」
「ここって…」
「すっげ寂しくね?シーンとしてる」
「そういう場所選んだんだから。」
家を出てからローブ共に先導されて、それなりに長いこと移動させられた。それも変身して、ビルの上だの建物の影だのを集団でゾロゾロ。
煩わしいけど、人数多過ぎて年長さんの車は使えねーし…。
で、なんだよここ。誰も居ねえ上に、廃屋の中で薄暗いし。そもそも移動する内に街の中心部からはどんどん遠ざかって、人気も無くなってったときてる。
話すんのに、こんな陰気な場所選ぶ必要あんのかよ。なんのつもりなんだか。
「ほら」
「あ?」
私らがあっちゃこっちゃ見渡してるとこに、白いのがなんか投げて寄越した。私らの目の前に落ちたそれは、シート。遠足とかに持ってくアレ。
「んだよ」
「いくら此処が神浜の外れで 人目なんてないってもね、女子が地べたに座るわけにいかないでしょ」
「椅子とかは無いけど、良かったら座んなー」
「………」
「遠慮することないのよ!この為にわざわざ途中で買いに行ったんだから」
…そういや移動中、なんか待たされた時あったな。話聞く気になんねーし、どうでもよかったけど。
マジ子か年長さんに話しかけられた気もする。まぁよく覚えてない。思い出すのも面倒くさい。つか、それよりもさ。
「あ、なんだったらお菓子でもつまむ?ただ聞いてるのもアレでしょ」
「おい…」
「買ったもんじゃなくて私達の食べかけだけど、それでも良ければ、まぁ」
「おい!それより私の質問…!」
「でもほら、チップスみたいに一つの袋に全部入ってるやつじゃなくて、一個一個が包装されてるタイプのやつばっかだから」
「〜!!!」
講義とやらの前に、家で聞きそびれたことを喋ってもらう。そっちが先だ。
そう思ったのに、またこれだ。私の発言が遮られて、したい話が出来ない。
今まではギリギリ我慢出来てたけど、もう無理だわ。ふざけんなこいつら!!
「チョコとか飴とかあるけど、どれ」
「おい!!!」
「うわびっくりしたぁ!……なぁによ、いきなりブチギレて」
思いっきり大声出して、無理矢理こっちに注意を向けさせる。これでようやく話ができるわ、クソ!
「私の質問に答えろっつってんの!あいつの…!シーの事ぉ!聞いてこいっつったよなぁ!?」
「あー、それ…。はぁぁぁぁ…」
「んだよ!」
「せっかちねー、アンタも。モテないわよ、急かす女は」
「あぁ!?」
普段なら流してやる、下らない台詞。でも今の私は完全にキレてる。キレてるから、こんなこともするんだよなぁ!!
「っ!!」
「どおおおおお!?」
「え!赤さん!?」
変身して、衝撃波をローブ共の居る方にブチ込んでやる。当ててない。あいつらの頭の上を通り過ぎるコースに撃ったから。
「ちょっとアンタぁ!危ないじゃない!?」
「さっさと話せってんだろ、あ!?次、当てんぞ!!」
「ちょ、赤ちんダメだって!なんかヤバいよさっきから!?」
「あーもー…。先輩さん、この人置いてきた方がよかったんじゃないです?」
「………」
マジ子が寄ってきて、パイルを下げさせようとする。肩に置かれた手を、体を捻って振り払う。纏わりつくな、鬱陶しい…!
「大変ねー、あんたらのチーム」
「あの、これ以上刺激する前に、本題を話して頂けますこと?」
「や、だからまず話せって!私の…!」
「あーはいはい、質問でしょ!忘れてないから!後でちゃんと話すから!っとにもー…」
「赤さん!……納得はいかないでしょうけど、今は…」
「っ………。チッ…!」
先輩に、割と強い語気で待ったをかけられる。正直邪魔すんなって思うし、言う通り、納得なんて少しもしてねーよ。
してねーけど、白いのから私の質問に答える約束は取り付けた。つって口約束だけど、破ったら今度こそ暴力で口を割らせるだけ。簡単じゃねーか。
まだ腹の虫が収まらない私は、地べたに座ることもないままで、それでも話を聞いてやることにした。
「そーね。やたらと焦らすのも時間の無駄だし、単刀直入に行こうかしら」
「………」
「今回の講義で話すことは、大きく二つ。まずは一つね」
言いながら、白いのは変身を解く。なんの躊躇もないのは、とっくに面が割れてるからなのか。
「ソウルジェムのこと」
指に嵌まった指輪を宝石の形に変えて、白いのがそう言った。
首元に手をやって、自分のソウルジェムを触る。先輩達を見れば、各々指輪になったそれを眺めたり、宝石に変化させてみたりしてる。
「そう、それよ。契約した時に出てきて、持たされる。魔法少女なら皆持ってるやつ」
「ん…。これが…なに?」
「どこまで知ってる?これのこと」
聞いてくる。ソウルジェムのことだあ?そんなもんお前。
「大事なもんなんだろ。私らには」
「濁るから、魔女をボコしてグリーフシード使わなきゃいけないって」
「浄化しないでいると、その内魔法が使えなくなると聞きましたけど…。キュゥべえから」
「ええ、そうね。間違っちゃいない」
「でも」って、白いのは人差し指を立てる。
「それだけじゃあ、ないのよねぇ?」
ドヤ顔で言った。うぜえ。ならさっさと話せや。今度こそ撃つぞ。
「ソウルジェム。魂。つまり、読んで字の如くなのよ。」
「ん〜…?や、どゆこと?」
「命なの。これは。
ソウルジェムは、私達の命。白ローブのその言葉で、場が静まり返る。
でも、それは一瞬の間の話。すぐに私らから疑問の声が出てきて、だだっ広い廃屋に音が戻ってくる。
「………はいぃ?」
「命…?命って、その…」
「言った通りよ。これが命。私達の核…ある意味で、私達自身」
「って言われても。イマイチ飲み込めませんよ、話」
チビの言う通り。なんだそりゃ。なに、私らをおちょくってるわけ?そんな戯言の為に私の質問先送りにしたってか?
おい、いいんだぞ私は。今度こそキツいのやってやったって。言っとっけど まだキレてるからな、私は。
「ま、そうよね。それが自然な反応。信じらんないわよ」
「こんな小っこいのに、私達の生き死にが詰まってるなんてね」なんて宣いながら、白ローブは手のひらのソウルジェムを弄ぶ。
「じゃ、証拠見せたげる」
「証拠ぉ?」
「そ!じゃ、持ってて。これ!」
隣に控える黒ローブ達にジェムを預けて、白ローブがこっちに近づいてくる。え、なにやってんだお前。
敵対関係って言葉を知らねーのかこいつは。お前、こっち6人…まぁ、実質5人だけど、とにかく多人数なんだぞ?そこに変身もしないで向かって来るか普通!?
「なーによ、そんな警戒して!大丈夫、ちょっとだけお話しましょ!」
「は?」
「頭おかしいんです?」
「ほんと失礼ねアンタ達は…。ただ単に、お喋りしながらの方が分かりやすいかなって思ったわけ」
「はあ…」
あーそうですか…。まぁいいわ何でも。ようやく話が進むんだったら、そんくらい我慢してやるわもう…
(ん………?)
白ローブの後ろに目が行く。ソウルジェムを受け取ってた黒ローブ達が、後ろに下がっていく。……なにやってんの?
「なに話そうかしら…。そういえば、アンタ達ってみんな違う学校よね?前に会った時、制服バラバラだったし」
「あ、うん…。私は、大学…。市立大の」
「あー、それで私服。出身とかは?皆この街?」
「…知ってどうすんだ、それ」
「どうもしないわよ?単なるお喋りって言ったでしょ!疑り深いやつねー!」
まぁ、別にいいか。危害を加えようって感じじゃないし。黒ローブ達から視線を外して、白ローブの言う お喋りに戻る。
「で?どうなの生まれは。あ、私はあすなろってとこから越して来たの。まだ小さい頃に、家の都合でね!」
「私は神浜ですけど」
「アタシ、見滝原!」
「えと…宝崎…」
「私は湯国市から…」
「………」
「あんたは?ん?」
「………………二木」
おチビ、マジ子、年長さん、先輩と話していって、最後にちょっと遅れて私が答えた。
あんま話したくねーんだよなぁ…生まれ故郷の話は。辛いことも思い出しちまうし…。
「はぁ〜!見事にバラバラなのねぇ。そんな子達がチーム組んでるんだから、世の中分からないもんね!」
「そんな大袈裟な話でもないとは思いますけど…」
「大体はこの街で育ってる子ばっかりだものー。羽根にも市外から来た子は居るけど、アンタらみたいな形でチーム組んでるのって割と珍し…」
「………?なんだ、おい」
白いののお喋りな口が、いきなり止まる。今の今までベラベラ小うるさかった癖に、どうした。
無駄に嬉しそうだった顔も無表情になっちまって、目もなんつーか、虚?みたいな…
「………………」
「え、おい!?」
「は?え、あの…!?」
様子を見てると、白ローブの体はフラッとバランスを崩す。あっという間に床に倒れたのを見て、私達は揃いも揃って動揺しちまった。
「え、ちょ…なにいきなり!ビョーキ!?キュービョーってやつ!?」
「バカお前!どうせおちょくってんだろ!?私らを…」
「あの…お、起きて〜…」
「高度なドッキリでも仕掛けてきてるんですかね?」
年長さんが白ローブを抱き起こしながら、軽く体を揺さぶったり、頬を優しく叩いたりする。
それでも白いのは、なんの反応も返してこない。目を開けたまま、力が抜けきった体をぐったりさせてるだけ。
「単なる悪ふざけならそれで構いませんが、万が一…本当に万が一、唐突に深刻な不調を招いたという可能性も…!」
「おい、黒いの!!なんかお前らのリーダーヤバくねーか!?」
『…………』
なんか分かんねーけど、マズいんじゃないのか…?そう思った私達は、遠くに固まる黒ローブ共に届くように、大きめの声で呼び掛けた。
なのにあいつら、大して焦った様子も無いまま、こっちを見てるだけ。んだよ、そりゃあ…!
「なに黙って突っ立ってんだオイ!オメーらの頭だろが!そんな遠くに居ねーでさっさと…!」
「あ、大丈夫だよそれー!」
「はあ!?なにが!お前ら、この状態の何処が大丈夫って…!」
「だからー、大丈夫なんだってー!」
「だから、なにが!!」
不測の事態が起きたかもしれないってのに、奴ら、大丈夫の一点張り。イラついて、大声で聞き返した。
「本体から離れ過ぎただけっすよー!だから大丈夫ー!」
「あぁ!?本体だあ!?」
「なにそれー!!」
「えぇー……」
これは本当にドッキリ染みた悪ふざけで、今からその種明かしをしようってことなのか。
一瞬そう考えたけど、返ってきたのは意味不明な解答。離れ過ぎた?本体?何のこったよそりゃあ…!呆れたような顔しやがって!
「もー。話聞いてなかったのー!?」
「話ぃ!?」
「隊長が言ったでしょー!命なのー!」
「命って…」
それって、ソウルジェムが魔法少女の命だとか言う話か?そりゃ今さっき聞いた話なんだから、忘れようがねーだろうよ。
で?それがなんだっつーんだ。あの妙ちきりんな話と、本体とやらから離れ過ぎてこうなったらしい白ローブと、何の関係が…
(…?)
………いや、待て。なんか引っ掛かる。
白ローブは、ソウルジェムが私達の全てだって言ってた。この小さい石っころが、私達の命だって。
その命を、こいつはどうした?
「……………」
「赤さん…?」
お喋りするって。そうする為に、黒ローブに預けたよな。その後私達のとこに来た。
それでその後、なんでか黒ローブのやつらが後ろに下がり始めて………
………………………。
「っ!!」
分かったかも…いや、分かっちまったかもしれない。いや、でも…まさか、そんなバカみたいなこと…!?
「あ、なにー?ようやく気付いたのー?察し悪いよー!」
自分の思い過ごし。杞憂。取り越し苦労。弾かれるみたいに首を動かして黒ローブの方を見た私は、そうに決まってるって、自分に言い聞かせてた。
黒ローブの一人が言った言葉は、一瞬でそんな気持ちをブチ壊してくれやがったけど。
「……………!」
「そう。今、アンタが考えてる通りっすよ。大正解」
「うん…びっくりしちゃうと思います…仕方ないです」
動揺と衝撃で、声を出すことを忘れた。そんな私の様子を察した黒ローブから、答え合わせみたいな言葉がブン投げられてきた。
じゃあ……それじゃあ…ソウルジェムってのは、ほんとに……!!
「そう。ソウルジェムは命。宝石みたいにキラキラ輝く、私達の魂そのもの」
「ざっと100メートル。それ以上離れたら、魂とのリンクが切れちゃうの。だから、そうなる」
告げられた言葉が、いやによく響く。いつの間にか怒りを忘れて、恐る恐る振り返る。
抱き抱えられた白ローブに、命は宿っていなかった。
マギレコ本編の出来事
・約束の正午、神浜記録博物館へとやって来たいろは達。ウワサの魔力を感知したことで、場所が当たっていることを確信する。魔法少女の魔力反応も捉えたものの、みふゆやアリナといった、今まで出会ったマギウス側の要人とは違うものであることに戸惑う。やがていろは達の前に姿を現したのは、マギウスの一人 里見灯花。いろはが探し求める少女の一人だった。