甘雨とほのぼのするだけ   作:ゆき。。

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短いです


甘雨と夏の夜を堪能するだけ

 

 

 

 

いつの間にか季節は夏に移り変わり、昼間は日陰を歩くのも億劫になってきた頃の話。

 

僕はいつも通り夕方に帰ってきた甘雨を玄関で出迎える。

「おかえり、甘雨。今日も暑かったね」

「はい、ただいまです。屋内で仕事してても汗ばむくらいには暑かったですね。」

汗を拭く仕草が色っぽく、甘雨の顔から思わず目をそらす。

 

 

ふと、甘雨が見慣れないものを持っていることに気づく。

「あれ、その持ってるやつ何?」

「あぁ、これですか?ライアーっていうモンドの吟遊詩人が使ってる楽器で、蛍さんから借りてきちゃいました。」

自慢げにみせてくる甘雨に癒されつつ、返事をする。

「とりあえず夕飯食べてから詳しく話を聞かせてよ。」

「そうですね、私もお腹すいてますし...」

 

 

夕飯を食べ終わったあと、甘雨に話しかける。

「ライアー、とっても興味深いけど、なんで借りてきたの?」

「蛍さんが演奏してるのを聞いてとても音色が綺麗だったのであなたにも聞いて欲しくて...」

「へえ、そこまで言うなら楽しみにしておくよ」

「ふふ、寝る時にきかせてあげますね。練習してきたので」

 

 

夜の用事もあらかた片付け終わり、あとは寝るだけになった頃、満を持して甘雨の演奏を堪能することになった。

「えっと、なんで寝るところで正座してるんですか?」

「演奏してくれるって言うから、しっかり聞かないと、と思って...」

「逆に演奏しづらいのでやめてください...」

恥ずかしそうに僕に対し横になるように言ってくる。

 

「あれ、部屋の明かりも消しちゃうの?」

「はい、教えて貰った曲が眠りやすくなるような曲なので、あなたが寝てもいいように」

「甘いよ甘雨、ちゃんと演奏を最後まで聴いてあげるからね」

「なら私は、あなたを寝かせてあげます」

何故か勝負の様相を呈してきたが、僕はいそいそと横になる。

 

月明かりがライアーを持つ甘雨を照らし、まるで天女のように神々しく、美しい彼女に視線が奪われる。

「ふふっ、ちょっと緊張しますね」

あんなに美しい人が僕に笑いかけてくれていると思うと、嬉しさが込み上げてくる。

「では...」

 

彼女が演奏を始めると、ライアーの優しい音が響き渡る。

上手いなぁと思いながら聞いていた矢先、甘雨が口ずさみ始める。

 

ねむれ ねむれ 愛しい人よ

 

優しい音色と声色に、僕は眠気に抗えるはずもなく...

 

 

「っと、寝てしまいましたか。ふふっ、練習した甲斐がありました。続きはまた明日、きかせてあげますね」

 

幸せそうに微笑む甘雨が僕の隣に入り込み、すぐに眠りにつく。窓の外では、虫たちが優しい音色で鳴いていた。

 




モンハンのせいで指が逝ってしまってまともに文字が打てない...
音ゲーイベントの時に思いついたネタなので寝かせすぎた感。
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