甘雨とほのぼのするだけ   作:ゆき。。

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自分の誕生日だと思って読んでいただいても構いません


甘雨が誕生日を祝ってくれるだけ

 

 

「あの...お誕生日おめでとうございます」

ある朝、珍しく僕より早く起きていた甘雨が開口一番そう言ってきた。

「んお...おはよう、僕の誕生日覚えててくれたんだ」

「はい、おはようございます。もちろん大好きな人の誕生日ですから、忘れるわけがありません」

使用人のようにテキパキとカーテンを開けたり僕の着替えを出したり...寝ぼけ眼で彼女の姿をうっすらと見る。

「ん...ん?甘雨、そのヒラヒラした格好は何?」

「あ、これですか?めいど服?と言うモンドなどで使用人が着る格好です。今日は私が1日身の回りの世話を致しますので、どうせならと可愛らしい格好をしてみたのですが...」

寝ぼけ眼を擦りながら起き上がった僕の前で甘雨がそのめいど服とやらを僕に見せるようにひらひらふりふりしてくる。

「かわいい...なんかいつもはしゃきっとしてる印象だけど今日はふわふわだね」

「可愛いって言って貰えて嬉しいです。あ、お着替えの手伝いは...」

立ち上がった僕に対しそんなことを言ってくる。

「いや、さすがに自分でやるよ...少し恥ずかしいし」

「そう...ですか。わかりました」

少ししゅんとしたような表情に申し訳なくなり慌てて弁明をする。

「ごめんね、今日1日楽しみにしてる」

彼女頭をひと撫でして、軽く唇を合わせる。

「ふふ、もちろんです。でも、お触りは禁止ですよ?」

 

 

「はい、こちら朝食です。美味しいかは...分からないですけど」

元々が従者だったからか、さすがに様になる動きで僕の前に食事を並べる。美味しそうだ。

「んん!美味しい!ここまで美味しいと僕の立場が危うくなっちゃうな」

僕の隣で不安そうに様子を見ていた甘雨に感想を伝える。

「いえ、そんな...あなたの料理があるから私は頑張れてるんです!」

なんて嬉しいことを言ってくれる。

「ああそうだ、今日は休みなの?」

「はい!どうやら七聖召喚の大会があるらしく、今日は一日休業とのことで...ちょうど良かったです」

なんて説明を聞きつつ、朝食を食べ進めた。

 

「ご馳走様でした、美味しかったよ」

隣にいた甘雨に感想を伝えると、満足そうな笑顔をうかべた。

「お粗末さまです。それと...これ、プレゼントです」

そういうと彼女は僕に小さい箱を渡してくる。

「開けても?」

「いいですよ」

開けると、中には瓶に入った清心があった。

「これは...清心?の造花か」

「はい。あなたが私に贈ってくれたのは本物だったんですけど、お揃いにしつつも少し違うものにしようかとおもいまして...」

「え、手作り?」

「一応...細かいところとかはあまり見ないでいただけると...」

小さい瓶に入った清心の造花を眺める。造形はまさに清心、さすが甘雨と言ったところだ。

「甘雨これ、作ってて食べたくならなかった?大丈夫?」

ふと疑問に思ったことを彼女に伝える。

「そ、そんなこと、ないですよ」

僅かに目を逸らしつつそう返答があった。

お腹を空かせながら僕のためにプレゼント作ってくれた甘雨が愛しくなり、立ち上がって優しく抱きしめる。

「ありがとう、甘雨。今までで1番いい誕生日だ」

「どういたしまして、そのいい誕生日を毎年私が塗り替えたいです...ふふ」

僕を抱きしめる力が僅かに強くなる。

「それと...今日はまだこれから、ですよ?」

耳元で艶かしく呟いた甘雨に、期待を抱かずにはいられなかった。

 

 

──夜。

「ねえ甘雨、またあのめいど服っていうの、着てくない?可愛かったんだけど」

「た、たまになら...」

布団に入りそんな雑談をする。

「それと、プレゼントありがとうね。僕の机に飾らせてもらったよ」

「ふふ、私の仕事机にはあなたからのプレゼントがあるから、これでお揃いですね。お昼時とかに見てるとお腹すいてしまいますけど...」

「間違っても食べないでよ!?」

「さすがに大丈夫です...多分」

「それはそうと、改めて一日ありがとうね」

「いえ、お誕生日おめでとうございました。これから先もあなたの傍で、あなたと共に。あなたとの"契約"を守ります。」




自分の誕生日こうされたいという妄想が詰め込まれました。
清心の造花は実際に僕が誕生日に友人から貰ったものです。クオリティ高い
最後の一言で使った"契約"という言葉は彼女にとって最大級の愛情表現だと思っていただければ。
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