ーユニバーサル・ユーススタジアムー
アメリカ戦当日。選手達はスタジアムに集まる。
「ヘイ!またお会いしましたね。ヤマザルくん」
石崎「そのいや〜〜なしゃべり方は…?」
誰かに声をかけられ、その方向を向く石崎。視線の先にはあの選手がいた。
石崎「あ~~っ!やっぱりミハエル!!」
ミハエル「サルザキ!再開したのも何かの縁です。あなたに美しいものを見せてあげましょう!イチノセ!」
石崎「おわっ!?」
石崎がふと別の方向を向くと、アメリカユースの選手の1人が上空にいた。そしてシュートを放つ。
イチノセ「ペガサスショット!」ドガァァっ!
若林「はああっ!」ガチぃ!!
若林に向けて放たれたシュート。若林は見事止めてみせた。
石崎「おい!いきなり若林つぶしなんて卑怯だぞ!」
イチノセ「いや違う!挨拶代わりだよ!これは!」
若林「すまんな。俺たちはそういう経験があってな…」
若林は、小学生の頃に敵チームから悪質な一斉タックルを喰らってケガをしたことがあるのだ。まともに戦っては勝てないので、そういう凶行に走る選手もいるのだ。
イチノセ「俺たちアメリカユースがそんな悪質なチームに見えるのかい?」
石崎「見える!」
イチノセ「え!?」
イチノセ(そうか、ウチは荒っぽいプレーが売りだった!)
遠征編の時を覚えているだろうか?三上監督がアメリカユースが荒っぽいプレーを売りにしているチームだということを言っていたぞ。
翼「石崎くん、落ち着くんだ。アメリカユースは確かに荒っぽいプレーを売りにしているが、そんな卑怯なことをする人達じゃない」
翼「何より…今のシュートから彼が純粋にサッカーを楽しむ人間だって伝わってきたよ…!」
イチノセ「大空翼…ありがとう。さすがは全日本のキャプテンだ」
ミハエル「さて…今回は頼もしい3人の日本人と協力して、この前の借りを返させてもらいますよ」
石崎「ふん!返り打ちにしてやるぜ!」
ミハエル「フフン」
石崎「へん!」
そんなやり取りをしてそれぞれ控え室に行く。ちょっと騒がしい挨拶だった…
ーMEETINGー
三上「ミハエルは奇妙なやつだが彼は彼なりに手強い相手だ。一度勝ったからといって油断するじゃないぞ!!」
みんな「はいっ!」
石崎「そういやアイツ、さっき3人の日本人って言ってたぞ!」
三上「うむ。どうやら他に"ドモン・アスカ"という選手と、"ニシガキ・マモル"という選手をチームに入れていたようだ」
松山「イチノセ程じゃないみたいだが、アイツらも中々のテクニックを持っているみたいだな」
新田「得点は任せてくださいよ!今度こそ、俺の実力を見せてやるぜ!」
梨子「フォーメーション・スプリングで相手を止めてカウンターを仕掛けて新田くんに決めてもらう…」
松山「ああ。まずは計画通り俺たちの戦術を見せてやろうぜ」
松山「それに…ミハエルみたいなタイプは絶対引っかかる必殺タクティクスも考えたぜ」
三杉「ルビィちゃん、理亜ちゃん、ボク達も練習の成果を見せる時が来たみたいだ」
ルビィ「はい!ルビィ達も、このフォーメーションで役に立てる様に頑張って来たんだよね、理亜ちゃん!」
理亜「ええ。このフィールドにいるみんなに、見せてやるわよ…」
どうやら描写しきれなかった分の新技やタクティクスもあるようだ。
ーアメリカユース 控え室ー
イチノセ「まさかこんなことになるなんてなぁ…」
ドモン「ハハハ…それは災難だったなイチノセ」
監督「なんかスマンなイチノセ…」
監督「さて、全日本ユースだが、以前遠征で敗北している相手だ。気を抜いてはいかんのは言うまでもない」
ミハエル「ただのラフプレーは彼らにかすりもしませーん!」
監督「そうだ。いつも以上にボールを意識したプレーを心がけるんだ。後は、イチノセ、ミハエルがあのキーパーを破れるかどうかだ」
イチノセ「若林源三…GSGKと呼ばれる彼からは、オレ1人じゃ点を取るのは無理かもしれない…」
イチノセ「ドモン、ニシガキ、その時は…頼む!」
ドモン「任せとけ」
ニシガキ「俺たちの武器はペガサスだけじゃないことを、アイツらに見せてやろうぜ!」
どうやら向こうも様々な攻め手を持っているようだ。
ー観客席ー
ここでちょっとしたファンサービス。金髪のアメリカ人の少女が家族連れで観戦に来ている。
ミア「いよいよアメリカユースの試合が始まる…今日はイチノセという選手は出るのかな…」
ミア母「イチノセに興味津々なのね、ミア」
ミア「だって、わざわざテイラー家から大金を出して彼のケガの治療に協力したって言うし…」
ミア父「彼はそれだけサッカーの才能があるんだ。ミアもスポーツ観戦は好きだろう?イチノセのプレーはきっと、ミアを、ステイツ全体を大きく盛り上げてくれるぞ」
イチノセは、もともと中学生の時に治療をしなければならなかったが、その手術の成功率は低かったようだ。しかし、このテイラー家の方々が大金を出して、さらに成功率の高い治療法に切り替えさせたみたいなのだ。
ミア「ふーん。ベースボールでも日本人が活躍してるけど、サッカーでも同じことが起こりそうだね…」
ーフォーメーションー
GK メル
DF ハンプトン ベーカー ドモン
DMF ニシガキ ブラウン
OMF ミストレ ムーア イチノセ
FW ミハエル オリビア
FW 新田 理亜
OMF 松山
DMF ルビィ 果南 ダイヤ
DF 早田 石崎 梨子 善子
GK 若林
イチノセ「翼がいない!?」
ミハエル「舐めプですか〜?よくありませんね!」
松山「それは違う!翼だけがエースだと思うなよ!」
翼がいないことを残念がるアメリカユース。しかし、だからといって全日本は弱体化していないのだ。それを見せつける時がくる!
ピー!審判が笛を吹く。
チャーリー「アメリカユースの
キックオフで
しあいかいしです!」
イチノセ「いくぞ!」パスっ!
イチノセがキックオフを担当。ボールはミハエルにまわった。
松山「みんな守れ…といきたいところだが、ここは攻める準備だ!」
松山は敢えてミハエルにプレスをかけず、泳がせておく。
ミハエル「くっ、泳がせておくとは…随分と気楽な人達ですねぇ」
守備をする気がないと見て、どんどん攻め上がるミハエル。あっという間にDF陣のところまで切り込む。
石崎「通さないぜミハエル!」
ミハエル「フッ…あなた1人にディフェンスを任せるとは、少しお遊びが過ぎますねぇ」
石崎「バカ…周りをよく見てみろ!」
ミハエル「なにィ」
ミハエルは咄嗟に周りを見渡す。
果南「ボールは持たせないよ!」
オリビア「くっ!」
松山「全日本ユース総出で、アメリカの攻撃陣へのパスカットだ!」
イチノセ「まずい…みんなへのパスを封じられている!」
全日本ユースは前線に上がる準備を整えつつ、アメリカ攻撃陣の選手達をマークして身動きを取れないようにして、ミハエルだけが攻め上がる形を作ったのだ。ミハエルは孤立してしまった。
ミハエル「こうなったら仕方ありませーん!」
ペナルティエリア外だが、ミハエルはシュートの体勢に。
ミハエル「サルザキ!ユーを倒すために編み出したこのシュート!」
ミハエル「ローズスマッシュ!」
ミハエル「チュっ…」
ドゴォォっ!!
ミハエルはウインクしながら投げキッス。そして力強くも美しいシュートを放った。
石崎「うええっ!?なんだ!」
投げキッスの衝撃とバラのオーラを纏ったシュートに追いつけず、棒立ちになる石崎。シュートはそのまま若林の所へ。
若林「はあっ!」
ガチぃ!シュートは若林にキャッチされた。
イチノセ「やっぱり若林からペナルティエリア外からゴールは無理なのか…」
若林の強さを確認するイチノセ。うまく攻めてペナルティエリア内にいかないと点が取れない相手だと認識したようだ。
石崎「ウインクしたり投げキッスしたり…やっぱりやなヤツだ!コイツ!」
一方、ミハエルの動きを間近で見ていた石崎は、そんなことを思っていた…
そういえば、そろそろ必殺技辞典更新しますかね…
スキマ時間でサイレント追記しとくので、その回の投稿時間のさらに横を見てみてください
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