―とあるマンション―
子ども祭りの3日前。今日も花丸は不登校になっている友達にプリントを渡しにこのマンションに来ていた。
花丸「善子ちゃーん、プリントだよ」
善子「ヨハネよ!今日もありがと」
ヨハネを自称するこの子は津島善子。そう、梨子とぶつかった時に恥ずかしいことを言ってしまったため、不登校になっているのだ。
花丸「でもヨハネっていう余裕があるならもう大丈夫だと思うずら。最初は何も言えないぐらい本当に落ち込んでいたし」
善子「むむむむムリよ!高校デビュー失敗!今頃クラスで笑いものになってるわ…!」
花丸「浦女も内浦のみんなも、優しいからそんなこと考えてないずら」
善子「本当にそう言えるの!?」
花丸「じゃあヨハネちゃん、今度の子ども祭りに一緒に行こう。まずは子どもたちと触れ合ってみるずら」
善子「それなら…いいわ」
―3日後…グラウンド―
今日は子ども祭りの日。サッカー部はグラウンドで練習。先日決めたポジションの仕事が出来るように、2グループに分かれて練習している。
まずはルビィとダイヤ、曜、果南、アイシーがいるグループのオフェンス、ディフェンス練習。
ルビィ「えいっ!」
曜「うわっ!」
ルビィはディフェンス、曜はオフェンスをしている。ルビィは足を伸ばして曜からボールを奪った。
ダイヤ「ルビィ、だいぶ上達しましたね」
曜「まだまだ!もう一回やるよ!」
再び曜がボールを持ち、1対1対決をやる。
曜「全速前進…!」ダダダ…!
ルビィ「あれ?直進してるけど、どんどん速くなってる…?」
曜「ダッシュアクセル!」ビュアァー!
ルビィ「ピギィ!」ドガァ!
曜のドリブル技。そのスピードにルビィは弾き飛ばされる。
ダイヤ「わああ!ルビィ!大丈夫ですか!?」
ルビィ「うん、転んだだけだよ」
ダイヤ「曜さん!ルビィになんてことを!」
曜「えーっ!」
ルビィ「お姉ちゃん、大丈夫だって」
果南「そうだよ。第一、優勝するならもっと激しいプレイだって来るんだから」
アイシー「早く次やりましょ」
ルビィ「ああ、次はルビィがオフェンス、アイシーちゃんがディフェンスだったね」
ルビィがボールを持って、再び1対1。
ルビィ「えーと、どっちに避ければ…」
アイシー「フローズン…」チラッ
ゴツゥン!
2人は激突してしまう。
ルビィ「ピギィ!」
アイシー「いったーい…」
ダイヤ「ルビィ!大丈夫ですか!?」
ルビィ「だ…大丈夫…」
ダイヤ「アイシーさん!なぜあの技でボールを奪わなかったのですか!」
アイシー「結局怒られちゃうの!?」
曜「アイシーちゃん、技を使おうとする前にダイヤさんの方を向かなかった?」
果南「あー、そういうことか。とにかく、よそ見はダメだよ!後、ルビィは迷わずどっちに避けるかすぐに決められるようにする!」
ルビィ「うーん、難しいな…」
続いて、千歌、フレイ、花丸、鞠莉のシュートとセービング練習。
花丸「ずらぁ!」ドガァ!
千歌「ふん!」ガシッ!
花丸のシュートを止める千歌。
フレイ「二人ともだんだんうまくなってるね」
鞠莉「そうね。ずっとやらせているんだもの」
フレイ「ところで鞠莉ちゃんは練習せずに何を?」
鞠莉は木の下で作業をしていた。そのため花丸のシュート、千歌のセービングを繰り返して、たまにフレイがシュートかセービングをしている。
鞠莉「これはキーパーの練習に使うの。木にタイヤを取り付けて、振り子のように勢いをつけて、ドーーン!!ってね!せっかくだからやってみて?」
フレイ「どれどれ…」
フレイが試しに使ってみる。おもいっきりタイヤを押し飛ばして、帰ってきたタイヤを受け止める!
ドガシィ!
フレイ「うは!結構手ごたえあるね!」
鞠莉「でしょ!これで腕力を上げればさらに押し飛ばす距離が伸びて、さらに強い勢いのタイヤを受け止めることができるわ!」
フレイ「これはいいね。ところで、これはイタリアの、ジノ・ヘルナンデスの練習?」
鞠莉「ノンノン。これはマリーが監督を雇う時に、自分が来るまではこの練習を出来るはずだって言ってたの」
フレイ「つまり監督考案の練習法………え!?かっ、監督!?」
千歌「鞠莉ちゃん、監督見つけたの!?」
鞠莉「あら千歌っち、聞いていたのね。そう、日本に来るときにその人も一緒についてきてくれたの」
フレイ「確かに1人じゃ危ないからね」
千歌「フレイちゃんは何人で日本に来たの?」
フレイ「1人。親から仕送りしてもらってる」
千歌「あ…1人なんだ」
鞠莉「銀行振り込みでしょ?手数料、かなり高いんじゃない?」
フレイ「そうだね…だけど親が私のしたいこと応援してくれて、そういうことも気にならないって」
千歌「へえ、そうなんだ…あ、そろそろ集合しなきゃ!」
こうしてミーティングに入るサッカー部。
鞠莉「さて、まずはマリーからインポータントな発表!」
千歌「い、インポータント?」
ダイヤ「重要という意味です。それで、いったいどのような連絡なのですか?」
鞠莉「監督よ!このチームに監督が来てくれるわ!」
ルビィ「か、監督!」
果南「まさか来てくれるなんてね…体作りは私得意だけど、戦術とかはどうしようかって考えてたから」
鞠莉「その人、今日の子ども祭りで内浦の子ども達と触れ合いたいって」
曜「じゃあ、そこで監督と会えるって事?」
鞠莉「イエス!ところで、千歌っちは梨子って人とデートするのよね?」
千歌「うん。サッカー部に入ってくれなくても、梨子ちゃんと楽しく過ごせたらいいな」
花丸「マルは善子ちゃんを誘ってみるずら」
千歌「ありがとう、花丸ちゃん!なんだか、子ども祭りでサッカー部が完成しそうな気がする…!」
果南「それって千歌自慢の…」
千歌「野生のカンだよ!!」
こうして、ちょっとした話もはさみつつ、練習環境を整えていくサッカー部であった。
―子ども祭り会場―
子ども祭りの時間が来た。内浦の子どもたちが出し物を出す中、2人組の女子高生が。
梨子「子ども祭り…どんな出し物があるの?」
千歌「そうだね…水ヨーヨー釣りとか、射的とか、他の地域の縁日に似た出し物があるね。よし!まずはあそこに行ってみよう!」
梨子「ああ!ちょ、ちょっと待って!」
男の子「いらっしゃいませ!あ!ちかねえちゃん!」
「「ちかちゃんだ!」」
梨子「みんな知ってる子なの?」
千歌「ま、この辺はみんな知り合いだから!」
千歌は内浦でかなり顔が知られているようだ。
梨子「ところで…これは一体どんな出し物なの?」
男の子「きいたことがあるかもなおめんやさんだよ。がんだむとか、まいとがいんだとか、ぽけもんだとか、にこにこせんたいとか」
「ほかにもかめんらいだー、ぽけもんとか!すりーでぃーぷりんたー…っていうのでつくってみたんだ」
梨子「3Ⅾプリンター!?よく作れたね」
「ほかのこうこうせいにみせたらみらいずらーっていってた」
千歌「ずら?花丸ちゃんが来てたのかな?」
男の子「おともだちなの?そういえば、フレイねえちゃんもこのおみせにきてたよ」
千歌「教えてくれてありがとう。そうだ!他のお店も回ったらみんなに会えるかも!」
「きょうはうちうらのじぇいしー?がいっぱいきてるのかな?」
「じぇいけいだろー?まー、きてくれてうれしい!」
梨子「JKってこの子たちも覚えちゃって…とにかく、もっと回ってみたいな」
千歌「うん!行こう梨子ちゃん!」
こうして色んなところを回り始めた千歌と梨子。果たして、どんな子ども祭りになるのか…
必殺技解説
ダッシュアクセル 使用者 渡辺曜
原作では栗松が使う技。勢いよく走って、相手を弾き飛ばします。弱いからか他の作者さんは採用してない気がする。
感想を書いてくれたら…と言いたいところですが、まだメンバー集めの段階ですからね。致し方ない。
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