―竜太side―
龍也達が戦闘を交えながら仲間を加える一方で、竜太達は人を探しに人影のたくさんある廃墟に向かっていた。
千歌「あそこに確かに人がいる!おーーい!」
ババババ!!ババババ!!
天馬「あれ…?何の音だろこれ…」
竜太「銃声だ!やべえ!戦争してるぞあそこの廃墟で!」
なんと廃墟では戦争が行われているようだ。これでは情報を聞き出すどころではない。
ソウゴ「ゲイツ!ウォズ!あれ止めないと!」
ウォズ「やめておいた方が良い、我が魔王。あれもおそらく他の世界から来ている。彼らだけで解決させるべきだ」
ゲイツ「ヘタに俺達が入るとかえってややこしい事態になりかねないぞ」
「…けて…くれー!」
日向「…ン?何か他に聞こえねえか?」
ゲイツ「構わん。危険だから早く逃げるぞ」
「助けて…くれーー!!」
無視して行こうとする一同。しかし明らかに助けを求める声が聞こえる。
果南「助けてって聞こえる…」
ウォズ「戦争でこうなってしまうことはよくあることだ…心苦しいが私達には…」
せつ菜「待ってください!ここは行くべきです!」
戦場の方向を向きながら話を進める。しかしそこでせつ菜が一同を制止した。
竜太「せつ菜センパイ!?」
ゲイツ「おい!話を聞いてなかったのか!?」
せつ菜「聞いていました。あの人達が別の世界の兵士達なのは知っています。ですが今ここでその様子をよく見て分かったことがあります」
せつ菜「あの戦場に…いてはいけない人がいます!!」
一方でその戦場では、頭にそれぞれ違うヘイローをつけた少女達が銃撃戦をしていた。
「ハァ……ハァ……」
「気は済んだか?お前がいくら助けを呼ぼうと、誰も来ないみたいだな…」
その中で武器を持たない赤い髪の少女が黒いロングヘアーの帽子を被った少女に銃口を向けられていた。
「やはり全ては虚しい…」
「や、やめろよ…!なんでこんなことすんだよ!」
「ここにいるアリウス以外の生徒は全員殺せとのマダムの命令だ…お前はヘイローがないからキヴォトスの生徒ではないようだが、運が悪かったな…」
「ふざけんな!関係ないって分かってるなら放せよ…!」
やはり赤い髪の少女は理不尽に殺されるところであった。死の恐怖におびえながら反論するが、相手は聞く耳を持たない。
竜太「ライトニングワープ!!」ドギュンっ!!
「っ!?」
しかしそこに竜太が乱入。弾が放たれる前に赤い髪の女の子を持って超高速で逃げた。
「逃がすか…くそ、速い!」
「ぜ、全然捉えられないですぅぅぅ!」
「ススっ…」
仲間と共に逃げる竜太を撃とうとするが、超高速で動いているため全く照準が定まらない。そのまま竜太は射程外かつ仲間のいる場所まで逃げた。
竜太「せつ菜センパイ!この人で良いですかー!?」
せつ菜「はい!竜太くん、ナイスです!」
竜太「よし!もう大丈夫だからね」
「た、助かった…あ…」
千歌「気絶しちゃった!?」
日向「殺されるところだったからな…仕方ねえ」
無事に赤い髪の女の子を助けた竜太。女の子は安心して気が抜けたのか、気を失ってしまう。
「お前達…私たちの邪魔をするつもりか?」
竜太「そんな気はないよ。あんたらが誰で、どんな境遇だったか、これから何をするかは分かる」
天馬「オレも知ってる!【ブルーロック】って作品のキャラだよね!?」
竜太「【ブルーアーカイブ】な!」
赤い髪の女の子を殺そうとしていたのは【ブルーアーカイブ】に登場するアリウススクワッドという集団だった。錠前サオリ、戒野ミサキ、秤アツコ、槌永ヒヨリの4人のメンバーから構成される。
サオリ「
竜太「今のアンタに言ったってそう返すだろうな…まぁ、そんなことはどうでもいいよ。とにかく、ここにいる女の子とオレ達は無関係だから関わらないでくれるかな?オレ達もあんたらがゲヘナとかトリニティに攻撃するのを妨害する気はないし」
サオリ「断る。私達の邪魔をした以上、逃がしはしない。何より…その希望に満ちた目には虫唾が走る!!」
そう言うとサオリは竜太に銃を向けた。発砲するつもりだ!
ソウゴ「危ない!」
《ライダータイム!仮面ライダー!ジオウ!》
ズドンっ!!
ジオウ「うぐっ!」
ソウゴはすぐに反応して仮面ライダージオウに変身。サオリが放った弾を仮面ライダーの装甲で受けた。
ゲイツ「どうやら話が通じないようだな…!」
ウォズ「これは実力を行使せざるを得ないようだね」
《ライダータイム!仮面ライダー!ゲイツ!》
《投影!フューチャータイム!スゴイ!時代!ミライ!仮面ライダーウォズ!ウォズ!》
ゲイツとウォズは戦闘を避けられないと判断し、ライドウォッチを取り出して変身。
竜太「みんな!逃げるぞ!ここにいちゃ危ない!」
千歌「うん!この子も運ばなきゃ!」
サオリ「逃がすか!」
ジオウ「やめろ!!」ドゴっ!!
サオリ「ぐっ…!」
選手たちは戦闘に巻き込まれないようにするために逃げる。サオリが撃とうとするが、ジオウが殴って止める。
ヒヨリ「へへ…相手怒らせちゃいましたね…なんか強そうになってるし」
ミサキ「いいんじゃない?どうせ殺すことに変わりないんだし…」
サオリ「その通りだ。いくぞお前達。エデン条約機構(ETO)も駆使する…!」
ユスティナ信徒「…」
アリウススクワッドの周りに統一されたヘイローの青白い幽霊の様な兵隊が現れる。
ジオウ「また幽霊!?」
ゲイツ「もし直接攻撃が効かないとすれば、厄介だな…」
ウォズ「我が魔王、この戦いに勝っても何の解決にもならない。この場を切り抜けることを最優先に考えよう」
ジオウ「そのつもりだよ…この子たちとは戦いたくないしね」
アリウススクワッドも突然この世界に来た身に過ぎない。仮面ライダー達はアリウススクワッドに勝つことではなく、この場を切り抜けることを考えて戦闘を始める。
サオリ「vanitas vanitatum et omnia vanitas…!」バンッ!バンバンバンバンバンッ!!
ジオウ「な、なんて…うわあっ!!」
サオリからいきなり銃の連射を喰らうジオウ。サオリがなんと言っているか分からず混乱する中、大ダメージを負った。
ユスティナ信徒「…」パンっ!パンっ!
ゲイツ「舐めるな!」ヒュンっ!ヒュンっ!
一方でゲイツはユスティナ信徒達と撃ちあいを披露する。しかし弓と銃、1人に対して複数であることから、優勢とは言い難い状況。
ユスティナ信徒「…」
ゲイツ「やはり手ごたえを感じん…ここはこれを使うか…!」
相手が霊体であると思われることから、あまり効率良く敵を倒せない。ここはライドウォッチを使ってみる。
《フィニッシュタイム!スペクター!ギラ!ギラ!シュート!》
ゲイツ「はあああっ!!」
ビュ!ビュ!ビュ!ビュンっ!!ゲイツはゴーストライダーであるスペクターの力を弓矢に宿し、ユスティナ信徒達に速射。
ユスティナ信徒「…!」
矢はユスティナ信徒達に決定的なダメージを与え、なんなら貫通して他のユスティナ信徒にも決定的なダメージを与えた。一気にユスティナ信徒を倒すことに成功する。
ウォズ「キミ達の相手は私がしよう…!」
《ジカンデスピアー!ヤリスギ!》
ミサキ アツコ「…」
ウォズは自身の武器を構えてミサキ、アツコと相対する。
ミサキ「くらえ…!」ドンっ!!
ウォズ「ふっ!」
ミサキはロケットランチャーを発射。しかしウォズはジャンプでかわす。
ウォズ「その武器は取り回しが悪いようだね」
ミサキ「…」
いくら強力な武器でも相手に当たらなければ意味がない。ウォズはアツコの攻撃を軽く受けつつ、ミサキのロケットランチャーは確実にかわしていた。
ヒヨリ「ここです!」パァンッ!
ユスティナ信徒「…」パンッ!
ウォズ「うっ!?」
しかし前からヒヨリ、後ろからユスティナ信徒に撃たれてしまう。さすがにこの連携はかわせずダメージを負う。
ウォズ「ゲイツくん!苦戦しているのかい!?」
ゲイツ「いや違う!この幽霊みたいな敵、おそらく無限に出てくるぞ!」
ゲイツはユスティナ信徒を順調に倒せているが、どうやらそもそも壊滅は不可能らしい。このエデン条約機構(ETO)は、失効しない限り持ち主の配下として無限に出てくるぞ。
サオリ「お前達ではETOを失効させることは出来ない…勝ち目はない、無駄だと分かっただろう」
ジオウ「勝ち目はないか…でもこのまま負ける気はないよ!」
《ディディディディケイド!》
ジオウは新たなライドウォッチを取り出した。そしてベルトの右側に装填して時計のように回転させてフォームチェンジ。
《アーマータイム!カメンライド!ワァオ!!ディケイド!ディケイド!ディ〜ケ〜イ〜ド!!》
ジオウにディケイドを思わせるバーコード仕掛けのマゼンタのアーマーが取り付けられる。
ジオウ(ディケイドアーマー)「あの銃に対抗するなら…これだ!」
《ファイナルフォームライド!ガ・ガ・ガ・ガイム!》
ここからガイムライドウォッチを挿してさらにフォームチェンジ。下半身と顔のパーツが代わり、ジオウの胴体から左肩にかけて、「カチドキ」と文字が浮かんできた。
《火縄大橙DJ銃!》
ジオウ(ディケイドカチドキアーマー)「これで撃ち合いだ!」
ジオウはカチドキの専用武器でサオリに挑む。モードをマシンガンモードに合わせ、DJ型のディスプレイをいじってチャージ。
サオリ「無駄なことを…」
サオリは再び銃を構えてジオウに放とうとする。ジオウもサオリに火縄大橙DJ銃を向けていた。
ジオウ(ディケイドカチドキアーマー)「はあっ!」ズババババババ!!
サオリ「なに…!?うっ!」
サオリも銃を連続で放つが、火縄大橙DJ銃からはそれ以上の威力と量を兼ねたビームマシンガンが飛んできた。サオリの放った弾はそのビームに相殺され、残ったビームを食らって吹っ飛ぶ。
ジオウ(ディケイドカチドキアーマー)「今度はこれだ!」
《ライドヘイセイバー!》
今度はディケイドアーマー用の武器を召喚する。そしてディケイドライドウォッチをそれに装填し、武器に取り付けられている針を3周回した!
《ヘイ!仮面ライダーズ!ヘイ!セイ!ヘイ!セイ!ヘイ!セイ!ヘイ!セイ!ヘヘヘイ!セイ!ヘイ!セイ!ヘイ!セイ!ヘイ!セイ!》
ジオウ(ディケイドカチドキアーマー)「いっけええ!!」
《ディディディディケイド!》
ディケイドアーマーの必殺技発動。歴代平成ライダーの力が込められた20枚のカード型エネルギーがドミノの要領でサオリやユスティナ信徒達の前に現れ、ジオウから最も近いカードに向かってエネルギーの斬撃を飛ばした!
ジャコン!ジャコン!ジャコン!!
ユスティナ信徒「…!!」
次々と斬撃にやられていくユスティナ信徒達。ゴーストの力が入っている上、必殺技である以上威力自体も非常に高いためだ。
ジャコォンッ!
サオリ「うおわああっ!!」
最後にサオリに斬撃が当たる。必殺技をまともに食らってさすがの彼女も大ダメージだ。
ミサキ「リーダー!?」
ウォズ「さすがは我が魔王。こちらもキミ達を倒させてもらうよ」
《シノビ!》
大きく吹っ飛ぶサオリを心配する他のアリウスのメンバー。それをよそにウォズは別のミライドウォッチを取り出す。
《フューチャータイム!誰じゃ?俺じゃ?ニンジャ!フューチャーリングシノビ!シノビ!》
ウォズもフォームチェンジ。見た目は基本的に保った状態で、紫のニンジャを思わせる意匠が加えられる。
ウォズ(フューチャリングシノビ)「ウォズ流忍法!分身の術!…なんてね」
ゲイツ「どうしたウォズ!?」
ウォズはニンジャらしく分身。ついでにキヴォトスを思わせる言葉を発してゲイツを驚かせる。
ミサキ「さっきより速い…!」
ヒヨリ「うわあぁぁぁん!こっちにも来ますぅぅ!!」
アツコ「ススッ!?」
《フィニッシュ忍法!》
ウォズ(フューチャリングシノビ)「はあっ!!」
ウォズは3人同時にシノビの力を使ってライダーキックを放った!
ドガアアッ!!
ヒヨリ「うううーー!!」
ミサキ「くっ!?」
アツコ「…っ!!」
3人共まともに喰らい、吹っ飛ぶ。致命傷にはならなかったが、起き上がるまでには時間がかかる状態に。
ゲイツ「よし!これでいいだろう。逃げるぞ!」
ジオウ「うん!ウォズ!頼んだ!」
戦闘を切り上げる判断をして、ウォズの近くに駆け寄る2人。ジオウもディケイドアーマーを解除して身軽になっている。
ウォズ(フューチャリングシノビ)「ではさらばだ。キミ達もいずれ希望を持って生きられると予言しておくよ」
そう言うとウォズは煙幕を張ってジオウとゲイツ共々姿を完全に消した…
サオリ「分かったようなことを…」
ウォズの言葉を聞いたサオリは、苛立ちを募らせながら他人事のように感じていた…
一方、戦場から離れた選手達。近くの森に逃げ込み、気を失った赤い髪の少女を看病していた。
「ん…」
彼方「あ!起きたよ〜!」
少女は無事に目を覚ましたようだ。
竜太「良かった!ケガとかはないかい?」
「あ、ああ…助けてくれたから…その、ありがとう」
竜太「お礼はあっちのせつ菜センパイに言いな。戦場の兵隊と思って危うく見逃すところだったからな…」
竜太はせつ菜の方を差す。間違いなく少女を救うきっかけを作ったのはせつ菜と言えるだろう。
「せつ菜…?それにあの姿…ひょっとして虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の優木せつ菜!?」
竜太「え?なんて?」
「それに向こうにいるのはAqoursのリーダーの高海千歌だーー!!」
竜太「待って待って!絶対に何かと間違えてるって!」
せつ菜を見た瞬間いきなり興奮し出す赤い髪の少女。竜太と彼方は数分かけて必死に事情を説明したのであった…
「ゴメン…1人で興奮し過ぎた…」
竜太「大丈夫だよ。そうだ、オレ達と一緒に来ないかい?1人じゃ危ないだろ?」
「確かに…ここがどこか分からないし、1人じゃ絶対に生きていけないな…」
竜太「決まりだな。そうだ、出来れば名前教えてくれる?」
メイ「オッケー。私は米女メイ。さっきスクールアイドルの話してたけど、私もスクールアイドルやってんだ」
彼方「よろしくね。それにしてもさっき彼方ちゃんがスクールアイドルやってるって言われた時はびっくりしちゃったよ〜」
竜太「まぁ、彼方くらい可愛ければトップアイドルも夢じゃなさそうだよな」
彼方「もう竜太〜!言い過ぎだよ〜」
メイ「あ、あのー…すごく仲良さそうだけど、ひょっとしてカップル…?」
竜太「ご名答。トップアイドルが恋愛しちゃいけないなんてルールはないしな」
メイ「カップル…」
竜太「ん?何か変なこと言っちゃった?」
彼方「うん。多分引かれちゃうと思う…」
メイ「いや!その…実は…私もカップル…になろうとしてて…」
彼方「好きな人がいるってこと?」
メイ「はい…それで、告白してもらうところだったんだけど、そしたら告白中に突然ここに飛ばされて…!」
彼方「そんな!せっかく良いところだったのにヒドい…」
竜太「そうか…だったら尚更生きて帰らないとな。その人もキミが帰るのを待ってるはずだしな」
メイの話を聞いて、より生きて帰りたい気持ちが強くなった2人。今度は竜太が恋路を支える番だ。
竜太(それにしても他の世界からここに飛ばされて来た人が多すぎるな…早くこの元凶を見つけたいが、これじゃあまるで見当がつかねえ…)
一方で、状況が好転せず、どうすれば良いのかも分からない状態に一抹の不安も抱いていた…
以前紹介した【ラブライブ!スーパースター!!赤と青の双星】から、メイちゃんもこの世界に呼ばれています。
時系列は告白前という設定です。