食後に軽くサッカーをプレイした一行。もう既に夜も遅いのでそろそろ就寝することに。
龍也「それじゃ、おやすみ。動いて身体も疲れてるしぐっすり寝ようぜ」
渚「はい!…それにしても村だっただけにたくさんベッドありますね」
ワンダバ「それでもこの人数では足りないがな…しかし安心しろ!こんな時のためにキャラバンの中に寝袋があるから、それでみんな寝れるぞ!」
竜太「じゃあソウゴさん達は優先的にベッド入ります?これから先、戦う人がコンディション万全でないと危ないし…」
ゲイツ「ありがたい気づかいだが、俺達は一つのベッドをローテンションで使う」
ウォズ「夜に敵が来ないとも限らない…私達が交代で見張りをしておかないとね」
トウヤ「オレは元々旅人だし、テントも持ってるから大丈夫だよ。今から見張り担当するし」
ユニコーンガンダム「俺はコックピットの中で休みます」
せつ菜「そういえば人型サイズですけど、モビルスーツってことは中に人が乗っていますよね…」
ヒーロー達はそれぞれ違う形で休むことに。ソウゴとトウヤが最初に夜に敵が来ないか見張る。あとは選手たちがお互いにベッドを譲り合って眠りについた…
彼方「うーん…うぅ…」
竜太「…?」
寝袋の中でふと目が覚めた竜太。隣のベッドで寝ている彼方が何故か苦しむように寝ており、違和感を覚える。
竜太(彼方…どうしたんだ…?)
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彼方「う〜ん…?」
目を覚ました彼方。
彼方「あれ…ここって雷門…?あ…部室行かなきゃ」
どうやら学校生活でよくあるタイプの、机を枕にした居眠りをしていたようだ。もうサッカー部の練習が始まる時間。急いで部室に向かった。
「死ねーーっ!!」
ボゴォッ!ドスンっ!バシィっ!
彼方「っ!?」
サッカー棟に着くと、明らかにサッカーでは出ない言葉と音が外に漏れ出ていた。サッカー棟の中で何かが起こっている…
彼方「みんなどうしたのかな…」
音だけでは中の状況が何も分からない。嫌な予感を感じつつも、他の部員がどうなっているのか確認したい。
彼方「…」
彼方はビクつきながらサッカー棟のドアを開ける。
彼方「なに…これ…」
ドアを開けてサッカー棟の状況が彼方の目に入る。そこには、目を疑う光景が広がっていた…
果林「…」
エマ「…」
サッカー棟のグラウンドに、彼方の知る人達が血だまりの上に倒れ伏していたのだ。そして、その犯人と思われる者もその場にいた。
天馬「いくぞ!ゴッドウィンド!」ボゴオォォッ!!
剣城「ぐわあああっ!!」
かすみ「アハハ!天馬くん、ナイシュですよ〜〜!」
なんと雷門のメンバーを殺してまわっていたのは1年生のメンバーであった。天馬、信助、かすみ、しずく、璃奈、そして見たことのない化身をアームドした竜太が…
竜太「へへへ…これでイジメをやった奴全員ぶっ殺せたな」
しずく「うーん、あと誰か忘れているような…あ、あっちにいましたね〜」
彼方「え…?」
その1年生達の視界に入ってしまう。彼方の知る本来の彼らとは全く違う雰囲気に恐怖を感じる。
剣城「に…逃げろ…!」
竜太「うるせえ!」ボゴオオッ!!
1年生で唯一変わっていないと思われる剣城が彼方を逃がそうとする。しかし、剣城の発言に怒った竜太が化身アームドした状態で剣城を思いっきり蹴飛ばしてしまう。
彼方「竜太…何してるの…!?」
竜太「そんなの見りゃ分かるだろ。酷いことしたコイツらをぶっ殺してるんだ」
天馬「そうだよ!みんなフィフスが怖いからってまともにサッカーしなくて、オレ達にイジメまでしたんだ!」
彼方(フィフスって…私達雷門で倒したはずなのに!?)
明らかに彼方の認識と違うことを言う天馬。フィフスはかつて竜太たちの時代でサッカーを管理していたのだが、雷門がそれを終わらせたはずなのである。
竜太「ところでさ…彼方センパイってなんかオレのタイプなんだよな」
天馬「えっ!そうなの!?」
竜太「そうだ。だから…オレと一緒にくるんだ…!」
そう言って彼方の方に手を伸ばす竜太。
彼方(この人…竜太じゃない!いやだ、この人と一緒に行ったら…!)
彼方は周囲に移る転がった仲間達、そして竜太達から感じる邪悪さからそう判断する。だが…それに恐怖を感じて動くことが出来ず、竜太の様な何かに掴みかかられるのをただ待つことしかできなかった。
彼方「あ…あ…」
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彼方「あああああああっ!!!」
ガバッ!!と大きな音を立てて体を起こす彼方。今度はベッドの上にいた。
竜太「彼方!大丈夫か!」
彼方「竜太…?竜太なの?」
竜太「ああ。オレだよ。何か悪い夢でも見たのか…?」
彼方「うん…竜太がとっても悪い人になってて…怖かったよ~!」
彼方は自分が悪い夢を見ていたことに気付き、涙を流しながらその夢の内容を竜太に話した。
竜太「なんてひどいことするんだオレ!?でももう大丈夫だ。オレは絶対に皆を傷つけたり彼方を無理やり従わせたりしない」
彼方「そうだよね…!ありがと、竜太」
竜太は彼方を抱きしめながら応える。彼方の流す涙も話すうちに晴れていった。
竜太「それにしてもひどい夢だったな…夢…まさか…!ダークライがいるのか!?」
竜太は「夢」という言葉でそう考え付く。本来ならあり得ないが、なにせアニメやゲームの世界のキャラクターが目の前に多く出てきている。そんな状況であればいてもおかしくない。
竜太「彼方…ちょっと出かけよう。夜風にも当たろうぜ?」
彼方「うん」
2人は使っていた廃村の空き家の外に出る。そしてまずは今見張りをしているトウヤのところに向かった…
トウヤ「悪夢を見せるポケモン?」
竜太「はい。シンオウ地方の幻のポケモンなんですけど、こういう見た目で…彼方が悪夢で苦しんでたから、ひょっとしたら近くにいるかもしれません」
そう言って竜太は自身のスマホを操作してダークライの画像を見せる。
トウヤ「悪夢を見せられるとダークライの特性で命も削られると…もし本当なら対処しないと危ない」
竜太「ですね。だからダークライを探し出したいところですけど…」
トウヤ「うーん、でもどこにいるのか見当もつかないし、そもそも本当にいるかも分からないし、情報が少なすぎる…」
竜太「やっぱりこの状況で闇雲には動けませんよね」
トウヤ「そうなんだ。せめてダークライの生態がもう少し分かれば…でも幻のポケモンだしなぁ」
竜太「生態…あっ!ひらめいた!」
いるかもしれないダークライにどう対処するか悩んでいた2人。しかしここで竜太の頭に豆電球が浮かぶ。
竜太「ダークライはその場にいるだけで悪夢を見せてしまって、力のコントロールが出来なくて困ってるって聞いたことあるな」
トウヤ「自分が望んでいなくても近くで寝ている人やポケモンに悪夢を見せてしまうってことかい?」
竜太「そうです。つまり…今他に寝ている人の様子を確認すればダークライが近くにいるかどうか分かる!」
彼方「もし竜太の言う通りのポケモンなら、他のみんなも悪夢で苦しくなってるってことだね…」
竜太「そういうこと!ということでみんながどうなっているか見に行こう!」
彼方「オッケ~」
こうして他のみんなの様子を見に行った竜太と彼方。トウヤは念のために村の周辺に怪しい影がないかより警戒を強める。
龍也「zzz…」
果南(松兄)「すやすや…」
竜太「親父と母さんは大丈夫そうだな。てかベッド限られてるからって同じベッドで寝てる…」
日向「zzz…」
翼「zzz…」
彼方「えーと…こっちも特に苦しくなさそうだね~」
一通りメンバーの様子を確認するが、特に寝苦しそうにしているメンバーはいなかった。竜太達はトウヤに報告しに行く。
竜太「…てことでダークライはいない可能性が高いです。お騒がせしてすみません」
トウヤ「そうか…それにしてもダークライか…ポケモントレーナーとしては是非捕まえたいけど…」
竜太「うーん、あ!ひょっとしたらイッシュ地方に既に来てるかもしれませんよ!?」
トウヤ「ホントに!?」
竜太「いや、この時点でワンダーブリッジにあの子がいるから…もうイッシュ地方を去っているでしょうね。その辺はオレにも分からないです」
トウヤ「ワンダーブリッジ…」
ポケモンの知識でイッシュ地方のダークライに関して話してみた竜太。しかしトウヤをぬか喜びさせるのも酷なので、話はここで終えた。
竜太「じゃあ彼方、そろそろ寝よう。オレの杞憂だったみたいだ…」
彼方「ううん、大丈夫。むしろこんなに心配してくれて、やっぱり竜太はとっても私の事思ってくれてるって、改めて分かったから…!」
彼方は安心した表情でそう語る。あの夢で見た竜太はただの偶然が生み出した悪夢だったのだろう。そう確信して再びベッドに戻っていくのであった…
そして翌日…
彼方「おはよう。竜太」
竜太「おはよう。ちゃんと気持ちよく寝れた?」
彼方「うん!」
あれから悪夢も見ず夜を寝て過ごせたようだ。空き家から出て他のメンバーと共に集合。
翼「みんな、元気かい?」
千歌「はい!この通りピンピンしてますよ!」
シュナイダー「全員問題なさそうだな…今日もこの世界がどうなっているか探索だな」
龍也「そうだな。だがその前にどこに行くか計画的に考えとかないとな」
闇雲に出かけても成果を得られる可能性は低い。ここは情報を得られそうな場所に行くのが吉だ。
果南「そうだ、この村に展望台があったけどそれ使ったら遠い場所も見えて、情報が得られそうな場所も見つけやすくなるんじゃない?」
渚「そうですね。オレ達が昇って確認してもいいですか?」
四季「こんな時に役に立てたら…」
龍也「もちろん大丈夫さ」
竜太「オレも昇っていい?」
ヤノサ「私もお願いします。ひょっとしたら自分の世界の方しか分からない何かもあるかもしれませんし…」
こうして、渚、四季、メイ、竜太、彼方、ヤノサの6人が展望台に上って何か情報が得られそうな場所がないか確認に入った。
四季「悪い竜太さんの夢を見た…?」
彼方「うん。それで昨日怖くて泣いちゃったんだ~…」
雑談しながら何かないか確認する6人。彼方が昨日の竜太みたいな何かの話をしていた。
ヤノサ「それは大変でしたね…」
メイ「私もナギがめっちゃ悪いヤツになっていたら、夢でも悲しくなるよ」
渚「大丈夫さ。オレは絶対にお前たちを悲しませはしないよ…!」
四季「ナギ…!」
ヤノサ「私は自分とほぼ同じ顔の人間ならあったことがあります。本当に出会えてよかったと思える方でしたが…」
竜太「世の中いいことづくめじゃないってことだな…」
渚「ですね…あ!ラブライブ会場!」
メイ「なななななななななにー!!?」
そっくりさんの話をしていたら渚が見覚えのある建物を発見したようだ。反対を向いていたメイは驚きながら振り向き、他のメンバーも渚と同じ方向を向いた。
渚「ほら!あれ!」
メイ「ほ、本当だ…!あれって間違いなく私たちの世界にあった会場だよな!」
四季「でも立地がおかしい。なんで塔の上に…」
竜太「なんならその塔も、他の建物に比べて異様に高いし、怪しさ満点だな」
渚達の世界の建物を発見。しかし何故かそのラブライブ会場は塔の上にあった…6人はこのことを他のメンバーに報告する。
龍也「なるほどな…いかにも怪しい塔に渚達の世界の建物か…」
日向「ここに何かあると言わんばかりだな」
ワンダバ「ではその塔まで行くとするか…移動はこのTMキャラバンを使うぞ!」
翼「人数は多いけど、大丈夫かい?」
ワンダバ「心配いらんよ。そもそもそっちの世界に来る時に40人の選手を載せているからな。ここにいるのは28人。全然大丈夫さ」
天馬「それじゃあ、行こう!…オレ達の世界を取り返すために!」
全員「おうっ!」
こうして、目的地を決めた一行。果たして、見知らぬ世界に飛ばされたこの事態を解決につながるのか…それはまだ分からないぞ。