今回でいよいよ状況が動きます。駆け足気味になりますが、よろしくお願いします。
渚達の知るラブライブ会場にTMキャラバンで向かう一行。空を飛ぶキャラバンの下では、様々な作品の敵が現れて違う作品同士で争いを繰り広げていた。
竜太「それにしても本当に色んな作品のキャラが戦ってるな。でも肝心のその世界のボスにあたるヤツはいなさそうだな…」
ワンダバ「うむ…これはまるで多くの世界から一部分を切り取って無理やり貼り付けているようにも見えるな…」
龍也「戦いが起きている部分だけ切り取られているのか。それならボスがいないのも納得だな」
ワンダバ「戦いだけが切り取られて1つの世界に継ぎ接ぎに組み立てられている…私はこの世界を『パッチワークフィールド』と呼ぶことにする」
岬「パッチワークフィールド…」
この歪な世界の呼び名を決めたワンダバ。そのパッチワークフィールドの空を引き続きキャラバンで駆け抜けていく。
数分後…
フラン「ごめんなさい、ここで降ろしてもらっても…」
果南「どうしたの?目的地までまだもうちょっとあるけど…」
フラン「…ここに見たいものがあるの」
翼「見たいもの…?」
翼はキャラバンの窓から景色を見下ろす。他のメンバーも気になって同じ行動をとった。
渚「花だ!この辺にたくさん咲いてる!」
四季「キレイ…」
日向「あの花、塔の入り口までまんべんなく咲いてるな」
天馬「ワンダバ、降りよう。少し距離はあるけど、歩いていくよ」
ワンダバ「分かった。降りるぞ!」
フラン「ありがとう」
花園を潰すわけにはいかないため、塔から少し離れた位置でキャラバンを下ろすことに。
日向「すげえ…降りてみて改めて分かるが、一面花でいっぱいだぜ」
岬「うん、真ん中に道が大きく空いてるけど、それ以外は色んな花で埋め尽くされてるよ」
フラン「……」
キレイな花を見る選手達。そんな中、フランは特に花をじっと見つめていた…
天馬「…え、えっと…フランは花が好きなの?」
フラン「え?」
天馬「その…すごく嬉しそうに花を見てたから」
フラン「…私の世界には花がないから」
翼「なにィ、花がないなんて、そんなこともあるのかい!?」
フラン「花がない世界だってあるんです…」
天馬「…そうなんだ」
トウヤ「まぁ、オレもポケモンが存在しない世界があって驚いていたから…案外、当たり前にあると思っているモノでも、なかったりするかも」
花がない世界があることに驚きつつも、自分の経験をもとに語ってみるトウヤ。
龍也「うーん…」
竜太「親父…どうしたんだ?」
龍也「竜太か。いや、この花園に違和感があってな…」
竜太「違和感か…ここは見たところキレイな花園だが…」
龍也「そう、キレイな花園なんだ。今まで戦いがある場所や兵器ばかりがこの世界にあふれていたのに、何故かここだけはそれと無縁だ」
竜太「さっきまで戦闘があった…わけでもなさそうだな。このキレイな花園を見ると」
龍也「そうだ。ワンダバの話では戦いのある場所が切り取られてこの世界に継ぎ接ぎになっているみたいだが…なんでここだけ戦いとは無縁なんだろうな」
竜太「うーん…」
一方で急に平和そのものと言ってもいい花園が現れ、疑問に感じる大海親子。今までに見たこの世界とも、ワンダバの話とも異なるこの花園。間違いなく何かに紐づいている。
フラン「ところで…あの塔に登らなくていいの?」
天馬「え?あ!そうだね。あそこに行くのがオレ達の目的だったよね!」
渚「あそこを登って俺達の知るラブライブ会場に行ければ、何かあるかもしれない…」
翼「かなり高い塔だけど、大丈夫かい?」
四季「大丈夫」
メイ「スクールアイドルだって毎日練習してるんだ!サッカー選手にも負けないぞ!」
ゲイツ「…さて、いかにも敵が出そうなところだ。ここはオレとウォズでそれぞれみんなの横を守るぞ」
ウォズ「我が魔王は先頭を歩いてくれるかい?」
ソウゴ「うん!何か出た時は任せてよ」
ユニコーンガンダム「残った俺達は後ろを守りましょう」
トウヤ「うん」
フラン「それじゃあ…行きましょう」
塔を登る戦術を決め、いよいよ出発。ラブライブ会場がくっついたいかにも怪しい塔を登る。
ーーーーー 道中割愛!! ーーーーー
―塔の頂上―
龍也「ビックリするほど何もなかったな…」
竜太「ウソだろ?」
なんと戦闘は一切行われなかった。距離こそあったがあっという間に頂上だ。
メイ「あの女達に襲われる前もバケモノとかいっぱい見たのに…」
渚「まあ何はともあれこれでラブライブ会場に行けるな。おっ、入口発見だ」
渚達の世界の建物を見つけることにも成功。入り口も発見したことなので、早速中に入る。
ヤノサ「渚くん達の世界の建物を見つけたのは良いのですが、状況は進展するのでしょうか?」
ヘルナンデス「ここまで何もないし、中に入っても何もなさそうだな…」
シュナイダー「いや、ここまで何もないと逆に怪しいな。ここに来るまでたくさん戦いを見たのに、何故ここだけ…」
ラブライブ会場に着いたものの、ここに何かがある保証はない。徒労に終わるか、状況が進展するか、全メンバーがそれぞれ気にかけていた。
日向「ま、その会場とやらに行ってみねえことには分からねえな」
渚「ですね…てことで開けますよ!」ガダンッ!
渚は会場のドアを開けた。
果北「どう!?」
渚「特に怪しいのはないですね…ステージまで行ってみましょう」
ドアを開けた瞬間敵襲といったこともなかった。次はスクールアイドルらしくステージを目指してみることに。
ユニコーンガンダム「っ!?」
トウヤ「どうした?」
一定距離歩くとユニコーンガンダムが反応。パイロットのニュータイプ能力が働いたようだ。
ユニコーンガンダム「この先に何かがいる…!」
メイ「ほ、本当か!?」
四季「具体的に何がいるかは行かないと分からない…?」
ユニコーンガンダム「はい。でもセンサーが反応していないのでロボットではないのは確かです」
ゲイツ「何かが暴れている物音も聴こえんことを考えると、凶暴なモンスターとかでもないな」
この先にいる「何か」を警戒する一行。この気配はステージから発せられているようなので、そのまま進んでいく。
渚「観客席側からの入り口についた…!」
果南(松兄)「いよいよステージが見えるね」
メイ「スクールアイドルのステージで悪さなんてしてたら許さねえ…!」
トウヤ「その時はオレ達が戦うよ…それじゃあ、行こう!」
渚「はい!」ガタンッ!
渚はステージへの扉を開けた。これで観客席からステージが見える形になる。
岬「見て!人が2人いる!」
日向「って!右にいる野郎!」
ステージには2人の人間が立っていた。内一人は選手達に見覚えのある男だった。
アスタ「ようこそ、ロストワールドスタジアムへ」
「お疲れ様。姉さん」
フラン「ええ…」
4試合目の後にスタジアムに突然降りてきたアスタである。その隣には、龍也や翼達は気づいていないが、スタジアムを襲ったパラドックスポケモン達を操っていた男も。
天馬「フラン!?」
一方で天馬は「姉さん」と言われた途端、フランが頷いてステージにいる2人の方に歩き出したことに驚いていた。
フラン「…」グワンっ!!
天馬「!」
ステージに立った後、フランは天馬達の方を向いて姿を変えた。水色の髪は黒みがかった紺色の髪に、衣装も肩を露出させた同じ紺色に。そして目つきも鋭くなった。
ヤノサ「あの姿、どこかで…」
天馬「フラン!その姿はまさか…」
フラン「そう…スタジアムを襲ったのは私たち」
選手達がこの世界に飛ばされる原因となった念動波。今のフランはそれを出した少女と同じ見た目をしていたのだ。
ユニコーンガンダム「やっぱりあなただったのか!この世界に来てからずっと感じた殺気…それはあなたから出ていた!」
龍也「思えばフランが仲間になってからオレ達は一切敵に襲われなかったが、はじめからここにおびき寄せるつもりだったんだな」
フラン「そうよ…」
フランが正体を現したことで、疑問に思っていたことがつながったメンバーもいた。
天馬「…!どうしてそんなことを」
ゲイツ「なぜ色んな世界の一部を消す…何が目的だ?」
フラン「…世界を救うためよ。だから私は世界に不必要な部分を排除し、つなぎ合わせた」
渚「ふざけるな!じゃあここにいるオレや四季、メイは世界に不要だって言うのか!」
ソウゴ「そうだよ!…そもそも、世界に不必要な部分なんてない!」
フラン「あるわ「戦い」よ。…憎しみを生み出す戦いという概念…戦いを消さなければ大切なものが消えてしまう」
フランは「戦い」という概念を消すために動いているようだ。しかしこの見境のなさ、並の力や執念では成せない。
天馬「…フランはなぜそこまで戦いを憎むの?話してよ!」
フラン「…あなた達には理解出来ないわ。失う悲しみを知らないあなた達には」
ヤノサ「私達のスタジアムを壊して…よくもそんなことを!」
ユニコーンガンダム「そうやって最初から分かり合うことを拒んでたらいけないんだ!」
こちらの事も考えずに話すフランに怒るメンバーもいた。しかし聞く耳を持たず、今度はアスタが話し出す。
アスタ「お前らがやっている戦いの概念を持つものは全て俺たちが消す…」
フラン「戦って傷つき合って貶め合って…戦いがどんなに醜くて汚らわしいものか知ると良い」
フラン「自らの運命を…いえ世界の運命を賭けた最後の戦いの始まりよ!」
フランは一行に勝負を仕掛けてきた。おそらくサッカーと実際の戦いをそれぞれ行うつもりだ。
メイ「ところで…最初にロストなんとかって言ってたけど、ここはラブライブ東京大会の会場だぞ!」
アスタ「おっと、そういえば最後の戦いの舞台をまだ作っていなかったな。姉さん、頼む」
フラン「ええ…!」
フランは両手を前に掲げて念能力を発動。
ドスウゥゥゥンッ!!
渚「な、なんだ!?」
四季「会場が変わっていく…!」
念能力でラブライブ会場のレイアウトが変わっていく。ステージは膨張し、サッカーグラウンドと同じ大きさとなって、ラインが引かれていく。ステージ後ろのバックスクリーンもサッカースタジアム仕様の場所に移り、ステージから見下ろすはずの観客席は、サッカーを観戦する時のステージを見下ろすタイプのレイアウトに変わった。
メイ「ら、ラブライブの会場がサッカーグラウンドに…!」
竜太「あの念能力…SSCが使っていたものと似ている…」
ライブ会場をスタジアムに変えてしまう力に驚くメイ。一方で竜太にとっては既視感のある力のようだ…
フラン「それじゃあ、サッカーはアスタ、戦争はサンが消してあげるわ」
サン「了解だよ姉さん。ガンダムもポケモンも仮面ライダーもボクが消してあげるよ」
フランが消す対象の役割を決める。そして、もう1人の男はサンという名前らしい。
フラン「サン、相手は5人もいる…それもかなり強そう。ここは私があなたを助ける人達を呼ぶ」
サン「助かるよ姉さん」
フラン「さぁ出て来い!憎しみを生む者達…!」
そう言うとフランは両手を上に掲げて念能力を発動。
ユニコーンガンダム「これは…!?」
ゲイツ「おそらく他の世界からオレ達の敵を呼ぶつもりだ!気をつけろ!」
ヒーロー達はフランの行動に身構える。妨害も考えたが、そうする前に敵が5人出てきてしまった。
ガオウ「お前…喰われなきゃ…分からないらしいな!」
ソウゴ「ん…仮面ライダー!?」
ウォズ「仮面ライダーガオウだね。時の列車をジャックする電王の敵だ」
マスターガンダム「流派・東方不敗は王者の風よ!」
ユニコーンガンダム「あれは…ガンダム!?」
龍也「なんか聞いてるだけで不愉快な声だな。どこかで聞いたような…」
ビシャス「クックック…そのポケモンを寄越せ…!」
せつ菜「あの人!ロケット団のビシャスですね!」
竜太「せつ菜センパイと見た映画に出たヤツだな。セレビィを殺した悪党だ…!」
カルキノス「ヒナ…!ヒナァァァァ!!」
ゲイツ「ロボット!?…だがオレ達の時代の兵器でも、ガンダムにあたるロボットでもない…」
ユニコーンガンダム「モビルスーツじゃない…なんだコイツ?」
ダンデ「さあ!チャンピオンタイムの始まりだ!」ビシィッ!
トウヤ「ポケモントレーナーか!?」
竜太「そうです!コイツはガラル地方のチャンピオン。そしてあれはリザードンポーズ!…おい!マスターズエイトという言葉を知ってるか!」
ダンデ「もちろんだ!オレはそのランキング1位のチャンピオンだぞ!」
竜太「アニポケの方か…デタラメな強さなんで気をつけてください!」
フランは他の世界から5体の敵を呼び出した。コイツらとサンをヒーローは相手しなければならない。
サン「それじゃ、ここで戦ったらアスタの邪魔になるし、あそこで戦おうか!」ギュンッ!
サンは呼び出された敵と共に瞬間移動。スタジアムのついでに作られた空中の岩場に場所を移す。
ソウゴ「竜太くん!俺達はあの人達と戦ってくる!そっちは頼んだよ!」
竜太「はい!…お互いに守るべきものを守りましょう!」
ソウゴ「うん!ゲイツ!ウォズ!いくよ!」
サン達と戦うことになったソウゴ達。仮面ライダー組は変身して戦いに備える。
トウヤ「いけっ!レシラム!」
レシラム「モエルーワ!」
トウヤ「みんな!レシラムに乗ってあの岩場に行こう!」
ジオウ「分かった!」
トウヤがレシラムを繰り出し、ヒーロー達を乗せ、サンの待つ岩場に飛んでいった…
アスタ「サッカーはこの俺のイレブン…『デストラクチャーズ』が相手だ。…手強いぜ」
円堂「来い!今度は負けないぞ!」
アスタ「ふん、返り討ちにしてやる!…と言いたいところだが、見たところお前達は非常に強そうだ。俺のハイデュプリで戦うのは少し厳しいだろう」
ヘルナンデス「そうか…じゃあ降参してくれないか?オレ達としても、憎み合ったサッカーはしたくないからね」
アスタ「バカ言え!…姉さん、悪いがここに憎しみを生む奴らを呼んでくれ」
フラン「分かった。さぁ憎しみを生む者達…ここに来い!」
フランは再び両手を上に掲げて念能力を発動。
翼「何をする気だ!?」
竜太「話の流れからして、他の世界からサッカー選手を呼ぶ気ですね…それも悪い奴らを」
アスタ「その通りだ。お前達には確実に消えてもらう…さぁ来い!」
今回呼んだ悪者たち、《松浦果南の自称兄》さんの作品に紐づく要素があったりします。誰と繋がってるか探すと面白いですよ。
ヒント
仮面ライダーガオウ→真田幸村を脅迫したことがある
マスターガンダム→cvが秋元羊介さん
ビシャス→分かりやすいので割愛
カルキノス→ヒナという少女に恋をしていた。また、こいつが出てくる作品の主人公はバスケが得意
ダンデ→ダイマックスを使う。また、ある意味フランの言葉を最も体現している。