キャプテン翼!サンシャイン!!   作:バシム

231 / 240
今回は少し長めです。

最後の戦い、そしてジャンルを越えたクロスオーバーをお楽しみください…!


ラブライバーは想いを受け止める

 

へリオローザ「…」ガギィンッ!ガギィンッ!ガギィンッ!

 

グランドジオウ「うわっ!」

 

ユニコーンガンダム(デストロイモード)「ぐっ!」

 

レシラム「ウォっ!」

 

へリオローザは猛スピードで飛び回って確実にヒーロー達に攻撃を当てていく。正に蝶のように舞い、蜂のように刺すような戦いだ。

 

 

ユニコーンガンダム(デストロイモード)「速い…!」

 

グランドジオウ「でも…ここで負けるわけにはいかない!」

 

へリオローザの速さとパワーに翻弄されるヒーロー達。自身の能力をフルに活かしてへリオローザに立ち向かう。

 

 

グランドジオウ「いくぞ!」

 

《ファイズ!》

 

《START UP!》

 

ファイズ(アクセル)「お前は…俺が倒す!」

 

ジオウは最初にファイズアクセルフォームを召喚。より高い素早さを持つこのファイズをへリオローザにぶつける。

 

 

へリオローザ「…」

 

ファイズ(アクセル)「…!」ギュンっ!

 

へリオローザが向かってきたところでファイズは動き出す。へリオローザのスピードを超えて後ろに回り込む。

 

 

《EXCEED CHARGE!》

 

ファイズ(アクセル)「やああ!!」

 

ズドンっ!!

 

へリオローザ「!!」

 

ファイズは必殺パンチの『グランインパクト』を使ってへリオローザの腹部を素早く、かつ力を込めて殴りつけた。

 

 

《電王!》

 

電王(ガン)「はああっ!!」バン!バァン!バン!バァン!

 

続いて電王ガンフォームが空中に召喚される。上からくるりと回りながらガンを撃ちまくり、不規則に紫の弾丸をばら撒く。

 

 

へリオローザ「…!!」ビュンっ!

 

へリオローザは飛翔。この不規則な弾丸を避けながら空中の電王に飛び掛かる。

 

 

へリオローザ「…」ガギィンッ!

 

電王(ガン)「うわあっ!」

 

《キバ!》

 

電王はへリオローザの剣を喰らって空中から叩き落される。しかし、ジオウはその後ろにキバ・エンペラーフォームを呼び出した。

 

 

 

《バッシャーフィーバー!》

 

キバ(エンペラー)「とぅああ!」バギョンッ!!バギョンッ!!バギョンッ!!

 

へリオローザ「!!」

 

さすがにこれは反応しきれず命中。へリオローザも地面に叩き落とされる。

 

 

ユニコーンガンダム(デストロイモード)「うおおっ!」

 

地面に落ちたところをユニコーンガンダムがビームサーベルを引き抜いて強襲。へリオローザにさらにダメージを与えに行く。

 

 

へリオローザ「…!!」ガッ!

 

ユニコーンガンダム(デストロイモード)「くっ!やっぱり速い!」

 

しかしへリオローザはすぐに起き上がって剣を振りかぶる。ビームサーベルと鍔迫り合いの形になる。

 

 

 

グワン…っ!!

 

ユニコーンガンダム(デストロイモード)「うっ!どうしたユニコーン!?」

 

鍔迫り合いをする中でユニコーンガンダムはへリオローザから何かを感じ取った。パイロットのニュータイプ能力とユニコーンガンダムのフルサイコフレームが、へリオローザに渦巻くものを拾ったのだ。

 

 

へリオローザ「!!」ガギィンッ!!

 

ユニコーンガンダム(デストロイモード)「ぐっ!」

 

へリオローザは腕を大きく振ってユニコーンガンダムを押し切る。パワー負けしたユニコーンガンダムは追撃を避けるため横に逸れて距離を取る。

 

 

トウヤ「今だ!竜の波動!!」

 

レシラム「ウオォウ!!」ゴオオオオオ!!

 

へリオローザ「…!!」

 

へリオローザが腕を振り切った瞬間に合わせて、トウヤはレシラムに竜の波動を撃たせる。技は命中し、へリオローザを怯ませる。

 

 

へリオローザ「…」ビュンっ!

 

へリオローザも追撃を避けるため後退。お互いに仕切り直しとなる。

 

 

 

ユニコーンガンダム(デストロイモード)「2人とも、聞いてくれ」

 

トウヤ「?」

 

グランドジオウ「どうしたの?」

 

ユニコーンガンダム(デストロイモード)「あのロボットから強い憎しみや悲しみを感じる…おそらくフランの想いがあれにそのまま乗り移ってるんだ…!」

 

グランドジオウ「だったら…オレ達で受け止めようよ!」

 

トウヤ「うん!フランの持つ憎しみは、オレ達じゃとても理解できない…でもだからこそ、フランの悲しみを受け止めるんだ…!」

 

ヒーロー達はフランの悲しみを受け止めることに。自分達とは全く異なる考え方…それを拒絶するのではなく、受け止めて理解するのが彼らのやり方だ。

 

 

 

へリオローザ「…!」ギュンっ!

 

体勢を立て直したへリオローザは、再びヒーロー達を攻撃するために猛スピードで飛び掛かる。

 

 

ユニコーンガンダム(デストロイモード)「…!」

 

それに応えるようにユニコーンガンダムがへリオローザを迎え撃つ。手に持っているシールドとビームサーベルを投げ捨て、ビームトンファーを両腕に展開して再びへリオローザと鍔迫り合いをする。

 

 

ギシャアァァァンッ!!

 

 

フラン「失うものを知らない者に何が分かる!」

 

ユニコーンガンダム(デストロイモード)「知っているさ!だからこそ…仲間がいることの素晴らしさや大切さが分かるんだろ!!」

 

 

ユニコーンガンダム(デストロイモード)「ガンダム!俺に力を貸せ!!」

 

キュイィィィィィン!!ユニコーンガンダムのフルサイコフレームが光り輝く。そして赤色の輝きが緑色の輝きに変わった!

 

 

ユニコーンガンダム(覚醒)「はあああっ!!」

 

 

ジャコオォォォンッ!!

 

 

へリオローザ「…!!」

 

ビームトンファーの出力が上がり、へリオローザを押し切って装甲を斬り付ける。へリオローザはダメージを受けて怯んだ。

 

 

ユニコーンガンダム(覚醒)「今度はこれで…!」

 

ユニコーンガンダムはビームトンファーを解除して武器を持たず素手でへリオローザに向かっていく。

 

 

フラン「素手だと…!舐めたことを!」

 

ビュビュビュビュビュン!!

 

へリオローザ「!!」

 

フラン「なにっ!?」

 

ユニコーンガンダムを迎撃しようとしたところを後ろや横から撃たれるへリオローザ。ユニコーンガンダムのシールドがフルサイコフレームによってファンネルのように宙を舞い、死角からビームガトリングガンを放っていたのだ。

 

 

ユニコーンガンダム(覚醒)「…!」

 

ドガァっ!ドガァっ!ビュビュビュビュビュン!!

 

へリオローザ「…!!」

 

フラン「小賢しいぃ…!!」

 

格闘やシールドファンネルでヘリオローザを翻弄するユニコーンガンダム。NT―Dをフル活用した自身の武装との連携でヘリオローザに体勢を立て直すスキを与えない。

 

 

ユニコーンガンダム(覚醒)「今だ!」

 

トウヤ「レシラム!青い炎!!」

 

グランドジオウ「これで最後だ!」

 

《フィニッシュタイム!グランドジオウ!》

 

ユニコーンガンダムがへリオローザのスキを作ったところにジオウとレシラムが必殺技を放つ。ジオウはベルトで必殺技を発動してジャンプ、レシラムは口に青い炎を含む。

 

 

《オールトウェンティ!タイムブレーク!》

 

グランドジオウ「みんな!いくぞ!」

 

《EXCEED CHARGE!》

 

《CHARGE&UP!》

 

《ウェイクアップフィーバー!!》

 

ジオウがキック体勢に入る所で先程呼び出されたファイズ・電王・キバが現れる。ファイズはブラスターフォーム、電王はクライマックスフォーム、キバはエンペラーフォームでそれぞれのライダーキックをジオウと共に放つ。

 

 

レシラム「ウォォォォォ!!」

 

ジュワァァァ!!レシラムは青い炎をへリオローザに吐く。

 

 

 

ユニコーンガンダム(覚醒)「…」ビュンっ!

 

ユニコーンガンダムは出来る限りへリオローザに攻撃した後、青い炎が飛んできたところで退避。へリオローザに青い炎を直撃させる。

 

 

 

ブゥゥゥン…!ゴオオオオオオオ!!!

 

 

へリオローザ「…!!」

 

青い炎はへリオローザに纏わりつき、その装甲を焦がしていく。

 

 

ファイズ(ブラスター)「はあああーーーーっ!!!」

 

電王(クライマックス)「あおぉりゃああーー!!」

 

キバ(エンペラー)「やああああ!!!」

 

グランドジオウ「だああーーーっ!!!」

 

 

ドスウウゥゥゥンンッ!!!

 

 

へリオローザ「!!!」

 

《超強化クリムゾンスマッシュ》、《ボイスターズキック》、《エンペラームーンブレイク》、《オールトウェンティタイムブレーク》が一気にヘリオローザに直撃。最強フォーム4体分のライダーキックの威力は超強力で、青い炎で燃え上がるヘリオローザの装甲を徐々に貫いていき…

 

 

グランドジオウ「はあああっ!!」

 

バゴォォっ!!!遂に4人のライダーキックがへリオローザを貫いた。同時に青い炎もボシュゥゥンッ!!と弾ける。

 

 

 

 

へリオローザ「………」

 

へリオローザは爆発四散こそしなかったが、羽がもげてピクリとも動かなくなる。発行していたツインアイからも光が消え、機能停止して戦闘不能状態になった。

 

 

 

 

 

悟空(SSJ4)「10倍!か・め・は・め…波―――!!!」

 

アマツマガツチ「ホオォォォォンッ…!」

 

 

霊気「ペルセポリス神魔碑門(しんまひもん)!!」シュバアアアアアッ!!

 

ワルプルギスの夜「ハハハァ!!」

 

一方、ジャンプのヒーロー達はフランに呼び出された化け物2体を相手していた。2体とも非常に強力だが、圧倒的パワーと舞空術を持つ悟空がアマツマガツチと、神と悪魔のパワーを持つ霊気がワルプルギスの夜と相性良く渡り合い、追い詰めていた。

 

 

 

 

フラン「チっ…!あなた達は敗北して…絶望するの!!」ギュンっ!!

 

まだ戦いを止める気がないフラン。自身が入っている巨大な花と共に勢いよく空へ飛び上がる。

 

 

龍也「クソっ…負けるかよ…!」

 

果南(松兄)「くっ…!」

 

フランにやられながらもなんとか立ち上がる選手たち。次にフランがやる攻撃に備える。

 

 

 

ヒュゥゥゥ…!ビシャ!!ビシャアァァンッ!!!

 

 

轟音と共に激しい赤いイナズマがフランの周りをほとばしる。

 

 

フラン「…!!」

 

フランはオーラを解放。赤黒い禍々しいオーラに包まれる。そしてそのオーラは触手に変わり、自身が一緒に浮かせたサッカーボールに纏わりついた。

 

 

フラン「はあああ…!ハァっ!!」

 

その後フランは両手を上げる。すると、紫のオーラが辺り一面に飛び出し、サンが呼び出していたバトルフィールドをからめとる。

 

 

シュルルルルル!!

 

アマツマガツチ「!?!?!?!?!?」

 

ワルプルギスの夜「アアアアーーーーーっ!?」

 

それだけではなく、ジャンプのヒーロー達が戦っていたアマツマガツチとワルプルギスの夜もからめとってしまう。

 

 

 

ドシュンッ!ゴウン!!ビリリリリリリリリ!!!

 

その後フランはからめとったものを先程のオーラを纏ったボールにぶち込んで混ぜ込む。アマツマガツチやワルプルギスの夜の持つパワーや絶望がシュートのパワーに還元され、世界を破滅させるほどの赤黒いオーラを纏ったボールになる。

 

 

 

フラン「全て…!消えろオオオオォォォォォォォォォ!!!!!!」

 

 

 

ドガアアァァァっ!!!!

 

 

フランはこのボールに勢いをつけて回転し、渾身のボレーシュートをぶち込む。もはやシュートとは言えない代物が落ちてくる。

 

 

 

悟空(SSJ4)「あの野郎!!何もかも消す気かー!!」

 

悟空はシュートに込められた気を感じ取っていた。これが直撃すれば、世界そのものが崩壊する。それだけの力を秘めていた。

 

 

 

日向「来るぞ…!」

 

聖良(松兄)「どうすれば…!…っ!?」

 

身構える選手たち。しかしこれをどうにか出来る方法が思いつかない。そんな中、前に立って受け止めようとする者が2人。

 

 

 

彼方「円堂さん…!天馬くん…!」

 

天馬「オレ達は…キミの心を受け止める!!」

 

前に立っていたのは天馬と円堂。2人は右手にオーラを集中させて前に突き出す!

 

 

円堂「ゴッドハンド…!!」

 

天馬「W―――!!」

 

ブッフォン!!2つのゴッドハンドWが現れ、フランのシュートとぶつかり合う。

 

 

 

ドスゥゥゥゥゥゥンッ!!!

 

 

天馬「ぐっ…!うぅぅぅ…!!」

 

円堂「うっ…!ぬぐうぅぅ!!」

 

しかしパワーが違い過ぎるせいで、2人がかりでも全く止められない。破られはしないが、勢いよく後ろに引きずられていく。

 

 

ドンっ!

 

天馬「っ!?」

 

引きずられていく中、誰かが背中に手を置く。これで引きずられなくなった。

 

 

 

天馬「竜太…!」

 

円堂「大海…!」

 

竜太「俺と親父だけじゃないぜ…!」

 

翼「みんなでフランを受け止めるんだ!」

 

龍也が円堂を、竜太が天馬を支える。そして、その後ろをラブライバーズ全員でそれぞれ支え合っていた。

 

 

渚「俺達もやるぜ!」

 

メイ「ラブライバーが頑張ってるのに、スクールアイドルが頑張らなくてどうするんだ!」

 

四季「スクールアイドルとラブライバーズ…一緒に支えよう…!」

 

アスタ「…!」

 

果南(松兄)「渚くん!それにメイちゃんと四季ちゃんも!」

 

天馬「アスタ…!」

 

そのメンバーの中には渚、四季、メイ、そしてアスタもいた。渚達3人はそれぞれの大切な友達を守り合うため、アスタは大切なフランを説得するために、共にラブライバーズとしてフランを受け止める。

 

 

ラブライバーズ「うおおおおーーーっ!!」

 

全員で気合を入れる。するとゴッドハンドWがフランのシュートを押し返し始める。

 

 

 

フラン「アスタ!!」

 

アスタ「うっ!」

 

そんな中、フランがアスタを呼び止める。味方だった彼がどうして止める側に回ったのか、フランには理解できないみたいだ。

 

 

フラン「どうしてなの…!戦いは私達から全てを奪ったじゃない!なのになぜそいつらの味方をする!!」

 

ズンッ!

 

ラブライバーズ「うわああっ!?」

 

フランの怒りと同時にシュートのパワーが強まる。ラブライバーズは少し押されるがまだ負けない。

 

 

アスタ「フラン!キミが一番知っているだろう!憎しみの先にあるものを!!」

 

アスタはフランに訴えかける。フラン達の世界は、大人たちが憎しみ合うことをやめず、戦争のために子ども達まで利用した。その結果世界は破滅したのだ。

 

 

ユニコーンガンダム(覚醒)「うおおおっ!!」ビューンっ!

 

グランドジオウ「俺達もフランを受け止めよう!」

 

トウヤ「おう!」

 

アスタがフランを説得しているところにヒーロー達もゴッドハンドWのオーラを支えるように手を伸ばしてフランのシュートを受け止める。

 

 

悟空(SSJ4)「翼…!オレたちも受け止めっぞ!」

 

キン肉マン「友情から生まれるパワー!それが火事場のクソ力じゃい!」

 

デジトニアスⅱ「…」

 

サン「…!」

 

ジャンプのヒーロー達も協力。サンもLBXを使って協力していた。

 

 

フラン「サン…!あなたまで!」

 

サン「姉さんに…これ以上失って欲しくないんだ!」

 

フラン「え…!」

 

フランの気持ちが揺らぐ。アスタもサンも自分を裏切った。でもそれは悪意によるものではない。正真正銘、自分を救うためにこうしていることは感じ取れていた。

 

 

円堂「うおおおおおぉぉ!!!」

 

 

ギラッ!ギュゥゥゥゥンッ!!

 

 

サン「っ!?なんだ!?」

 

シュートを止めようと持ちこたえる中、円堂が全身に魂を込めて叫ぶ。すると、円堂から緑色の光があふれ出した!!

 

 

ユニコーンガンダム(覚醒)「ユニコーンがあの人と共鳴している…!」

 

円堂の光にユニコーンガンダムのフルサイコフレームも反応。2人の放つ凄まじくも暖かい光がゴッドハンドWを、ここにいる全てを包み込む。

 

 

フラン「なんだこれは…!戦いが生みだした力のはずなのに…憎しみを感じない…暖かい…」

 

ユニコーンガンダム(覚醒)「ユニコーンは、ただ戦争をするだけの兵器じゃない…人の力を増幅するマシーンなんだ。俺はこのユニコーンを…キミのように悲しみを感じる心を知る人間のために使う…!」

 

天馬「そしてこれが…気持ちをぶつけ合う、勇気によって生まれた…!」

 

 

円堂 天馬「絆の力ぁ!!!」

 

 

ラブライバーズ全員の絆の力。それでフランを受け止める気持ちを一つにした上で、その想いをユニコーンガンダムのフルサイコフレームで増幅することによってゴッドハンドWはフランのシュートを受け止めていく。そしてゴッドハンドWが押していくのと同時に、光もフランの方に向かっていき…

 

 

フラン「う、うわあーーっ!?」

 

 

 

ラブライバーズ「俺(私)達は諦めない!!全部受け止めるんだぁぁ!!!」

 

 

 

ゴッドハンドとフルサイコフレームの光はどんどん広がっていき、シュートと共にフランを包み込んだ…

 

 

 

 

 

フラン(これも…戦い…)

 

 

 

 

フランの禍々しいオーラはどんどん消えていく。そしてゴッドハンドWはフランを包み込み、その暖かさでフランを元の優しい、水色の髪の状態に戻した。

 

 

フラン「…」

 

ゴッドハンドWはその後フランを優しく地上に降ろす。彼女はその場にへたり込む。空も青空に戻り、雨が上がったかのように日差しがみんなを照らす。

 

 

アスタ「…」

 

サン「…」

 

アスタとサンはへたり込んでいるフランに歩み寄る。そして、座り込んで彼女と同じ高さになってフランと同じ高さで話を聞く。

 

 

フラン「アスタ…サン…これが…この戦いで生まれた絆なのね」

 

天馬「そうだよ…!」

 

竜太「憎しみ合う争いからは…本当の勇気は生まれない」

 

千歌「勇気を出してぶつかり合ったら…見えてくるものも変わる」

 

トウヤ「オレ達もそうだった」

 

フラン「勇気…」

 

ソウゴ「勇気や絆…それがあれば、未来だって変えられる!」

 

フラン「未来を…!」

 

戦いから生まれる絆に気付いたフラン。ラブライバーズは自身の経験からそれについて色々語っていく。

 

 

フラン「ごめんなさい…!私に、気づかせてくれたんだね」

 

フランは泣きながら謝罪する。戦いから生まれるものも知らず、多くの物を傷つけてしまった。しかし、それでもラブライバーズとアスタ、サンが絆に気づかせてくれたことに感謝もしていた。

 

 

アスタ「でも…違うんだよ」

 

サン「そう、違う。僕たちが気づかせたんじゃない。姉さんの意志さ」

 

フラン「え…?あなた達は…」

 

フランが驚く間にアスタとサンの身体が日差しに照らされて薄れていく。2人は立ち上がってフランに語る。

 

 

アスタ「これで…オレ達は…」

 

サン「もう必要はなさそうだね」

 

フラン「待って…!どういうこと…!?」

 

アスタ「オレ達はフランが呼び寄せた幻…キミがキミのままでいるための」

 

翼「…!」

 

なんとアスタとサンは幻だったのだ。フランの仲間であることは間違いないが、それは幻だったからである。

 

 

_____________________

 

 

アスタ「フラン、さっきの反物質爆弾でここにいるのはみんな死んだ…」

 

 

_____________________

 

 

龍也(そういうことだったのか。みんな死んだ…もうこの時点でサンもアスタも死んでいたんだな…)

 

龍也はアスタに見せられた過去を思い出してそう考える。

 

 

フラン「そうだった…私…忘れてた。ううん、忘れてたんじゃない。認めたくなかったんだ…自分が一人ぼっちになったこと…絶対に認められなかった…!」

 

龍也の考察は当たっており、サンもアスタも既にこの世を去っていた。フランはその現実が受け入れられず、幻として2人を生かしていた。

 

 

フラン「私…やっと受け止められる…!自分が一人ぼっちだったって事…」

 

フランは涙を拭く。悲しみを受け止めてもらって、新しい絆も生まれた。もう一人ぼっちでないことが、彼女が現実を受け止めることを後押ししたのだろう。

 

サン「ボク達は…姉さんと別れてから、ずっとこの日を待っていたのかもね…」

 

アスタ「こんな気持ちのいい仲間達に出会えたからこそ…元の優しいフランが戻ってきてくれたのかな…」

 

龍也「…」コクッ

 

ほとんど光になっている二人。ラブライバーズの方を見ながらそう語る。ラブライバーズは全員静かにうなずいた。

 

 

 

フラン「サン…!アスタ…!」

 

消えかかる2人に手を伸ばすフラン。

 

 

キラァァァン……!

 

 

しかし、その前に2人は完全に光となって消えていった…

 

フラン「…」

 

フランにとって大切な2人は今度こそ完全にフランと別れた。フランは再び涙を流す。

 

 

 

天馬「フラン…」

 

そんなフランに今度は天馬と竜太、ソウゴが歩み寄る。

 

 

天馬「今のフランはもう、一人じゃないよ」

 

フラン「…!」

 

フランの目の前にはラブライバーズの選手たち、仮面ライダー、ポケモントレーナー、ガンダムなどのヒーロー達、メイや四季といったスクールアイドルがいた。彼らはみんな、優しく笑みを浮かべてフランを迎え入れる。

 

 

 

フラン「私を…許してくれるの…?」

 

竜太「…」コクッ

 

3人は静かにうなずく。もちろん他のメンバーも皆同じ考えだ。

 

 

 

フラン「すべて…終わったのね……」

 

そう言ってフランは両手を上げる。そして、フランは念能力を使って、世界に光をもたらす。

 

 

 

 

 

 

フラン(私が消したものを、全て元通りに…私が飛ばしたものを、全て元の世界に返して…)

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。