病院に着いた。鞠莉が事情を話していたからか、倒れていた人は既に病室に運ばれていた。
―病室―
千歌「無事…なのかな?」
鞠莉「意識はないけど生きてはいるみたいね。それにしても…」
鞠莉「とってもキュートね」
果南「え」
鞠莉「キュートでしょ?この紫の髪、小柄な体格、ベリーキュートよ。私の好みだわ。」
今ベッドに寝ているのは小柄な体格の女の子だ。紫の長髪、顔もなんだか…かわいい。
千歌「確かに…かわいいですね…。」
鞠莉「あら、あなたもわかるのね。果南もわかるでしょ?」
果南「わかるけど…この状況で言うかな?」
鞠莉「この状況だからよ。どうしてこうなったかも分からないわけだし、目が覚めた時のことを考える方がいいわ。」
果南「イタリアに行ってもポジティブなままなんだね」
鞠莉「オフコース!どこでもシャイニーよ!ところで果南、今からマリーについてきてもらうわよ!」
果南「えっ」
鞠莉「言ったでしょ?後でいっぱいトークするって。帰国して一番果南と話したかったんだから!」
果南「まあ、帰国してすぐに苦労させちゃったしね…千歌、ごめん。練習はまた今度だね。」
千歌「そうだね、ここまでお世話になってきたし…そうだ!今のうちに…!」
千歌は鞠莉の前に行った。
千歌「鞠莉さん…中学生の時私のこと支えてくれて…ありがとうございます!」
鞠莉「中学生の時?ひょっとして…あなたが千歌って子?」
千歌「はい!」
鞠莉「なるほど、この子が果南の言ってた子ね。ああ!ひょっとして練習って言うのもサッカー?」
千歌「はい、果南ちゃんと一緒に練習場所を探そうとしてたけど、もう一人誘えそうな人がいるからその人の所に行こうかなって…」
鞠莉「私と果南も一緒に行ってもいいかしら?あなたとも話がしたいわ!それに…あなたが勧誘する人がわかる気がするわ。」
果南「どうしてわかるの…?ああ、そっか!千歌と一緒に手続きしたからね!」
果南も鞠莉の言うことが理解できた。そうと決まれば早速行動だと思った時であった。
「うう…」
ベッドで寝ていた子が目を覚ました。
千歌「ああ!起きた! よかった…」
「………」
果南「ん?どうしたの?」
千歌「ひょっとして…何もわからない状態とか?」
果南「確かに…それはありえるかも」
鞠莉「まずは名前を尋ねてみましょう。」
千歌「ねえ、名前なんて言うの?」
「………」
女の子は黙っていた。必死に何かを思い出そうとしているが…
「ダメ…わからない。ここがどこかも、私が誰かも。全く記憶がないわ!」
どうしても思い出せないようだ。
果南「目が覚めたのはいいけど…困ったね。」
果南は心配げに言う。
千歌「今から外に出るけど、一緒に行かない?」
「え……?」
果南「ちょっと千歌、それはさすがに…」
千歌「わかってる。でも、このままここにいても、何も変わらない気がする。」
果南「うーん、確かにそうかも。でも、お医者さんは出ていいっていうかな?」
鞠莉「私が話してみるわ。」
鞠莉は病室から外に出た。
―10分後―
鞠莉「話がついたわ。」
果南「お医者さんは、なんて?」
鞠莉「千歌の意見を言ったら、その通りだと言われたわ。たくさん何かを見ていけば、記憶を取り戻すきっかけがその中にあるかもしれないって。」
千歌「じゃあ、一緒にいっていいんですか!?」
鞠莉「オフコース!さあ、みんなで行きましょう!」
こうして4人で次に勧誘する人に会いに行くことになった。
今でこそ新着1ページ目をキープできるように投稿していますが、メンバーをそろえたら更新が一気に遅くなると思います。活動報告を見ると分かりますが、同時並行で書く二次小説もあるからです。しかし、今はこちらに集中します。
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