―東京―
イタリアに行くにはまず飛行機に乗らなくてはならないので、千歌たちは東京にいた。
鞠莉ママ「人が多いデスねえ…」
ルビィ「現在ジャパンカップが行われようとしているから…」
マオ「ジャパンカップ…まあ、クラブチームが一堂に会するので、見て勉強になるかもデスね」
その後、会場付近で食事をしていると…
「おー――い!!」
千歌「!?」
誰かの呼ぶ声が聞こえた。千歌はその方向を向く。
千歌「え!?あ、あなたは!」
千歌はとっても驚いた!なぜなら…
「浦の星女学院の選手…だよね?」
千歌「お、大空翼さん…ですよね?」
千歌が憧れ、サッカーを始めたきっかけであるあの大空翼が、千歌の前に立っていた。
翼「君たち浦の星女学院と、サンパウロで試合がしたいんだ!」
千歌「う、ウソ!?そんな、さすがにそれは…」
翼「俺は君たちとサッカーがしたいんだ!日向くんたちと死闘を繰り広げた、君たちと!」
千歌「翼さん…」
その後みんなと合流したら、当然沸き上がった。
梨子「大空翼率いるサンパウロFCと試合!?」
ルビィ「うそ…ホントにそんなことがあるなんて!」
善子「ちょっと待って…人数はどうするのよ?」
3年生はどこかに行ってしまい、アイシーもフレイもいない。現在6人しかいないのだ。
曜「そっか…どうしよう」
千歌「そうだ!翼さんが相手というなら…」
―ジャパンカップ会場―
ジャパンカップがあと1週間ぐらいで始まる。その準備を全日本ジュニアユースにいた選手が、今度は全日本ユースとして、集まっていた。
新田「一緒に戦ってくれだって!?」
千歌「うん!お願い、来年は一緒に戦うんだから」
来生「たしかに。この際どうするか試してもいいかもな」
滝「俺たちはもういないけどな」
井沢「まあいいじゃないか。俺たちも翼と早く戦いたいからな」
高杉「そうと決まれば合同練習だ!翼に俺たちの成長を見せるぞ!」
来年の統廃合先である南葛高校のメンバーと試合に出ることになった。
曜「千歌ちゃん、来年のポジションはどうするの?」
千歌「やっぱりFWだよ。GKもいい経験になったけど、やっぱりFW歴の方が長いし…曜ちゃんとまた必殺技を撃ちたいな」
曜「千歌ちゃん…ありがとう!」
森崎「俺は卒業するから、来年キーパー志望が来てくれるといいな」
そして当日…
翼「あれ?南葛高校として戦うのかい?」
千歌「私たちの学校は今年で廃校になるんです…」
新田「南葛高校と統廃合になるんですよ。だから俺たちが出ることも認めてもらいます」
翼「廃校…それは大変だね。わかった」
こうして各自ベンチに行く。
―サンパウロ陣営―
翼「本来予定に入っていない試合を認めてくれてありがとう、ロベルト」
ロベルト「構わないさ。むしろ今後お前がサッカーをする際に、女性選手との交流はいい経験になるだろう」
ジウ「ブラジルじゃまだ男女混合の大会は行われていないからな…」
翼「よし、みんないくぞ!初の男女混合サッカーだ!」
サンパウロ「おう!」
―南葛陣営―
新田「それにしても、なんでここに来たんだ?」
千歌「実は3年生のメンバーがイタリアに行って行方知れずになって…イタリアにいくためにまず空港近くのここに来たの」
滝「そういえばいないな。あの3人は特に印象強かったんだがな」
井沢「さて、フォーメーションはこれでいいか?」
フォーメーション
GK レナート
DF ドトール
マリー二 アマラウ リマ
MF バビントン 翼 バチスタ
FW タハマタ ジウ プラトン
FW 花丸 千歌 新田
OMF 滝 曜 井沢
DMF 浦部 ルビィ
DF 梨子 高杉 善子
GK 森崎
陽子「それでは、審判はサンパウロのマネージャー、片桐陽子が務めさせていただきます!」
ピー!
翼「…」パスっ!
陽子が笛を吹き、サンパウロのボールで試合開始。バビントンにボールがまわる。
曜「とる!」
バビントン「…ここだ!」ヒョイ!
バビントンは向かってきた曜を難なくかわす。
ルビィ「ルビィがいきます!」
バビントン「…」パスっ!
ルビィがディフェンスに来るがバビントンはパスを出して避けた。
プラトン「よし!きめろ!」パスっ
先にゴール前に来ていたプラトン。センタリングを速やかに行う。
ジウ「くらえ!」ドガァ!
バシュン!
サンパウロのストライカー、ジウのボレーシュート。森崎もDF陣も反応できなかった。
その後、0-1で南葛が攻撃を仕掛ける。
千歌「真アグレッシブビート!」
クゥオン!
アマラウ「うわっ」
ドトール「甘いぞ!」ズサー!
千歌「うわあ!しまった!」
サンパウロDF陣を抜こうとするが、ドトールの鋭いタックルで奪われてしまう。
バチスタ「いけ!翼!」パスっ
すぐにパスを繋がれ攻め込まれる。
翼「ドライブシュートだぁ!」ドギャァ!
バシュウゥン!
ダイヤも使っていた技。しかし翼の放つそれはまるで威力が違った。やはり反応できずゴールに入る。
―1時間後―
ピッピッピー!試合終了だ。
ルビィ「1-7…」
結局翼に対応できず、一方的にやられる結果となった。新田が奮起してなんとか1点を取った。
翼「ありがとう…」
千歌「翼さん…」
翼は戸惑いの色を見せていることが、千歌にはすぐわかった。
―サンパウロ陣営―
リマ「ほとんど手ごたえがなかったな…」
翼「確かに、日向くんや岬くんと互角に戦ったとは思えない…」
プラトン「ブラジルにかかれば、全日本も敵じゃないってことか」
ロベルト「こら!気が緩んでいるぞ!」
翼「そうだ。きっと何か力を出し切れない原因があったんだ…!」
レナート「そういうものか?」
ちなみに、この後全日本戦で地獄を見ることになるのは、まだ彼らは知らない。
―南葛陣営―
千歌「ごめんなさい…」
新田「まったくだ。あの時の勢いはどこいったんだよ」
善子「ほとんど力を出し切れなかったわ…」
「どうしてだか分かりますか?」
千歌「え?」
南葛メンバーのものではない声が聞こえてきた。
千歌「聖良さん…?」
新田「うぇ!?あんた、いつの間にこんな所に…」
聖良「大会が終わってから、ジャパンカップも見学しようと決めたのです。それで偶然千歌さんと翼さんが試合をすると聞いて、理亜と一緒にここに来ました」
井沢「それで、どうして高海たちが全力を出せなかったんだ?」
聖良「浦の星を特に支えていた3人がいなかったからです。鞠莉さんの爆発的なシュート力、ダイヤさんの安定した指揮、果南さんの力強いディフェンス…それを失った千歌さんたちは50%…いや、25%程度の力しか出せていません」
ルビィ「は、半分の半分…!」
井沢「言われてみれば指揮系統がいない」
来生「今回の試合はお前がゲームメイクしていたけどな」
滝「井沢は卒業するから、ここにいる誰かでその役割を担うしかない」
理亜「早い話、3年生がいなくなったあなたたちなんてもぬけの殻同然ってことよ」
ルビィ「うう…」
新田「ま、イタリア行くんだろ?気分も変われば何か見えてくるんじゃないのか?」
聖良「イタリア?千歌さんたちはイタリアに行くのですか?」
千歌「うん。実は今鞠莉ちゃん達がいないのもイタリアに行ったきり行方不明だから、それを探しに…」
聖良「そうですか…またとない機会ですね」
聖良は羨ましそうな顔をしていた。どんな形であれ、イタリアに行ってその地のサッカーを見てくることは大きなプラスになるかもしれないからだ。
鞠莉ママ「ハーーーイ!」
千歌「うわ!いつの間に!」
鞠莉ママ「試合は終わった様デスね…ところでそこのアナタ!」
鞠莉ママは聖良を指さした。
聖良「私ですか!?」
鞠莉ママ「あなた、イタリアに行くと言って羨ましそうな顔をしていましたね…?あなたもマリーを探す旅に同行してみまセンカ!?」
理亜「はあ!?」
聖良「そ、そんな唐突な…第一、旅費なんて持っていません!」
鞠莉ママ「そこは…小原家持ちデース!!行けばイタリアのサッカーに触れる機会を与えることを約束しマース!」
マオ「衣服や案内もバッチリデス!」
聖良「そ、それはすごいですね…」
鞠莉ママ「というわけで、マリーを探しに、いらっしゃあぁ―イ!」
理亜「どうします、姉さま?」
聖良「こんな機会二度と無いでしょう…行けるなら、是非行きたいところです。あの、どれぐらい滞在する予定なのですか?」
鞠莉ママ「鞠莉を見つけるまでデス。この人数で探せばジャパンカップが終わるころには帰国できると思いマース」
聖良「分かりました…是非とも同行させてもらいます」
理亜「ええ。私たちもイタリアサッカーは触れてみたいから」
こうして、聖良と理亜もイタリアに同行することになった。
スクスタまた始めたんですけど、今フェスでピックアップされている果林ちゃんが当たりました。嬉しい。
この中でどれが好き?
-
ラブライブ×イナイレ
-
キャプテン翼(原作漫画)
-
キャプテン翼(テクモ)
-
キャプテン翼たたかえドリームチーム