千歌「そんな…こんなことが」
千歌はアイシーがエイリア学園所属だったことを知って困惑していた。
曜「確かにこのユニフォーム、どこかで見たと思ったらアイシーちゃんが最初に来ていた服だね」
果南「ユニフォームっぽいとは思ったけどね…」
ダイヤ「ところで…初めて会った時はアイシーさんは記憶を失っていたような」
鞠莉ママ「エイリア学園で負けたチームの選手は記憶を消されてポイされマス」
梨子「そんな…!ひどいよ!」
賀茂「こ、これは!」
賀茂が何かを発見した。
花丸「紫の…石?」
マオ「エイリア石デス。選手の潜在能力をとことん引き出すことが出来マース」
賀茂「これだ…奴らはこれをペンダントにして首にかけていた!」
ターハン「それホントなの?」
マオ「確かに、エイリア石には選手の人格を歪めてしまう効果もありマス。エイリア石によるものであれば、ミスターガモウの話の辻褄も合うデショウ」
賀茂「俺の世界にエイリア石があるってことか!?」
マオ「外部から…それこそ私たちが戦ったエイリア学園が持ち込んだ可能性もありマス」
善子「エイリア学園は、まだ倒せてないの?」
マオ「野望は阻止した…といったところで、その後彼らがどうなったかは…」
鞠莉ママ「では、詳しい事を彼らの基地で話しまショウ」
ルビィ「き、基地!?」
―樹海―
町はずれの自然に囲まれた場所。
花丸「し、自然ずら~」
善子「ホントにこんな所に基地があるの?」
鞠莉ママ「あった…といった方が正しいデス。エイリア学園はこの自然に囲まれた場所に研究所を作りマシタ」
サウソン「私達は最終的にここに乗り込んで、エイリア学園最後のチームと戦った。勝った後に、研究所が崩壊してこうなったの」
先程自然に囲まれた場所と言ったが、よく見ると苔が生えた瓦礫が散乱していた。
鞠莉ママ「流石に3年経ったので工事が進んで瓦礫の撤去も済みマシタ。騒ぎを大きくしないようにエイリア学園の情報は隠していたため、次第にこの問題は忘れ去られていったのデス」
千歌「アイシーちゃん…」
千歌はまだショックから立ち直れずにいた。
鞠莉「ところで、話は分かったけどこれからエイリア学園はどうするの?」
鞠莉ママ「一度置いておきマス」
賀茂「俺はどうなる?俺の世界はエイリア学園とやらに征服されてしまうぞ」
鞠莉ママ「しばらくは私が保護しマス。元の世界に無事帰れるように力は尽くしマスので」
賀茂「了解だ」
もとの世界の関係を他の世界に持ってくるのはタブーだ。戦いをさらに激化させる可能性がある。
鞠莉ママ「もっとも…ミスターガモウの世界を襲った理由が私達への逆襲でまたこの世界に来る…というなら別デスが」
―別荘―
鞠莉ママ「さて…ここまでエイリア学園に関して話しましたが、別世界関連では悪い話ばかりではないデス」
善子「そうね、せっかくロマンある話だし…悪いニュースばかりはゴメンよ」
マオ「オールスターゲームの話は知っていマスか?」
千歌「確かフレイちゃんから聞いた話題!」
マオ「確か彼女はドイツ人でシタね…そのドイツで行われます」
善子「まさか…別世界から選手を招集して混成チームを作るとか?」
マオ「ザッツライト!」
花丸「み、未来ずら~」
メガル「確か本当にすごいストライカーがいるって聞いたよ。タツヤだっけ?」
ブリリア「リュウヤですよメガル。そういう間違いはシャレになりませんよ?」
千歌「確か申し込みをすればOKだったね」
鞠莉ママ「そうデスね…ところでこれは提案デスが、鞠莉とハグゥとデスワァと千歌さん、こちらの部屋に来て欲しいデース」
千歌「えっ!?私!?」
果南 ダイヤ「…」
鞠莉ママ「なぜ千歌さん以外無反応なのデース?」
鞠莉「何のことか分からないからよ。まったく!マリーの友達をロボットみたいな名前で呼ぶのはやめて!」
果南「あ、私とダイヤのことだったの?」
ダイヤ「デスワァ…ですか」
それはともかく、4人は鞠莉ママに連れられて別室へ移動した。
鞠莉「クラブチームに留学!?」
鞠莉ママ「ハイ。私は日本サッカーに可能性を感じマシタ…その中でもあなたたちは特に可能性を感じマース!というわけで、こんな形で日本サッカーに出資させてもらいマース!」
ダイヤ「これはまた唐突な…」
鞠莉ママ「唐突ではありマセン。留学はワールドユースが終了した後になりマス」
千歌「3年生三人は分かるけど…私も?」
鞠莉ママ「あらあらぁ~気づいてないのデスかァ~?あなた試合ですごい能力を出したのデース!」
千歌「そうなの!?確かにあのシュート、メガルちゃんも吹っ飛ばしちゃうほどすごかったけど…」
鞠莉ママ「あなたの持つマジンとやら…あれがさらに強力なものになっていマス。確か、別の世界では化身と呼ばれていマス」
千歌「化身…」
果南「何のことかよく分からないけど…伸ばさない手はないってことだね」
鞠莉「それで、私たちはどこに留学するの?」
鞠莉ママ「そこは自分で決めてくだサーイ。もちろん、どこだろうと協力は惜しみまセーン」
ダイヤ「考える時間をいただけないでしょうか…クラブチームを研究したいのです」
鞠莉ママ「もちろんデス。ワールドユースが終わるまでに決めてくれれば」
曜「留学!」
梨子「すごいね…鞠莉ちゃんたち3年生も、千歌ちゃんも!」
善子「はあー、どうせならヨハネたちも行きたかったのに…9人分の留学はムリなのね」
梨子「当たり前でしょ!ボランティアじゃないんだから!」
マオ「まったくデス。現実を見ろ、身の程をわきまえろデス」
鞠莉「マオ、どこでそんな言葉覚えたのよ…」
曜「それで、千歌ちゃんはどうするの?」
千歌「まずはクラブチームのことを調べたいから…決めるのは後だよ」
千歌「それに…帰国してやりたいことがあるからね」
曜「やりたいこと?」
―ジャパンカップ会場―
翼「みんな!昨日はお疲れさまだ」
レナート「ああ…一生忘れられない戦いだったよ」
日本ではジャパンカップ決勝、サンパウロFCvs全日本ユースの試合が終わったところだ。サンパウロは数多くの必殺シュートを喰らい、大苦戦したがなんとか勝つことが出来た。
ロベルト「翼、お客さんが来たぞ」
翼「お客さん?一体誰?」
ロベルト「浦の星女学院サッカー部だ」
翼「!」
千歌「翼さん…今度は私達とサッカーバトルをして下さい!」
翼「…」
サンパウロの前に現れた千歌たち。翼には分かった。以前自分が試合を申し込んだときとは、目が違う。
翼「ロベルト…引き受けてもいいかい?」
ロベルト「もちろんだ。どこまで強くなったのか、興味深いじゃないか」
翼「レナート!バビントン!ドトール!アマラウ!いくぞ!」
千歌「翼さん!今度は負けません!」
サッカーバトルというわけで、スタジアムではなく近くの河川敷に移動。
ダイヤ「私たちは観戦ですわね」
鞠莉「せっかくマリーも翼と戦いたかったのに…」
果南「そうはいかないよ。これから千歌たちが南葛高校で戦っていけるかどうかを占うためだから」
鞠莉「残念ねぇ…いっそサンパウロに留学しようかしら」
果南「いくらなんでもそんな決め方…」
ダイヤ「いえ、ヨーロッパでサッカー経験があるなら続いて南米サッカーについても学ぶ、というのもアリかもしれません」
各自ポジションにつく。
千歌「今度こそ期待通りの、いやそれ以上のプレイをしてみせる!」
翼「望むところだ!いくぞ!」
サッカーバトルの結果はあえて出しません。打ち切り漫画みたいだなとは思ったけど…
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