積層世界と殲滅聖女の狂詩曲   作:ターンアウトエンド

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勢いで始めました。
続けば良いなと思っています。


プロローグ

皆さんは生まれ変わりと言うものを信じるだろうか?

 

私は信じなかった。

だってそうだろう?

人は死ねば土へ還る。これは自然の法則だ。魂だって似たようなもんだろう。

 

それが生まれ直すなんて、死ぬ事への恐怖に駈られた老人の世迷い事の類いにしか思えない。

 

だから、()()()()()()

 

 

今はどうかって?

 

人間、体験すれば意見も変わるものだと言うことさ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

記憶はうっすらと甦ってきた。

 

自覚するように、自認するように。

 

自分が自分だと、違和感なく認められた。

 

 

前とは色々と違うのに、心がひとつになる前の経験が下地にあるからか。

 

自分の現状にそこまで強い違和感を覚えなかったのは、この場合幸運なのだと思う。

 

『俺』は満足して逝った。

不慮の事故ではあったし、子供も残せはしなかったが、少なくとも後悔するような人生は歩んだつもりはない。

心残りは、付き合っていた彼女と残してきた案件くらいか。

まぁ、自分じゃ無いと出来ない、なんて事は世の中にほとんど無いと知っているから、きっと同輩か後輩の誰かが貧乏くじを引いたのだろうと、気持ちを納得させる。

彼女は、まぁ、結婚してやれなかったのは反省している。あちらの気持ちは納得してもらうしかない。残った資産は、内縁の証明書でも出してもらえれば、問題なく相続できるだろう。其くらいは出来る女だ。

 

『私』はどうか?

 

私が生まれたこの世界は、どうやらもとの世界とは違うらしい。

そもそも地球ですらない。

地形が違う。法則も違う。空の色もやや違う。

 

ここには『魔法』がある。

 

魔法だぞ、魔法。

 

不思議パワーで杖振ってちゃらりん!

てな具合でやるもの、ともちょっと違うが。

 

とにかく魔法だ。

 

この世界には、魔法があり、魔法使いがいる。

 

 

 

そして、

 

『仙人』もいる。

 

 

仙人である。空を歩いたり、雲に乗ったり、かすみを食べて生活をするあれである。

 

実際霞を食ってるのかは知らんが、水の上を歩いてるのは見たことがある。

そこそこ若いにーちゃんだった。仙人とは?

 

 

そんな不思議ワールドなこの星であるが、生活レベルは低くない。

いや、前世の都会ほど発展してはいないけどね?

田舎の村落よりは近代化?に近い発展の仕方をしている。

 

社会インフラの整備具合とか、運送、交通の技術レベルとか、食料生産事情といった生活基盤のもろもろが、魔力を用いた魔法技術の恩恵によって、前世のレベル、場合によっちゃそれ以上の効率化を実現してる。

 

何しろ宇宙船まであるんだから。

 

といっても某フォース飛び交う宇宙戦争な映画宜しく宇宙開拓時代かと言われればそうでもない。

これからはどうか知らんがね。

 

 

逆にあまり発展してない系統の技術もある。

 

その際足るものが武器、兵器。

 

人が宇宙に行ける時代なのに、未だ剣が現役なのである。

 

なぜか。

 

魔法使いと仙人が強すぎるからである。

 

銃も爆弾もレーザーも有るが、一定のレベルの魔法使いや仙人には通用しない。

 

魔法使いは自動で爆弾を防ぐし、仙人はレーザーを往なせるのだ。

人間技じゃなぃ。

 

人間じゃないから仕方ないか。

 

 

 

今この世界は平和だ。

 

国は幾つかに分かれてるけども、戦争は近年起きてない。

この星の魔法使いと仙人を管理する『協会』が許してないからな。

 

だから平和だ。

 

だが、危険がない訳じゃない。

 

何しろ誰もが魔法使いや仙人になれる世界である。

 

もちろん、悪い魔法使いや堕ちた仙人なんてのも、居る。

 

今まで見たことも無いけどな。

何処かには居るんだろう。

 

だから、今の『私』も、身を守るすべ位は身に付けておこうと思う。

 

 

 

 

 

「私のジャンちゃん、学校はどうだったかしら?」

 

「たわいもない」

 

「まぁ、良かったわね!」

 

 

私に抱きついてくる母を尻目に、早く大人になりたいと願うジャンヌ・エルトワ8才であった。

 

 

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