Minecraft   作:ソンジョウ・オーム

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3話 謎のエンティティ

はァ、かなり疲れた。

たった1人で黙々と木を集めていたんだ。

まぁ、それはいいのだが、夜が近ずいて来ているが、私は足が動かない。

それは、何やらおかしなものを見つけたから。

 

見た目は人型だが、今まで見たことがない。

ゾンビは緑色だから見間違えることは無いし、村人は我先にベッドへ向かった。

さっきからドクンドクン、と心臓が警鐘を鳴らしている。が__

 

 

 

『調べろ、面白そうだ。』と……。

 

 

 

 

 

はァ、とため息を着くと、私は背中に背負った剣を握った。これで何時でも反撃できるだろう。

音を立てないように慎重に近づく。幸い、相手は後ろをずっと見つめてて、身動きひとつしない。

 

遂に背後に回り込み、軽く身を引く。

 

 

 

スぅぅーーーはぁぁーーー……

うっし!!

 

 

「……おい、そこで何してる!?」

 

その時、初めて私は相手の顔を見た。

と言うより、相手が私に振り向いたのだ。

 

綺麗なオレンジの髪がなびき、エメラルド色の瞳が私を見つめた。

白い肌はより一層髪の色と瞳を引き立て、とても魅力的に感じた。

 

だが、相手は私を見るなり飛び退いて、剣を取り出す。そして、私目掛けて突っ込んでくる。

咄嗟に顔を傾けると、頬にヒヤリとした剣風を感じた。そして、興奮が体中を駆け巡る。

脳が活性化し、返って冷静になった。

 

しかし、相手は流れるように身を翻し、もう一撃飛んでくる。

軽くステップを踏んで攻撃を回避し、相手の間合いから逃げる。

 

こいつはなんだ……敵なのは間違いないが、何故か攻撃できない。

 

「戦いたくない!私はお前の味方だ!」

効果があるかは期待できないが、咄嗟に叫んだ。

そして、剣を投げ捨てる。

 

相手は既に突進の構えをしていたが、動きが止まった。これはチャンスだ。

 

「もう一度言う、私は敵ではない!!」

「……」

 

 

しばらくそのままの状態が続いたが、相手が口を開いた。

 

「……あなた、ゾンビじゃないの?」

 

澄んだ細い声で、そう言った。たしかに言った。

 

 

 

"こいつは私をゾンビだと認識していたのだ"

 

 

「ゾンビは話さないはずだ。」

「……そっか、それもそうね。」

 

そう言うと、相手は剣をしまう。

私も剣を拾い、背中に背負った。

 

 

その時、思いがけない言葉が飛んできた。

 

 

「……ねぇ、一体ここはどこなの?」

 

 

もちろん、地名なんて無い。

それもそうだ、つける必要がないのだから。

 

やれやれ、これは回答に困るな……とりあえず、「分からない。」と言っておいた。

 

「ん……そう。アタシ、アレックス。気づいたらここにいて……。」

「私はスティーブだ。アレックス、早速だが、行く宛てはあるのか?」

「あるわけないじゃない!帰り道が分からないんだから。」

「そうか。なら、私の家に泊まっていくか?」

「そうね、一晩だけお邪魔するわ。」

 

会話して何となく分かった。

このアレックスという人は、私には無いものを持っている。

……村の本で読んだのだが、アレックスは『女』というものに酷似している。

もちろん、私は女に出会ったことは無いから、これは新鮮だ。

 

きっと、アレックスもそう思っているだろう。

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