よっ!俺は木曾の皮を被ったアズラエルだ。
という名の転生者だ。
初心者提督(ガチ)が建造を始めてからはや三日。
今、俺は前世だったら号泣していただろう場面に直面している。
目の前に広がるある3つの艦娘。
「提督!電と一緒にいる時間をもう少し増やさせてくれ!頼む!」
「いやこの前増やしたばかりだよね!?陸奥、君の姉だろ、何とかしてくれ!!」
「あら、あらあら」
「提督、諦めろ…私も陸奥も諦めている」
「矢矧お前もか!」
……まあなんだ、うちに超レア物艦娘が来たわけなんだが。
一人が前(二話)の時に戦った長門じゃなくて、ながもんなんだ。
ああ、多分戦闘の時はしっかりしてくれるんだろうけど、やはり不安だ。
主に電の処女と好きな花の種類が変わることが。
「とりあえずそこは置いといて、提督。何があった。何故この超レア三隻がここにいるんだ」
「建造したら出てきた」
「あ、ですよね~(ちくしょう!俺のサーモン海での苦労を返せ!!)」
と言うかなんでまだ1-3クリアしてないのにこんなレア物あんだよ、羨ましいぞちくしょう!
じゃなくて!資材が底着くぞこれ。
「はあ…取り合えず提督、これは多分二回出撃しただけで資材が消えるぞ?」
「マジで?」
いや、冷静に考えりゃ解るだろう。
戦艦二隻、軽巡二隻、駆逐一隻。
構成は悪くはないが、初期の鎮守府であるここでは資材殺しにも程がある。
ここは心を鬼にして、提督に言わなければ!
「提督、一ついいか?」
「なんだい?」
「その三隻、同時に使うの禁止な」
「(´・ω・`)」
「そんな顔で見てもダメだ!そんな事したら鎮守府の資材が一瞬で消えるわ!」
「「「(´・ω・`)」」」
「レア艦、お前もそんな顔するんじゃない!第一提督!本部から送られて来るはずの赤城はどうした!」
そう、いくら初心者提督でもあるクエストを達成したら貰える筈だ。
しかし、この提督から返ってきた答えはとんでもなかった。
「え…貰えるの?」
「おう貰えるぞ!てかお前依頼《クエスト》ちゃんとやってるのか!」
「受けるのがめんどくさいからチュートリアルから受けてなかったな~」
「………あ?」
殴っていいよね、殴っていいよねコイツ。
怒りで腹が煮えくり返ってる俺に、コイツは止めの一撃を言い放つ。
「え…と木曾?なんか俺、不味いことした?」
「……なよ」
「え?」
「ふっざけんなあああぁぁぁぁ!!」
気がついたら俺はこの馬鹿を殴り飛ばしていた。
でも俺は悪くないよな?こればっかりは悪くないよな?