私の名前は、白井仁奈。
宮益坂女子学園の高等部一年生で、
幼馴染の探偵の助手をしている。
そんな、私には自慢になる相棒がいる。
「やっぱり、図書室は落ち着くな…」
「ふふっ、六花って、本当に本が好きなんだね」
「はいっ!だって、本を読めば、読むほど…
とっても、幸せで楽しい気持ちになるんです!」
浅野六花、私の大切な相棒でよき理解者で、幼馴染です。
そんな、ある日、事件が起きました。
ガシャーン!
「何でしょうか?」
「奥の小部屋で、何かあったんでしょうか?」
「行ってみましょう!」
「えっ?ちょっと、仁奈ちゃん!」
しかし…
「鍵がかかっている…」
「本が盗まれている!
それに…荒らされている形跡がある」
「うぅ…」
「六花ちゃん、大丈夫?」
「う…うん…」
このことを、私と六花のクラスメイトである、
桐谷遥、天馬咲希、星乃一歌に話すのだった。
「それって、つまり、密室事件?」
「えぇ?それって、怖い!怖いよ!」
「でも、変なんです、盗まれていたり、
荒らされていた、部屋には、窓が無かったし…」
「それも、確かに変だな…」
「じゃあ、本を盗んだり、荒らした、犯人は、
この部屋から、どこに逃げたんだろう…?」
「ねぇ、目撃証言聴いてみようよ!」
「私じゃないからね!」
「咲希が、そんなことするはずないって」
「私もしない、図書館には、用事が無いからね」
「じゃあ、一歌ちゃん、咲希ちゃん、遥ちゃんは、
一切関与していていないってことだね…
じゃあ、誰が犯人何だろう?」
「あの…」
「どうしたの?六花ちゃん?」
「さっきから、引っかかっていることがあるんですけど…?」
「えっ?」
「もう少しで、何かが思い出しそうなんです…
何かが、引っかかると言うか…何て言うか…」
「六花、何か思いつきそうなの?」
「えっと…えっと…」
「これは…インスピレーションが働いている印だ!」
「すごい!もう、犯人に目星がついたの!?」
「あの!私、この事件の真相がわかったかもしれません!」
「えっ?本当に?探偵じゃん!」
「ただの、推理小説オタクかと、思っていたけど、
案外違うんだよ、六花は」
「そ、そうなんだね…」
(ど、どうしよう…もう少しで思いつきそうなのに…
今まで読んだ本は、頭の中の図書館に、全てしまっています
何かを感じれば、その情報を、いつでも、
引き出せることが出来ますけど、明日になったら、忘れてしまう…)
「この事件の犯人は…」
「この事件の犯人は!?」
「青山先輩です!」
「青山先輩?」
「あっ、昨日、事件を目撃した、証人者だ!
まだ、近くにいるはずです!
行ってみましょう!」
「ねぇねぇ、私も付いてきてもいい?
探偵の助手やりたかったの!」
「咲希ったら…うん、いいと思う」
「よーし!この事件の謎を一緒に解くぞー!」
宮益坂女子学園 高等部 2年A組の教室にて、
「青山先輩、ちょっと、いいですか?」
「はい、なんでしょうか?」
「貴女が、図書館を荒らして、本を盗んだ、犯人ですね!」
「えっ…?」
「あの時、鍵に触ったのは、青山先輩だけです!
他のみんなは、先輩の言葉を信じただけで、
誰も鍵には触っていません!そうですよね?仁奈さん!」
「えぇ、バッチリ見ました!」
「そう、先輩は、嘘をついていたんです!
本当は鍵は、かかっていないのに、
その嘘を隠すために、ドアが、破壊されていたんです!
この密室のトリックを作るために!」
「でも、証拠はあるのかよ?」
「ありますよ!この携帯です!
偶然、図書館に落ちていたんです!」
「あっ、図書館に用事の時に、
置いちゃったんだった…見つけてくれて、ありがとう」
「そうですか、うっかりですか…
じゃあ、これは何なんですか!」
そこには、ガラスが破壊された音が鳴っていた。
「この音、ガラスが破壊されている音!」
「先輩は事前に、本を盗んでは、荒らしていたんです!
その時の音を、最初から、録音していたんです!」
「そして、見た時は、携帯が落ちていて、
違和感があるなと思ったら…
これ、青山先輩のものだったんですね!
違いますか!」
「図書館にある、監視カメラを見たら、
一目瞭然ですね」
「後輩の癖に…生意気な!
でも、いいんだ、私がやったんだ…
だって、どうしても、読みたかった本だから…」
「それで…盗むようなマネを…」
「うん」
こうして、盗まれた本は、無事図書館に戻るのだった。
宮女の探偵コンビの活躍は、続くのだった。