宮女の探偵コンビ   作:アッシュクフォルダー

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第十話 対決!怪盗キッド!

また、今日も世間を騒がす怪盗がいた。

 

「怪盗キッド!今日こそ…捕まえます!」

 

「可愛い探偵さん、月下の淡い光の元で、

また、お会いしましょう」

 

ひらりと白いマントがなびき、

煙のようなもので、まき散らし、屋上から消えていく。

 

その姿をじっと、見つめていた。

 

浅野六花と白井仁奈は、

怪盗キッドを捕まえるために、警部に連れてこられた。

 

しかし、また逃げられてしまったため、

捕まえることが出来なかった。

 

仁奈は六花の手を握りしめながら、

その光景を見ていた。

 

「仁奈、必ず、私たちの手で怪盗キッドを捕まえましょう」

 

「…うん」

 

繋いだ手から伝わる、圧。

六花は人一倍、正義感が強かった。

 

六花が考える人ならば、私は行動で勝負する。

そして、怪盗キッドという、宿敵を捕まえることだった。

 

数日後、私と六花の元に、怪盗キッドからの予告状が届いた。

 

(闇が月の光を覆い隠す頃、胸に秘めた貴女の記憶を

いただきに参上いたします 怪盗キッド)

 

白井探偵事務所に届いた、予告状

 

(記憶)という、言葉に、引っかかっていた。

この(記憶)は、一部の人しか知らないはずなのに、

知っているような内容。

 

六花は一日で、記憶を失うことが多く、

機密性の高い事件に呼ばれることが多く、

眠った瞬間に記憶が消えるため、

目が覚めると、自分の名前すら忘れる。

 

六花が起きた時、自己紹介から初めて、

今まで何があったのか、白井仁奈が誰なのか、

不幸中の幸いか、六花はすぐに受け入れてくれるため、

大変な思いをすることは無かった。

 

そのことから、六花の(記憶)を欲しがっていることを考えると、

間違い無い。怪盗キッドの仕業だ。

 

 

「警部、ありがとうございました」

 

「あぁ、怪盗キッドを捕まえればいいんだが…」

 

 

 

その翌日、六花の部屋に、六花の姿が無かった。

 

(もしかして、誘拐!?)

 

 

一通の手紙が落ちていた。

 

(六花は、どこかで眠っているよ。

そうだな…博物館の屋上にて、

夜中の25時、月下の淡い光の下で会いましょう。

怪盗キッド)

 

「…!!」

 

 

 

25時、私は早速、博物館の屋上へと向かった。

そこには…!

 

「怪盗キッド!今回の目的は何!?

六花の記憶を奪って何をするつもり!?」

 

「お嬢ちゃんに一つ、助言をさせてもらうぜ。

世の中には、謎のままがいい方もあるってね」

 

「…っ!」

 

「それで、僕を捕まえるの?」

 

「いいや、六花を助けるのが先」

 

「じゃあ、僕はこのまま消えよう」

 

怪盗キッドがそう言い放つと、

白いマントをなびかせて、消えていった。

 

怪盗キッドが私たちに何を求めようとしたのかは、

謎のままだった。

 

何が目的なのかも、聞き出せれなかったが、

誰にも言えない何かを抱えているかのように見えた。

 

「何も解決しなかったな…あっ、六花を助けに行かないと!」

 

仁奈は六花を助けるべく、屋上の隅っこへ、

そこには、スヤスヤと眠る、六花の姿が…

 

コートがかけれれていた。

 

そして、六花の下に置かれていた手紙を読むと…

 

(お嬢さん。またいつか、月下の淡い光の下でお会いしましょう)

 

と、書かれていた。

 

「キザな怪盗…」

 

と、白井仁奈はそう呟いた。

 

怪盗キッドは、浅野六花の(一日だけの記憶)に関心があるらしいが…?

 

 

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