宮女の探偵コンビ   作:アッシュクフォルダー

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第十三話 真犯人は誰だ!

仁奈は改めて、事件の詳細を、六花に言った。

 

「なるほど、そういうことでしたか」

 

「そして、百田良太郎が落下したのは、

マウントで」

 

「いえ、そこが落下点とは、限りません」

 

あっ、そうだった!

記憶を失っているから、また同じ話を!

 

「ですが、死体は移動させたら、痕跡が残るし…」

 

「移動させたら…ですよね?

つまり、死体じゃなかったら、移動させても、

わからないのでは?」

 

「いや、それは違う話」

 

「えっ?」

 

「確か糸川警部の話によると、

百田さんがあの辺りから、落ちると仮定しましょう。

致命的なダメージは負いました、

(ほぼ即死)です。ですが、彼はまだ生きていた。

生きていたんです。這うようにして、

マウンドまで移動して、そこで、絶命された」

 

「確かに説明は付くけど、

金網に上る理由もわからない上に、

グラウンドやジャージに痕跡が残るはずだ」

 

「そうですね、じゃあ、誰かが運んできたのかな?」

 

マウンドで死にたい。という彼の想いをくみ取って、

少なくとも、マウンド上で転落死の説明は付く。

 

あくまで短距離なら。

 

「だとしても、私が落ちたと、天承される、

このバックネットでは、ないでしょうね」

 

「所説みたいに言われてもね…」

 

「こんな、か弱い私が落ちても、

ケガ一つありませんからね」

 

「そうね、彼の体重で、ここを登る自体は、

無理だと思う」

 

「なるほど。一応、他のフェンスも見てみましょう」

 

「ここの警備体制は、どのようになっていましたか?

夜中に忍び込むことは、可能でしょうか?」

 

「関係者以外立ち入り禁止でした。

この辺りは、治安が悪い所ですから」

 

「逆に言えば、関係者なら、立ち入ることが可能かと」

 

「ふむ…やはり、フェンスから落下した線は無いですね」

 

「球場の外という、可能性も否定できません。

まぁ、周辺に高層建築物は、無かったです。

名誉の死…も、気になるところです」

 

「このフレーズが、私には、

それが、この事件の肝で、ある気がして、

ならないんです」

 

「名誉の死…名誉の死…名誉の死…」

 

「念仏を唱えるつもり?」

 

「いえ、私、ちょっと走ってきます」

 

「ちょっと、り、六花!?」

 

数分後。

 

「仁奈!糸井警部!」

 

「はやっ!」

 

「ありがとうございます!

仁奈や警部のおかげで、事件の真相が推理できそうです!」

 

「えっ?」

 

「仁奈と一緒に探偵が出来て、良かったです!

仁奈と共に、探偵が出来て、とても、光栄です!」

 

「罪悪感が半端無い上、それを今、ここで言っちゃうの!?」

 

「じゃあ、百田良太郎さんは、どこから、落ちたんですか?」

 

「それじゃあ、説明します。

どこから、地面に落ちたのではなく、

どこの地面から落ちたのか、

を、問うべきです。例えば…」

 

六花が下に指を指した。

 

指を指したのは…マンホールだった。

 

「ここです」

 

「どうして、マンホール?」

 

「今から説明します」

 

「はい」

 

導き出した、事件の真相は!?

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