宮女の探偵コンビ   作:アッシュクフォルダー

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第十四話 事件の真相

球場私有地のマンホールには球団のマークが書かれていて、

盗難に遭うことが、あった。

 

あの日の夜。百田良太郎は、いつもの自主練で、

球場の周りをランニングしていた。

 

熱烈なファンによって、その日にマンホールが盗まれていることを知らず、

そして、ほぼ即死のダメージを負った。

 

事件が複雑化したのは、瀕死の彼を発見したのは、

警備員達だったことだ。

 

彼らには、それがベテラン選手の百田良太郎であることと、

救急車を呼ぼうとしたが、無駄であることを考えた。

 

そして、あのベテラン選手を、こういう風に死なせるわけにもいかない。

 

いかにも、物笑いにされそうな死に方が、

(名誉の死)を与えようとしたのではないか。

 

(不名誉な死)を正そうとしたのだ。

 

勝手な判断だった。どうかしていた。

なんで、こんなことをしてしまったのか?

 

「気持ちはわからないとは言えませんね…」

 

推理を終えて、疲れたのか、六花は、そのまま、眠りについた。

そして、私は事件の内容をレポートにまとめるのだった。

 

「この話を聞いたら、六花なら、どう思うのかしら?

あの時、聞いておけば、よかったな…」

 

野球選手の殺人の犯人は、警備員だと判明するのだった。

 

「不名誉から名誉…名誉から不名誉か…」

 

と、仁奈は思うのだった。

何が名誉で何が不名誉なのか、その基準のあいまいさが、

今回の事件で、改めて分かったのだった。

 

 

宮益坂女子学園にて

 

「仁奈ちゃん!この前も事件を解決したんだって!

すごーい!さっすが、名探偵!」

 

「そんなことないですよ。天馬さん。

事件というのは、滅多に起きませんから」

 

「でも、最近、起きてるようで無いような…?」

 

「そんな気もしますね」

 

「あっ!そろそろ、中間テストだよ!」

 

「六花に勉強の内容、教えないと!」

 

六花は一日で一度、見たものを覚えられるが、

その代わりに、寝るとリセットされる特殊な記憶力であり、

勉強する時は、ほぼ一夜漬けと言った状態である。

 

そのこともあってか、仁奈も六花も単位制に在籍している。

 

「今日は探偵の仕事はお休みです。

何故なら、テストですから」

 

「初めまして。浅野六花です。貴女のお名前は?」

 

「白井仁奈。貴女の相棒です」

 

「よろしくお願いします」

 

これが、日常的な流れである。

どんな事件でも一日で解決する代わりの代償ともいえるであろう。

 

「六花さん。貴女は宮益坂女子学園の高等部の生徒ですから、

テスト勉強をしましょう」

 

「わかりました。承知しました」

 

テスト勉強が始まった。

白井仁奈にとって、これは探偵業と同じほど、難しいことである。

 

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