宮女の探偵コンビ   作:アッシュクフォルダー

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第十八話 女子中学生の遺書

これは、自殺の為の自殺だ。

愛する死の為の死だ。

死ぬことで人は完成する。天使になる。

どうか悲しまないで、私の死を祝ってください。

 

この死を天使に捧ぐ、神に捧ぐ。

 

「遺書は写真や複製や偽装は一切許されません。

私の記憶ですが」

 

「引用から応用したものですね」

 

「これだと、例の女子中学生が、

どんな人柄か読み解くことが出来ませんね…

個性が感じられません」

 

「そんなことはどうでもいいです。

彼女は死んで天使になろうとしていました。

探偵さんたちが言っている事は非常に立派です。

クリエイターとしても、そうあるべきだと感じます。

だけど、俺はそうじゃない…」

 

と、郷田先生は自身を責めていた。

そして、彼は話をつづけた。

 

「絵がたまたま上手だったから、漫画家を目指した。

それだけの話だ。下手だったら、小説家になっていた」

 

「大丈夫です。人柄はそんなに影響を与えませんので、

作品が面白ければいいので」

 

「はぁ…」

 

「ま、郷田先生が引退なさるかは、そちらで話し合ってくださいね」

 

「はい」

 

「近藤さんは、白井探偵事務所に、ご依頼を頂いた。

遺書の内容の正体ですが…結論から言うと、

遺言少女です」

 

「えっ?」

 

「へっ?」

 

「遺言少女が飛び降りた動機に、この作品は無関係です」

 

「根拠はどこに!?」

 

「確実な真実なら一つあります。

心にとどめたまま聞いてくださいね。

その作品を読んだのですが、大して面白くなかったので、

読者を自殺に追い込む影響はありません」

 

「はっ?」

 

「はぇっ!?」

 

その後、白井仁奈と浅野六花は、追い出された。

 

「全く、六花!」

 

「ごめんなさい…怒られるとは…」

 

「当然です!」

 

「物語の評価は、一応は、人それぞれのはず」

 

「だから、調査続行と…作家は大変な仕事ですから、

今回の事件は屈強と同時に、

楽になるチャンスだったかもしれません」

 

「あれだけ、煽りましたから、

私に対する怒りが、モチベーションになるでしょう」

 

「…」

 

「だから、あえて強い言葉を選びました」

 

「…」

 

「いやぁ、続きも何も、明日になれば、

私に記憶がリセットされますから」

 

「確か、遺言少女の通っている学校は、

私と六花の女子校の中等部でしたね」

 

「そうなのですか?」

 

「はい」

 

私と六花は、宮益坂女子学園の中等部の中へ。

 

「私たちは高等部の一年生ですからね」

 

「そうでしたか」

 

私と六花の得た情報は、

成績は学年首位でしたが、人間関係でトラブルが多く、

図書室にいつも一人でいたという、証言がありました。

 

クラスメイトの中には、名前すら覚えていない生徒もいました。

 

三井愛美 宮益坂女子学園の中等部の二年生。

 

自殺の動機は、クラスの皆は口を揃えて、

気持ちはわかると言っていました。

 

本当に(それな!)という感じだったらしい。

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