そして、鳳えむは草薙寧々と浅野六花に、
フェニックスワンダーランドの、
一番の宝物がある時計台の地下倉庫に案内するのだった。
「ここだよ」
「これが…」
「フェニックスワンダーランドの一番の宝物。
あたしの一番の宝物なんだ」
フェニックスワンダーランドの一番にして最大の宝物。
それが、えむの祖父が遺した、数多くの、子どものおもちゃだった。
「子どものおもちゃ!?」
「おじいちゃんはね、おもちゃを大事にしていたんだ!」
と、えむは、この宝について語った。
(世界中の子ども達が笑顔になりますように。
何より、笑っていられる世の中でありますように)
と、いう魔法が込められているらしい。
えむ談。
「だからね、この大切な宝物を、怪盗キッドに渡す訳にはいかないよ!」
「えむ…!」
「仁奈に解いてもらったけど、この暗号の解き方。
そこに怪盗キッドがいるかもしれない!」
と、六花が犯行予告の裏に書かれた、暗号の解き方を、
えむと仁奈に教えた。
仁奈曰く…ひらがなやカタカナがたくさん書かれた暗号の解き方を、
仁奈が解読した。
(あるエリアには、チェスをモチーフにした、エリアがあります。
チェスのルールに従い、ナイトの駒で、動かせばいいと言われた)
そして、怪盗キッドの居場所は…
(トケイダイノウエデマツ)
時計台の上で待つ。だった。
「でも、ここが時計台だよ?」
「みんな!動かないで!」
「えっ?」
「きっと、怪盗キッドが現れるから!」
「でも、上で待つってことは、本当の狙いは…!」
「何か展示されているの?えむ?」
「あっ、確か金時計と銀時計だった!」
「じゃあ、この犯行予告は!嘘の犯行予告!?」
「行ってみよう!犯行予告時間になっちゃうよ!」
時計台の最上階へ…!
そこには、案の定、怪盗キッドが、
お目当ての金時計と銀時計を盗んでいた!
「よぉレディ達、知ってるか?
怪盗はあざやかに獲物を盗み出す創造的な芸術家だが…
探偵はその跡を見つけて難癖つける…ただの批評家にすぎねぇんだぜ?」
(白井さんが聞いたら、怒りの頂点になりそう…)
と、寧々は感じた。
「怪盗キッド!覚悟しろ!あたしが成敗してやる!」
「ふーん。この怪盗キッドを捕まえると?
お転婆なレディだね?」
「ここで、観念なさい!」
と、寧々が感情をむき出しにした!
「嫌だね。あっ、でも、みんなに用があったんだ!
えむちゃん。寧々ちゃん。六花ちゃんのポケットの中に、
プレゼントさ!」
と、怪盗キッドがヘリコプターで逃げた!
「うぅ…!」
「面白かったよ?じゃあ!アデュー!」
と、怪盗キッドが去った。
寧々は追いかけようとしたが、すぐにどこかに行ってしまった…!
「これは…!」
プレゼントとして、白いたい焼きセットが送られた。
「白いたい焼きだ~!」
「でも、えむの好物をどうして知っているんだろう…?」
「渡したかっただけじゃないの?」
「でも!怪盗キッド!次はあたしと仁奈ちゃんで捕まえてやる!」
「う、うんっ!捕まえてやるんだから!」
と、えむと寧々が意気込むのだった。