宮女の探偵コンビ   作:アッシュクフォルダー

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第二十二話 怪盗キッド現る!

そして、鳳えむは草薙寧々と浅野六花に、

フェニックスワンダーランドの、

一番の宝物がある時計台の地下倉庫に案内するのだった。

 

「ここだよ」

 

「これが…」

 

「フェニックスワンダーランドの一番の宝物。

あたしの一番の宝物なんだ」

 

フェニックスワンダーランドの一番にして最大の宝物。

それが、えむの祖父が遺した、数多くの、子どものおもちゃだった。

 

「子どものおもちゃ!?」

 

「おじいちゃんはね、おもちゃを大事にしていたんだ!」

 

と、えむは、この宝について語った。

 

(世界中の子ども達が笑顔になりますように。

何より、笑っていられる世の中でありますように)

 

と、いう魔法が込められているらしい。

えむ談。

 

「だからね、この大切な宝物を、怪盗キッドに渡す訳にはいかないよ!」

 

「えむ…!」

 

「仁奈に解いてもらったけど、この暗号の解き方。

そこに怪盗キッドがいるかもしれない!」

 

と、六花が犯行予告の裏に書かれた、暗号の解き方を、

えむと仁奈に教えた。

 

仁奈曰く…ひらがなやカタカナがたくさん書かれた暗号の解き方を、

仁奈が解読した。

 

(あるエリアには、チェスをモチーフにした、エリアがあります。

チェスのルールに従い、ナイトの駒で、動かせばいいと言われた)

 

そして、怪盗キッドの居場所は…

 

(トケイダイノウエデマツ)

 

時計台の上で待つ。だった。

 

「でも、ここが時計台だよ?」

 

「みんな!動かないで!」

 

「えっ?」

 

「きっと、怪盗キッドが現れるから!」

 

「でも、上で待つってことは、本当の狙いは…!」

 

「何か展示されているの?えむ?」

 

「あっ、確か金時計と銀時計だった!」

 

「じゃあ、この犯行予告は!嘘の犯行予告!?」

 

「行ってみよう!犯行予告時間になっちゃうよ!」

 

時計台の最上階へ…!

そこには、案の定、怪盗キッドが、

お目当ての金時計と銀時計を盗んでいた!

 

「よぉレディ達、知ってるか?

怪盗はあざやかに獲物を盗み出す創造的な芸術家だが…

探偵はその跡を見つけて難癖つける…ただの批評家にすぎねぇんだぜ?」

 

(白井さんが聞いたら、怒りの頂点になりそう…)

 

と、寧々は感じた。

 

「怪盗キッド!覚悟しろ!あたしが成敗してやる!」

 

「ふーん。この怪盗キッドを捕まえると?

お転婆なレディだね?」

 

「ここで、観念なさい!」

 

と、寧々が感情をむき出しにした!

 

「嫌だね。あっ、でも、みんなに用があったんだ!

えむちゃん。寧々ちゃん。六花ちゃんのポケットの中に、

プレゼントさ!」

 

と、怪盗キッドがヘリコプターで逃げた!

 

「うぅ…!」

 

「面白かったよ?じゃあ!アデュー!」

 

と、怪盗キッドが去った。

寧々は追いかけようとしたが、すぐにどこかに行ってしまった…!

 

「これは…!」

 

プレゼントとして、白いたい焼きセットが送られた。

 

「白いたい焼きだ~!」

 

「でも、えむの好物をどうして知っているんだろう…?」

 

「渡したかっただけじゃないの?」

 

「でも!怪盗キッド!次はあたしと仁奈ちゃんで捕まえてやる!」

 

「う、うんっ!捕まえてやるんだから!」

 

と、えむと寧々が意気込むのだった。

 

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