白井仁奈は花里みのりと日野森志歩と一緒に、中庭にいる、
飼育小屋を掃除していた。
「ふぅ~っ、これで、ピカピカだね!」
「ウサギ達が喜んでいますね」
「キレイになったから、ウサギ達も喜んでいるみたい。
ありがとう。仁奈。掃除の効率的なやり方を教えてくれて」
「家の事務所は、よく父と掃除をしていますから…」
「そっか。みのりも手伝ってくれて、ありがとう」
「えへへ!どういたしまして!」
「志歩さんは、慣れないって言っていた割には、
よく丁寧に出来て手際が良かったです」
と、仁奈が言いだす。
「まぁ…たまたまかな?」
「私なんて、初めて掃除した時、
餌をこぼしたり、水で滑って転んじゃったりで大変だったよ!」
と、みのりが言いだす。
「手際以前の問題だね…って、そろそろ、戻らないと!
これから、飼育委員の集まりがあるでしょう?」
仁奈と志歩は飼育委員の手伝いをしていた最中だった。
「あーっ!そうだった!早く行かないと!急ごう!」
と、みのりが慌てて、走りだすのだった。
「みのりさん!集まる教室はあちらですよ!」
「仁奈ちゃん!ごめんさーい!」
空き教室にて。飼育委員の集まりの話を教師から聞いていた。
特別なお知らせがあるようだ。
「特別なお知らせ…?」
配られたプリントをよく見ると…最後の方に、こう書かれていた。
(アニマルランド、飼育員職業体験、参加者募集中)
と、書かれていた。
どうやら、参加者を募っている様だ。
みのりは積極的な姿勢を見せる。
「楽しそうだな!飼育員さんからの話なんて、滅多に聞けれないし!
やってみたいな!ね!志歩ちゃん!仁奈ちゃん!」
「興味がありますね」
「まぁ、興味はあるけど…」
今週末まで参加者を募集する様だ。
再来週の日曜日、飼育体験が行われる様だ。
志歩と仁奈は、興味があったのか、迷わず参加を決意した。
「アルマジロ…それに、レッサーパンダやアライグマまで、
いるのですね…」
と、仁奈は関心を寄せた。
「志歩ちゃんと仁奈ちゃんと一緒に、飼育体験!
私は楽しみだな!」
「えぇ、私も楽しみです」
集合場所や時間帯は、改めて、教師から連絡が来るので、
それまで、三人は楽しみに待つのだった。
飼育体験、当日。
司会や解説者から、色々な話と注意事項が説明された。
「他校生までいますね」
「そうだね、緊張しちゃうな…!」
「六花ちゃんは?」
「六花は疲れているようで、今日は寝ています。
ゆっくり過ごしたいと、言っていました」
「そっかー」
「私たちが、この場に来られるのは、ラッキーかもしれないね」
三人は飼育体験のしおりを目に通した。
「私たちは、ハシビロコウとリスがいるエリアを担当するんだって!」
「リスは知っていますが、ハシビロコウとは?」
と、仁奈がハシビロコウをスマートフォンで検索するのだった。
(ハシビロコウは絶滅危惧種のペリカン目の鳥、アフリカに生息している…)
「興味深いですね…」
と、スタッフからの説明を、三人は聞いた。