こうして、三人はハシビロコウのエサの量を測った。
ニジマスの量を測った。ただ、ハシビロコウはそんなに食べない様だ。
みのり、志歩、仁奈が計りながら、ニジマスをバケツに入れていった。
「最後の一匹のニジマスをバケツに入れて…」
「これで終わりですね。ハシビロコウさんをエサが用意出来ましたね」
「ニジマスを入れる作業だったから、少し大変だったけど、
そこまで大がかりじゃなかったし…」
リスのエサも、そこまでおおがかかりなのでなく、
エサやり自体は、比較的簡単であると、飼育員が説明した。
エサやりが簡単でも、掃除が異常に大変なため、
覚悟して欲しいと、飼育員に言われるのだった。
みのりは、やる気を出していた。
「はいっ!掃除については、飼育委員で、沢山やっている為、
少し自信があります!」
「広さは学校のウサギ小屋と比べられない位、大きいですよ」
「そうだね」
掃除について、三人いる為、
リスが一人、ハシビロコウが二人、必要だと飼育員が説明した。
三人は相談する事になった。
「どうする!?志歩ちゃん!私はどっちでもいいよ!」
「リスがいい」
「では、私はみのりさんと一緒に、ハシビロコウさんの方を、
担当しましょう」
「わかった!じゃあ、決まりだね!」
みのりと仁奈は、ハシビロコウ。
志歩はリスを担当する事になった。
案外、即決だった。
「ついに、ハシビロコウくんに会えるんだ!」
「写真で見るより、迫力がありそうな感じがします」
「楽しみだね!志歩ちゃん!仁奈ちゃん!」
「うん」
「そうですね」
三人はハシビロコウと対面した。
「これが…ハシビロコウ!」
「ハシビロコウくん…!写真で見るより、迫力ある…!」
「近くで観ると、本当に大きいですね。
私たちの肩くらいまで、ありますね」
「そうだね。それに何だか…全然、ハシビロコウは驚かないね」
「うぅ…私なんて、好きな人と対面したら、
大騒ぎするのに!」
「そこを張り合おうとする理由は…」
と、仁奈が呆れていた。
飼育員の第一声で、エサやりをすることになった。
「ハシビロコウくんのご飯タイムだ!」
「どうやってあげるんですか?」
飼育員曰く、手であげるようであり、
ニジマスを手に乗せて、ハシビロコウの前に差し出せばいいと説明した。
「手で直接あげるんだ」
「指や手が食べられたら、どうしよう…!?」
「みのりさん。大丈夫だと思いますよ」
このハシビロコウには、歯が無い為、
本気で噛みつかない限りは、大丈夫の様と、飼育員が言いだした。
こうして、三人のエサやりが始まった。
誰が最初にするかは、志歩からする事になった。
次に仁奈、最後に、みのりがエサやりをするのだった。
みのりは緊張したが、頑張ってエサを、ハシビロコウに与えていた。