白井仁奈と浅野六花は、旅館にやってきて、
女将がお出迎えをしてくれた。
「いらっしゃいませ、
白井様に浅野様ですね、お部屋にご案内します」
「これは…」
「たくさんの能面」
能面が通路の壁にズラリと並んでいた。
「その能面は、旅館の名物なんですよ。
我が旅館は、特設の能舞台が自慢です、
ここから、ご覧になることが出来ますよ。
ほら…旅館の川の向こうに、能舞台があるんです」
「能面、色々な種類があるんですね」
「あら、お若いのに、
能面に興味があって?」
「はい、本で読んだことがあるんです」
「そうでしたか…
もうすぐ、お部屋に到着します」
仁奈と六花は、荷物を置いた後、
温泉に向かった。
「気持ちがいいお湯ですね…」
「うん、とっても気持ちがいい」
温泉に浸かった後、仁奈と六花は、
能面の舞台を観に行くことになった。
能面の舞台が終わった後、
仁奈と六花と同い年くらいの、女の子四人が、
近くを通りかかった。
女将さん曰く、この旅館の宣伝で、モデルを雇っているらしい。
「この子達は、貴女達と同い年くらいで、
この旅館の宣伝モデルをやっている子達なんです」
「私達!モデルの卵でーす!」
平田 祐奈
若島 花
森井 理亜
中山 芹那
の四人が挨拶をするのだった。
しかし、小声で悪口を言って来た。
(何、この子、
メガネかけてる女の子、地味じゃない?)
すると、仁奈が反論した。
「貴女達には、地味に見えるかもしれないけど、
結構、すごい子だから!」
「そ、そうなんだ…」
「行こ、六花」
「うん…」
すると、フロントが騒がしい。
「あの、何かあったんですか?」
「固定電話が通じなくなっているんです!」
それだけでなく、
芹那の携帯電話が通じなくなっていた!
「アタシの携帯が通じなくなっている!」
番頭が調べたところ…!
「アンテナが壊れています、
旅館全体の電話が通じなくなっています!」
「えっ?」
「あらまぁ…」
「修理を頼んで来てよ!」
「それは、無理ですね。
先ほど、見に行ったら、道路が通行止めになっていました」
「でも、今、非常事態なんだよ!」
「細い道です。しかも、夜になったら危ないので、
明日の朝になるまでは…」
「仕方ないわね…」
「実は私達、四人のモデルは、
ネットで知り合って、今日初めて、会ったんです」
「そうなのですね」
仁奈は思うのだった。
(嫌な予感がする…)
仁奈と六花が、廊下を移動している時に、
女将さんと出会った。
「女将さん」
「お嬢さん達…見てください。
それが、一つ能面が無くなっているんです」
「えっ?」
「誰か持って行ったんでしょうか?」
「仁奈、女将さん、見て。
能舞台に明かりが灯っている」
「電気の消し忘れかしら?」
すると、妙な光景を見た!
能面を被った誰かが、モデルの女の子を、
襲い掛かり、その女の子が倒れていた!
山奥で起こった、犯罪事件。
不気味な能面を被った人物が、
モデル志望の女の子を襲ってしまう!
果たして、この事件を、
白井仁奈と浅野六花は、解決できるだろうか?