宮女の探偵コンビ   作:アッシュクフォルダー

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第九話 モデル襲撃事件の真相

白井仁奈は目撃証言を集めることにした。

 

「能面を被った、変な奴が、

花ちゃんを襲ったって、どういうこと!?」

 

「私たちが見た時、倒れた花さんの傍に、

立っていて…その後、すぐに逃げたんです」

 

「幽霊じゃない!?」

 

「後、このような文章がありました」

 

(お前たちの中に犯人がいる!

罪人には罰を!)

 

「じゃあ、この中に犯人がいるの!?」

 

「これは、マズイ状況ですね…

スマートフォンも通じない、

通行止めが解除されるまで、この道は通れない」

 

「それじゃあ、能面旅館に閉じ込められたの!?」

 

「調査の必要があるみたいですね。

女将さん、泊っている人の従業員の人、

全員を教えてもらいたいです」

 

「どうして?」

 

「そ、それは…」

 

「まぁ、いいですよ。

お客様は、仁奈さんと六花さん、

それとモデルの女の子の4人だけです。

従業員は私と竹蔵、

そして、仲居と板前が一人ずついます」

 

「わかったかもしれない」

 

「六花、わかったのですか?」

 

「この事件の犯人が!

仁奈、手伝ってもらえませんか?」

 

「えぇ」

 

 

ある部屋の一室。

404号室、仁奈は能面を被った犯人が来ることを、

予め予想して、その部屋で寝たふりをした。

 

そして、能面を被った犯人に蹴りを入れた。

 

「待ちくたびれましたよ、犯人さん」

 

「仁奈!」

 

「犯人は、女将さんだったんですね」

 

「どうして、貴女達が?」

 

「ここは、開かずの間の402号室。

わたし達が女将さんの計画に気づいたのは、

この部屋の存在です。

本来なら、存在しないはずの、この部屋、

しかし、女将さんは、一切、言っていなかったんです!」

 

「それが、どうした!?」

 

「この部屋は、マスターキーしか、開けることができない

でも、女将さんに案内されて、

花さんは一切気づかなかったんです。

この部屋で、マスターキーを使い、

花さんを襲ったんです」

 

「で、でも!能面を被った怪しい人を見たけた時、

貴女達と一緒だったわ!」

 

「能面は人形だったんじゃないですか?」

 

女将さんは、後すざりをし、大きく息を吐いた。

そして、六花を睨みつけて、こう言い放った。

 

「能舞台の天井には、釣り鏡を吊るす為の、

滑車が付いているんです。

滑車から、隣の小部屋まで釣り糸を通して、

もう一方は鏡の間に固定した釣り竿のリールに繋げておく。

そこに、能面と服を着させた人形を釣り糸でぶら下げておく」

 

「調べたところ、この小部屋は、

歯車が付いていた。

釣り糸が巻き取られて、リールの釣り糸は、

歯車の動きに合わせて、少しずつ繰り出されて、

能面の人形はロープウェイのように、移動する!」

 

「あぁ、そうよ…私がやったのよ…復讐のために!」

 

「復讐…!?」

 

「モデルたちが醜いうえに、気に入らなかっただけよ!

だから、全員、殺したかった!

でも、一人も殺せれなかった!」

 

「逆恨みじゃん…」

 

「でも、罪を憎んで人を憎まずです」

 

こうして、悪夢の能面襲撃事件は、幕を下ろすのだった。

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