日曜日、私は撫子を起こそうとしていた。
「おはよう。撫子」
「おねーちゃん!
今日はお日様、ピカピカってしていて
気持ちいいから、一緒におでかけしようよ!」
「わかった。撫子が言うなら…」
「うんうん! でねでね、
撫子とおねーちゃんとで、一緒に
水族館に行こうと思っているの!」
「わかった。行きましょう」
「やったー!おねーちゃん大好き!」
こうして、私と撫子は水族館に行った。
正直言って、水族館に行くのは、
いつ以来の事だろうか…
久しぶりのような感じがした。
「ねぇねぇ、おねーちゃん!
ここに、大きなサメがいるよ!」
「えぇ、とっても大きいわね」
撫子が子どものように、はしゃいでいる。
すごく、微笑ましいと感じた。
二人は熱帯魚のコーナーにやって来た。
「ねーねーおねーちゃん!グッピーがいるよ!」
「本当に、カワイイわね」
(撫子もカワイイわ…)
まるで、撫子が天使のように見えるのは
気のせいかしら?
グッピーは尾びれがヒラヒラしてて、
いろんな色があって凄く綺麗。
動きとかも凄くかわいかった。
続いてはイルカのコーナー
「おねーちゃん! 一緒にイルカみようよー!」
「いいわね、行きましょう」
「うん!それじゃあ、レッツゴー!」
私と撫子はイルカのふれあいを楽しんだ。
すると飼育員さんが…
「それでは、この中で、
イルカにエサをあげたい人!」
「はいはーい!撫子やりたーい!」
「撫子がやりたいなら…」
こうして、二人で餌やりの体験をした。
そして、帰り際。
「おねーちゃん!」
「撫子?」
「目を閉じて」
「こうかしら?」
すると、私のほっぺに撫子が優しくキスをした…
そして、心臓がドキドキした。
「撫子…!」
「デートに付き合ってくれた、
お礼だよ!おねーちゃん、だーいすき!」
ギューッ
「もーう!撫子ったら、甘えたさんだから!」
「だって、おねーちゃんのこと、大好きだから」
「私も、おねーちゃんも、撫子が好きよ」
そして、家に帰り、一緒にお風呂に入り、
一緒にご飯を食べ、一緒の布団で寝ていた。
「撫子…ケッコンしても、おねーちゃんと一緒がいい!」
「撫子…大丈夫だから、お姉ちゃんが、ずっと傍にいるね?」
「ありがとう!薬子おねーちゃん!」
「撫子はカワイイ…素直で優しく心が清らかで…」
まるで、倉谷撫子は、聖女そのもの。
と、桃子は感じるのだった。
この世で、聖人君子と言われるのは、倉谷撫子、ただ一人のみ、
人類の長い歴史の中で、彼女だけだと、そう確信するのだった。
「おやすみなさい。撫子」
撫子は、もう夢の中だった。