倉谷桃子は、都立神山高校全日制の二年生で、風紀委員をしている。
「はい!そこ!服装が乱れている!」
「うわ~ヤベェ…風紀委員さんに、
捕まったじゃねーか」
「彰人、服装は、しっかりした方が良い、
また、白石や、この人に、注意されるぞ」
「さもなければ…」
ゴクリ…
「指導室へと連行しますよ!」
「それだけは、勘弁して!あの鬼の遠山風紀委員長だけは!
わかったから!ちゃんとする!するから!」
「なら、よろしい」
「あっ、倉谷先輩!」
「おはようございます、白石さん」
「彰人も、ちゃんとした方が良いよ?
この人、怒ったら、すっごく怖いんだから!」
「顔を見たらわかるよ、明らかに怖そうだし」
桃子は彰人を睨んだ!
「何か言いましたか?」
「うぅ…な、何でもありません…」
と、彰人は、逃げた。
「あっ、彰人」
お昼休み
白石杏と倉谷桃子は、一緒にいた。
「それにしても、倉谷先輩は頼りになりますね!」
「遠山先輩は、二年生の私でさえ、頭が上がりません…
律儀で真面目ですが…堅苦しいというか…」
「それにしても、変人ワンツースリーフィニッシュ、
司に類に天成…あの三人も要注意です!」
「あの三人が、だいたい、何かやらかすからね」
「何度も注意しても、聞いてくれませんからね、
聞く耳を持たないんですよ、あの三人は」
「ハァ…風紀委員って、大変ですね」
「でも、白石さんは、頼りになりますよ」
「倉谷先輩に、そう言ってくれるなんて、光栄です!」
「そうかしら?」
「はいっ!おかげで、自身が付きました!」
「それは、よかった」
電話が鳴った。
「あっ、撫子からだ」
「撫子?」
「あっ、電話するから!待ってて!」
その後…
「私の妹で、もう、とっても可愛くて、可愛くて、
天使みたいなの!
宮益坂女子学園の高等部の一年生でね、
それで…」
桃子は杏に、妹の撫子の話を延々とするのだった。
「と、いう訳なんです!」
「よっぽど、妹が好きなんですね…」
「だって、可愛いんだもん!
帰ってきたら、ハグしてくれるの!
それに、毎日、キスだってするの!」
「私は、こはねに、キスはハグを、毎日していますよ!」
「ウフフ…似た者同士ね」
「そうですね!あっ、うちの、こはねも、
妹さんと、同じ学校と学年なんです」
「そうなんだね、今度、こはねちゃんにも、会ってみたいわ」
「えっ?」
「白石さんが、こはねちゃんに対する、愛が、
どれだけあるか、見させてもらいます!
いずれは!」
「大げさですよ…倉谷先輩…」
「あっ、そろそろ、時間だわ!」
二人は、それぞれの教室に戻るのだった。