朝比奈まふゆ、日野森雫、倉谷桃子が、ショッピングをしていると、
偶然にも、桐谷遥と出会っていた。
「あっ、遥ちゃんだわ!」
「雫…それに、えっと…」
「初めまして、朝比奈まふゆです。
日野森さんがお世話になっています」
「倉谷桃子です。雫の幼馴染で神山高校の二年生です」
「ご丁寧にどうも、桐谷遥です。
朝比奈さん。倉谷さん。よろしくお願いします」
と、三人は挨拶を交わした。
「これから、桃子ちゃんの為に、マフラーと手袋を、
私が編むために、生地と糸を買いに行こうって、
三人で行っていたの。遥ちゃんも一緒に、どうかしら?」
「わかった。ちょうど、休みの日だから、
一緒に買い物に行ったら、何か刺激になるかもしれないね」
と、遥も一緒に買い物に行く事になった。
桃子は遥と一緒に生地を、
まふゆと雫は一緒に糸を二手に分かれて、買いに行く事になった。
なお、桃子は雫の為にと思って、防犯ブザーと
テレフォンカードと迷子になった時用の連絡先を持たせている。
(これは、桃子の実費で、雫にプレゼントしたらしい)
「倉谷さん。日野森さんにこんなのモノを持たせているんだ…」
「だけど、スマートフォンより使い勝手が良いし、
何かあった時に役に立っているわ」
と、雫が公衆電話で桃子と連絡を取る事はよくある話だと、
雫はまふゆにそう言うのだった。
一方で、桃子と遥は…
「雫にそんなモノを持たせているって、何か…凄いですね…」
「雫が迷子になったら、大変だから、手の限りを尽くしているのです。
妹の撫子にも、同じモノを持たせています」
と、桃子が雫と撫子に対する、過保護さを聞いて、
遥は内心、呆れていた。
「撫子って、ひょっとして、倉谷撫子って子が、
私と同じ学年で…」
「そうでしたか。私は撫子の姉ですからね。
よく、桐谷さんの話は、撫子から聞かされています」
「そうでしたか」
「桐谷さんと撫子は中等部の時から一緒にいたと話していましたよ」
「確かに私も中等部からだけど、撫子ちゃんと遊んだこともあったな…」
「撫子の事、よろしく頼みますよ?」
「えぇ、任せてください。桃子さん」
桃子と遥は、手芸用品のショップで、生地を探していた。
「私は青が似合うって言われていますので、青系統を探しますね。
桐谷さんも、青系統が似合うと、私は思います」
「よく言われますよ。私は青や水色が似合うって、
イメージカラーやパーソナルカラーとして、よく使っていますからね」
と、遥と桃子は、手袋とマフラーに使うための、生地を探した。
どの青が良いのか、どの水色が良いのかで、迷うのだった。