私の妹が天使すぎる!   作:アッシュクフォルダー

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第二十九話 倉谷桃子と鳳えむ

倉谷桃子は神山高校の全日制の二年生、

白石杏は神山高校の全日制の一年生。

 

学校内でも風紀委員としても、先輩と後輩に当たる。

 

今日も二人は校内の見まわりをしていた。

 

「最近、他校の生徒が、また出入りしていると、

一年生の間で噂になっていますが、

白石さんは、何かご存じですか?」

 

「わ、私はわかりませんね…倉谷先輩…」

 

(ひょっとして、こはねのこと?

だとしても、こはねがそこまで出入りしている訳じゃないし…

別の誰か…?でも、誰なんだろう…)

 

「困りましたね。以前、他校の生徒を捕まえる為、

一年生の生徒に捕獲をお願いしたのですが、

取り逃がしてしまいました…」

 

「あーあの時ですね…あの時は、みんな、大騒ぎでしたね…」

 

「特に校舎内に侵入して、奇声をする方がいて…

司さんや類さんは、その方と知り合いっぽい感じでしたし…」

 

「先輩たちと知り合いだったんですね…」

 

(どんな子なんだろう…全然、見当が付かない…

こはねなら、わかるかもしれないけど…)

 

「制服を見る限り、撫子と同じ学校に通っていそうですね…

非情に似ています」

 

「倉谷先輩の妹って、確か宮女の子でしたよね?」

 

「恐らく、侵入した他校生は、宮女の方ですね…

目撃証言も多数ありましたし…」

 

後日。図書室にやって来た、倉谷桃子は草薙寧々と出会った。

 

「多分、それは…えっとその…えむのことだと思います。

鳳えむっていう子です」

 

寧々は桃子に対して、えむの写真を見せた。

 

「私は会った事は無いですが、小岩井さんや草薙さんは、

その…えむさんという方と仲良しと…?」

 

「はい。ただ、えむも悪気があって、

来ている訳じゃないので…」

 

「わかりました。

ただ、むやみやたら、侵入してはいけない事だけは、

伝えておいてください」

 

「はい…わかりました」

 

「ところで、えむさんとはどういう関係なんですか?」

 

「一緒にショーをする仲間なんです。

フェニックスワンダーランドで、えむや司、類と一緒にやっているんです」

 

「ショーをする仲間でしたか…

その…よっぽど、草薙さんに会いたかったと…?」

 

「そうみたいですね…えむも、私のことが好きで」

 

「フフッ、その、えむさんって方は、

私の幼馴染に似て、ピュアな部分がありそうですね」

 

「えっ?」

 

「えむさんの写真を見ると、雫を思い出しました。

きっと、えむさんも、友達を大切にしたり、

仲間を思いやる気持ちや心がある方だと、

何気に感じました」

 

「えむは、いつもは…そ、その…大切ですから…

いつも、いつも、私のことを大切にしてくれているので…」

 

「そうでしたか…ただ、侵入だけは止めて欲しいって、

言ってくださいね」

 

「わかりました」

 

風紀委員の仕事は、とにかく大変である。

 

 

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