倉谷桃子は、日野森雫の幼馴染で、
小さい頃から、一緒にいて、
中学と高校は違うものの、一緒に会う機会が多いのだ。
今日は二人でデートする日だった。
「あっ、桃子ちゃん!」
「雫ちゃん!こっちこっち!」
「ハァハァハァ…遅れてごめんなさいね、
携帯電話の電波が悪くて、目的地まで、
全く辿り着けなったの…」
「アハハ…雫ちゃんらしいね」
「そうかしら?桃子ちゃんは、真面目で、
何でも一生懸命に取り組めるから、
尊敬しちゃうな…」
「えー褒めすぎだよ…雫ちゃん…」
「フフフッ…桃子ちゃんったら、照れちゃって!
昔と変わらないね」
「そういう、雫こそ、
小さい時から、変わってないから」
「こうやって、一緒に話すなんて、久しぶりだね」
「そうね、私はアイドル活動しているから、
結構、忙しくなったのよ」
「雫ちゃん、アイドル活動…その…結構、大変で、
厳しい世界だけど、それでも、楽しんでいる?」
「楽しんでいるわよ、今となっては、
頼もしい仲間がいるから!」
「へぇ~例えば?」
「愛莉ちゃんとか、遥ちゃん、それに…みのりちゃん!」
「へぇ~もし、差支えがなかったら、会ってみたいな」
「そうね、桃子ちゃん、すぐに仲良くなれそう!」
「あっ、そう言えば、撫子は、
あっちの学校でも、ちゃんとしているかな?」
「学年が違うから、よくはわからないけど、
遥ちゃんから、とっても、いい子だよ!
って、言われているわ!
撫子ちゃん、素直で優しくって、
とっても、いい子だわ…羨ましいわ」
「自慢の妹ですから、
だって、毎日、一緒にお風呂に入ったり、
一緒のベッドで寝るし、ハグするし!
おやすみなさいのキスまで、するよ?」
「うぅ…しぃちゃんに、チューされて、
ハグされたい…でも、しぃちゃん、やってくれないの…」
「撫子が異常なだけだよ、撫子ったら、
男の人が苦手で、いわゆる、男性恐怖症、
だから、私とは、学校が違うの、
姉である、私は公立の幼稚園・小学校・中学校を経て、
神山高校の全日制」
「じゃあ、撫子ちゃんは?」
「白雪学園の付属の、幼稚舎と初等部を経て、
宮益坂女子学園の中等部・高等部
今は、高等部一年生だけどね、
もう…撫子ったら、怖そうな人や男の人が来たら、
すぐに、私の後ろに隠れるから…」
「そんなに怖がることかしら…」
「そうなったのも、姉である、私のせいなんだ…」
「どうして?」
「姉である私が、ずっと、ずっと、ずーっと!
撫子を守り続けていたから!」
「フフッ、桃子ちゃんは、妹想いなんだね、
私も見習って…」
「それは…あまり、オススメできないな」
「どうして?」
「だって、私と両親が過保護すぎだから」
「そうだったのね…」
「ねぇ、雫ちゃんに、お願いしていいかな?」
「何かしら?」
「撫子に何かあったら、私に連絡して!」
「わかったわ!だって、桃子ちゃんの為だもん!」
「うん、頼りにしている」
その後、二人で、公園を散歩するのだった。