仮面ライダーシング   作:放仮ご百物語

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どうも、放仮ごです。シングなりの特色を出していきたいけどやはり元ネタの存在が偉大過ぎると痛感した回。楽しんでいただけたら幸いです。


第11テンポゥ!二重奏と魔王降臨!

「仮面ライダーシング。さあ、レッツ!パーリータイムだ!」

 

《ガッキ・ウェポン!1!ソードランペット!》

 

「魔楽奏者ジャオーン。私の演奏は……億千万だ」

 

《クラリネスティンガー!》

 

 

 それぞれソードランペットとフルートランザーL、クラリネスティンガーで武装したシングとジャオーンが、ジョワユーズノイザーと仮面ライダーノイズ、ジョワユーズノイザーの分身させた剣を装備したノイズタッフ10体が激突する。

 

 

《ザン・テンポゥ》

 

「フッ…!」

 

「死ね、律調歌音!」

 

「人気者は辛いなあ」

 

 

 仮面ライダーノイズの手刀とジョワユーズノイザーの右腕の斬撃を受け止めたのはジャオーン。ジョワユーズノイザーの胴体をクラリネスティンガーで突いて体勢を崩し、フルートランザーLを振り上げて仮面ライダーノイズを弾き飛ばす。

 

 

《スピードテン・ポゥ!》

 

「ぶった斬る!」

 

「っ!」

 

 

 その先にいたのは、マウスピース型のつまみを回して炎の勢いを増したソードランペットを高速で振るってノイズタッフを斬り伏せていたシング。仮面ライダーノイズが吹っ飛んできたことに気付くと目にもとどまらぬ袈裟斬りを叩き込み、仮面ライダーノイズは転がり大ダメージに呻く。

 

 

「どんなに立派な剣を持とうが、心を持たないお前たちの斬撃なんか怖くないんだよ!」

 

 

 マウスピース型のつまみを一回転、二回転。三回転。弄るたびに炎の勢いが増して巨大な炎の刃となり、振り回されながらもしっかりと握ったソードランペットをノイズタッフに叩き込むシング。赤・青・黄・銀・紫の剣を持った五体のノイズタッフは爆散した。

 

 

「「!」」

 

 

 残心。一瞬止まったシングの隙を突き、背後から襲い掛かるノイズタッフ二体。水色の槍と茶色いサーベルを手にしたノイズタッフが得物を振り下ろすも、それは間に一瞬で割り込んだワイヤーで繋がれた刃で防がれ、気付いたシングに斬り捨てられる。

 

 

《アンカー・チューニング!》

 

「油断大敵だよ、シング」

 

「ああ、お前もな!」

 

《ヘイ!ヘイ!ヘイヘイヘイ!》《アップテン・ポゥ!》

 

 

 それは、クラリネスティンガーからワイヤー付きのアンカーを展開したジャオーン。その真横からオレンジ色の大剣を振り下ろさんとするノイズタッフを、アップテンポで加速したシングが斬り飛ばす。

 

 

「まあ、気づいていたけど。ありがと」

 

《ファイナル・チューニング!》

 

「どういたしまして!」

 

《フィニッシュテン・ポゥ!》

 

 

 そして桃色の銃剣から光弾を放つノイズタッフと、緑の手裏剣を投げつけるノイズタッフを、それぞれ備え付けられたスイッチを三つずつ押したクラリネスティンガーの先端の刃から全エネルギーを込めた光刃を飛ばすジャオーンと、レコードリル【シング】をソードランペットのくぼみに装填して一瞬炎が収まって横に構えたと思ったら次の瞬間炎が噴き出して加速、一瞬で距離を詰め斬り伏せたシングが撃破。

 

 

《ヘイ!バーニン・ブレイク!》

 

「こいつで打ち止めか?」

 

「スタジオノイズも、大したことないね」

 

 

 ノイズタッフを全滅させたシングとジャオーンはソードランペットとフルートランザーLを突きつけ、仮面ライダーノイズは立ち上がり、ジョワユーズノイザーは目に見えて狼狽える。

 

 

「調子に乗るなよ、社長の邪魔をするものは捻り潰してくれる」

 

《アン・テンポゥ》

 

「速すぎでしょ…!?」

 

「なっ!?」

 

 

 しかし仮面ライダーノイズがドライバーを操作して両足の靄を濃くすると、それが強化の役割を果たしているのか明らかに上昇した脚力でジャオーンに肉薄、二連続で蹴りを叩き込んでフルートランザーLを蹴り飛ばし、反撃しようとしたシングを溢れ出した靄で拘束すると上段蹴りを叩き込み、10メートルは離れて居た木まで蹴り飛ばして背中から激突させ、木をへし折りながらひっくり返るシング。

 

 

「い、今だあ!」

 

 

 クラリネスティンガーのみとなったジャオーンと転倒しているシングに、10本の剣に分離したジョワユーズノイザーの四方八方からの斬撃が襲い掛かるも、ジャオーンは、クラリネスティンガーを装備したまま仮面ライダーノイズの追撃をいなしつつ、右腕の装甲を変形させてサックスナイパーを展開。クラリネスティンガーを振るって仮面ライダーノイズを牽制しつつ、射撃でジョワユーズノイザーを撃ち落としていく。

 

 

《ガッキ・ウェポン!5!アルプホランス!》

 

「調子に乗るな…!」

 

《テクニカルテン・ポゥ!》

 

「ぐっ…!?」

 

 

 さらにシングが召喚したアルプホランスからブォオオオオオン!と爆音が鳴り響き、冷気が襲って凍り付いて拘束される仮面ライダーノイズ。その隙に全て撃ち落としたジョワユーズノイザーにフルートランザーLを回収しながら肉薄、クラリネスティンガーを装備しフルートランザーLを握った左手で刺突を繰り出し、ひとまとめになったジョワユーズノイザーをバラバラに吹き飛ばし、転がった本体である赤い剣に足を乗せて動けなくさせるジャオーン。

 

 

「これで終わり。八藤青葉(はちとう あおば)だよね、貴女。ただの一秘書が、どうにか出来ると思った?」

 

「あ、いや、ちが……」

 

「なにも違わない。あなたはクビ、じゃあね」

 

「う、うわぁああああっ!」

 

 

 正体を看破されジャオーンにクビを言い渡された八藤青葉扮するジョワユーズノイザーは半狂乱になりながら残りの身体である九つの剣を操り四方八方から串刺しにせんとするが、ジャオーンは宙返りで華麗に回避して距離を取り、それと入れ替わるようにレコードライバーを操作し足元にレコード盤型のエネルギーが渦を巻き高速回転させたシングが走り、人型に組み合わさったジョワユーズノイザー目がけて跳躍する。

 

 

「こいつで最終楽章だ!」

 

《フィニッシュテン・ポゥ!》

 

「この私が、合わせてあげるよ」

 

《ファイナル・チューニング!》

 

 

 ジャオーンもサックスナイパーのスイッチを三つ押し、銃身に全エネルギーを込めて仮面ライダーノイズを狙い、シングの飛び蹴りとジャオーンの光線が、同時に放たれた。

 

 

《ヘイ!アウトロ・ブレイク!》

 

「キャアアアアアアアッ!?」

 

「ぐっ、うううううっ!?」

 

 

 本体である赤い剣に蹴りを叩き込まれて爆散するジョワユーズノイザーと、撃ち抜かれて吹き飛ばされ変身が強制解除される仮面ライダーノイズ。現れたのは気絶している女物のスーツを着たメガネの女性、八藤青葉と、フードを深く被った黒いレインコートで正体を隠した小柄な人物だった。

 

 

「この二人を纏めて相手するのは、無謀だったか……」

 

「…仮面ライダーノイズの正体は、女…?」

 

「大方、予想は付いてるけど。顔を見せて貰おうかな……」

 

 

 フルートランザーLを構えなおし、レインコートの人物目掛けて駆け抜けるジャオーン。その刃がレインコートの人物に触れようとした直前、なにかに気付いたジャオーンが八藤青葉を抱えて大きく跳躍してシングの元まで戻った瞬間。レインコートの人物の目の前、今の今まで八藤青葉がいた地面が、突如飛んできた火球が炸裂して大きく抉り取ってしまう。同時に、途轍もないプレッシャーが襲い掛かってきてたまらず膝をつくシング。ジャオーンも膝をつくほどではないが、重圧に耐えるように震えていた。

 

 

「私の部下が世話をかけたな。レギオンの社長。名前はなんだったか……そうだ、律調歌音だったか?」

 

 

 そこに現れたのは、白と黒と金で彩られた荘厳な怪人。赤い長針と短針でサングラスの様なバイザーを目元に付けた時計を歪ませたかのような不敵な笑みを浮かべた鬼の様な顔。金色で五線譜が刻まれた真っ白な皮膚に音符の様に1から12までの数字が赤色でちりばめられ、Ⅹ字に交差した金色の腕時計のベルトのような装甲がついた黒い鎧の胴体と、豪華な金の時計を模した金と黒のベルトを身に着け、カラスの羽毛が付けられた赤いマントを翻した、ノイザーと言う名の魔物を統べる王を思わせる姿。

 

 

「お前、は…?」

 

「…魔王、ノイザー。スタジオノイズの社長様だよ。私の事は、覚えておいて貰わないとダメだけど」

 

「なんだって…!?」

 

「お前が仮面ライダーシングか。…その程度の曲調で仮面ライダーを名乗るとは笑わせる。仮面ライダーノイズを倒したのは褒めてやるが、そこのレギオンの社長の助けがあってのことだと身の程を知ることだ。断言しよう、お前に我々スタジオノイズは止められない」

 

「なにを…!お前さえ、倒せば…!」」

 

《フィニッシュテン・ポゥ!》

 

「ダメ。我慢してよ、シング」

 

 

 魔王ノイザーの挑発に、乗せられてドライバーを操作するシングをジャオーンが止めようとするが、静止を振り切り跳躍、飛び蹴りを叩き込むシング。

 

 

《ヘイ!アウトロ・ブレイク!》

 

「レコードライバーは完全体になる前に暴走し手が付けられなくなったノイザーを止めるための抑止装置。私に勝つことは、想定していない」

 

「ぐああああああっ!?」

 

 

 しかしその手に出現した長針と短針を模した二本のサーベルで軽く斬り弾かれて変身が強制解除され、ジャオーンの元まで転がるカケル。ジャオーンはそれを見て、サックスナイパーのスイッチを二つずつ押して引き金を引く。

 

 

「だから言ったのに。ここは撤退だね」

 

《エレメント・チューニング!》

 

 

 すると炎の弾丸の後に水の弾丸が放たれ、水蒸気爆発。真っ白な煙が充満し、魔王ノイザーの視界を隠す。煙が晴れると、ジャオーンのみならず、カケルや八藤青葉も消えていた。逃げられたことを確認し、肩を竦めた魔王ノイザーは胸元から金と黒で彩られ明らかに格が違うレコードリル【魔王】を引き抜いて変身を解き、仮面ライダーノイズに変身していたレインコートの人物に手を差しのべる。

 

 

「申し訳ありません、社長の手を煩わせてしまいました…」

 

「気にするな。このお礼は、今度してもらうさ」




・バーニン・ブレイク
 レコードリルをソードランペットに装填して放つ必殺技。火力を一点集中させた高速の斬撃。

・アンテンポ
 仮面ライダーノイズのアップテンポに該当する能力。靄を集束させ脚力を強化する。ここから飛び蹴りや他蹴り技に移行する。

・八藤青葉
 ジョワユーズノイザーの変身者。その正体はカノンの秘書の一人。カノンに憧れて入社したが、変わってしまったカノンに絶望してノイザーになった。名前の由来は聖刃・抜刀から。

・仮面ライダーノイズ
 変身者は黒いレインコートの人物。正体を隠すために顔を隠しているなど徹底している。変身時には声に雑音がこもって男女かわからないが小柄で…?

・魔王ノイザー
 スタジオノイズ社長がレコードリル【魔王】で変身する最強のノイザー。時計の意匠の王の様な姿で、シングを一蹴しジャオーンに撤退を選ばせる強さを持つ。名前はシューベルトの楽曲から。モチーフは仮面ライダーオーマジオウ。

・レコードライバー
 その正体は完全体になる前に暴走し手が付けられなくなったノイザーを止めるための抑止装置。アップテンポやローテンポなどどんな敵にも対応できる能力と、ノイザーを倒す力があるのはそのためであり、幹部以上のノイザーに勝つことは想定されていないため出力が低いが、カケルは技量だけで幹部と渡り合っていた。

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