美咲がメインのハロハピ編、後編になります。
サブタイトルで登場するデジモンが丸分かりな点は……御手柔らかに御願い致します。
そう言えば、春アニメが始まってもう一ヶ月が経ちますね。
因みに私が今期で見ている(&見た)アニメ(&関連系のTV番組)は、
・『バンドリ 5周年記念アニメ』
・『アニガサキ(2期)』
・『ヒーラー・ガール』
・『RPG不動産』
・『骸骨騎士様、只今異世界へお出掛け中』
・『まちカドまぞく 2丁目』
・『D4DJ マ・マ・マ・Merm4id!』
と言った感じです(これら以外だと『ULTRAMAN シーズン2』が気になっているのですが『Netflix』を契約していない為、全く見れないと言う状況です)……。
それと活動報告の方でまた思い付きネタを投稿しましたので、若し御時間がありましたら、其方の方も何卒宜しく御願い致します。
「皆~! 今日も元気かな~?」
ある日の商店街。
1匹のピンクの熊が愛嬌のある声で呼び掛ける。
「ミッシェルだ!」
「ミッシェル~! 握手して~!」
ミッシェルと呼ばれるピンクの熊の声に反応した子供達が、続々と寄って来る。
「は~い! 皆順番に握手してあげるから仲良くしてね~!」
そう言って、ミッシェルは優しく丁寧な姿勢で、子供達と握手をしていった。
「あ、あの…ミッシェルさん!」
唐突に声を掛けられたので、後ろを振り向くと、其処にはましろ、そして彼女の隣には眼鏡を掛けた大人しそうな見た目の少女――朝日六花(通称ロック)の姿があった。
「…やぁ! 君も僕と握手をしたいのかな?」
ミッシェル――もといミッシェルに扮している美咲は直ぐに気を取り直して、何時も通りの様な形式でましろに応対する。
「はい! 宜しく御願いします!」
ましろは嬉しそうな様子でミッシェルとの握手会に参加する。
『この商店街におけるミッシェルの『人気者』ぶりの大きさには……本当に驚かされるな……』
ましろのDアークの中にいるハックモンは商店街のミッシェルの人気者ぶりの大きさに驚きの様子を見せながら、ましろとミッシェル(美咲)のやり取りを見ていた。
その後も商店街でのミッシェルとの『握手会』のイベントは、特に問題も無く無事に成功に終わったのであった。
だが美咲自身、全く気付いていなかった。
イベントの時から、自分の事を見ている小さな影がいた事を――――。
☆☆
「ふぅ……いやぁ、本当に子供って元気だよなぁ~」
イベント終了後、美咲は控え室で1人呟く。
(そう言えばこの子(ミッシェル)とも……出会ってもう1年も経つんだよな…)
今思い返して見れば、本当に驚きの連続だった。
去年の1年生の春、『高額料金』と言う項目に惹かれ、そこから軽い気持ちでこの着ぐるみバイトを受け、そこからこころに出会い、半ば強引な形でハロハピに加入した。
初めは、こころを筆頭にした各メンバーの破天荒な言動などに気苦労の毎日で滅入る事が多かったけど、今では気苦労が絶えないながらも、逆そんな毎日が不思議と楽しいと思える自分がいる。
若しあの時、このバイトを受けなかったら、自分の高校生ライフは、今とは360º違った物になっていたのかもしれない。
美咲はそう思いながら、この一年間を振り返っていた。
「おーい。 おい、聞こえるか?」
不意に美咲しかいない控え室に、見知らぬ声が響く。
美咲が声のした方向を振り向く。
「よっ」
其処にいたのは、後ろ向きに帽子を被った黒い熊だった。
「ウェアアアア!?」
美咲は思わず素っ頓狂な声を上げた。
「なぁ……」
「な…何でしょうか?」
美咲は思わず身構える。
「お前……」
2匹の熊の間に、沈黙が流れた。
「若しかしてお前…オイラの仲間なのか?」
「はい!?」
「その見た目……オイラには分かるぞ。 お前もオイラと同じでこの世界に迷い込んじゃったクチ何だろ? いやぁ、この世界に来て早二週間、オイラ嬉しくって……嬉しくって……ウッウッウッウ(つд`)」
(あ――……若干ベクトルの違いはあるけど……このデジモン、こころ達と同じタイプの雰囲気を感じるなぁ……)
美咲自身、相手の正体がデジモンである事と同時に、こころやはぐみに似た雰囲気の物を内心で感じ取っていた。
「大丈夫ですか!?」
その時控え室のドアが開き、ましろがハックモンとロックを連れて入ってきた。
「倉田さん…。 ハックモンに朝日さんも…」
「何だお前ら? 話の途中の割り込みは良くないんだぞ!」
「ひぃ!? あの熊さん、本物な上に人の言葉を喋っておる!? ましろちゃんの白い恐竜さんと言い、『東京』って魔境か何ぞなの!?」
混乱するロックをよそに、ましろは自身のディーアークで相手の情報を調べる。
「ベアモン。 成長期。 獣型。 ワクチン種。 必殺技は『小熊正拳突き』…」
「邪魔するなら容赦しないぞ! 小熊正拳突き!」
ましろたちを敵と認識したベアモンは、自身の拳を打ち込もうと飛び掛かって来る。
「危ない! フィフスラッシュ!」
ハックモンが咄嗟に自身の強靭の爪による攻撃をベアモンの拳にぶつける。
数秒の拮抗の後、両社はいったん距離を取った。
「お前中々やるな! 次は…「スト――ップ!」何だよ急に?」
「いや此処控え室だから! こんな所で暴れたら迷惑が掛かるでしょ!」
「美咲の言う通りだ。 此処で私達が争っても何の意味も無い」
「…分かったよ。 ごめん」
美咲とハックモンの言葉を聞いたベアモンは直ぐに落ち着きを見せ、謝罪の言葉を述べた。
「ふぅ…良かった~」
ましろもその様子を見て、安堵の声を出す。
「あははは……熊や恐竜が普通におる辺り……やっぱ東京って……岐阜よりも進歩しておるんだなぁ……」
後ろを振り返ると、ロックが先程から光景による衝撃に脳内がパニックになっているのか、混乱した様子を見せていた。
「これ…説明しないといけないよね…」
「その様だな…」
ましろとハックモンは互いに顔を見合わせて呟いた。
☆☆
「デジモン……そんな生き物がいる何て……しかも、ここの所の怪獣騒ぎもその『デジモン』達の仕業……」
あの後、如何にか落ち着いたロックは、ましろとハックモンからデジモンの事に関して説明をされ、状況を理解した。
「まぁ、あたしもついこの間まで全く知らなかったから、朝日さんがそんな気持ちを抱くのも分かるよ……」
美咲(勿論、ミッシェルの格好は解いている)も今のロックの様子にデジモンと出会ったばかりの頃の自分を重ね合わせたのか、同意の姿勢を見せる。
「そうそう。 オイラだって人間界に来た頃は、右も左も全く分からない状態で苦労したもんよ」
「アンタは何しれっと会話に混ざってんのさ……」
「まぁまぁ、『同じ釜の飯を食った熊』だし、其処は目を瞑ってよ」
「いや、あたし達出会ってまだ1時間しか経ってないし、それ以前に同じ釜の飯も食べてないから!」
美咲のツッコミが、普通に会話に混ざるベアモンに入る。
「ハックモン……どう思う?」
「ふむ……今の所、見た感じでは悪意は感じられ無いが……」
「そうだよね……。 それにしても……」
「ああ……」
『行くわよ美咲!』
『ちょっ……待ってよこころ!』
((妙なデジャヴを感じるのは、気のせいなの(かな)(だろうか)……?))
美咲とベアモンの様子を見ていたましろとハックモンは、妙なデジャヴを感じていた。
「それにしても、ベアモンは?」
「そうだね……取り敢えず……」
「オイラ、美咲ん家行くよ!」
ましろの言葉が終わらない内に、ベアモンは即答で美咲の所に行く事を告げる。
「ちょっ……いきなりそんな事言われても……」
「そんな寂しい事言わないでくれよ~……。 『袖摺り合うも多生の熊』って言うじゃないか~……」
ベアモンは寂しそうな感じで、美咲に訴え掛ける。
「ええ……」
「大丈夫。 オイラの『熊力(くまりょく)』に誓って、迷惑は掛けないからなぁ~」
「いや『熊力』って何!? ……はぁ~、分かったよ。 但し絶対に家では大人しくしている事! これだけは守ってよ!」
「応! オイラの『熊力』に掛けて守るぜ!」
美咲はツッコミを入れつつ、ベアモンのうるうるとした表情を見て、溜め息を吐きつつも了承するのだった。
「えっ……でも、若し美咲さんに何かあったら……」
「いやぁ……この子、見た感じ悪い子じゃなさそうだし……それに……いや、何でもないよ」
美咲は何か言い掛け様としてが、直ぐに止めた。
「美咲さん?」
「大丈夫だよ倉田さん」
「……分かりました。 そう言うのでしたら、美咲さんにお任せします」
美咲の様子を見て、ましろの方も彼女にベアモンの事を任せる事を決めた。
「それじゃあ、美咲の家へ……レッツゴーだ!」
ベアモンは楽しげな様子で歩き出した。
「ちょっと! あたしの家はあっちだから! あーもうっ!」
美咲は慌ててベアモンを追い掛けて行った。
「ましろ。 私達もそろそろ家に帰ろう」
「うん……そうだね。 ロックちゃん、それじゃあまたね」
「えっ、う…うん」
そしてましろとハックモンも、ロックに別れを告げて帰路に向かった。
(『デジモン』…か)
ロックはましろとハックモンの姿を暫く眺めながら、内心で『デジモン』の事に付いて考えていたのだった。
☆☆
「はぁ~、漸く落ち着いてきた…」
「大丈夫美咲? 蜂蜜でも食べるかい?」
「いや……今は蜂蜜は……ちょっと……」
「あはは…美咲ちゃん、相当疲れているみたいだね…」
「昨日ベアモンが家に来てから、色々と賑やかだった物でして……」
美咲の様子を見ていた花音が、彼女の苦労を察して苦笑いを浮かべている。
「ハックモン……」
『ましろ、私も今同じ事を考えていた処だ』
一方でましろとハックモンは何かを察した様子で、美咲とベアモンのやり取りを見ていた。
「何と言うか……ベアモンは約束した通り大人しくしていたんですけど……あたしが『ミッシェルの友達』って紹介した所為もあって、妹と弟がかなり喜んでしまって……その後、『ベアモンと一緒に寝たい!』と言われたりして、結構な賑わいだったんです……」
「オイラ、ミッシェルの人気振りが、昨日の様子で全身に染み付いちまう程理解したよ……」
口で苦労した風な事を言いつつも、ベアモン自身の表情は満更そんな様子も無く、寧ろ楽しそうであった。
『! 皆避けるんだ!』
その時何かに気付いたハックモンの鋭い声が響き、皆が慌てて移動すると、先程まで居座っていたベンチに紫色の光線が命中し、ベンチを破壊した。
「ふえぇぇぇ!?」
「ちょっと、何なのいきなり!?」
「! 見て下さい!」
花音と美咲は突然の事に混乱しながらも、ましろの言葉で光線の来た方向を見る。
「ミミッ……ミミミ……」
其処には左腕に銃を装備し、目をギョロギョロと動かしている檻の様な見た目の異形の姿があった。
「あれって…若しかしてデジモン?」
美咲が相手の正体に気付き、ましろは自身のディーアークで相手のデジモンの情報を調べる。
「ミミックモン。 成熟期。 突然変異型デジモン。 ウィルス種。 必殺技は『ヒンダーマイアズマ』と『デッドショット』……」
「ミミミ……」
「くっ…ベビーフレイム!」
するとミミックモンは再び左腕の銃――『デッドショット』から光線を放つも、ハックモンは咄嗟に口から火球を放って相殺する。
「ティーンラム!」
そして即座に尻尾をドリルのように回転させて、ミミックモンに突っ込む。
「ミミミ――!!」
するとミミックモンは、ハックモンに対して霧を吐き出した。
「グアア…!!」
「ハックモン!」
ミミックモンの霧を真正面から受けたハックモンは、苦痛の声を挙げながらその場に倒れた。
「ミミミ……トモダチ……ミミミ」
ミミックモンはそのままハックモンの方へと近付いて行く。
「小熊正拳突き!」
「ミミッ……!」
その時、小さな影がミミックモンに一撃を浴びせ、そのままミミックモンは吹っ飛ばされた。
「今のは…?」
「大丈夫か?」
小さな影の正体であるベアモンが声を掛ける。
「ミミミミ! ミミミミ!」
「止めろ! これ以上やるなら、オイラが相手になってやるぞ!」
「ミミミ――!」
ミミックモンは再度左腕の銃から光線を放ってくるが、ベアモンはそれを避けるとダッシュでミミックモンに近付いて行く。
「ミミ……」
「同じ手は喰わないぞ!」
「ミッ……!」
「エエェェイ!」
「ミミミミ―!」
そして再び『ヒンダーマイアズマ』を放とうとするミミックモンに対し、片手で砂を掛けて視界を塞ぎ、其処に体当たりを浴びせて吹っ飛ばした。
「見たか! オイラの『熊力』!」
「す、凄い……」
「……初めての戦闘とは言え……成熟期のデジモン相手に彼処まで戦える何て……」
ベアモンの戦いぶりを見ていたましろとハックモンは、その様子に驚いていた。
「ミミッ……!」
その時、ミミックモンの動きに気付いた美咲がベアモンの下に駆け出す。
「ミミ――!」
「! 危ない!」
美咲はそのままベアモンを抱きしめ、ミミックモンの攻撃を間一髪で回避した。
「美咲!」
「ま……間に合った……ウッ!」
「美咲ちゃん、血が……!」
美咲の左袖の肩の部分から少量の血が出ている事に気付いた花音が声を挙げる。
「美咲……」
「大丈夫……。 少し掠っただけだから……」
「何で……何でこんな無茶を!」
ベアモンの問い掛けに、美咲は暫くして答える。
「…似ているんだ」
「へっ?」
「アンタを見ているとね……あたしの大切な子の事が頭に浮かぶんだ」
「大切な子……?」
「無邪気で好奇心旺盛でいつも目をキラキラ輝かせていて……だけど人の事を良く見ていてね……。 特にあたしの事何か……ほぼ的確に言い当てていて、その度にドキッとしていた」
「美咲さん……」
「美咲ちゃん……」
ましろと花音は美咲の言っている『大切な子』が誰なのか察し、ハックモンと共に静かに見守っていた。
「…最初は無理矢理付き合わされて…はっきり言って内心迷惑って思っていたけど、一緒に過ごしていく内に…花音さんやはぐみや薫さん、他のガールズバンドの皆と出会って、当たり前の毎日が不思議と楽しいと思える様になって…その子に感謝しているんだ」
美咲の話をベアモンは黙って聞いている。
「そして…その子がこの前今みたいにデジモンに襲われそうになった時に言ったんだ」
『確かに貴女の言っている事も全く理解出来ない訳でも無いわ。 ……でも、見た目や姿だけで『悪いデジモン』って決める偏見的な考え方、アタシには出来ないわ。 アタシは……『デジモンの皆にも笑顔を届けたい』。 例え周りから何百回も何千回も嘲笑されたり、裏切られ様としても……この考えや想いを捨てる気は無いわ』
「それを聞いた時のその子の様子を見たら…あたしもその子の想いを一緒に叶えたいって、内心思ったんだ…ははは、あたしって変なのかな?」
「……そんな事ない。 オイラ、美咲と出会ってまだ短いけど、美咲がとっても優しくて、誰かの笑顔の為に一生懸命になれる奴だって言うのが充分伝わっているよ。 だから……オイラも美咲と一緒に、『その子の想い』を叶える手伝いをさせてよ!」
「ベアモン……」
その時、美咲とベアモンの目の前に白い光の球体が出現した。
「これは……」
美咲が白い光の球体に手を伸ばすと、その光の球体は――マドンナブルーのボディとマゼンタの縁取りのディーアークへと変化した。
「あれって、こころちゃんの時と同じ……。 それじゃあ、ベアモンが美咲ちゃんのパートナー……」
「ミミミミ――!」
叫び声を聞いた美咲とベアモンが振り返ると、ミミックモンが興奮した様子で此方を睨んでいた。
「……行くよベアモン!」
「うん! オイラ達の熊力、アイツに見せてやろう!」
――EVOLUTION
「ベアモン進化!!」
Dアークからの光を浴びたベアモンは、その身を変化させる。
小柄だった体格は一回り大柄な物となり、光が消滅すると、其処には鋭い爪と牙を生やした精悍な顔付きのグリズリーの様な見た目のデジモンがいた。
「グリズモン!」
「これがベアモンの進化した姿…」
「グリズモン。 成熟期。 獣型。 ワクチン種。 必殺技は敵の攻撃の力を利用して、逆に急所をついて一撃で倒す大技『当身返し』……」
花音はグリズモンの姿を感嘆し、ましろは自身のディーアークでグリズモンの情報を調べる。
「乗って、美咲!」
「うん!」
「ミミミ――!」
「フッ!」
ミミックモンは左腕の『デッドショット』から光線を放つが、グリズモンは美咲を自身の背中の上に乗せると素早く回避し、そのまま安全な場所に美咲を降ろした。
「ミミ―!」
するとミミックモンは、霧を吐き出してきた。
「グリズモン!」
「ああ!」
美咲の言葉でグリズモンはジャンプして、ミミックモンの霧を回避した。
「凄い……美咲ちゃんとグリズモン、息がぴったり合ってる……」
「はい……出会ってまだ短いけど、美咲さんもグリズモンもお互いに深く信頼し合っている様子が強く伝わって来ます……」
花音とましろは、美咲とグリズモンの様子を見ながら呟く。
「ミミミ―――!」
ミミックモンは等々自棄を起こし、そのままグリズモンの方へ向かって行き、自身の右手を振り下ろそうとする。
「フッ!」
「ミミッ!?」
「当身返し!」
「ミミ―――!」
グリズモンはミミックモンの右手の攻撃を受け止めるとその力を利用して、逆にミミックモンの急所に大技を炸裂させて吹っ飛ばした。
そしてその様子を見たグリズモンは、ベアモンの姿に退化した。
「ベアモン!」
「やったな美咲!」
「うん……」
「美咲(ちゃん)(さん)!」
其処へ花音達が駆け付け、美咲達はミミックモンの方を見る。
「ミッ…ミッ…サミシイ……トモダチ……ホシイ……」
「あのデジモン……若しかして『友達』が欲しかったのかな?」
ミミックモンの様子を見た花音が呟き、美咲達も事情を察する。
「よし……」
「ベアモン?」
「お~い、ミミックモン!」
するとベアモンは徐にミミックモンに近付き、美咲も後を追う。
そしてベアモンはミミックモンに声を掛けた。
「ミミ?」
「お前の事情や気持ちは良く分かったよ。 けど、だからってあんな乱暴なやり方はダメだよ」
「ミミ……」
「もう2度とあんな事しないって約束出来る?」
「ミ……ミミッ!」
「よし! じゃあ、はい!」
「ミミ?」
「今日からオイラと美咲は、お前の『友達』だ! これはその『誓いの握手』だ!」
「ミミ!」
それを聞いたミミックモンは自身の右手で、差し出されたベアモンの手と握手した。
「ほら、美咲も……」
「もうっ……はい」
そして美咲も同じ様に手を差し出し、ミミックモンと握手を交わす。
「ミミミ!」
「ミミックモン……あんなに喜んでいる」
「あぁ……先程まで敵対していたのが、嘘の様みたいだ……」
ましろとハックモンは思い思いにその様子を見ていた。
そしてその後、ミミックモンは『CiRCLE』の電脳空間に作られたデジモンの保護施設に送り届けられたのだった。
☆☆
「さぁ、ハロハピ作戦会議よ!」
「あぁ! オイラの熊力、ハロハピのライブを盛り上がる作戦に喜んで力になるよ!」
弦巻家の一室にこころとベアモンの声が響く。
「こころとベアモン、すっかり意気投合してるね……」
「うん……何だかこころが2人に増えたみたい……」
「あははは……(こっちは逆に美咲ちゃんが2人になった感じがするなぁ)」
花音は美咲とパタモンを見ながら、苦笑いを浮かべた。
後日、美咲はこころ達3人にベアモンの事を紹介した。
特にこころはベアモンと意気投合し、美咲は内心『3馬鹿が4馬鹿になった』と思った。
(でも……不思議と悪く無いな……それに)
美咲はこころ達の方を眺めながら思う。
(……やっぱり……あたし、こころの事が……)
少し前からこころに抱いていた『密かな想い』を自覚する。
(まぁ……今は焦ってもしょうがないか……)
「美咲――!」
こころの声を聞いた美咲は、その意識を再び『ハロハピ作戦会議』の方に向けるのだった。
☆☆
「……はぁ~……」
此処はライブハウス『Galaxy』。
其処でバイトをしているロックは、カウンターの席に座って物思いに耽っていた。
(ましろちゃん……凄かったなぁ……)
あの時の様子を見たロックはましろが一瞬、自分が知っているましろとは別人に思えた。
そして彼女とハックモンの関係見た事と過去を聞いて、両者の深い関係を知った。
「デジモン……か」
「どうしたんだよ?」
「はひぃ!?」
突然聞こえた声に後ろを振り返ると、其処にはスケバン風の威圧的な外見をした金髪の少女――――この『Galaxy』のオーナーの娘である佐藤ますき(通称マスキング)がいた。
「ますきさん……」
「悪りぃ。 さっきからブツブツ言っている姿が気になっちまってな」
「いえ……此方こそすみません」
「調子悪いんなら、今日は休むか?」
「い、いえ! 何でもありません! と、取り敢えず掃除をして来ま――す!」
そう言ってロックはその場を離れた。
『アイツ…デジモンの事知っていたな』
不意にますきに別の声が語り掛け、彼女は懐から声の発信源である機械――――黒いボディと金色の縁取りのディーアークを取り出した。
「如何するつもりだよ?」
「……暫くは様子を見るしかねぇな……チュチュ達には、一応後で伝えておくわ……」
「……分かった」
その言葉を最後に、ますきは自身のDアークを再び懐に仕舞った。
(ロック……若しかしたら……いや、今は考えても仕方が無いか……)
そう思いながら、ますきはドラムの準備に取り掛かったのだった。
と言う訳でハロハピ編、之にて終了です。
因みに美咲のディーアークのカラーリングの色はそれぞれ、
・マドンナブルー→美咲のイメージカラー
・マゼンタ→ミッシェルのイメージカラー
を意識した物になっています。
そして今回の話でロックが漸く登場しました…。
先に申し上げますと、今作では『本家バンドリ』と違って、ロックのRASへの合流が若干早くなります。
そして色々フラグの様な物(?)がありましたが、これも今後の展開の伏線です。
それでは何時も通り、今回登場したデジモンの紹介しておきます。
ベアモン イメージCV:内山夕実さん(代表作『勇者であるシリーズ』犬吠埼風、『デジモンユニバース アプリモンスターズ』新海ハル、『きんいろモザイク』猪熊陽子、『魔法科高校の劣等生シリーズ』千葉エリカ)
レベル:成長期
タイプ:獣型
属性:ワクチン
今作における美咲のパートナーデジモン。
一人称は『オイラ』で『熊力(くまりょく)』と言う言葉が口癖。
ハロハピにおいてはこころやはぐみ、薫の3人に負けず劣らずの個性的な存在になっており、その様子は作中で美咲からも『3馬鹿が4馬鹿になった』と評されている。
因みに美咲に関しては、『『ミッシェル』の方が本来の姿で、美咲の姿はこの人間界で生きていく為に姿を変えている』と言う風に解釈している(ベアモン曰く『人間の姿になれるデジモンの話を聞いた事があるから』との事)。
また、美咲との関係の様子を周りから『姉弟(姉=美咲、弟=ベアモン)みたい』と評されている(尚、(中身的な意味で)デジャブ(&『美咲は妹なのでは?』と言うツッコミ)を感じるのは気のせいです)。
後ろ向きに被った帽子がトレードマークの小熊の姿をした獣型デジモン。
ちょっと臆病なところがあるが他のデジモンとすぐに仲良しになる。
しかし、一旦戦いが始まると、どんな攻撃を受けても戦い続ける並外れた体力と根性を持っており、とても頼りになる存在で、その体に秘めた格闘能力はとても強く、特にパンチの破壊力で自分のコブシを痛めないように革のベルトを巻いているほどである。
必殺技は相手の懐に飛び込み正拳突きを思いっ切り打ち込む『小熊正拳突き』。
グリズモン
レベル:成熟期
タイプ:獣型
属性:ワクチン
美咲のベアモンの成熟期。
明らかに大きな体、殺傷能力を秘めた牙と爪、見た目は凶暴だが正々堂々とした武闘家の精神を持った獣型デジモン。
体の割に素早く敵の攻撃を避けたり、受け流すなど、攻撃に頼らない抜群の格闘センスを持っている。
決してグリズモンから争いを起こすことは無いが、ひとたび怒らせると二足で立ち上がり重量級の前足「熊爪」を殴り落す。
この一撃だけで殆どのデジモンが致命傷を負うほどのパワーの持ち主でもあり、この「熊爪」を真似てワルもんざえもんが「ベアクロー」を装備しているらしい。
必殺技は敵の攻撃の力を利用して、逆に急所をついて一撃で倒す大技『当身返し』。
ミミックモン
レベル:成熟期
タイプ:突然変異型
属性:ウィルス
端末を守るためのセキュリティソフトが突然変異したと考えられている成熟期デジモン。
テリトリーに侵入したウィルス種をトラップのように捕らえて取り込んだ結果、自身の属性もウィルスになった。
体内には多くのデジモンが封印されており、檻から出ている腕や角はすべて別のデジモンに由来しており、メイン装備である左腕の武器「デッドショット」も封印したデジモンからロードしたものだが、データが圧縮されているため威力が格段に落ちてしまった。
必殺技は檻から放つ霧で敵の体の自由を奪う「ヒンダーマイアズマ」で、この技で動けなくなったデジモンの多くが、ミミックモンの体内に取り込まれている。
P.S 因みに私は美咲役の黒沢ともよさんは『ゆゆゆ』の樹ちゃんで知った身で、バンドリにハマり始めた最初の頃に美咲の声を聴いた時は、樹ちゃんの時と全く声や雰囲気が違っていて驚いた事があります。
以前言及した『バンドリの7バンドのイメージをデジモンに例えたら?』と言うネタで、私が考えた『各バンド×バンドのイメージデジモン』の組み合わせで、あなたが一番ピッタリ合っていると思った組み合わせはどれですか?
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ポピパ×ガンマモン
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ポピパ×ブイモン
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Roselia×ララモン
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アフグロ×アグモン(セイバーズ版)
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パスパレ×プロットモン
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ハロハピ×ベアモン
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RAS×インプモン
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モニカ×モルフォモン
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モニカ×ハックモン
-
寧ろ全部合っている。