Digital_Dream!   作:睡眠タイム

13 / 24
久し振りのアフグロ編です。

ここでこの小説のアグモンのイメージCVに関する裏話ですが、実は最初は『セイバーズ』と同じCVにしようと考えていましたが、『鬼滅の刃』の伊之助の動画を見た時に『この声良いな』と思って松岡禎丞さんの声で脳内再生したら、納得する程似合っていた為、こうして今に至るのでした(因みに私の中で松岡さんの代表作は、『SAO』のキリトのイメージが強いです(松岡さんを知った切欠が『SAO』だったので)。
また、私が蘭役の佐倉綾音さんを知った切っ掛けは意外と思うかもしれませんが、『ラブライブ!』だったりします。

そして今月の1日は、『デジモンアドベンチャー』の作中にて太一達選ばれし子供達がデジタルワールドへ連れて行かれ、初めてパートナーであるデジモンに出会った日であり、同時に私がこの作品を投稿し始めて丁度1年の日でもあります。
正直自分でも此処まで続けて来られた事に対して、驚きと書き続けて良かったと言う気持ちで胸がいっぱいです。


これから更新速度は相変わらずな状態でありますが、この作品を何卒宜しく御願い致します。


PS それと前回登場したモルスクモンの裏モチーフに関してですが、モチーフは『初代仮面ライダー』のナメクジキノコです。


第11話 嫉妬の大号令

 

 

「ズルい!」

 

 

ある日の昼休みの事。

 

 

蘭達Afterglowの面々が、自身達の通う羽丘女子学園の屋上で何時も通り昼食を食べていた時、突然ひまりが叫んだ。

 

 

「ひまりちゃん?」

「どうしたんだよひまり?」

「アグモンだよ! アグモン!」

 

 

巴とつぐみの問い掛けに、ひまりがアグモンの名前を挙げて答える。

 

 

「アグモン……アンタまさかひまりに何かちょっかい掛けたんじゃ……」

『違うよ! 俺、ひまりに何にもしてねーよ!』

 

 

蘭の問い掛けに、アグモンは慌てディーアークの画面越しから身の潔白を叫ぶ。

 

 

「蘭にはアグモンがいてズルい!」

「へっ?」

 

 

突然今度は自分の名前が出て来たので、蘭はつい変な声を出してしまう。

 

 

「だって……他のバンドの子達とパートナーデジモン達の様子を見てたら、羨ましいんだもん……」

 

 

ひまりの言葉に蘭達4人は考える。

 

 

ポピパには、香澄と有咲。

 

 

Roseliaには、友希那と紗夜。

 

 

パスパレには彩と日菜。

 

 

ハロハピにはこころと美咲。

 

 

モニカにはましろ。

 

 

そしてアフグロには蘭。

 

 

確かに自分達の知り合いのガールズバンドで、これだけパートナーデジモンを持つメンバーがいると言うのもある意味不思議と言えるだろう。

 

 

「つまり……ひーちゃんは、蘭や香澄達みたいに自分もパートナーデジモンが欲しいって事~?」

 

 

ひまりの発言から、彼女の言いたい事を察したモカが確認する様に問いかける。

 

 

「そうだよ! 蘭や香澄達だけにパートナーデジモンがいるのって、何だか不公平何だもん!」

「いや…いきなりそんな事言われても……アタシだって分からないよ」

 

 

蘭とアグモンにとっては、ひまりの発言は『無茶苦茶』な物である。

 

 

そもそも香澄、有咲、紗夜、日菜、ましろの5人は特殊な事情からパートナーデジモンと出会い、逆に蘭、友希那、彩、こころ、美咲の5人はひょんな偶然からパートナーデジモンと出会った形。

 

 

全員最初から『今のひまり』と同様、『パートナーデジモンが欲しいと願った』からパートナーデジモンを得た訳では無いのである。

 

 

更に言えば、蘭を含め香澄達パートナーデジモンがいるメンバーは、『ガールズバンドのメンバー』であると言う点を除けば、基本的に何処にでもいる『普通の女子高生』なのである。

 

 

その為、蘭やアグモンにとっても、いきなり『パートナーデジモンが欲しい』と言われても、無理難題な相談であった。

 

 

「あはは…ひまりちゃん、蘭ちゃんも困っているよ…」

「そう言うつぐだって、最初に紗夜さんのルナモンや日菜先輩のコロナモンに会った時、滅茶苦茶キラキラした目で見ていたよな……」

「もう~、巴ちゃ~ん///」

 

 

つぐみは巴の発言に、顔を赤らめた。

 

 

『所でモカはさっきから何描いてんだ?』

 

 

アグモンはモカの動作に疑問を抱き、問い掛ける。

 

 

「じゃ~ん。 出来ました~」

 

 

暫くして、モカが描いていた物を蘭達に見せる。

 

 

「モカ……何これ?」

「フッフッフ……ひーちゃんのデジモンを考えてみたのだよ蘭君」

 

 

モカの書いたスイーツをゆるキャラ風にした感じのキャラの絵を見た蘭の問いに、モカは科学者の様な口調で答える。

 

 

「「「「『ひまり(私)(ちゃん)のパートナーデジモン?」」」」』

「その名もスイーツひ~ちゃんモン。 必殺技は全身の力で相手にのし掛かる『ひ~ちゃんえいえいおープレス』だよ~」

「も――っ! モカってば――!」

 

 

顔を真っ赤にしたひまりの怒声が屋上に響いた。

 

 

「あはは……でも、こうしてアグモンと一緒に過ごしてから、私も『デジモン』が、自分の生活の中ですっかり『当たり前の存在』になっちゃっている様に思えるかな……」

「確かにつぐの言う通りですな~」

「…………」

「ひまり? どうしたんだ?」

「えっ? いやっ……何でも無いよ」

 

 

巴の言葉に、ひまりは慌てた様子で返答した。

 

 

「皆。 もう直ぐチャイム鳴りそうだし、そろそろ戻ろう」

 

 

その後、蘭の言葉でAfterglowの面々は急いで片付け、そのまま教室へと戻って行った。

 

 

 

 

☆☆

 

 

 

 

「はぁ~……」

 

 

数日後、メンバー達の各用事の関係で練習が休みの中、1人用事が無かったひまりは歩きながら溜め息を吐いた。

 

 

「どうしたら、私にもパートナーデジモンが出来るんだろう?」

 

 

数日前の昼休みの屋上での会話後、ひまりは紗夜や日菜を始め、パートナーデジモンを持っている他のガールズバンドのメンバーにも、同じ様な事を聞いてみるも、殆ど返答に困った様子を見せると言う結果だった。

 

 

「あれ? ひまりちゃん?」

 

 

不意に後ろを振り向くと、其処にはりみの姿があった。

 

 

「りみ? どうして此処に?」

「今日は練習が休みだったから、少し近くのお店に用事があって、それを終わらせた所だよ……ひまりちゃんはどうして此処に?」

「う……うわ~ん、りみ~! 話を聞いてよ~!」

「ひゃあ! ひ、ひまりちゃん!?」

 

 

突然泣きついてきたひまりの姿に、りみは戸惑うばかりだった。

 

 

 

 

☆☆

 

 

 

 

「そっか……そんな事があったんだ……」

 

 

あの後2人は近くの広場のベンチで、飲み物を片手に会話をしていた。

 

 

「だって……蘭や友希那先輩にこころに美咲に彩先輩、それに香澄やましろに有咲に紗夜先輩と日菜先輩……これだけガールズバンドのメンバーにパートナーデジモンを持っている子が沢山いるのを見たら……何だか仲間外れにされちゃった気持ちになっちゃったんだもん……」

 

 

ひまりは寂しそうな様子で、りみに現状の事に対しての心境を吐露する。

 

 

「うん……つまりひまりちゃんは、自分にもパートナーデジモンが欲しいって事何だよね?」

「駄目なの?」

「ひまりちゃんの気持ちは分かるんだけど……ただ……」

「ただ……何?」

「何だろう……今のひまりちゃんの話を聞いていると……私には『パートナーデジモンが欲しい』と言うより……『蘭ちゃんのアグモンへの嫉妬』に聞こえちゃったんだ……」

「へっ? 嫉妬?」

 

 

ひまりは今のりみの意外な発言に対して、疑問の声を上げる。

 

 

「うん……私が思うんだけど……ひまりちゃん、本当は『寂しかったんじゃないかな』?」

「『寂しい』?」

「私ね、Afterglowの皆の何時もやり取りやライブを見ていると、皆本当に『何時も通り』って言うのを大切にしているんだなって思うの……。 でも『デジモン』と関わって、そして蘭ちゃんがアグモンと出会ってパートナーになったりと色んな事があって……ひまりちゃんは『今まで過ごした何時も通りの日々』が変わってしまうのが嫌だったんじゃないかな?」

 

 

ひまりはその言葉を聞いて、ここの所の自分達の様子を振り返る。

 

 

『蘭~! 俺にもその玉子焼き1つくれよ~!』

『ちょっ……いきなり出てこないで!』

『ははっ。 何だか2人共兄妹みたいだな』

『トモちんの言うですな~。 蘭が妹でアグモンはお兄さんって感じかな~?』

『いや今の状況見たら、普通逆でしょ!?』

『いや~、何だか蘭は妹みたいな雰囲気がするんだよな~』

『うんうん。 モカちゃん、何だかこの前読んだ漫画の『四葉』を思い出しちゃったよ~』

『いや『四葉』って何!? アタシってクローバーか何かとそっくりなの!?』

『蘭ちゃんが妹……悪くないかも……』

『つぐみ、どうしたんだ?』

『な、何でも無いよ! ねっ、ひまりちゃん。 ……ひまりちゃん?』

『うぇ……何?』

『さっきからボーってしているけど大丈夫?』

『あ、ううん。 ごめん! 蘭がクローバーって話だったよね!』

『ひーちゃん……保健室で休む?』

『大丈夫かひまり?』

『大丈夫! 大丈夫だからね! 風太郎!』

『いや、誰だよ風太郎って……』

 

 

言われて見れば、確かにここ最近の自分は何処か『寂しさ』を感じる事が多いと思っていた。

 

 

特にアグモンと蘭のやり取りを見ていると、『寂しさ』に加え『別の感情』を感じてしまう。

 

 

「…あっ」

 

 

でも今のりみの言葉で、ひまりは自覚した。

 

 

いや、寧ろ本当は気付いていた。

 

 

けど、ずっと気付かない振りをしていた。

 

 

「そっか……私、寂しかったんだ……」

 

 

ひまりがポツリと呟く。

 

 

彼女にとって、Afterglowの面々と過ごす『何時も通りの日常』は掛け替えのない『大切な物』だった。

 

 

でも『デジモン』と知り合い、そして一番大切な幼なじみでもあった蘭が『パートナーデジモン』を得た姿を見た時、初めは全く気にして何かいなかったのに、暫く経って急に彼女との間が見えない壁で隔たれた様な物を感じる様になってしまった。

 

 

自分が欲しかったのは、蘭を始めとしたAfterglowの面々と過ごす『何時も通りのありふれた日常』。

 

 

『パートナーデジモンが欲しい』と言うのは結局建前でしか無かったのだと、ひまりはこの時自覚した。

 

 

 

 

「グオオオオ――!!」

 

 

 

 

その時大声と共に、2人に向かって鋭い何かが飛んできた。

 

 

それに気付いた2人はベンチから移動すると、その直後に飛んできた何かによって、ベンチが跡形も無く破壊された。

 

 

「な、何今の!?」

 

 

ひまりが突然の事に動揺していると、重い足音を響かせながら先程の攻撃を行ったであろう存在―――背中に無数の刃を刃を生やした四足歩行の恐竜が現れた。

 

 

「あれってデジモン!?」

「逃げようひまりちゃん!」

 

 

2人は慌てて逃げ出し、それを見た恐竜は彼女達の方へと足を進めて行った。

 

 

「グオオオオオ――!!」

 

 

すると相手の方も逃げるひまり達に向けて、背中に生えた無数の刃を再度飛ばしてきた。

 

 

「危ない!」

 

 

咄嗟にりみを抱き締めて、横に交わすも左腕と左足の方を僅かに掠る。

 

 

「くうぅ……!」

「ひまりちゃん!」

「だ、大丈夫……! こんなの……掠り傷だよ……」

 

 

心配するりみに安心させようと、ひまりは痛みを我慢し、作り笑いではあるが自身が無事である事の意思を見せる。

 

 

「グルル……!」

 

 

相手のデジモンは嘲笑の様子を浮かべてながら、一歩ずつゆっくりと此方へ近付いてくる。

 

 

「りみ……今すぐ私を置いて逃げて……」

「え? でも……」

「このままじゃ、2人共あのデジモンの餌食に去れちゃう……。 だったら、無事なりみだけでも逃げて……!」

 

 

そんな会話をしている内に、等々近くまで来ていた相手のデジモンは、2人を捕食しようと口を開けた。

 

 

2人は思わず目を閉じた。

 

 

 

 

「メタルキャノン!!」

「ベビーフレイム!!」

 

 

 

 

その時、突如聞き覚えのある声が耳に届き、その次に苦痛の様子を含んだ声が聞こえた。

 

 

2人は目を開けると、其処には苦痛な様子の相手デジモンと見知った2体の姿があった。

 

 

「大丈夫か?」

「アグモン……それにドルモンも……?」

「ひまり――!」

「りみりん――!」

 

 

声の方に視線を向けると、蘭と香澄の2人が此方に近付いてくるのが見えた。

 

 

「蘭……香澄……」

「2人共、大丈夫?」

「私は大丈夫だけど……ひまりちゃんが……!」

 

 

蘭と香澄が来た事の安心感からか、ひまりは再度ぶり返した痛みに表情を引きつらせた。

 

 

「ひまり! その傷……」

「大丈夫……。 ただの掠り傷だから、落ち着いて……」

 

 

ひまりの言葉を聞いても、蘭の表情は曇ったままだった。

 

 

「グオオオ!!」

 

 

唸り声の方を向くと、先程のドルモンとアグモンの攻撃から態勢を立て直した恐竜型デジモンが、此方を睨み付けていた。

 

 

「ステゴモン。 アーマー体。 剣竜型。 必殺技は『シェルニードルレイン』」

 

 

香澄が自身のディーアークで相手デジモンの情報を調べる。

 

 

「香澄!」

「うん!」

「待って!」

 

 

香澄とドルモンが進化の準備をしようとした時、蘭が2人を制止する。

 

 

「蘭ちゃん?」

「このデジモンは、アタシに任せて」

「蘭……」

「香澄、ドルモン、ゴメン。 でもこれは、アタシの手で片付け無いといけないって思ったの……」

「……分かった。 ドルモン」

「うん」

 

 

香澄とドルモンは、蘭とアグモンにその場を譲る様に下がった。

 

 

「行くよアグモン!」

「よっしゃ―――!」

 

 

 

 

――EVOLUTION

 

 

 

 

「アグモン進化!」

 

 

ディーアークから放たれた光を浴びたアグモンはそのまま巨大化し、頭部の甲殻や体も全身凶器の様に発達し、より攻撃的よりな恐竜へと姿を変えていく。

 

 

「ジオグレイモン!!」

 

 

そしてジオグレイモンは、そのままステゴモンの方へ向かって行く。

 

 

「さ、私達も!」

 

 

香澄の言葉を受けて、3人はドルモンと共に避難する。

 

 

(蘭……)

 

 

避難したひまりの目の前では、ジオグレイモンがステゴモンと激しいぶつかり合いを行っていた。

 

 

その側では、蘭がジオグレイモンに時折声を掛けながら、2体の戦闘を見ていた。

 

 

その時、ひまりの脳裏に過去の記憶が過った。

 

 

 

 

『お前のあたま、へんないろしてんな!』

『おれたちがキレイにしてやるよ!』

『やだ! やめてよ!』

 

 

幼い頃、ひまりは自身の髪の事で一部の子供から苛められたのが原因で、このピンクの髪の毛にコンプレックスを抱いていた。

 

 

何時もは巴が追い払ってくれたけど、この日は巴はおろか、モカやつぐみをいない為、調子に乗った悪ガキ達が、何時も以上にしつこく苛めて来ていた。

 

 

『やめて!』

 

 

その時大きな声が聞こえたので、振り返ると其処には蘭の姿があった。

 

 

『らんちゃん……』

『なんだぁおまえ?』

『ひまりちゃんを……いじめるな!!』

 

 

 

 

(あ……)

 

 

ひまりはその瞬間、自分の中の真っ暗な気持ちが急に真っ白に晴れていくのを感じた。

 

 

 

 

『ひまりちゃん……だいじょうぶ?』

『ごめんねらんちゃん……わたしがこんなへんないろのかみなんかしているから……』

『そんなこといわないで。 ひまりちゃんのかみ……わたしはすきだよ』

 

 

 

 

(何だ……答えは最初っから目の前にあったんじゃん……)

 

 

 

 

蘭はあの頃から全く変わっていなかった。

 

 

Afterglowのボーカルであろうがアグモンのテイマーであろうが、そんなの全然関係無い。

 

 

人見知りで口数が少なくて、気が強く負けず嫌いでよく周りから誤解されがちだけど、とっても友達想いの優しい少女。

 

 

それが上原ひまりの知る『美竹蘭』なのだと、ひまりはその事を痛感していた。

 

 

「香澄! ひまりが泣いているよ!」

「えっ!? 大丈夫ひまりちゃん!」

「ううん……大丈夫、大丈夫だから……」

 

 

一方でジオグレイモンとステゴモンの戦いも、決着が付きそうな状態だった。

 

 

ジオグレイモンはまだある程度の余裕を見せるのに対し、ステゴモンは既に息がかなり上がっていた。

 

 

「ジオグレイモン!」

「あぁ!」

 

 

ジオグレイモンの口の中に炎が溜まっていく。

 

 

「グオオオオオ!!」

 

 

ステゴモンは邪魔をしようと、必死に此方に向かって来た。

 

 

「メガ……バースト!!」

 

 

そしてジオグレイモンは、口の中に溜め込んだ炎を一気に放射した。

 

 

「グオオオオ!?」

 

 

炎に飲み込まれたステゴモンは、そのままデータの塵と化して消滅していった。

 

 

やがてジオグレイモンはアグモンの姿に退化した。

 

 

「お疲れアグモン」

「あぁ」

「らーーーん!」

 

 

ひまりが蘭とアグモンの所へ向かって来た。

 

 

「ひ、ひまり?」

「御免ね蘭~! 私、蘭の事誤解しちゃってて!」

「落ち着いてひまり、取り敢えず怪我の方を……」

 

 

その後、ひまりの事を何とか落ち着け、怪我の手当ての為に4人はひまりの家へと向かったのだった。

 

 

 

 

☆☆

 

 

 

 

数日後。

 

 

ライブハウス『CIRCLE』の一室にて、Afterglowの面々が演奏する激しい音楽が、丁度フェードアウトを迎えた。

 

 

「よっしゃ! 今の所、良い感じだったな!」

「うん! 何だか今日は、皆とのリズムがぴったりだったなって思えたよ!」

「モカちゃんも何だか何時も以上に、自分の想いを込めた演奏が出来たよ~」

 

 

巴達3人の様子を見ていた蘭とひまりも、満足した様子を浮かべていた。

 

 

「この調子なら、今度の商店街のお祭りのライブも、上手く行きそうだね!」

「うん。 でも油断は禁物。 次も今の調子で行ける様に、私達も頑張ろう」

「……そうだね」

 

 

其処へ他の3人が、近付いて来た。

 

 

「ひまりちゃん、怪我の方は大丈夫?」

「大丈夫! 少し切っちゃったけど、日常生活には支障は無いって、お医者さんも言っていたし!」

「そっか……でも無理はしないでね」

「分かってるって! あっ、そうだ蘭!」

「えっ、どうかした?」

「この後、モールに行かない? 新しい服を買おうと思っているの!」

「別に良いけど…」

「あっそうだ! せっかくだから、アグモンにも見て貰おうよ!」

『俺も? 服の事何か全く分かんねーけどいいのか?』

「良いの良いの! 昼休みの時の謝罪やこの前助けて貰った事のお礼もしたいって思っていたから!」

『……分かった! 無粋だけど、俺もお供するよ』

「うん!」

 

 

暫く様子を見ていたモカがポツリと呟く。

 

 

「ひーちゃん、何だか今日は何時も以上にアグモンに積極的に絡んでいるね~」

「でも今のひまり、何だか憑き物が落ちた感じがしていて、良い表情をしてるってアタシは思うけどな」

「うん。 私も巴ちゃんと同じ事を思ってたよ」

 

 

3人の見詰める先には、Afterglowの代名詞と言える『何時も通り』の日常の風景があった。

 

 

『蘭~、俺腹が減ったよ~!』

「アグモン……アンタね……」

「フッフッフ……それじゃあアグモンには、私のお気に入りのお店にも連れて行くよ!」

『本当かひまり!?』

 

 

それを聞いたアグモンは、蘭のディーアークから出て来た。

 

 

「ちょっ、勝手に出て来ないでよ!」

「あらら? 蘭、若しかして妬いてる?」

「なっ……べ、別に妬いてないし!」

「お~。 やきもちを焼く蘭もエモいですなぁ~」

「モカ――!」

 

 

蘭の大声が響く。

 

 

(こうしていると、今の『何時も通り』も悪くないなぁ)

 

 

数日前のステゴモンの一件が今の吹っ切れの要因なのだろうと、ひまりは内心考えていた。

 

 

「如何したんだひまり?」

「…ううん、何でもないよ! それじゃあ片付けて行こっか!」

「おお!」

(私にも何時か蘭みたいにパートナーデジモンが出来たら、こんな関係が築けたらいいな~)

 

 

そんな事を思いながら、ひまりは片付けに取り掛かったのだった。




そう言えば最近気付いたのですが、『02』の最終回でタケルが『デジモンは君がいてほしいと思った時に、君の所に現れるよ』と発言していましたが、歴代の『デジモンシリーズ』のパートナーデジモン持ちのキャラ達って、殆どが偶然な形(及びに特殊な事情)でパートナーデジモンと出会っているので、タケルの上記の台詞と矛盾しちゃっているんですよね……(私の知る限り、上記の台詞に該当する形でパートナーデジモンを得たキャラは、『テイマーズ』のタカトと博和とケンタの位でしょうか?)。
特にタカトに関しては、最終的に自分でオリジナルのデジモン(ギルモン)を考えてパートナーデジモンにした件を見ていると、本当に『デジモンへの愛が深い子何だな』と思います……。


それと話は変わりますが、この話を書いている時にふと『バンドリ×五等分の花嫁』のコラボネタと言うのを少し考えていました。
因みに私は『五等分の花嫁』は『D4DJ』のコラボイベントで知った者で、今年のコラボイベントの一件もネットの情報で知りました。


私の中で『若しAfterglowメンバーを中野姉妹に例えた場合の組み合わせ』のイメージは、


・一花×巴(『長女』繋がり)
・二乃×ひまり(『ピンク』繋がり)
・三玖×モカ(『青』と『パン』繋がり)
・四葉×蘭(お察し下さい)
・五月×つぐみ(『5』繋がり)


と言う感じです。


またガルパversionのイメージだと、


・一花×千聖(『女優』繋がり)
・二乃×リサ(『料理上手』繋がり)
・三玖×イヴ(『歴女』繋がり)
・四葉×はぐみ(『明るい活発系キャラ』&『運動神経抜群』繋がり)
・五月×ひまり(『大食いキャラ』繋がり)


と言う感じです(因みに、風太郎は紗夜さんです)。


それとネットで調べたのですが、アニメ2期のOPである『五等分のカタチ』をましろがカバーしていると言うのに何だか不思議な物を感じますね……(本家は蘭とこころなので)。


これは個人的な質問になるのですが、皆さんが個人的に『五等分の花嫁』のメイン6人(風太郎&中野姉妹)のポジションにバンドリキャラを当てはめるのならどの様な感じになりますか?
若し御時間&『私の中のイメージはこんな感じ』と言うのがありましたら、活動報告の『作品に関しての御報告』と言う所に送って下さい(勿論、同じく活動報告に記載した『バンドリキャラのパートナーデジモン』、『バンドリ戦隊』、『DJライダー』の方にも『私の中のイメージはこんな感じ』と言うのがありましたら、其方の方も宜しく御願い致します)。


それでは何時も通りのデジモン解説です。
尚、今回紹介するデジモンの内の1体は今現在本編には登場していませんが、関係性的な立ち位置の意味合いを込めて紹介しておきます(一応分かり易いように、(※)マークが付いています)。




ステゴモン

レベル:アーマー体
タイプ: 剣竜型
属性:フリー

パタモンが「友情のデジメンタル」のパワーによって進化したアーマー体の剣竜型デジモン。
背中に無数のブレードを持ち、背中のブレードは敵からの攻撃を防ぐのと同時に反撃を行うためのもので、ステゴモンの意思で好きな方向へ動かすことができる。
また、尻尾についているトゲで攻撃を行うこともあるが、基本的には敵の攻撃を受け、ブレードで撃退するのがほとんどだと言われている。必殺技は背中のブレードを上空に打ち上げ敵に降り注ぐ『シェルニードルレイン』。
降り注ぐブレードを避けきれるデジモンはそうそうはいないが、攻撃をすべて回避されてしまうと、ステゴモンはブレードを失い丸裸も同然になってしまうので滅多に使うことはないようだ。


(※)バイオステゴモン

レベル:バイオハイブリッド体(アーマー体)
タイプ: 剣竜型
属性:フリー

『デジモンセイバーズ』に登場した個体で、超生物学者の倉田明宏が捕らえたデジモンたちを使った実験によって開発した『バイオデジモン』の1体。
倉田がDNAにデジモンのデータを融合させた3人組の1人、イワンがハイパーバイオエボリューションの掛け声で進化する。
原種と違い、頭の部分が赤く、試験管のようなものが刺さっている点が特徴で、必殺技は原種同様シェルニードルレインだが、使用後にブレードを回収して再装填しなければならなかった原種と違い自動的にブレードが装填されるため弾切れを気にすることなく連射が可能となっている。
また防御力も高く、『セイバーズ』の作中では完全体のマッハガオガモンの拳を跳ね除けていた(究極体に匹敵するチィリンモンの技でようやくまともなダメージが入っている)。
因みに登場したのは原種より後であるが、実はアニメで最初に登場したのは、此方が先である(原種のステゴモンのアニメでの初登場は、『デジモンアドベンチャー:』(通称『アドコロ』))。




さて次回の話ですが、一応サブタイトルだけが決まっているので発表します。
次回、『第12話 Route BLUE』。
どんな話になるのかはまだ秘密です(最も誰がメインになるのかは、サブタイトルの意味(と言うより元ネタ)に気付けば直ぐ分かってしまうのですが)。


それでは、之にて失礼致します。

若しもあなたがデジモンで、バンドリキャラのパートナーデジモンになるとしたら、どのバンドのメンバーのパートナーデジモンになりたいですか?

  • Poppin'Party
  • Roselia
  • Afterglow
  • Pastel*Palettes
  • ハロー、ハッピーワールド!
  • RAISE_A_SUILEN
  • Morfonica
  • 思い切って、まりなさん(月島まりな)
  • いっその事、あっちゃん(戸山明日香)。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。