Digital_Dream!   作:睡眠タイム

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タイトルの如くです。
さて、以前語った『香澄が主人公』に付いて説明します。

今作の香澄のキャラは大きく分けて『Aタイプ』と『Bタイプ』の2つに別れています。
イメージ&基本的としては、


・香澄(Aタイプ)→主人公タイプ(通常&メイン回(例:第3話)の時)。
・香澄(Bタイプ)→先輩テイマー(メイン回じゃない時&時偶作中で見せる)。


と言う形なのですが、今回の話を含め、今後の展開の事も相まってAとBの2つを混ぜた感じのキャラになっていく事になるかもしれません。


それと、漸く香澄のドルモンのイメージCVが自信を持って『この方だ』と言うのが決まったので、御報告致します。


それが此方です。


ドルモン:鬼頭明里さん(代表作『鬼滅の刃』竈門禰豆子、『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』近江彼方、『安達としまむら』安達桜、『ウマ娘 プリティーダービー』セイウンスカイ、『まちカドまぞく』千代田桃、『英雄王、武を極めるため転生す 〜そして、世界最強の見習い騎士♀〜』イングリス・ユークス、『神無き世界のカミサマ活動』ミタマ)


また、私のドルモンの声のトーンの参考イメージモデルは、


幼年期:近江彼方
ドルモン:ミタマ&千代田桃&セイウンスカイ
成熟期以降:イングリス・ユークス


と言う感じです(更に補足すると、桃とミタマとイングリスに関しては、実はドルモンのイメージCVが鬼頭さんに決まる切欠になったキャラ達だったりします)。

因みに私が鬼頭さんの演じるキャラでお気に入りなのは、『ニジガク』の彼方さんと『あだしま』の安達、『まちカドまぞく』の桃です(特に『あだしま』は鬼頭さんを好きになる切欠となった事もあって、印象深い作品だったりします)。

それでは、最新話の方へどうぞ。


第16話 完全襲来2020

 

 

とある場所。

 

 

其処に置かれた王座に座りながら、チュチュは目を閉じて思考していたが、やがて目を開けて一言声を上げる。

 

 

「ブギーモン」

「ハッ。 如何致しましたか?」

 

 

チュチュの言葉を聞いたブギーモンが彼女の下に現れ、問い掛ける。

 

 

「……完全体の力の解禁をするわ」

「!……はい。 了解しました」

 

 

すると同時にブギーモンの体が禍々しい光の渦に包まれ、暫くして光の渦が収まると、其処には血の様に赤い三つ又の鎗を持った貴族のような恰好をした堕天使がいた。

 

 

「それとブギーモン……いや、フェレスモン。 君にプレゼントを贈るよ」

 

 

チュチュの片割れ的な存在であり、『主』と呼べる影の言葉に呼応する様に、暗闇から黒い影が現れる。

 

 

「この者は……?」

「今回チュチュが久し振りに良い物が作れたみたいでね……君の好きに使いたまえ」

「ハハッ! 有り難き幸せ、感謝致します! では準備が整い次第参ります!」

 

 

そう言って、フェレスモンは黒い影と共にその場を後にするのだった。

 

 

 

 

☆☆

 

 

 

 

「本当にリアルな夢だったな~! 私も何時かポピパの皆で大きなドームでのライブをしてみたいよ~!」

 

 

ある日の『CIRCLE』のラウンジの一角に香澄、蘭、彩のボーカル組3人が集まっており、香澄が興奮した様子で周りの面々に昨日見た夢を語っている。

 

 

「ドーム、か……。 アタシもモカ達と偶にそんな話をするけど……結構がっつりくるよね」

「私も推しのアイドルユニットのドームライブの映像を見た事があるけど、あの興奮は今でも忘れられ無い程だったよ!」

『テイルモンは一緒に見たんだよね?』

『えぇ。 彩と一緒に見させて貰ったけど、あの興奮は初めて見る私にも素敵な物に見えたわ』

『俺、アイドルとか全く分からないけど、彩とテイルモンの様子を見てると、何となくだけど凄えのが分かるよ』

 

 

香澄の夢の話を聞いた蘭、彩、そして彼女達のパートナーデジモン達もそれぞれのドームライブに対する思い思いの感想を述べていく。

 

 

「そう言えば、今日って確か近くの会場で『ガールズバンドカーニバル』が行われるんだよね」

 

 

彩が思い出した様に呟く。

 

 

『ガールズバンドカーニバル』

 

 

それは、現在人気のあるガールズバンドの事をより多くの人達に知って貰おうとする為のイベントである。

 

 

「ええ。 結構大きなイベントになるみたいだそうです」

「でも私、チケット結局取れなかったんですよ~……」

 

 

香澄は尚も残念な様子で、自身の心情を語る。

 

 

 

 

「戸山さん? それに美竹さんに丸山さんも何を話しているのかしら?」

 

 

 

 

声の方向を向くと其処には友希那の姿があった。

 

 

「あ、友希那先輩!」

「実は今、ドームライブの話をしていた所なんだ!」

「ドームライブ?」

「えぇ。 香澄が昨日、ドームライブの夢を見たって大はしゃぎしていて……」

「戸山さんらしいわね……。 確かに夢を見るのは簡単よ。 でも叶えるには、相当な努力が必要なのも事実よ」

 

 

そう語る友希那の脳裏に、純粋に音楽を楽しんでいた幼少期の頃の自分の姿が浮かぶ。

 

 

「湊さん?」

「……ご免なさい。 少しきつい言い方をしてしまったわ」

 

 

友希那はそう言ってその場を去ろうとする。

 

 

「皆~!」

 

 

其処へ更に現れたのはこころであった。

 

 

「こころん!」

「如何したの突然?」

「話は聞かせて貰ったわ! さっ、行きましょう!」

「ちょ、ちょっと待って! 行くって何処に?」

「勿論……『ガールズバンドカーニバル』を見にドーム会場よ!」

 

 

蘭の問い掛けに、こころはまるで買い物に行くかの様な感覚で応えた。

 

 

「ちょっと待って。 彼処はチケットが必要だから、そう簡単には入れないわよ」

「それなら……ハイ!」

 

 

友希那の問い掛けに、こころは懐から5枚の細長い紙を取り出した。

 

 

「あーっ! 会場のチケット!」

「こころちゃん、そのチケットどうしたの?」

「この間ハロハピ遊園地でライブを行った時に、園長さんが御礼でこのチケットを下さったの!」

 

 

こころは貰った経緯を語る。

 

 

「本当はハロハピの皆で行きたかったんだけど……他の皆が予定もあって、結局私1人だけになっちゃったのよ。 そんな時、今の香澄達の話を聞いたの……。 今此処には5枚のチケット。 そしてこの5人。 数的に丁度合うし、何より折角の園長さんの御厚意を無碍に扱う何て出来ないわ」

「はい! 戸山香澄、こころんと一緒に行きまーす!」

「うん。 私も今日はオフだから大丈夫だよ!」

 

 

こころの発言を聞き、香澄と彩が真っ先に参加の意を示す。

 

 

「蘭と友希那も一緒に行きましょう♪」

 

 

こころは残りの2人にも、無邪気な様子で誘い掛ける。

 

 

「えっ……でも」

『俺も行くーー!』

「ちょっとアグモン!」

「美竹さん」

「湊さん……」

「他のバンドの音楽を聴いて見るのも、参考の1つよ」

「……分かりました。 こころ。その申し出、受け取るよ」

「決まりね!」

「随分物分かりが良いわね、美竹さん」

「勘違いしないで下さい。 切欠を作った園長さんの御厚意を無駄にしたく無いだけです。 そう言う湊さんも、やけにすんなり誘いを受けましたね?」

「私達Roseliaは、常に頂点を目指している。 自分達の技術を磨くのもそうだけど、このイベントも観戦も今後の糧の参考にしようと思っているわ」

『友希那、この間そのイベントに参加する『LyricalCat』って言うグループの事、妙に気にしてたんだよ~』

「ちょっとブイモン」

 

 

その言葉に、蘭は暖かい視線を向ける。

 

 

「意外と可愛いですね」

「如何言う意味よ」

 

 

友希那はジト目で蘭を見るも、蘭は意に介さない様子で対応する。

 

 

「友希那ちゃーん! 蘭ちゃーん! こころちゃんの家の車が来たよー!」

 

 

彩の呼び掛けを聞き、既に他の3人がこの場にいないの気付いた2人は、急いで3人の下に向かって行ったのであった。

 

 

 

 

☆☆

 

 

 

 

それから数分後、香澄達ボーカル組は『ガールズバンドカーニバル』の会場前に来ていた。

 

 

『わぁ、人が沢山……』

 

 

友希那のディーアークの画面越しからブイモンは、沢山の人の姿を驚きを隠せない様子で見る。

 

 

『こりゃスゲーな! アフグロのライブの時以上の多さだ!』

『それほど皆、このイベントに注目しているのね』

『確かにこんな大きな会場でライブをしたら、その分盛り上がりも大きくなりそうだね』

 

 

他のパートナーデジモン達も、初めて見るドーム会場の大きさとイベントの様子に、それぞれの感想を語り合う。

 

 

「あっち側の列……あれ、何なんだろ?」

「えーっと……グッズ列最後尾……? どうやら物販の列みたいだね」

「ええっ!? グッズ!?」

 

 

彩の言葉を聞き、香澄が大きく反応する。

 

 

『香澄……まさかと思うけど、あの列に並ぶ気じゃないよね?』

「うん! 折角来たんだし、グッズも欲しいもん! と言う訳で……レッツゴー!」

『ちょっと!? 香澄ー!?』

 

 

ドルモンの問い掛けに、香澄は『当たり前だ』と言う様に言って、そのままグッズ列最後尾に向かって行った。

 

 

「香澄ちゃーん!?」

「ねぇ! あれパスパレの彩ちゃんじゃない?」

「本当だわ! それにRoseliaの友希那様もいるわ!」

「Afterglowの蘭ちゃんにハロハピのこころちゃん……人気ガールズバンドのボーカル組が揃いぶみよ!」

 

 

更に今の騒ぎで、香澄以外の4人に観客達が注目し始めた。

 

 

「皆ー! ハッピー! ラッキ……ムグ」

「落ち着いてこころ……!」

『友希那……』

「拙いわね……皆、行くわよ」

「でも、香澄ちゃんが……」

『彩。 気持ちは分かるけど、今は逃げましょう』

「テイルモンの言う通りよ。 それに戸山さんにはドルモンがいるから、若しもの時は何とかなるわ」

「……必ず合流しようね、香澄ちゃん」

(何だろ……このツッコミたいけど突っ込んじゃ行けない状況……)

 

 

そして友希那達は、その場を後にしたのだった。

 

 

 

 

「ふむ……見事に別れてくれたな。 では、始めようか」

 

 

 

 

そして先程の状況を見ていたフェレスモンも、そのまま行動開始した。

 

 

 

 

☆☆

 

 

 

 

「わ~ん! 如何しようドルモン!」

『香澄……『自業自得』だよ……』

 

 

それから3、40分後、何とか気に入ったグッズの購入を終えた香澄は元の場所に戻るも、友希那達がいない事に気付き、慌てて探している状況だった。

 

 

「だって……気に入ったのが沢山あったんだもん……」

『あはは……。 でも、何だか懐かしいな。 デジタルワールドを冒険してた時も、こんな風に香澄が気になった方へ進んで行って、それでトラブルに巻き込まれる何て事もあったから』

「……ソウダッタケ?」

『香澄。 カタゴトで言っても、僕ちゃんと覚えているからね』

「あうぅ……」

 

 

当時の事を思い出したのか、香澄は恥ずかしそうに顔を隠す。

 

 

『でも、ついこの前のポピパのライブを見た時、僕感動しちゃったんだ。 “あの香澄がこんなに大きくなったんだなぁ”って……』

「ドルモン……」

『香澄。 あの時は結果的に離れ離れになっちゃったけど、こうしてまた僕達はまた会えた。 だから……今度は絶対に離さないからね』

「……うん。 私も絶対に離さないよ」

『……さ、早く友希那達の所へ行こう!』

「うん!」

 

 

そして2人は、再び歩き出そうとした。

 

 

 

 

ドオオオーーン!

 

 

 

 

その時、突然轟音が響く。

 

 

「キャアアアー!」

「! ドルモン!」

 

 

悲鳴を聞いた香澄はドルモンをリアライズさせた。

 

 

「あっちだ!」

 

 

2人は悲鳴の聞こえた方へ駆け出した。

 

 

 

 

☆☆

 

 

 

 

「ウワアアー!」

「やれ! 暴れるのだ!」

 

 

香澄と既に進化したドルガモンが駆け付けると其処では、貴族のような恰好をした堕天使ーーフェレスモンと彼の命令を受けて暴れる全身が青い炎の様な見た目のデジモンがいた。

 

 

「待って!」

「漸く着ましたか」

「貴方は何者なの!?」

「この姿で会うのは初めてだな。 私はフェレスモン。 最も君達にとっては、ブギーモンと言えば分かり易いかな?」

「その姿……進化したのか?」

「進化? 違うな。 元々持っていた力の一端を少し解放しただけさ」

「フェレスモン。 完全体。 堕天使型デジモン。 ウィルス種。 必殺技は『デーモンズシャウト』と『ブラックスタチュー』」

 

 

そして香澄はもう一体の青いデジモンの情報もディーアークで調べる。

 

 

「ブルーメラモン。 完全体。 火炎型デジモン。 必殺技は『アイスファントム』と『コールドフレイム』……」

「それでは私は用事があるから、失礼させて貰うよ。 ……あぁ、それと」

 

 

去ろうとしたフェレスモンは動きを止めて、香澄達に語る。

 

 

「完全体は私達だけでは無いぞ」

「! まさか!」

 

 

香澄とドルガモンはフェレスモンの言葉の意味を察して、会場の方に視線を向ける。

 

 

「そう言う事さ。 ではな」

「! 待て!」

「アイスファントム!」

 

 

そう言って去ろうとするフェレスモンを追おうとする香澄達だったが、ブルーメラモンの攻撃に気付いて回避する。

 

 

だが代わりに、フェレスモンとの距離はより遠ざかってしまう。

 

 

「ククク……」

「香澄……!」

「そうだね。 まずはこっちを如何にかしないと……!」

「アイスファントム!」

 

 

ブルーメラモンは再度超低温の冷気を放った。

 

 

 

 

「バーンフレイム!」

 

 

 

 

その時、真横から巨大な火球が飛んでいき、ブルーメラモンの冷気を打ち消した。

 

 

「香澄さーん!」

「ましろちゃん! バオハックモン!」

 

 

声の方を向くと、其処にはましろとバオハックモンの姿がいた。

 

 

「此処は私達に任せて下さい!」

「香澄とドルガモンは早く友希那達の方へ!」

「分かった! 香澄!」

 

 

香澄はドルガモンの背に乗って、その場を去る。

 

 

「ウオオ……!」

「フィフクロス!」

 

 

ブルーメラモンが香澄達を攻撃しようとするも、バオハックモンが即座に全身強化した爪による攻撃を炸裂させる。

 

 

「貴様の相手は私達だ」

「バオハックモン! 一気に行くよ」

 

 

それから数分後、巨大な光が放たれた。

 

 

 

 

☆☆

 

 

 

 

一方、友希那達の方も異変が襲っていた。

 

 

「ウオタアアーー!!」

 

 

突如、叫び声と大きな音と共にステージの後ろの壁が崩れた。

 

 

「何!?」

 

 

すると煙が晴れると同時に、破壊された壁から何かが出て来る。

 

 

それは顔に星形の意匠を施したロボットの様な見た目の異形であった。

 

 

「キャアアアーー!」

「怪物だああーー!」

 

 

観客は直ぐにトラブルを察したのと異形の姿にパニックを起こし、慌てて逃げ出した。

 

 

「デジモン!」

「行くわよ!」

 

 

友希那達は直ぐに相手の正体を察し、ブイモン達をディーアークから出して共にステージに向かった。

 

 

「漸く出て来たか! ひょっ子共!」

「貴女、一体何者なの!?」

「彼はオーレモン。 貴様達を倒す為に参上したのさ」

 

 

それと同時にフェレスモンが姿を現す。

 

 

「お前は誰だ!?」

「記憶力の無い奴め。 お前の相棒の女に『全身唐辛子』と言われたデジモンだよ」

「若しかして……ブギーモン?」

「そうさ! 今は進化してフェレスモンだがね」

 

 

フェレスモンはブギーモンの時と違い、紳士的な言い回しで発言する。

 

 

「如何してこんな事を!?」

「ハッハッハ、愚問だね。 勿論、君達を叩きのめす為さ。♪ 大好きな音楽のイベントで死ねる何て君達も本望だろう?」

「その為に無関係な人達を巻き込んだと言うの……?」

「そうさ。 ついでに言っておくが、君達のお仲間1組は少々厄介だから、先手を打たせて貰ったよ」

 

 

フェレスモンの物言いを聞き、蘭達は己のパートナー達に呼び掛けた。

 

 

「「「「ブイモン(アグモン)(テイルモン)(パタモン)!!」」」」

「行くよ!!」

「「「ああ(ええ)(うん)!!」」」

 

 

 

 

――EVOLUTION(DERIVATION EVOLUTION)

 

 

 

 

「「「「ブイモン(アグモン)(テイルモン)(パタモン)進化!!」」」」

 

 

ブイモン達は一斉に進化する。

 

 

「ブイドラモン!」

「ジオグレイモン!」

「ネフェルティモン!」

「エンジェモン!」

「そんな虚仮威しで勝てるとでも思っているのか?」

「舐めるな! メガフレイム!」

 

 

ジオグレイモンが先制的に、口からの巨大炎の球体を放つ。

 

 

「……フン!」

「何だと……!?」

 

 

だがオーレモンは両手に持った剣の右手の一振りでジオグレイモンの火球を、まるで豆腐を切るかの如く簡単に切り裂いてしまった。

 

 

「エンジェモン!」

「あぁ!」

「「ブイブレスアロー(ヘブンズナックル)!!」」

 

 

次にブイドラモンとエンジェモンが同時に技を放つも、それも通用しなかった。

 

 

「皆離れて!」

 

 

その時ネフェルティモンの叫びを聞いた3体がオーレモンから離れ、それと同時にネフェルティモンが技を放つ。

 

 

「スカーレット……ストーム!!」

 

 

ネフェルティモンの一斉攻撃は真っ直ぐオーレモンの下に向かって直撃し、爆音と爆煙が起こる。

 

 

「……今、何かしたか?」

 

 

そして爆音と爆煙が収まり……其処から無傷のオーレモンが現れた事でブイドラモン達は大きく動揺する。

 

 

「そんな……」

「全く通じていない……」

「おやおや……如何やらこれで終わりみたいですねぇ。 それでは今度は此方の番ですよ、オーレモン!」

「ウオタアアー!!」

 

 

フェレスモンの命を受けたオーレモンは両手に持った剣を振って、斬激波を放つ。

 

 

「グワアアーー!」

「「ワアアアーー!!」」

 

 

斬激波を浴びたネフェルティモン以外の3体は容赦無く吹き飛ばされ、次にオーレモンは2本の剣をクロスさせて光線を放つ。

 

 

「ツインサンダー!」

「! ロゼッタストーン!」

 

 

其処から放たれた光線をネフェルティモンは相殺しようと巨石を放つも、オーレモンの光線は巨石を破壊し、威力を殆ど落とす事無くネフェルティモンに命中し、彼女を撃ち落とした。

 

 

「ウワアアアアー!!」

「テイルモン!!」

 

 

撃墜されたネフェルティモンはそのままテイルモンの姿に戻り、彩は慌てて駆け寄った。

 

 

「しっかりして! テイルモン!」

「彩……。 ご免なさい……」

「貴様……! よくもテイルモンをーー!」

「待つんだエンジェモン!」

 

 

傷付いたテイルモンの姿を見て激昂したエンジェモンが、ブイドラモンの制止を無視してオーレモンに突っ込んで行く。

 

 

「フンッ!」

「グハッ……!」

 

 

しかしオーレモンは逆にエンジェモンの鳩尾に強烈な左腕の拳の一撃を浴びせると、そこから思い切り蹴り飛ばした。

 

 

そして蹴り飛ばしたエンジェモンは、そのままパタモンに退化して気絶した。

 

 

「パタモン!」

「情けないなぁ……。 『パスパレ』と『ハロハピ』の名が泣くぞ」

「メガ……バースト!」

 

 

その時、オーレモンの下に強力な爆炎が放たれたるもオーレモンはパタモンから視線を外す事無く、右手の剣で放たれた爆炎を斬り伏せ、そのまま今度は爆炎が放たれた方に視線を移す。

 

 

「クソッ……」

 

 

其処には悔しげな様子のジオグレイモンの姿があり、オーレモンは呆れた様子で語り掛ける。

 

 

「不意打ちとは良い根性してんなぁ……。 だがな、攻撃って言うのはこうするんだよ! ガトリングパンチャー!」

 

 

オーレモンは剣を捨て、両手首に装備されたガトリングから無数の砲撃を放った。

 

 

「ウワアアアアーー!!」

「ジオグレイモン!」

 

 

蘭の叫びも虚しく、数分後に其処には力尽きて倒れるアグモンの姿があった。

 

 

「やれやれ……ガールズバンドのボーカル共は、どいつもこいつも雑魚ばっかりなのか?」

「落ち着きなさい。 彼女等は言わばテイマーで言えば、まだまだ『あの5人』の『腰巾着』や『金魚のフン』みたいな物です。 それでも完全体の我々を相手に必死にやっているから、そう言うのも酷な物ですよ」

 

 

フェレスモンとオーレモンの会話に、友希那達は愕然とした表情を浮かべていた。

 

 

「完全体……ですって……!?」

「そうですよ~。 姿が変わったりしただけの見掛け倒しだと思いましたか? だとしたら、とんだ見当違いですね。 そんな考え方をする辺り、貴女達『ガールズバンド』の奏でる音楽と言うのも、高がしれますね」

「そうか……。 つまりコイツ等の音楽も、さぞゴミみてぇな雑音て事か! ハッハッハ!」

「……友希那を……Roseliaを……馬鹿にするなあああーー!」

「ブイドラモン!」

 

 

ブイドラモンはオーレモン達に突進して行く。

 

 

「はぁ……芸の無い奴だな。 ガトリングパンチャー!」

「私も加勢しますよ。 デーモンズシャウト!」

 

 

2体の完全体デジモンの攻撃が、無情にもブイドラモンに炸裂した。

 

 

「ブイドラモン!」

 

 

やがて攻撃が収まると、其処には退化したブイモンが力無く倒れていた。

 

 

「そんな……全滅……だなんて」

「これが……完全体の力」

「パワー、耐久力、能力……あらゆる面で私達のデジモンを上回っている……。 これじゃあ、勝ち目が無いよ……」

 

 

蘭とこころと彩の呟きが虚しく響く。

 

 

「さて……次は貴女達の番ですよ」

「パートナー共々、仲良くあの世に送ってやろう」

 

 

友希那達4人は一歩も動けずに、止まったままである。

 

 

「まずは湊友希那さん。 貴女からだ」

「美しい見た目しか取り柄の無い御前が、死ぬ時にどんな表情を浮かべるか見物だな」

 

 

オーレモンは剣の先端を友希那に向ける。

 

 

「死ねえええーー!」

「「「湊さん(友希那ちゃん)(友希那)!!!」」」

 

 

友希那の頭上に、オーレモンの剣が振り下ろされ様とする。

 

 

 

 

「パワーメタル!」

 

 

 

 

その時オーレモンに大型の鉄球が命中し、オーレモンはバランスを崩す。

 

 

「グオッ……!」

「今のは……「皆~!」」

 

 

声の方を4人が向くと其処には、此方に向かってくるドルガモンとその背に乗る香澄の姿があった。

 

 

「「「「戸山さん(香澄)(香澄ちゃん)!!」」」」

「馬鹿な……。 お前達の相手はブルーメラモンに任せた筈……」

「信頼出来る強力な仲間の助けで、此処まで来たんだ!」

 

 

フェレスモンの動揺に、ドルガモンは自信のある返答をすると、そのまま戦闘を開始する。

 

 

「大丈夫?」

「気を付けて香澄……。 アイツ、アグモン達の攻撃が全く通用しなかった……」

 

 

アグモン達を抱えた蘭が香澄に、先程の状況を語る。

 

 

「大丈夫だよ。 事情は既に分かってるから」

 

 

その時、一端距離を取ったドルガモンが香澄達の下に戻る。

 

 

「ほぉ……さっきの4人と比べて、少しはマシな攻撃をする奴がいるじゃないか。 ……成る程、御前達が『あの方々』が警戒している者の1組達か……。 これは張り合いがありそうだな』

 

 

そう言ってオーレモンは両手の剣を構える。

 

 

「戸山さん……。 此処は危険だわ」

「そうだよ。 香澄ちゃんも逃げないと……」

 

 

友希那と彩が香澄に呼び掛ける。

 

 

「……出来ません」

 

 

香澄はそう言ってドルガモンの方に向かって歩みを進め、隣に立つ。

 

 

「ドルガモンが戦っているのに………テイマーの私が逃げるわけにはいかないんです!」

 

 

強き意志を持って友希那達に言い放った。

 

 

「でも、そんな事を言ってる場合じゃ………」

「パートナーを最後まで信じ、パートナーを最後まで支え、共に歩む! それが……本当のデジモンテイマー何です!! 若し此処で逃げたら……私はドルガモンのテイマーとして失格だし、あの冒険の日々を過ごした皆を裏切ってしまう事になるから」

 

 

更なる言葉に秘められた香澄の強い決意と想いに、友希那達は黙るほかなかった。

 

 

「ドルガモン……」

「行こう……香澄」

 

 

 

 

――MATRIX EVOLUTION――

 

 

 

 

その文字が香澄のディーアークの画面に表示され、同時にディーアークが光を放ち、その輝きに呼応してドルガモンも光に包まれた。

 

 

「ドルガモン超進化!」

 

 

光に包まれたドルガモンの姿が変化していく。

 

 

獣竜の姿から徐々に竜人の様な姿に変わると同時に、その身を金色に輝かせ、青いマントをはためかせる。

 

 

やがて光が収まると、其処には黄金の鎧を纏った騎士の様な見た目のデジモンが立っていた。

 

 

 

 

「グレイドモン!!」

 

 

 

 

「ドルガモンが……進化したわ……」

「これが……ドルガモンの完全体……」

「この感じ……只者じゃない」

「グレイドモン。 完全体。 戦士型デジモン。 ワクチン種。 必殺技は敵を十字に切り裂く神速の必殺剣『クロスブレード』と、上段より二刀を敵の頭上に叩き落す豪快な剣『グレイドスラッシュ』……」

 

 

他のボーカル組4人は、初めて見るグレイドモンの姿に思い思いの反応を見せる。

 

 

「ハッ! 無駄にキラキラした見た目しやがって! 俺の剣で五体バラバラにしてやる!」

 

 

そう吐き捨ててオーレモンはグレイドモンに切りかかって来る。

 

 

あの剣による一撃を味わった香澄以外のボーカル組4人は目を瞑る。

 

 

そして次の瞬間、切断音が響く。

 

 

「な……何……だと……!?」

 

 

その次に聞こえたのは、オーレモンの驚愕した声だった。

 

 

友希那達4人が目を開けると、其処には自身の武器である双剣『グレイダルファー』を両手に構えたグレイドモンと、驚愕した様子で先の切断された剣の柄を両手に持つオーレモンの姿があった。

 

 

「嘘……あの剣があんな簡単に……」

 

 

彩の口から驚嘆の声が零れる。

 

 

「クソがあああー!」

 

 

そう叫びながら、オーレモンは剣を捨てて、今度は右腕の拳でグレイドモンの顔を殴り付けるも、グレイドモンは回避せずにそれを受ける。

 

 

「クッ……」

 

 

それと同時に香澄が、まるで右頬を殴られたように仰け反り、その際口を切ったのか、口元からうっすら血が流れる。

 

 

「えっ!?」

「香澄!?」

 

 

その瞬間を見た彩や蘭が声を上げる。

 

 

その一方でオーレモンは拳による連続攻撃をグレイドモンに浴びせる。

 

 

「ぐっ………くぅっ……あぐぅ…」

 

 

グレイドモンが攻撃を受けるたび、香澄の身体が仰け反り、ふらつく。

 

 

「……若しかして、グレイドモンの受けたダメージが、戸山さんの身体にも通っているの?」

「その通りですよ、友希那さん」

 

 

香澄の様子を見た友希那の考察を肯定する様に、ましろとハックモンが現れる。

 

 

「ましろ……ハックモン」

「彼女は……ブルーメラモンめ、しくじったな……」

 

 

ましろとハックモンの姿を見た友希那達は先程グレイドモンが言った『信頼出来る強力な仲間』の正体、フェレスモンはブルーメラモンの戦死を悟った。

 

 

「パートナーを完全体まで進化させると………テイマーとデジモンはより一心同体に近くなります………」

 

 

ましろは説明を続ける。

 

 

「そんな……!?」

 

 

蘭が驚愕した様子を見せる。

 

 

「でも…………だからこそ勝てる!!」

 

 

香澄が強き意志を持ってそう言った瞬間、グレイドモンがそれに呼応する様に双剣の片方を持った右腕を振るう。

 

 

「グワアアアーー!!」

 

 

その瞬間、オーレモンの左腕が切り飛ばされた。

 

 

「グウゥ!」

 

 

咄嗟に残った右腕の手首のガトリング砲による攻撃を放とうとするが、それより先にグレイドモンがもう片方の双剣を持った左腕を振るい、オーレモンの右腕を切り飛ばした。

 

 

「ギャアアアー!!」

 

 

オーレモンの苦痛の声が響く。

 

 

 

 

「「(私)(僕)達デジモンとテイマーは……一緒に笑って、一緒に泣いて、時には喧嘩もしながら! 互いを理解して、共に進化して! だからこそ、何よりも強い絆が出来る(の)(んだ)!!」」

 

 

 

 

香澄とグレイドモンの声が重なり合う。

 

 

「おのれええぇーー!」

 

 

その時、フェレスモンが赤い三つ又の鎗を構えて襲い掛かる。

 

 

「クロスブレード!」

 

 

しかしグレイドモンは意にも介さず、神速の必殺剣による一撃をフェレスモンに炸裂させる。

 

 

「グアアアーー!」

 

 

切り飛ばされたフェレスモンは、そのまま出現させたゲートの中に消えて離脱する。

 

 

「グオオ……!」

「行くよ……グレイドモン」

「ああ」

 

 

グレイドモンはグレイダルファーを持って構え、其処にエネルギーを集中させる。

 

 

「ウオオーー!」

 

 

オーレモンは全身の力を振り絞って立ち上がり、そのままグレイドモン目掛けて突進する。

 

 

 

 

「「グレイド……スラッシュ!!」」

 

 

 

 

その瞬間、グレイドモンは上段より両手のグレイダルファーをオーレモンの頭上に豪快に叩き落とす。

 

 

「グオッ……馬鹿……な……」

 

 

強烈な一撃で両断されたオーレモンは、そのままデータの粒子となって静かに消滅したのだった。

 

 

やがてオーレモンが完全に消滅したのを見届けたグレイドモンは、そのままドルモンの姿に退化し、香澄も同時に崩れ落ちた。

 

 

「「「「「香澄(ちゃん)(戸山さん)(さん)!!!!!」」」」」

 

 

そして真っ先にましろとハックモンが、それぞれ香澄とドルモンに駆け寄る。

 

 

「大丈夫ですか? 香澄さん?」

「うん……。 久し振りに完全体の進化をしたから……少し疲れちゃった」

「立てるか? ドルモン?」

「有り難うハックモン。 僕は大丈夫……」

 

 

双方の言葉を聞き、ましろ達は安堵の様子を見せる。

 

 

「ましろちゃん……これからの戦い、きっと厳しくなるよ」

「はい……」

「きっと『あの力』を使う日も、そう遠く無い様に思えるの……。 だから……」

 

 

その時、ましろは優しく香澄を抱き締める。

 

 

「香澄さん。 1人で抱え込ま無いで下さい。 私達の事も頼って下さい」

「……有り難う」

 

 

2人は遠くを見詰めながら思い耽る。

 

 

 

 

その目には、5体の存在のシルエットが映っていた。

 

 

 

 

☆☆

 

 

 

 

その後、騒ぎの状況も相俟って『ガールズバンドカーニバル』はそのまま中止になってしまい、香澄達6人は帰路を向かっていた。

 

 

「皆御免なさい。 私が迷惑掛けたばっかりに……」

「ううん。 香澄ちゃんは何も悪くないよ。 『グッズも欲しい』って言う香澄ちゃんの気持ち、私も分かるから……」

「あうぅ……ましろちゃ~ん!」

「ええっ!? ど、如何しようハックモン?」

『ましろ、一端落ち着こう』

『ましろ、本当に香澄が御免……』

「香澄とドルモンはとっても仲良しね♪」

 

 

そして香澄達から少し離れて歩く友希那と蘭は、4人のやり取りを見ながら考えていた。

 

 

「『パートナーを最後まで信じ、パートナーを最後まで支え、共に歩む。 それが本当のデジモンテイマー何です』……か」

「如何したんですか湊さん?」

「私がRoseliaの音楽に全てを賭ける覚悟で取り組んでいる様に、戸山さんも『デジモンテイマー』に対して全てを賭ける覚悟で向き合っているのね……」

「……私、あの時『逃げたい』って一瞬思ってしまいました。 でも、香澄のあの時の目や姿勢を見てたら、自分が情けなく思えちゃったんです……」

「美竹さん。 それを言ったら、私も同罪よ。 悔しいけど結局私達、テイマーとしてはまだまだ戸山さんに倉田さん、それに紗夜達を含めた『あの5人』と比べるとまだまだ未熟だったって事ね……」

「……もっと強くなりましょう湊さん」

「……えぇ、そうね」

「友希那さ~ん! 蘭ちゃ~ん!」

 

 

その時、香澄が2人に呼び掛ける。

 

 

「あの! 今、4人で会話していたんですけど、若し宜しければ、これから私達6人で一緒に御食事会をしませんか?」

「香澄……」

「こんな機会、滅多に無いのでつい突然の事になっちゃったんですけど、大丈夫ですか?」

 

 

友希那は蘭は少し呆気に取られた様子を見せるも、直ぐに笑ってしまった。

 

 

「あの……2人共?」

「御免なさい。 食事会の件だけど、参加させて貰うわ」

「アタシも参加するよ」

「有り難う御座います! それじゃあ……」

 

 

そう言って、香澄は2人の真ん中に入って手を繋ぐ。

 

 

「「香澄(戸山さん)!?」」

「エヘヘ……レッツゴー!」

 

 

そう言って、ましろ達の下へ歩き出す。

 

 

最初は戸惑った様子の2人も、直ぐに穏やかな様子を見せ、香澄と共に歩みを進めて行く。

 

 

 

 

6人の穏やかなやり取りを、沈みゆく夕焼けと少しずつ現れた小さな星々だけが、静かに見守っていた。




と言う訳で、此処まで読んでくれて有り難う御座います。

さて此処まで遅れてしまったのは、主に以下の理由が原因です。


①話の展開に悩んでしまい、中々納得する物になるのに苦労した事。
②4月に入って直ぐに、『感染性胃腸炎』を患って、1週間程寝込んでしまっていた。
③今回の話と並行して17話・18話も書いていたら、17話の方が先に完成してしまった事(因みに18話は、現状15%程完成しています)。


特に②に関しては、中々眠れずに酷い睡眠不足なる程の激しい下痢や嘔吐に悩まされて、とても辛かったです……。

因みに作中で香澄とましろの目に映った『5体の存在のシルエット』に関しては、少しネタバレしますと『デジタルワールド編』に入る前に全員登場する予定です。


それでは何時も通りのデジモン解説(尚、今回は少し長いです)。
それとお察しの方もいると思いますが、今回登場したオーレモンは今作オリジナルデジモンです。




グレイドモン


レベル:完全体
タイプ:戦士型
属性:ワクチン


香澄のドルモンの完全体。
その勇猛果敢に先陣を斬る様から“金色の流星”と呼ばれる双剣の戦士型デジモン。
「双剣グレイダルファー」を二刀流で使用する時、その剣技に神速がもたらされるが、自らは制御不能となる呪いの剣で、理性を保ったまま戦うことはできない。
総合力ではさすがに劣るものの、剣技は聖騎士“ロイヤルナイツ”のロードナイトモンをも凌ぐとされ、ロイヤルブルーのマントは数々の戦いの功績に与えられた名誉の証であると言われている。
必殺技は敵を十字に切り裂く神速の必殺剣『クロスブレード』と、上段より二刀を敵の頭上に叩き落す豪快な剣『グレイドスラッシュ』。


フェレスモン


レベル:完全体
タイプ:堕天使型
属性:ウィルス


貴族のような姿の堕天使型デジモン。
人の願い事をかなえる換わりに魂を奪うと言われている。
ブギーモンが出世して進化すると言われているが、詳しい事は未だ不明である。
得意技は、相手を黒い石像に変えてしまう『ブラックスタチュー』、必殺技は、呪いのこもった叫び声で敵を狂わせてしまう『デーモンズシャウト』。


ブルーメラモン


レベル:完全体
タイプ:火炎型
属性:ウィルス


成熟期のメラモンよりも、さらに高熱の炎で燃えている火炎型デジモン。必殺技は超低温の冷気で相手に火傷を負わせる『アイスファントム』。
今作では香澄とドルモンを惹き付ける囮要員でフェレスモンが呼び寄せた存在。
戦闘シーンは(メタ的に言えばネタバレ防止&メイン回で活躍させる為)省略されてしまったが、最期はましろと完全体に進化したハックモンに倒された。


オーレモン


世代:完全体
種族:マシーン型
属性:ワクチン
モチーフ:オーレッド、レッドパンチャー、オーブロッカー、オーレバズーカ


今作オリジナルデジモン(作中ではチュチュが創り出した設定になっている)。
とある軍事用コンピューターのセキュリティーシステムから作られたマシーン型デジモン。
味方に対しては慈愛を持って接する反面、敵と認識した物に対しては情け容赦無く殲滅する。
近中遠全ての戦闘を想定して作られており、近接戦では2対の剣『ツインライザー』を使った剣術と肉弾戦をメインに戦い、中距離及びに遠距離戦では、両腕の手首に装備されたガトリング砲とツインライザーによる斬撃波、胸部に備え付けられているバズーカ砲(作中未登場)による攻撃を行う。
得意技は『ツインライザー』をクロスさせて放つ光線『ツインサンダー』(尚、この技は斬撃波で放つパターンもある)、必殺技は両腕の手首に装備されたガトリング砲による砲撃『ガトリングパンチャー』と胸部に装備されたバズーカ砲から星形の破壊エネルギーを打ち出す『ビッグスターバスター』(但し、作中未登場)。


裏話

元々、初の完全体デジモンの話を作る際、『最初は香澄メイン』で『最初の敵の完全体デジモンはオリデジ』と言うのは、初期の時点で既に決めていました。
また、今回の話を書く際に参考にしたのが『オーレンジャー』の1話だったので、そのオマージュ的な面もあって、各キャラのポジションは、


・香澄&ドルモン→オーレッド
・3代目テイマー組のボーカル組(友希那、蘭、彩、こころ)→レッド以外の初期メンバー(それもあって、今回は戦闘面は終始噛ませ役になってしまいました……(その点は本当に申し訳有りません)。)
・フェレスモン&オーレモン→バラノイア


と言う感じになっています。

また、ましろ&ハックモンとブルーメラモンは、オリジナルの配役です。

因みにオーレモンの性格は、元から決めてたのでは無く単に書いていたらこんな性格と口調になってしまった上にもう1つの必殺技である『ビッグスターバスター』も書いてたら、出す暇が無くなってしまったと言うある意味『話の展開に振り回されて、設定が生かせて無かった面があったキャラ』に……。

後、『オーレンジャー』をモチーフにした理由はそれぞれ、

香澄→『赤い星のリーダー』
ポピパメインのサブタイトルの元ネタ作品→『20』&『時を超えて、現代に現れた戦士がいる』

と言う繋がりで選びました。


さて、最後は久し振り(?)の簡単な予告紹介です。
次回、第17話『昆虫パーソナリティ2020』。


それでは、之にて失礼致します。

あなたが3代目テイマー組の中で、『主人公はこのペア』と言うのを選ぶならどのペアですか?

  • 山吹沙綾&ギルモン
  • 湊友希那&ブイモン
  • 今井リサ×ララモン
  • 美竹蘭×アグモン(セイバーズ版)
  • 丸山彩×テイルモン
  • 弦巻こころ×パタモン
  • 奥沢美咲×ベアモン
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