Digital_Dream!   作:睡眠タイム

4 / 24
御久し振りです。


タイトルの通り、今回は前回より短い上に、殆ど説明が多い感じの第2話です。


因みに、香澄とましろのDアークは『初期version』と『後期version』の2種類があり、今現在所持しているカラーリングの物は、『後期version』であります。


また、2人の『初期version』のDアークのデザインイメージはそれぞれ、




・香澄→『テイマーズ』初期でタカトが所持していたタイプ(縁取りの色は、ライトレッド)。
・ましろ→同じく『テイマーズ』初期でタカトが所持していたタイプ(縁取りの色は、ライトブルー)。




と言う感じです。


更に少し暴露しますと、実はこの作品、当初は『バンドリ×デジモンテイマーズ』で書く予定でしたが、様々な事情から単純に『バンドリ×デジモン』のクロスになったのでした(今作で香澄達のデジヴァイスがDアークなのはその初期設定の名残で、その時の香澄のパートナーはブイモンでした)


さて、デジモン紹介に関してですが、今回も前書きと後書きの2回に分けて行います。
前書きでは、前回の話で香澄達が戦った4体のデジモン達の紹介です。




タスクモン

世代:成熟期
タイプ:恐竜型
属性:ウィルス

双肩から巨大なツノを生やした超重量級の恐竜型デジモン。
猪突猛進型の性格で、目の前に如何なる障害物があろうと全てを破壊し突き進むところから「パンツァーデジモン」の異名を持つ。
突進系の体当たり技を得意とし、この攻撃の前に撃沈していったデジモンは数知れない。
両腕の星のマークは今までに倒したデジモンの数(星1個で100匹)を表している。
また、双肩のツノは折れることがあってもサメの歯のように、折れたツノが抜け後ろから新しいツノが前に出てくるため、タスクモンのツノを破壊することは無駄なのだ。
必殺技は超弩級のパンチ『パンツァーナックル』。


クワガーモン

世代:成熟期
タイプ:昆虫型
属性:ウィルス

頭部に巨大な鋏を持った昆虫型デジモン。
カブテリモンと同様にファイル島に生息している同種よりはるかに優れた戦闘能力を有している。
強靭なパワーと硬い甲殻に守られており、特に鋏の部分のパワーは超強力で一度敵を挟み込むと、相手が生き絶えるまで締め上げる。
ワクチン属性のカブテリモンとは完全に敵対関係にあり、お互いの間には「闘争」しか存在しない。
必殺技は硬質の物質を簡単に切り裂くことができる『シザーアームズ』。


モリシェルモン

世代:成熟期
タイプ:軟体型
属性:データ

森深い沼地に生息するシェルモンの仲間。
シェルモンとは体色や生息地が異なり、住む場所にあわせて体の色を変えたと考えられており、普段は硬い殻の中にこもっている事が多いが、好戦的なシェルモンと同じく攻撃的な性格で、体も大きく力もあるためモリシェルモンの縄張りに近づき怒らせることは得策ではない。
必殺技は硬い貝の中に手足をしまい、回転しながら突進する『パイルシェル』と、口から幻影を見せる濃霧を噴出する『マインドフォッグ』。


セーバードラモン

世代:成熟期
タイプ:巨鳥型
属性:ワクチン

闇色の炎を纏ったバードラモンの亜種系デジモン。
敵に対しては凶暴なまでに反撃をくり返す気性の荒さで、近寄ることすら難しい。
必殺技は、足のツメで空中から襲う「ブラックセーバー」。


第2話 電脳語り2020

 

翌日。

 

 

東京のとある一角に存在する大住宅。

 

 

此処は、とんでもなく裕福な大富豪一家『弦巻家』ーーその御息女のこころが住む屋敷。

 

 

この家の大広間の一室には、香澄、有咲、紗夜、日菜、ましろ以外の6大ガールズバンドのメンバー全員が揃っている。

 

 

 

 

あの後、再会したパートナーデジモン達と共にタスクモン達を退けた香澄達は、状況を見たまりなに促されて『CiRCLE』を後にして、ライブの打ち上げパーティーをする予定だった『弦巻家』の屋敷に行き、そして今に至るのであった(尚、打ち上げパーティーに関しては、他のメンバー達の様子を見て、ドルモン達との関係の説明も兼ねて翌日する事になった)。

 

 

 

 

「2人共、良く眠れた?」

「うん、何とか…。 おたえちゃんは?」

「全く問題無し。 それよりもあの『ルナモン』をモフモフして、花園ランドの一員にしたい」

「お…おたえちゃん、ある意味逞しいね…」

 

 

「沙綾、たえ、りみ!」

 

 

声の聞こえた方を振り向くと、其処には蘭を筆頭に『Afterglow』の面々が揃っていた。

 

 

「蘭…それにモカ達も…」

「いやはや、昨日はライブだけでなく色んな意味で大変でしたな~」

「私、今でもあの出来事は『夢』何じゃないかなって思っちゃうんだ…」

「アタシもひまりと同意見さ」

「私も…ひまりちゃんと巴ちゃんと同じかな…」

 

 

辺りを見回すと、『Roselia』、『パスパレ』、『ハロハピ』、『モニカ』の面々も、同じバンドのメンバー同士の者もいれば、千聖と花音の様に、異なるバンドのメンバー同士で昨日のデジモンの件で会話を交わす者もいた。

 

 

やがて時計の時間が10時になった時、6大ガールズバンドのメンバー全員とは別の場所で待機していた香澄達5人が、それぞれのパートナーデジモン達と共に大広間に現れた。

 

 

「香澄…有咲…」

 

 

沙綾の呟きを他所に、香澄達が口を開く。

 

 

「皆、待たせちゃってごめんね。約束通り、私達とドルモン達の事について話すよ」

「戸山さん。単刀直入に聞くわ。その子達は何者なの? そして、戸山さんや紗夜達とどういう関係なの?」

 

 

友希那がこの場にいるガールズバンドの仲間達が抱いている疑問を、代表で香澄達とドルモン達に問い掛ける。

 

 

「香澄…此処は僕達が話すよ」

「ドルモン…」

 

 

そしてドルモン達は、友希那達の前に立つ。

 

 

「改めましてですが初めまして。 僕、ドルモンです」

「初めまして…。 ワームモンです」

「私はルナモン」

「そして俺はコロナモン! 宜しくな!」

「私はハックモンだ」

 

 

「そして」

 

 

「「「「「僕(私)(俺)達、デジタルモンスターことデジモン(です)(だぜ)!!」」」」」

 

 

「デジタル…モンスター?」

「デジモン…?」

 

 

彩と蘭が聞きなれない風な感じで反応を返す。

 

 

他の面々も、似たり寄ったりな反応を示していた。

 

 

「私達デジモンは、コンピュータネットワーク上の電脳空間に生息する生命体なのだ」

「えーっと、それって要するにあこ達がプレイしている『NFO』のゲームに登場するモンスター達みたいな存在って事なの?」

「ううん。 確かに『コンピュータの中にいる生命体』と言う意味では似ていると、決められたプログラムだけの行動しかしない『NFO』のモンスターと違って、デジモンは人工知能を持っているから、自分の意志や考え、感情などに従って行動する事が出来るんだ」

 

 

あこの疑問に対して、日菜が分かり易く説明をする。

 

 

「凄いわ!! じゃあドルモン達はコンピューターの世界からやって来た『妖精さん』達なのね!!」

「『ネットワークの世界の住人』…実に儚い存在だね」

「パソコンの世界のデジモン達には、コロッケが好きな子達もいるかな~」

「ふ…ふぇぇ」

「いやそんな単純な物で纏められる存在じゃないと思うのですが…」

 

 

こころと薫とはぐみの3人の発言に、花音は混乱し、美咲は思わずツッコミを入れる。

 

 

「それで…如何して香澄ちゃん達はその『デジモン』達について詳しく知っているの?」

 

 

「はい。私と有咲、そして紗夜さんと日菜さんとましろちゃんの5人は、5年前に『デジタルワールド』に行き、其処でドルモン達と出会って、一緒に冒険したからです」

 

 

「冒険?」

 

 

つぐみが疑問の言葉を零す。

 

 

 

 

「そこから先は、私達と『彼』が話すわ」

 

 

 

 

その時、大広間の扉が開き、其処からまりなと大学生位の女性が入ってくる。

 

 

「お姉ちゃん!?」

「りみ、久し振りだね。 それに香澄ちゃん達も元気そうね」

 

 

その女性ーーりみの姉で、嘗てガールズバンドの1つ『Glitter*Green』のギター&ボーカル担当ーー牛込ゆりの登場にりみは驚く。

何せ、彼女は高校卒業後は、海外の大学へ留学していたので、この場に現れた事に驚きの声が上がるのも無理も無かった。

 

 

「まりなさんに牛込先輩? 如何して此処に?」

 

 

「ゆりちゃんは、私が事情を話したら、「『彼』と一緒に説明の為に同席させてほしい」と言って、海外からゲートを通じて来たのよ」

「あの…お姉ちゃん、『彼』って…?」

「落ち着いてりみ。ちゃんと説明してあげる」

 

 

そして彼女は懐から、香澄達ののディーアークとは異なる形の青色のデジヴァイス――D-3を取り出して翳すと、D-3の画面が光りだし、其処からホログラフィが出現する。

 

 

「えええ!? 何、何なの!?」

 

 

リサが驚愕した様子を見せる。

 

 

『久し振りだな。 テイマーの少女達よ』

 

 

そして現れたのは、稲妻の様な形の青い一本角の青龍の様な見た目のデジモンだった。

 

 

 

 

「「「「「チンロンモン!!」」」」」

 

 

 

 

香澄達はその存在の名前を呼ぶ。

 

 

「香澄達、このデジモンと知り合いなの?」

「確かに知り合いと言えば、知り合いだけど…」

 

 

蘭の問い掛けに、香澄達は若干の苦笑を浮かべる。

 

 

『改めて名乗ろう。 私はチンロンモン。デジタルワールドを守護する存在であり、彼女達を呼んだ存在である』

 

 

「『デジタルワールドを守護する存在』って事は……つまりデジタルワールドの……『神様』と言う事ですか?」

 

 

『『『『『『神様!!?』』』』』』

 

 

チンロンモンの言葉から、その正体を悟った燐子の発言に、香澄達5人と燐子を除いた6大ガールズバンドのメンバーは、驚愕の声を上げる。

 

 

「厳密に言えば少し違うんだけどね…」

 

 

ゆりさんは苦笑する。

 

 

「で…でも、何でお姉ちゃんがそんな凄いデジモンとそんなに親しいの?」

「それは……『彼』が私のパートナーだからよ」

「ゆりさんがですか!?」

「私だけじゃないわ。 グリグリの皆は、香澄ちゃん達より前の――所謂『先代テイマー』なの」

「そして私は、彼と共にデジタルワールドの管理を行うエージェントよ」

 

 

2人の正体を知った香澄達以外のガールズバンドのメンバーは、その事に対して驚きの様子だった。

 

 

『話を戻そう。 全ての始まりは、この世界の時間で言えば5年前の事――平和だったデジタルワールドに『奴』が現れた事が切っ掛けだった』

 

 

「「「「「「『奴』?」」」」」」

 

 

そしてチンロンモンは自身のデジコアの1つを光らせ、其処からの映像を見せる。

 

 

其処に映っていたのは、背中に2枚の黒い翼を生やし、頭には2本の角を生やした恐ろしい形相と容姿をした異形の存在だった。

 

 

「何あれ…」

「若しかして…あれもデジモン何ですか?」

「『奴』の名はデーモン。 『デジタルワールドの完全支配』を目論んだ魔王型デジモンよ」

 

 

千聖とつぐみの疑問にゆりが答える。

 

 

「私は他の3体の仲間達と共に奴と闘ったが、奴の暗黒の力によるデジタルワールドへの悪影響を少しでも抑える為に力を使用した事によって、弱体化していた私達は奴の配下のデジモンによって、全員封印されてしまった」

「そして、私は何とかして彼等の封印を解き、そして奴――デーモンを倒して、再びデジタルワールドを救ってくれる存在を探して、信号を送り続け、そしてそれを聞いた5人の少女達がデジタルワールドにやって来た…」

 

 

チンロンモンとまりなの言葉で察した友希那達が、香澄達5人の方に視線を向ける。

 

 

「うん。 それが私、有咲、紗夜さん、日菜さん、ましろちゃんの5人です」

「そして、私達はそれぞれのパートナーデジモン達と出会い、共に冒険し、そしてデーモンを倒して、再びデジタルワールドの平和を取り戻し、皆とまた再会を約束して、別れたんだ…」

 

 

香澄とましろは、他のガールズバンドのメンバー達の様子に対して答えた。

 

 

その様子から他のガールズバンドの面々には驚きの様子が見られた。

 

 

「…1つ聞いていいかしら?」

 

 

友希那が徐に発言する。

 

 

「戸山さん達は、どうして彼処まで必死だったの?」

 

 

香澄達は元々自分達からデジタルワールドに行った訳では無く、謂わば『巻き込まれた』だけである。

普通なら、不満の1つ2つ、最悪投げ出したくなるだろう。

 

 

友希那はその様な疑問を抱いたからこそ、この様な問い掛けをしたのだった。

 

 

「…確かに、不安は無かったって言ったら嘘になります」

「最初は殆ど人が、『何で自分達がこんな目に遭わなくちゃいけないの?』、『早く元の世界に帰りたい』って、何度も思っていました」

「でも、ルナモン達と出会い、一緒に冒険する内に、彼等も私達と同じ様に、この世界を一生懸命生きている事を理解しました」

「その姿を見ていたら、段々この『デジタルワールド』の全てが、とても大切に思えてきたんだ」

「だから最終的に、私達は自分達でこの道を進む事を決めたんです」

 

 

香澄達は友希那の問いに、強くはっきりと答えた。

 

 

「そうなのね…」

 

 

友希那は、何か納得した様な様子だった。

 

 

「皆…隠しててゴメンね」

「謝らないで香澄ちゃん。 私も友希那ちゃんも、此処にいる皆は、誰も騙された何て思っていないよ」

「寧ろ助けてもらって、御礼を言わないといけない位だよ」

 

 

彩と花音は、香澄達にその旨を伝えた。

 

 

「丸山さん、松原さん。 有り難う御座います」

 

 

紗夜は静かに、感謝の言葉を返した。

 

 

 

 

「所でチンロンモン、何で急に現実世界にデジモンが現れたの?」

 

 

『おそらく考えられるとするなら…何らかの要因でゲートが開いてしまったか…若しくは…』

 

 

「まさか…誰かがゲートを強制的に開けたと言う事ですか?」

 

 

紗夜が『そのまさかの可能性』を言及する。

 

 

『それは分からぬ。 ただはっきり言えるのは、私は今回の一件がこれで終わるとは、どうしても思えぬのだ』

 

 

チンロンモンの言葉に、この場の誰もが驚きの様子を浮かべていた。

 

 

「私やまりなさんも、その点は調査していくわ。 香澄ちゃん達も気を付けてね」

「分かりました」

 

 

香澄達5人は頷いた。

 

 

 

 

☆☆

 

 

 

 

「…それじゃあ、改めて『CiRCLE(サークル)開店1周年記念ライブ』兼ドルモン達との交流会パーティーを始めるわよ!!」

 

 

こころの発言と同時に、パパパァンというけたたましい音が鳴り響き、クラッカーが乱射される。

 

 

あの後、香澄達は兼ねてより予定した1日遅れの『CiRCLE開店1周年記念ライブ』とルモン達との交流を兼ねたパーティーを行っていた(因みにチンロンモンはあの後、再び去って行き、ゆりはまりなと香澄達からの御厚意に甘えてパーティーに参加している)。

 

 

「紗夜先輩!! ルナモンをモフモフさせて下さい!!」

「うえ~ん!! 紗夜~!!」

「お、おたえちゃん!?」

「花園さん!? コラ、待ちなさい!!」

「おたえ――!! オメーは何やってんだ――!!」

「待ってよあーちゃん~!!」

 

 

「は、初めましてゆりさん! わ、私、『Morfonica』で、ド、ドラムとリーダーを担当してる二葉つくしです! あ、あの『グリグリ』のボーカルをた、担当していたゆ…ゆりさんに出会えて、大変光栄です!」

「ふふっ。 貴女達の事はましろちゃんから聞いているよ。 此方こそ宜しくね」

「は、はい! 喜んで!」

「おお~、私達の事を知ってくれてるなんて、とても嬉しいねぇ」

「はははっ。 ふーすけの奴、緊張して滅茶苦茶噛みまくってるじゃん」

「この人が『グリグリ』のボーカル…映像で見るのに比べて、感じる風格が全然違うわ…」

 

 

「貴方がコロナモンだよね? 初めまして! まん丸お山に彩りを! まるやみゃ…じゃなくて、丸山彩だよ!」

「おお! アンタが日菜の友達だな! 『太陽の貴公子』ことコロナモンとは、俺の事だぜ! こっちこそ宜しくな!」

「ふふっ。 彩ちゃん、コロナモンにすっかり気に入られたみたいだね~」

「『太陽の貴公子』…とってもカッコいいです!!」

「いやはや、何と言うか…彩さんや日菜さん並に個性的なデジモンさんですね…」

(奇遇ね麻弥ちゃん。 私も同じ事を思ったわ)

 

 

(コロナモンって…ライオンの子供みたいな見た目ね…ライオンは猫科…にゃあ~んちゃんのデジモン…悪く無いわね…)

(あはは…あれは十中八九『猫のデジモン』の事を考えているんだろうなぁ…)

「ねぇりんりん! 若しかしてあの『デーモン』って言うデジモンの他にも、『魔王のデジモン』がいたりするのかな?」

「そうだね…きっと、他にもあこちゃんの想像している『魔王のデジモン』もいると思うよ…(ルナモンのあの見た目…今度の新しい衣装を作る時の参考にしようかな…)」

 

 

それぞれ思い思いの様子を過ごす中、香澄とましろは少し離れた所で皆の様子を見ていた。

 

 

「バンドの皆もデジモン達も、楽しそうに過ごしてるね」

「はい…。 正直、不安な気持ちもあったけど、皆がハックモン達を受け入れてくれて良かったです」

「香澄~!」

 

 

すると其処に別行動をしていたドルモンとハックモンの2体がやってくる。

 

 

「ドルモン! 楽しんでる?」

「うん! 僕、とっても楽しいよ!」

「ドルモンの奴、さっきも桃色の少女に抱きつかれていたり、金髪の少女達と変わった掛け声を合わせていたりと、結構な人気者ぶりだったぞ」

 

 

同行していたハックモンの言葉に、香澄達は安堵感を覚えていた。

 

 

「…ドルモン。 ましろちゃん。 ハックモン。 絶対に皆の事を守っていこう」

「「「うん(はい)(あぁ)」」」

 

 

香澄の言葉にドルモン達は頷く。

 

 

 

 

その後、香澄達は何事も無く平和で楽しい一時を十分満喫したのだった。

 

 

 

 

☆☆

 

 

 

 

――デジタルワールドの何処か

 

 

「ぐわああ!!」

 

 

激しい爆音と衝撃が辺り一面に響き、兎の様な見た目のデジモン――アンティラモンは敵の攻撃で吹っ飛ばされた。

 

 

「くううぅ…」

「…格下の完全体とは言え、流石は『四聖獣』に仕える『デーヴァ』の一体。 此処まで粘るとは、多少は出来る様だな」

 

 

全身の痛みをこらえ、何とか起き上がるアンティラモン。

それを見る背中に羽を生やし、右手に剣を持った相手のデジモンは、その様子に対して多少の嘲りを含めた評価を下す。

 

 

「…何故だ? 正義と平和を愛する聖騎士の一角である筈の汝が、何故この様な蛮行を!?」

「今のデジタルワールドは不安定な状態…無能な『四聖獣』共より、『あの方』の圧倒的な力によるデジタルワールドの統治が遥かに得策だ」

「違う!! それはただの『支配』なり!! 強すぎる力は争いの元だ!!」

「…最早、これ以上の問答は無意味…」

 

 

そう言った相手のデジモンは、右手に持った剣を頭上に上げ、そのまま弧を描き振り下ろす。

 

 

「うああああ!!」

 

 

其処から放たれた無数の刃を浴び、アンティラモンは苦痛の声を上げ、其の侭崩れ落ちた。

 

 

「止めだ…」

 

 

そのまま右手に持った剣を降り下げ様とする敵のデジモン。

 

 

 

 

「Stop!!」

 

 

 

 

その時、辺りに制止の声が響き渡る。

 

 

声のした方を見ると、其処にはピンク色の髪に、猫耳を彷彿させるヘッドホンを付けた中学生らしき少女の姿があった。

 

 

「●●●●? 如何したの急に?」

 

 

すると先程戦っていた相手のデジモンから、先程とは違い、大人びた雰囲気の女性の声が聞こえた。

 

 

「『四聖獣』に仕える『デーヴァ』の一体…その力をここでDeleteするのは、実に惜しいわ」

「お世辞は結構…煮るなり焼くなり止めを刺すなり、汝達の好きにしろ」

「ええ…私の好きにさせてもらうわ…●●●!!」

「はい、●●●●様!!」

 

 

すると少女の横に、2本の杖を持った白いドレスに纏った妖精の姿をしたデジモンが現れる。

 

 

「…何をする気だ?」

「大丈夫。 痛い思いはさせませんよ~」

 

 

そう言ってその妖精デジモンは、右手に所持した虹色の花の杖をアンティラモンに向けると、其処から7色のオーラを浴びせた。

 

 

「う…う…」

 

 

アンティラモンは気力を振り絞って必死で抵抗するが、それも空しく、数秒後に気を失った。

 

 

「貴女のそのPowerは、私達の為に有効に活用させてもらうわ。 今はせいぜいのんびり眠っていなさい…」

 

 

ピンク色の髪の少女は、思惑の込められた不敵な表情でアンティラモンに語り掛けたのだった。

 

 

 

 

一方アンティラモンと少女とのやり取りを見ていた羽付きのデジモンの片割れの人格の少女は、その様子を眺めていた。

 

 

「『デーヴァ』…」

 

 

“確か『神様』と言う意味だっけ”…と、少女は考える。

 

 

「『兎の神様』…か」

 

 

ふと、昔離れ離れになった『幼馴染』の少女の事を思い出す。

 

 

兎が好きな彼女がこのデジモンに会って、大喜びする光景が脳内に浮かび、その様子に微笑ましい気持ちになる。

 

 

 

 

「…『花ちゃん』。 元気にしてるかな?」

 

 

 

 

少女の呟きは誰にも気付かれる事無く、空気に消えていった。




相変わらず下手&雑な表現と思われる点はありますが、読んで頂き有り難う御座います。


当初はまりなさんをチンロンモンのテイマーにすると言う案もあったのですが、『残り3体の四聖獣達のテイマー枠をどうするか』と言う点で悩み、結局没にしてしまいました。


そして最後に登場した面子は、勿論今作に置ける敵勢力の面々ですが、本格的に絡んでくるのはかなり先になります(と言っても、殆ど正体は半分程バレていますが)。
また、会話で分かると思いますが、全員究極体デジモン(但し、猫耳ヘッドホンの少女は少し特殊な形ですが『究極体並の力を持ったデジモン』)の敵です。


モデルのイメージは『アドベンチャー』のダークマスターズ(+アポカリモン)で、ポジションを当てはめると、


猫耳ヘッドホンの少女→アポカリモン
背の高い大人びた雰囲気の黒髪の少女→ピエモン
?→ムゲンドラモン
ツインテールの少女→ピノッキモン
?→メタルシードラモン


と言う感じになっています。


アンティラモンに関しても、少し特殊な形での扱いになりますし、ダークマスターズの立ち位置で出す究極体デジモンも既に決まっており、特に黒髪の少女とツインテールの少女の究極体デジモンは、ある程度正体が分かった人もいるのではないかなと思っています。


最後に前書きの方にも書きましたが、今回登場したデジモンの紹介(+a)をしておきます。
尚、紹介するデジモンの内の2体は今現在本編には登場していませんが、関係者的な立ち位置の意味合いを込めて紹介しておきます(一応分かり易いように、(※)マークが付いています)。




デーモン

世代:究極体
タイプ:魔王型
属性:ウィルス

多くの悪魔型デジモンや堕天使型デジモンを率いる魔王型デジモンで、5年前に香澄達5人が冒険したデジタルワールドを支配しようした存在。
元々はデビモン等と同じく天使型デジモンであり、その中でも特にレベルの高い存在であったが、デジタルワールドの善の存在(恐らくはデジタルワールドを構築した人間)に対して、反逆あるいは猛威を振るったためダークエリア(消去されたデータの墓場)へとデリートされてしまった。
彼等は、いつの日かデジタルワールドを征服し、善の存在への復讐を誓っている。
また、その反逆戦争の時に彼等を率いた、究極体の中でも最強だった「超究極体デジモン」を密かに復活させようと企てている。
必殺技は、超高熱の地獄の業火『フレイムインフェルノ』。
この技を受けると、跡形も無く燃やし尽くされてしまう。


チンロンモン

世代:究極体
タイプ:聖竜型
属性:データ

香澄の所属するバンドである『Poppin'Party』のベース担当、牛込りみの姉であるゆりのパートナーデジモンで、5年前に香澄達をデジタルワールドに呼び寄せた張本人。
デジタルワールドを守護する四聖獣デジモンの1体であり、東方を守護し強烈な雷撃を放つ。
他の四聖獣デジモンと同じく伝説の存在であり、その強さは神にも匹敵すると言われている。
またチンロンモンはホーリードラモン、ゴッドドラモン、メギドラモンと共に四大竜デジモンの1体としても数えられており、もっとも神格化された存在である。
しかし、神のような存在とはいえ、簡単に人間や弱者に協力をするようなものではなく、よほどの事が無い限り味方にすることはできないだろう。
必殺技は天空より激しい雷を落とす、神の怒り『蒼雷(そうらい)』。


アンティラモン(デーヴァVer.)

世代:完全体
タイプ:聖獣型
属性:データ

「デーヴァ(十二神)デジモン」の1体で、兎に似た姿の完全体デジモン。
四聖獣デジモンであるチンロンモンの配下で、優の心の持ち主。
小さな物が好きで、深い優しさをもって接しているため、それらを踏み躙ろうとする物が現われると性格は一変し、両手を切れ味鋭い斧に変化させた宝斧(パオフー)で戦う。
一度切れると周りに敵の姿が無くなるまでは納まらない。
必殺技は、自身を軸に竜巻のように回転し、両手の宝斧で周囲の物を切断する『アシパトラヴァナ』。


(※)ミヒラモン

世代:完全体
タイプ:聖獣型
属性:データ

「デーヴァ(十二神)デジモン」の1体で、虎に似た姿の完全体デジモン。
四聖獣デジモンであるチンロンモンの配下で、デーヴァいちの荒くれ者だが、地の利を読んだ戦術が得意な策略家でもある。
地を駆ければ風より速く、二枚の翼で天を駆ければ音より速い凄まじい行動力で敵を追い詰める。
戦闘においては鋭い牙と爪で敵を切り裂き、尻尾を八角棒の三節棍に変化させた宝棒(パオバン)を使いこなす。
必殺技は宝棒を地面に叩きつけて周囲に衝撃波を起こす『ヴィモーハナ』。


(※)マジラモン

世代:完全体
タイプ:聖獣型
属性:データ

「デーヴァ(十二神)デジモン」の1体で、竜に似た姿の完全体デジモン。
四聖獣デジモンであるチンロンモンの配下で、非常に計算高く自分の得にならないと指一本動かすのもいやがる。
ただし、それが自分に有利になると分かれば、何を置いても首を突っ込みたがる。
あらゆる物に値段をつける癖があり、様々な事柄を金額で表現する。
戦闘時には、尻尾や髭、髪を変化させた宝矢(パオスー)で相手を射抜く(ちなみに一本の宝矢は五千元)。
必殺技は天に呼んだ光の渦の中心に消え、108本の輝く宝矢を放って大量の敵を一瞬にして葬る「ヴェーダカ」で、五十四万元分の破壊力を持つ。




用語解説


デーヴァ

干支をモデルとした12体の完全体デジモン。
四聖獣に仕えており、四聖獣1体につき3体の部下がいる。
名前の由来はサンスクリット語で神を意味する「デーヴァ」。
因みに余談だが、『デジモンテイマーズ』では、四聖獣の1体であるスーツェーモンがデータの残骸から作り出した存在と言う設定の為、全てのデーヴァがスーツェーモンの部下として登場している(その為上記の理由から、このデーヴァは戦力を増やすために揃えた『偽物』ではないかと考察されている。)。


それと個人的な質問なのですが、『若しバンドリキャラ達をデーヴァのポジションに当てはめるとしたら』、皆さんはどの様に考えますか?


因みに私が現状思い付いているのが、


・アンティラモン→おたえ
・チャツラモン→紗夜さん
・ヴァジラモン→イヴさん


と言う感じです。


それでは、之にて失礼致します。

若しもあなたが、この6バンドの中で、『メンバー全員にパートナーデジモンを付けてほしい』と思うバンドを選ぶとするなら、どのバンドですか?(尚、RASに関しては諸事情(察している方もいますが、敢えて暈す形で表記します)でメンバー全員にパートナーデジモンを付けるのは、確定済み)

  • Poppin'Party
  • Roselia
  • Afterglow
  • Pastel*Palettes
  • ハロー、ハッピーワールド!
  • Morfonica
  • 寧ろ、6バンド全員。
  • いっその事、あっちゃん(戸山明日香)。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。