Digital_Dream!   作:睡眠タイム

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タイトルの如く、香澄のメイン回です。


以前の話の前書きでも言いましたが、私は特撮作品が好きな事もあって、この作品のサブタイトルも様々な特撮関連の要素を意識した感じになっています。


その為サブタイトルは各バンドのメイン回に合わせて、表記を変えたりしています。


基本的に、通常面や今回みたいなポピパ(若しくはポピパメンバー)のメイン回は、『○○○○年号』形式のサブタイトルになると、考えておいてもらって大丈夫です。


第3話 星のカリスマ2020

 

 

チュン…チュン。

 

 

「う…う~ん」

 

 

日曜日。

 

 

小鳥の囀りを聞いた香澄が目を覚ます。

 

 

「……あれ? ドルモン? ドルモ~ン?」

 

 

隣で寝ていたドルモンの姿がいない事に気付き、香澄は意識をはっきりさせて行く。

 

 

「ドルモン!? 何処にいるのドルモン!?」

 

 

香澄は机の下やクローゼットの中など、自分の部屋のあらゆる所を探すも、何処にもドルモンの姿は無かった。

 

 

(…若しかして、今までドルモンと一緒にいたと思っていたのは、私の『夢』だったのかな?)

 

 

一瞬そんな考えがふと過り、香澄はそのまま下のリビングへと向かう。

 

 

 

 

「ドルモーーン!!」

 

 

 

 

「美味しい! お母さん、このご飯とっても美味しいよ!」

「ふふ。 好きだけ食べていいわよ」

「もうお母さん…気前いいんだから…」

「…あれ?」

 

 

リビングにやってきた香澄が、目の前の光景に間の抜けた声を出す。

 

 

「あら香澄、おはよう。 朝御飯もう出来てるから、良かったら食べちゃいなさい」

「あ…うん」

 

 

母のに促され、香澄は席に付く。

 

 

「それにしても随分変わった動物ね…」

「お姉ちゃん、この子一体何処から拾って来たの?」

「え…え~と…」

 

 

香澄は自身の母である香織と妹の明日香の2人からの問い掛けに、如何答えたら良いのか目を白黒させながら困っていた。

 

 

「ふふっ…いいわよ」

 

 

あまりにもあっけなく了承されたことで、香澄は呆気に取られる。

 

 

「お母さん…そんなに簡単に了承しちゃったけど…いいの?」

「香澄…若しかして、『元居た場所に返して来なさい』って言われると思ってるの?」

「ふぇ!? あの…その…」

「安心しなさい。 家は特にペット禁止なんて事は無いわよ。 …そりゃ確かに、貴女がいきなりこの子を連れて来た事やこの子が人間の言葉を喋る事には吃驚したわ。 …けど」

 

 

香織は唐突にドルモンの頭を撫でながら、言葉を続ける。

 

 

「この子の目や貴女の事を楽しそうに喋る様子を見ていたら、とても悪い子には見えないし…何より、貴女の事を心の底から信頼しているのが分かるわ」

「お母さん…」

「それによく見れば、結構可愛いじゃない。 こんなに可愛い子なら、追い出す所か逆に大歓迎よ♪」

 

 

この言葉を聞いた香澄は、昨日の弦巻家のパーティーの時も、ひまりやこころなどと言った他のガールズバンドの面々達からも結構な人気者ぶりだったと言うハックモンの言葉を思い出していた。

 

 

「それに明日香だって…さっきまでずっとこの子の事をモフモフしていたのよ」

「ちょ…お母さんってば!」

 

 

香織の暴露に顔を赤らめる様子を見せる明日香の姿に、香澄は温かい眼差しを向ける。

 

 

何はともあれ、香澄は母からの了承を得た事に安堵するのだった。

 

 

 

 

☆☆

 

 

 

 

「…もう、いなくなっちゃってびっくりしちゃったもん」

『ごめん。 香澄が気持ち良さそうに眠ってたから、起こすのも悪いかなぁって…』

「あはは…香澄もドルモンも大変だったね…」

「うんうん。 ドルちゃんのモフモフはひーちゃんやつぐもメロメロでしたからな~」

 

 

その後朝食を食べ終えて、ドルモンと一緒(因みにその際には、まりなが新しく追加した格納機能を使用してDアーク内部にドルモンを格納した)に商店街の方に出掛けた香澄は、途中でりみとばったり出会い、其の侭沙綾の家兼商店街のパン屋である『やまぶきベーカリー』に向かい、沙綾とパンを買いに先に来店したモカに出会い、上記の会話に至るのだった。

 

 

「そう言えば、ドルモンもそうだけどおたえちゃんも昨日は結構大変だったね…」

「「あぁ…」」

 

 

りみの言葉に、香澄と沙綾は思い出した様に言葉を合わせた。

 

 

昨日のパーティーの際、たえは紗夜のルナモンに対してかなり夢中な様子で、度々自身のウサギ達の楽園である『花園ランド』の一員にしようと、追いかけていたのだった(尚その際、有咲と紗夜の2人からもこっぴどく叱られた)。

 

 

「おたえの兎好きは、天下一品級の物ですな~」

「その後、『じゃあ紗夜さんも一緒に『花園ランド』の一員になりませんか?』って誘う程だったのを見ると、よっぽどルナモンに夢中になっちゃったんだね…」

「紗夜さん達…これからも苦労しそうだね…」

 

 

その会話を聞き、香澄は『若し今後ルナモンが進化したら、進化した姿を見る度に、おたえのルナモンへの関心が高まるんだろうなぁ~』と内心思っていた。

 

 

「そう言えば、香澄はこの後どうするの?」

「う~ん、今日は特に予定は何も無いなぁ…」

「あ、それじゃあ、ドルモンにこの商店街を案内するのはどうかな?」

「確かに…ドルモンは此処に来るのは初めてだし…とっても良いかも!」

「それじゃあ…って言いたいけど、私はまだ家の店番があるから、無理何だよね…」

「それじゃあ、私が一緒に付いていくね」

「モカちゃんも今日はこれと言って予定は特に無いから、御一緒してもいい~?」

「勿論だよ! りみりん、沙綾! 有り難う!」

 

 

香澄は改めて、2人に感謝の言葉を述べるのだった。

 

 

 

 

☆☆

 

 

 

 

その後、りみと沙綾からの提案を受け、香澄はドルモンに商店街の案内を兼ねて、りみとモカと共に(尚、沙綾は店番担当の為、別れた)商店街を散策した後、現在近くの公園で休憩をしていた(因みにドルモンは現在、Dアーク内部から外に出されている)。

 

 

「如何だった、ドルモン?」

『うん! 色んなお店や人達に出会えて、とても楽しかったよ』

「おお~。 その様な感想を聞くと、案内した甲斐があって、此方も嬉しいですな~」

「ドルモンが楽しめて良かったね、香澄ちゃん」

「りみりんもモカも有り難う!」

 

 

香澄は改めて、2人に感謝の言葉を申し上げた。

 

 

平和で和やかな一時が、香澄達の間を流れた。

 

 

そして――――香澄が何気なく空を見上げた瞬間だった。

 

 

 

 

「!! 2人共避けて!!」

 

 

 

 

香澄のいきなりの叫び声に、りみとモカは咄嗟に香澄と共に避けると、先程彼女達がいた場所に激しい爆音と砂塵が舞い上がった。

 

 

「おお?」

「な、何今の!?」

 

 

りみとモカの2人が、突然の事に戸惑いを見せた後、香澄に合わせて視線を空の方に向ける。

 

 

「キキキキキキッ!!」

 

 

其処には、尾の部分にガトリング砲を付けた蛾の様な見た目の異形の姿があった。

 

 

「あれって…デジモン?」

 

 

その見た目から、3人は相手がデジモンである事に気付き、3人と異形の間にドルモンが割って入り、3人を守る様に相手の異形を威嚇していた。

 

 

「モスモン。 アーマー体。 昆虫型デジモン。 必殺技は『モルフォンガトリング』…」

 

 

香澄は自身のDアークで、相手のデジモンの情報を調べる。

 

 

すると、モスモンは再び尾のガトリング砲を動かそうとしていた。

 

 

「ッ!! メタルキャノン!!」

 

 

咄嗟にドルモンは牽制の為に口から鉄球を放つが、モスモンは空中へ飛んで躱す。

 

 

「キキャアアア――!!」

 

 

邪魔された事に怒ったモスモンは、再度尾のガトリング砲を今度は香澄達の方に向けて、そのまま大量の弾丸を放った。

 

 

「香澄―――!!」

 

 

ドルモンは香澄達のいる方へ向かってダッシュする。

 

 

「うああああ――!! ダッシュメタル!!」

 

 

ドルモンも負けずと口から大量の小さな鉄球を吐き出す。

 

 

小さな鉄球はモスモンの放った弾丸に命中して爆炎を起こすが、それでも打ち漏らした数発の弾丸が香澄達に降り注ごうとしていた。

 

 

 

 

「危な――――い!!」

 

 

 

 

咄嗟にドルモンは全身の力を込めてジャンプし、香澄達と数発の弾丸の間に割って入った。

 

 

――ドドドド

 

 

「うわああああ!!」

 

 

其の侭数発の弾丸はドルモンに全て命中し、ドルモンはそのまま叫び声を上げて倒れた。

 

 

「ドルモン!!」

 

 

香澄は直ぐにドルモンの下へ駆け寄った。

 

 

「ドルモン! ねぇしっかりして! ドルモン!」

 

 

香澄はドルモンに必死で呼び掛ける。

 

 

「ん…香澄…」

 

 

すると香澄の呼び掛けに、ドルモンが痛みを堪えながら応じた。

 

 

「! ドルモン! 大丈夫!?」

「心配…しないで…。 少し…掠っただけだから…」

「ドルモン…」

 

 

そしてドルモンは何とか起き上がり、再びモスモンを見据える。

 

 

「香澄…僕を進化させて…」

「…でも、その体で進化したら…」

「確かに体への負担は大きいよ…。 でも…僕にとっては…香澄達を守れない事の方が…何十倍苦しいよ…」

 

 

ドルモンの言葉を聞いた香澄は、暫くの間長考した後、言葉を発した。

 

 

「分かったよドルモン。 …でも無茶はしないでね…」

「うん…」

 

 

 

 

――EVOLUTION

 

 

 

 

Dアークの画面にそう表示されると、Dアークが眩い光を放ち、そのままドルモンを包み、光を放った。

 

 

「ドルモン進化!」

「キキャア――!!」

 

 

するとモスモンはさせるかと言わんばかりに、尾のガトリング砲から無数の弾丸を放ってきた。

 

 

そしてモスモンの目の前で、激しい爆音と砂塵が舞い上がった。

 

 

「キキキ…」

 

 

目の前の状況を見て、自身の勝利を確信し、不敵な笑みを浮かべるモスモン。

 

 

 

 

「キャノンボール!!」

 

 

 

 

だが次の瞬間、叫び声と共に突然出現した鉄球の直撃を喰らい、モスモンは大きく吹き飛ばされた。

 

 

「ギッ…ギッ…」

 

 

突然の状況に混乱するモスモンの前に、藍色の体毛を持つ翼を生やした獣竜――ドルガモンが現れる。

 

 

「ギギッ!? ギギャアア!!」

 

 

モスモンは目の前の相手が、先程止めを刺した筈のドルモンが進化した姿である事に気付き、憎悪の感情を込めて尾のガトリング砲から無数の弾丸を、再度ドルガモンに向けて放つ。

 

 

「グルアアアアアア――!!」

 

 

しかしドルガモンは野性の獣の如く大きな叫び声を上げながら、真正面から無数の弾丸を物ともせずに突っ込んでいた。

 

 

「ギギッ!?」

 

 

モスモンはその様子を見て、更に尾のガトリング砲から無数の弾丸を放つも、ドルガモンは尚も苦しむ様子を見せずに突っ込んで来る。

 

 

「ギギ…ギギ…」

「キャノンボール!!」

「ギギャアアアア!!」

 

 

そのままドルガモンは動揺して動きを止めたモスモンに対して、口から放った鉄球を炸裂させ、諸に喰らったモスモンは大きく吹っ飛ばされた。

 

 

「ギギ…ギギ…」

「グルルルル…!!」

「ギッ!! ギギーー!!」

 

 

モスモンは今のドルガモンの姿から、底知れぬ恐怖と勝てない事を本能的に理解し、逃走を図った。

 

 

勿論ドルガモンは見逃す気など無く、口の中に自身のエネルギーを込める。

 

 

 

 

「パワーメタル!!」

 

 

 

 

そのままそのエネルギーを大型の鉄球に変えて、モスモンに向けて放つ。

 

 

「――――」

 

 

そのまま大型の鉄球の直撃を浴びたモスモンは悲鳴を上げる間もなく、データの粒子になって消滅した。

 

 

戦いの終わりを確認したドルガモンは地上へ降りると直ぐに光に包まれ、ドルモンの姿へと退化した。

 

 

「ッ!! ドルモン!!」

 

 

香澄達は直ぐにドルモンの傍に駆け寄る。

 

 

「ドルモン!! しっかりしてドルモン!! 死んじゃやだよ!! ドルモーーン!!」

 

 

香澄は必死にドルモンに呼びかける。

 

 

「か…香澄…」

「ドルモン…?」

「体力…結構使っちゃって…喉も渇いちゃったし…お腹も空いちゃったよ」

 

 

ドルモンは途切れ途切れの状態で、香澄に言葉を返した。

 

 

「ドルモン…っ、良かった…っ、良かったよ~!!」

 

 

香澄は大泣きしながら、ドルモンの無事な様子に安堵するのだった。

 

 

 

 

☆☆

 

 

 

 

「…あれが、あいつ等の実力か…」

 

 

公園から少し離れたの木の影から先程迄の一部始終を見ていた人影が呟く。

 

 

『俺としちゃあ暇潰しには丁度いい見世物だったがな』

 

 

そんな中で聞こえた別の声。

 

 

しかしその声は、この人影にしか聞こえていない。

 

 

「今日は随分大人しいじゃねーか…」

『まぁ、このところ殆ど『雑魚掃除』ばっかしかしてねーからな。 …でも、あいつ等に関しては、さっきの戦いを見てたら気が変ったわ。 …『潰し甲斐がある』ってな』

「だからって、今戦おうなんて考えるんじゃねぇぞ。 ●●●●の奴からも緊く言われてんだからな」

『へいへい。 了解しましたよ~っと』

 

 

そんな会話を交わしながら、その人影は香澄達に気付かれない様にそっと立ち去ったのだった。




個人的に、『戦闘描写に力を入れて書いた反面、日常パートが少し駆け足兼雑な感じになっていたのでは?』と言う感じに思える今回の話…。


最後の人物に関しては、徹底的なまでに正体を暈しましたが、殆どの人は正体は分かっちゃっているかもしれませんね…。


最後は何時も通り、今回登場したデジモン(+a)の紹介になります。
尚、紹介するデジモンの内の1体は今現在本編には登場していませんが、関係者的な立ち位置の意味合いを込めて紹介しておきます(一応分かり易いように、(※)マークが付いています)。




モスモン

世代:アーマー体
タイプ:昆虫型
属性:フリー

パタモンが『知識のデジメンタル』の力でによって進化したアーマー体の昆虫型デジモン。
クネモン大量発生のときに出現する幻のデジモンの一体で、中でもモスモンは気性が荒く、攻撃的な習性を持つ。
羽に含まれる燐粉は火薬としての成分が含まれており、この燐粉を浴びせて敵を威嚇することがある。
尾に生えているガトリング砲から放つ必殺技『モルフォンガトリング』は秒間100発もの弾丸を放つことができ、この砲撃から逃れられるすべはない。
また打ち出される弾丸は燐粉でできており、体内深くに食い込んで爆裂するため、モスモンとのバトルに敗れたデジモンは見るも無残な姿になるだろう。


(※)クネモン

世代:成長期
タイプ:幼虫型
属性:ウィルス

全身にイナズマの模様が入った幼虫型デジモン。
デジモンの中でも非常に特異な存在の虫型デジモンの子供で、その進化形態は依然不明だが、クネモンの発見でカブテリモン以外の昆虫型デジモンの存在がいずれ明らかになりそうだと言われている。
顔と思われる部分にあるイナズマの模様は目にあたる器官なのかは解明されていないが、感情によって形を変えるところから、恐らく目ではないかと言われている。
性格は結構イジワル。
必殺技は、硬い嘴から吐き出される電気を帯びた糸『エレクトリックスレッド』で、この糸に絡まると強烈な電撃で気絶してしまう。




用語解説


デジメンタル

デジタルワールド初期『古代デジタルワールド期』に栄えた古代種デジモンが行った擬似進化「アーマー進化」と呼ばれる進化に必要なアイテムの総称。
本来進化するためにはそれなりの戦闘経験を必要とし、また環境によって進化先が左右されるが、「アーマー進化」は古代種及びそのデータを受け継ぐ末裔ならば経験が有ろうと無かろうと進化可能で、進化先も決定されており、その為古代種デジモンと共に「アーマー進化」は繁栄した。

しかし、自身の力ではなく道具に頼った進化は危険視され、一時代を築いた古代種デジモンと共に時の流れの中に消えていき、最終的に一部の物のみだけが残される事となった。


知識のデジメンタル

属性:鋼

黄土色の卵型のデジメンタル。
昆虫のデータを秘めており、進化先は全て昆虫型デジモンとなる。

この中の『確定枠寄りのグレーゾーン&未定枠』のバンドリキャラで、『このキャラにパートナーデジモンを付けてほしい』と思うキャラを1人選ぶとしたら、誰を選びますか?

  • 花園たえ
  • 牛込りみ
  • 山吹沙綾
  • 今井リサ
  • 宇田川あこ
  • 白金燐子
  • 青葉モカ
  • 上原ひまり
  • 宇田川巴
  • 羽沢つぐみ
  • 白鷺千聖
  • 大和麻弥
  • 若宮イヴ
  • 瀬田薫
  • 北沢はぐみ
  • 松原花音
  • 桐ヶ谷透子
  • 広町七深
  • 二葉つくし
  • 八潮瑠唯
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