黄泉がえりの権利を掛けて、異世界の決闘者−終わった遊戯王GXへ   作:SOD

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今更ながら、本作のコンセプトは勢いだけで読まれる読み物です。


学校で出会った気の合う親友が女体化して最終的に都合のいい女になるのはアリだと思ってる

“サイバー・エンド・ドラゴンで攻撃!!”

 

“ぐあああああーーー!!?”

 

サイバーズ・クラブ。それはサイバー流の道場があんまりにも過酷すぎる場所に建てられて居るがゆえに年々入門者が激減していたが為に作られた、いわばサイバー流の簡易縮小版のクラブである。

サイバー流本体は年々人数が激減して居る中で、サイバーズ・クラブの方はクラブに入っている者には無償でサイバー流のカードが貸し出される。更に卒業までの3年間サイバーズ・クラブに籍を入れているか、サイバーズ・クラブのメンバーとして何か大きな成績を残せばその時使用していたデッキをそのまま贈与されるということもあり、学園では在籍数最高のクラブとなっていた。

学園の生徒の半数……特に成績不良で強力なカードを手に入れる機会が巡ってこないオシリスレッドと、エリート意識が高いオベリスクブルーの生徒の大半はここに在籍している。

ソレ故に、学園の生徒の多くがサイバーデッキを使用している。ぶっちゃけもうモブはサイバーで良いのかもしれない。

 

なにせ、生徒が入学前に自力で手に入るカードなど、サポートカードも無い高レベルバニラモンスターや、カードとしては優秀なものが有るがそもそもソレを主軸にデッキが組めるほどのカードが無いなど、散々な状況だ。来る者は拒まず、優秀な成績を収めれば優遇も受ける。とりあえず入っておこうと思う生徒を誰が否定出来ようものか。

紙束使うぐらいなら入るしか無いと考えるのは普通なのだ。それゆえに………。

 

“おいおい彩華副将、また負けてるよ………”

 

“アイツ、女になってからオシリスレッドにすら勝てなくなったよなー”

 

“もう副将変えたほうがいいだろ。絶対あそこから這い上がって来るとか無理だって。”

 

“だよなあ……なんたってあいつ”

 

 

女になってから、ただの一度も『サイバー・エンド・ドラゴン』を召喚したこと無いんだもんな。

 

 

ヒカリ「…………。」

 

 

デッキの性能が同一になった以上、勝敗を決めるのは決闘者の実力だ。

 

ヒカリ(………召喚出来ない……サイバー・エンド・ドラゴンが………手札に揃わない。あんなに一緒に戦って来たのに……どうして………)

 

 

彩華ヒカリは、分かっていなかった。自分があの日失ったものが、男のカラダと記憶だけではなかったことに。

だからあの時は思っていた。あれだけ強い鳴海翔護がサイバーズ・クラブに入るなら、クラブは最強になると。

だから、どうにかして取り入ろうと。カラダは別物にされたが、それでもデュエルには関係無いんだと。先輩たちから受け継いだサイバーズクラブを強くするんだ。それだけが、彩華ヒカリの精神を女体化という異常事態から護っていた。

 

なのに………勝てない。それどころかサイバー・エンド・ドラゴンが応えてもくれない。

 

ヒカリ(何で……?どうしてなの………??昔のことは思い出せないけど、デュエルのことは全部覚えてる……だから、鳴海翔護をどうにかして味方に付けれればって思ってたのに………っ!!)

 

 

“あ!おい見ろよ。アレ入学式でネオス使ってた奴じゃねえか!?”

 

 

ヒカリ「−−!?」

 

その声に反応して、ヒカリがうつむいていた顔を上げ、デュエルスペースを探すと、特徴的な翡翠のデュエルディスクが目に入った。

 

 

愉謁「オレのターン。カードを3枚伏せてターン終了だ!」

 

翔護「俺のターン、ドロー!!」

 

 

ヒカリ(いた……鳴海翔護…)

 

心中ではマスターと呼ぶわけでもなく、あくまでも自分の都合で利用することを考えていた相手が、そこにいた。

 

 

翔護「メインフェイズ。E・HEROブレイズマンを召喚。召喚成功時、デッキから『融合』を手札に加える。」

 

愉謁「ヒーローか。あんまし悠長にできそうにねえなあ。」

 

翔護「ほう……嬉しい反応してくれるじゃねえか。んで、チェーンは?」

 

愉謁「しねえわけには行かねえようだな!!リバースカードオープン『メタバース』発動。」

 

翔護「ならそれにチェーンだ。灰流うらら発動!」

 

愉謁「灰流うらら……?知らねえカードだな……」

 

愉悦はすぐに自身のデュエルディスクの機能で灰流うららのカードを調べ始める。

 

翔護「良いねえ………ここに来て初めてデュエルっぽいぜ」

 

 

ヒカリ(楽しそう……鳴海翔護が……??誰も彼も見下してるデュエリストなんじゃ……?ヒカリとのデュエルでは、嘲笑ってたけど、笑ってなかったのに……。)

 

 

獰猛な笑みを浮かべる翔護。そしてその様子を見て困惑し始めるヒカリ。

ヒカリが光だった時のデュエルでは一瞬たりともそんな顔はしていなかったのに。

 

愉謁「………何だこの強力なカードは?チューナーってのもわかんねえが、取り敢えずその効果が洒落にならねえな……。」

 

翔護「ククククク……!!いいねえ……良いぞお前。」

 

愉謁「ちっ、融合は加えさせてやるよ。」

 

翔護「フフフ。んじゃあ、遠慮なく。んで、お前は『メタバース』で何したかったんだァ?」

 

愉謁「そんなに知りたきゃ教えてやるよ。見やがれ、俺の切り札を!!

罠カードを発動した場合に、手札の『驚楽園の支配人(アメイズメント・アドミニストイレイター)∀rlechino(アルレキーノ)〉』の効果を発動する。」

 

 

驚楽園の支配人(アメイズメント・アドミニストイレイター)∀rlechino(アルレキーノ)〉ATK2600

 

 

翔護「【アメイズメント】か。初めて見るな。」

 

 

翔護も同じくディスクで効果を確認する。

 

翔護「罠カードが発動した場合に発動できる特殊召喚効果か。」

 

ヒカリ「それって、灰流うららでメタバースが無効化されてるから発動出来ない効果なんじゃ……?」

 

翔護「……ん?ああ、彩華。いたのか」

 

ヒカリ「(ギクッ!?)…………お、お久しぶりです……マスター。お元気そうですね…」

 

翔護「…………俺をマスターなんて呼ぶくらいならこいつのデュエルをよく見ておけ。彩華ヒカリ。」

 

ヒカリ「え?この一年生のデュエルをですか……?」

 

愉謁「何だ、この()()()()()な女はァ?」

 

翔護「彩華、コイツは既に、俺以外この学園の誰よりも、デュエルを理解しているだろうよ。お前も、少しでもマシなデュエルがしたければ、学んでおけ。」

 

ヒカリ「……………は、はい……っ」

 

表面上は、一切見えない心中で歯噛みするヒカリを他所に、翔護は手札からカードを1枚取り出す。

 

翔護「魔法カード『融合』を発動。ブレイズマンとリキッドマンを融合してE・HEROサンライザーを融合召喚。」

 

 

E・HEROサンライザーATK2700

 

 

愉謁「サンライザー……?聞いたことがないHEROだな」

 

翔護「そう見てえだな。どうもこの世界はカードプールが貧弱だ。サンライザーの特殊召喚成功時効果発動。

デッキから『ミラクル・フュージョン』を手札に加える。更に、リキッドマンの効果。二枚引いて一枚捨てる効果。

 

ヒカリ(一体何が違うっていうの?ここから『ミラクル・フュージョンで更にヒーローを出して総攻撃。これで終わりでしょ。)

 

愉謁「『ミラクル・フュージョン』か……サンライザーを考えると、他に俺の知らねえヒーローが無いって考えるのは都合が良すぎるな。くそっ、さっきから使わされてる感があって苛つくぜ。リバースカードオープン。罠カード『A・∀・HH(アメイズ。アトラクション・ホラーハウス)』を『驚楽園の支配人(アメイズメント・アドミニストイレイター)∀rlechino(アルレキーノ)〉』を対象にして発動だ。このカードを装備カードにして装備する。さあ、残りの効果を処理しな。」

 

翔護「そうさせてもらうわ。二枚引いて一枚捨てる。その後、ミラクル・フュージョンを手札に。

残りの伏せカードは一枚、そいつが何か見せてもらうぜ。魔法カード『O−オーバーソウル』を発動。今捨てたネオスを特殊召喚!」

 

E・HEROネオスATK2500

 

愉謁「高レベルの通常モンスターHEROだと……?それにオーバーソウル……どうやら融合を黙らせれば楽勝ってプランも訂正だなこりゃ。さて、こっからどうするんだ?ミラクル・フュージョン、使わねえのか?」

 

翔護「当然だ。この状況で使っても美味い部分は食えねえ。取り敢えずぶん殴らせてもらうか。

バトルフェイズ。ネオスで攻撃だ。そして攻撃宣言時にサンライザーの効果発動!自分以外のHEROでの攻撃宣言時にフィールドのカードを対象にして破壊する。当然、『驚楽園の支配人(アメイズメント・アドミニストイレイター)∀rlechino(アルレキーノ)〉』を指定する。」

 

愉謁「オレの場の『A・∀・HH(アメイズ。アトラクション・ホラーハウス)』の効果を発動。サンライザーの効果を無効化するぜ。

これでネオスは返り討ちだな。」

 

ネオスATK2500 VS 驚楽園の支配人《アメイズメント・アドミニストイレイター》〈∀rlechino(アルレキーノ)〉ATK2600

 

翔護「そいつはお前がこのカードを対処出来なきゃ、訪れない未来だぜ。ダメージ計算前、手札からE・HEROオネスティ・ネオスの効果発動。

ネオスの攻撃力を2500上昇だ。」」

 

E・HEROネオスATK5000

 

ヒカリ(なんにも変わらないなあ……試験デュエルで見た、閻魔って子とのデュエルで見た、そして……ヒカリが見せつけられたデュエルとおんなじ…どうせ、鳴海翔護が勝つんだ。せっかく手札に加えたミラクル・フュージョンすら、わざわざ使わなくても勝てる

ヒカリはサイバー・エンド・ドラゴンすら、召喚できなくなってるのに、あの人は強いままだ………。

 

このまま行けばヒカリはサイバーズクラブに居場所は無いのに。

 

もういっそ、ヒカリがあの人を本当は好きじゃないことを隠したまま……本当にただ庇護下で暮らすことを考えちゃおうかな……)

 

 

ネオスの攻撃が、驚楽園の支配人(アメイズメント・アドミニストイレイター)∀rlechino(アルレキーノ)〉』の胴体を縦に切断しようと腕を振り下ろした。

その瞬間−−

 

愉謁「残念だったな!!チェーンして、俺も手札から『ダーク・オネスト』の効果を発動だ!!ネオスの攻撃力を元々の攻撃力分下げる!!」

 

翔護「闇落ちしたオネストか!!」

 

ヒカリ「え……!??」

 

ネオスATK2500 驚楽園の支配人(アメイズメント・アドミニストイレイター)∀rlechino(アルレキーノ)〉ATK2600

 

愉謁「驚楽園・手品(アメイズ・マジック)!!!!」

 

 

翔護「ぐっ…!!」

 

 

鳴海翔護LP3900

 

 

ヒカリ「………うそだ……嘘だよそんなの……鳴海翔護が、出し抜かれたなんて……」

 

 

翔護「サンライザーで攻撃!」

 

E・HEROサンライザーATK2700 VS 驚楽園の支配人(アメイズメント・アドミニストイレイター)∀rlechino(アルレキーノ)〉ATK2600

 

愉謁「くっ……!!」

 

愉謁LP3900

 

 

ヒカリ「嘘だよ………鳴海翔護と互角に戦えるデュエリストがいるなんて……!!」

 

 

翔護「いいねいいねぇ!!!!楽しいぜ!!!!!ヒャハハハハハハーーー!!!!!」

 

愉謁「ここに来て良かった!!オレと互角に戦えるやつがいるなんてな!!もっとそういうの来いよ!!!!オレの手品はまだまだ在庫過多だぜ!!!!」

 

翔護「いいぜいいぜ最高だぜ!!ネタ切れ起こすまでやってやんよ!!そして!!!!」

 

愉謁「オレの在庫は無尽蔵だぜ!!息切れするまでやってやるまで!!そして!!!!」

 

 

 

 

 

翔護・愉謁「−−−−この決闘−−俺が勝つ!!!!!!!!!」

 

 

 

 

 

 




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