黄泉がえりの権利を掛けて、異世界の決闘者−終わった遊戯王GXへ   作:SOD

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新年明けましておめでとうございます。今年も一年よろしくおねがいします。


まあ単純にデッキパワーに差があり過ぎるから勝つのは当然。つまりこれは異世界転生チートと言えなくもない。

手札3 場 E・HERO サンライザーATK2700

 

享楽愉謁 LP3900

手札0 場 伏せ1

 

ヒカリ(鳴海翔護と享楽愉謁。両者のエースが激突し、互いに100ずつのダメージを受ける痛み分け………)

 

閻魔「痛み分けでは無いですよ。ヒカリさん」

 

ヒカリ「きゃっ!?あ…え、閻魔さん」

 

閻魔「いや〜お久しぶりですねえヒカリさん。元気ですかー?」

 

ヒカリ(この子は、確か鳴海翔護をこの世界に連れてきたっていう

張本人……)

 

ヒカリ「あ、あの元気です……けど、痛み分けじゃないって何でですか?」

 

閻魔「そりゃそうですよ。アレ見てくださいよ。」

 

ヒカリ「………え?アレ………??」

 

閻魔が指すと、享楽愉謁がドローフェイズに入るべく、デッキに指をかけたところだった。

 

愉謁「オレのターンだ。ドロー!」

 

引いたカードを確認した愉悦は、少し苦しそうな表情をしながら長考に入る。

 

閻魔「手札は一枚、場には伏せカードが一枚。

さて、ヒカリさんは、この長考をどう見ますか?」

 

ヒカリ「え…えっと…召喚出来るモンスターが引けなかった…?」

 

閻魔「なるほど。つまり、壁モンスターが出せなくて困っていると?」

 

ヒカリ「う、うん…だってマスターには、攻撃力2700のモンスターがいるし……」

 

閻魔「そうですね。攻撃力2700のモンスターがいます。

更に翔護さんの手札にはヒーローを墓地で融合するミラクル・フュージョンもあります。壁モンスターが一体出せた程度じゃ、なんの役にも立ちません

 

ヒカリ「………そ、そうですね。(確かに言われてみればその通りだけど、だからどうしたって言うのよ?)」

 

閻魔「それに、ヒーローにはフリーチェーンで相手モンスター除去して破壊されても蘇って、ついでに相手の攻撃力まで下げる神のカードよりも凶悪な切り札までありますからね〜」

 

ヒカリ「ビクッーー!???」

 

閻魔の何気なく言っただけの言葉は、自分の身を焼き、痛ぶり、切り札を弄ばれたヒカリの脳裏に、鮮明に浮かび上がり、膝を震わせる。

自身の身体を抱きしめたい衝動を必死に抑えることで精一杯で、下着を濡らし、太ももを伝う僅かな水分を留めるまでは叶わなかったヒカリの呼吸が荒くなっているのは、詮無きことだ。

 

閻魔「まあ、あんなインチキカード、現状でも相手が弱くて詰まらないなんて言ってる翔護さんが召喚するとなったら、相手はもう例えようも無いほど翔護さんを苛つかせた人でしょうがねえ」

 

ヒカリ「…………はっ……はっ……はぁっ………!!」

 

閻魔「ヒカリさん??大丈夫ですか?」

 

ヒカリ「………はぁっ………はぁっ………だ、だいじょ、ぶ…です。❩

 

閻魔「そうですか。なら良いんですけどーー」

 

明らかに大丈夫ではない様子のヒカリを特に気にせず、閻魔は続ける。

 

 

閻魔「……下手に翔護さんを刺激するくらいなら、いっそ逃げた方が良いですよ?」

 

 

ヒカリ「……………え??」

 

閻魔「閻魔として断言します。

鳴海翔護さんは、他人のお世辞や自分を利用しようとする人間を見抜けないほど、チョロい人生は送ってません。

ヒカリさんはあくまでも翔護さんのイレギュラーで想定外だったそうです。だから翔護さんも今は特にヒカリさんに何をすることも無かったです。

 

けど……」

 

ヒカリ「…………けど?」

 

 

閻魔「………………その気になったら、鳴海翔護はあなたの女のカラダを利用するくらいのことは平気でしますよ。」

 

ヒカリ「お…女の……カラダ…??」

 

閻魔「閉鎖的な孤島の学校ですからね。ラーイエローの生徒をどう従わせるかについても、翔護さんの中では既にプランが出来上がってます。もちろん……()()()()()()への見せしめも。

 

若い男性だけの寮です…女の子のカラダが好きに出来るとなれば、喜んで従う人もいるでしょうね。

 

問題は…女の子を()()()()()()()()()()?ですね。」

 

ヒカリ「………………あ。……………あぁっ………」

 

想像することすら忌避するような未来が、一瞬だけ浮かんで、必死にそれをかき消す。

 

閻魔「もちろん、ワタシも超美少女なので、無いとは言い切れない未来です。

けど、従う者には身の安全を保証していることを示しておかないと、着いてくるものも着いてこなくなることを考えると、私はまだ安全な方です。

ああ見えて、頭キレるんですよ。あの人。」

 

ヒカリ「……ハァ………ハァ……ッッ……!!」

 

閻魔「とまあ、そんなわけで。以前のような、翔護さんを苛つかせることが無いように頑張ってくださいね。ヒカリさん。

 

でないと次は、女性として生活することすら出来なくなるかもしれませんよ。」

 

ヒカリ「……………っっっ!!!!」

 

今度こそ、ヒカリは自身のカラダの震えを、抱き留めずにいられ無かった。

 

元男として、()()未来は受け入れられない。

嬲られる。文字通り。冗談じゃない。誰がそんなことを納得するものか。

 

閻魔「ほらほら、ヒカリさん。デュエル見てなくて良いんですか?見ているように言われてたんじゃないですか?」

 

ヒカリ「……………はい……。」

 

力無く返事を返したヒカリは、光を映さない瞳でデュエルの観察を続けるのだった。

 

 

 

愉謁「………………。」

 

翔護(随分と長考してるな……。

手札は一枚。場には伏せカード一枚。

一方俺の方は除去と攻撃力操作のモンスターと、手札にはミラクル・フュージョン。普通に考えるならもう詰みは目の前だが……)

 

愉謁「………………よし、やるか。」

 

翔護(ガッカリさせてくれんなよ?)

 

愉謁「魔法カード『死者蘇生』を発動。墓地から驚楽園の支配人(アメイズメント・アドミニストイレイター)∀rlechino(アルレキーノ)〉を特殊召喚!」

 

 

 

驚楽園の支配人(アメイズメント・アドミニストイレイター)∀rlechino(アルレキーノ)〉ATK2600

 

 

ヒカリ「どうして攻撃力が低いモンスターをわざわざ攻撃表示で…?」

 

閻魔「そりゃあ、倒せる自信があるからじゃないですかねえ?」

 

ヒカリ「………そんなわけ、ないよ……」

 

閻魔「どうしてですか?」

 

ヒカリ「だって……それなら前のターンですれば良かった……死者蘇生が引けるか分からないのに、このターンでやらなきゃいけないことってなんですか?」

 

閻魔「答え合わせは、あちらの享楽さんがしてくださることでしょう。はい。注目です」

 

 

愉謁「俺は墓地のA・∀・HH(アメイズ。アトラクション・ホラーハウス)を除外して、驚楽園の支配人《アメイズメント・アドミニストイレイター》〈∀rlechino(アルレキーノ)〉の効果発動。

サンライザーを破壊する!」

 

ヒカリ「……そんな効果があったんだ…。」

 

翔護「チェーンは無い。」

 

愉謁「ならバトルだ!行け、驚楽園の支配人《アメイズメント・アドミニストイレイター》〈∀rlechino(アルレキーノ)〉。ダイレクトアタック!!」

 

驚楽園の支配人《アメイズメント・アドミニストイレイター》〈∀rlechino(アルレキーノ)〉ATK2600 

 

鳴海翔護 LP1300

 

翔護「…………。」

 

ヒカリ「な…鳴海翔護のライフが大きく下回った……!

もしかして…勝つの!?」

 

閻魔「それは難しいでしょうねえ。両者の有利不利は明確ですよ。」

 

ヒカリ「で、でもあの伏せカード次第では、ミラクル・フュージョンで出した融合モンスターに対処することだって…!!」

 

閻魔「………………ヒカリさん。何も私は、ミラクル・フュージョンで融合HEROが出せるから有利って言ってるわけじゃないんですよ。」

 

ヒカリ「じゃ、じゃあ一体何が有利なの…?」

 

 

翔護「俺のターンだ。ドロー。メインフェイズ。

魔法カード『ミラクル・フュージョン』を発動。」

 

愉謁「来やがれ!!」

 

翔護「ああ。墓地のブレイズマンとリキッドマンで融合。

 

来い、サンライザー。」

 

E・HERO サンライザーATK2700

 

愉謁「に…二枚目のサンライザーだと!?」

 

ヒカリ「……う、うそ………」

 

閻魔「ルール上何も問題ないことです。なのに、この世界の人たちは二枚目の可能性なんて考えもしません。

 

ヒカリさん、翔護さんがあれだけ自信満々で余裕綽々なのはね、デッキの完成度が桁違いな上に、デュエリストとしての力まで段違い。更に極めつけにカードの効果すらろくに確認もせずに攻撃力だけで判断してる人達ばかりだからなんです。」

 

翔護「サンライザーの効果をチェーン1、リキッドマンの効果をチェーン2で発動。2枚引いて、一枚捨てる。そしてミラクル・フュージョンを手札に加える。」

 

愉謁「まだだ!!驚楽園の支配人《アメイズメント・アドミニストイレイター》〈∀rlechino(アルレキーノ)〉の効果をチェーン3。デッキからアメイズ罠をサンライザーに装備する!!

 

|A・∀・WW《アメイズ・アトラクション・ヴァンキッシュヴァイキング》をサンライザーに装備だ!

 

これでサンライザーがモンスター効果を発動すれば、手札に逆戻りだ!!」

 

翔護「なら、ミラクル・フュージョンを更に発動する。墓地のサンライザーと、オネスティー・ネオスを融合。

 

E・HERO THE シャイニングを融合召喚。 」

 

愉謁「また知らねえ融合ヒーローか!!」

 

翔護「シャイニングは除外されているヒーロー一体につき攻撃力が300上がる。除外されたヒーローは4体。攻撃力は」

 

シャイニング ATK3800

 

ヒカリ「さ…3800……ミラクル・フュージョンでヒーローが除外去れてたのは、この切り札の力を最大限発揮するために!?」

 

愉謁「ちくしょう…とんでもねえ切り札出してきやがったな……。

 

すまねえな………『激流葬』だ!!!!」

 

翔護「…!」

閻魔「激流葬ですか!」  

ヒカリ「うまい!!」

 

 

激流葬

 

罠カード

モンスターの召喚・反転召喚・特殊召喚の成功時に発動出来る。

フィールドのモンスターを全て破壊する。

 

 

 

鳴海翔護 享楽愉謁

 

場互いに0!!

 

 

 

愉謁「……………。」

 

翔護「……………。」

 

 

 

両者、沈黙のまま目を逸らすことなく対峙している。

 

 

ヒカリ「き、決まった…!!これならまだ、あ、あっちの人勝てますよね!?」

 

閻魔「…………。」

 

ヒカリ「え、閻魔さん…??」

 

 

愉謁「……………。」

 

翔護「……………。」

 

 

不可解な沈黙。不自然な時間がわずかに流れた。

そして……

 

愉謁「………来いよ。」

 

翔護「………シャイニングの効果。場から墓地へ送られた時。

除外されているエレメンタルヒーローを二体、手札に戻す。リキッドマンと、オネスティー・ネオスだ。」

 

ヒカリ「そんな効果まであったんだ……でもまだ勝負は分からないはず……」

 

閻魔「ーー決着つきましたね。」

 

ヒカリ「な、何ですか!?まだライフは3900も残ってるのに!!」

 

愉謁「…………。」

 

愉謁は、自身のデュエルディスクで、リキッドマンのステータスを調べた。

 

翔護「お前は、他の奴とは比較にならねえほどデュエリストしてるな。」

 

愉謁「………1400か。ったく、とんでもねえ奴と同期になってたもんだよなぁ」

 

翔護「これからよろしく働いてもらうぜ。」

 

愉謁「………まあ、こんだけやられりゃ、文句はねえわな。」

 

 

ヒカリ「いったい、どうしたって言うの?何で諦めムードなの??」

 

 

翔護「召喚。リキッドマン。バトルフェイズ。リキッドマンでダイレクトアタック。そして、オネスティー・ネオスの効果発動。」

 

 

E・HERO リキッドマンATK1400

 

オネスティー・ネオス効果、ヒーローに攻撃力2500プラス

 

リキッドマンATK1400+2500=3900

 

享楽愉謁LP3900

 

 

ヒカリ「…………………あ。」

 

 

閻魔「そういう事ですよ。ヒカリさん。」

 

 

 

 

 

 

享楽愉謁 LP0

 




一方的な虐殺とか飽きてきたのでそろそろ翔護にはデュエル控えてもらおうかなと思ってます。飽きるし。

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