黄泉がえりの権利を掛けて、異世界の決闘者−終わった遊戯王GXへ 作:SOD
完全無課金でもテーマ2つくらい余裕で組めましたよ。
そんなわけなんで、リアルでも組んでるエルドリッチ使ってランク戦行ってplatinum1と強欲な壺手に入れたので、ぽつぽつ再開します。
正直、こんなさっさとやることないなるとは思わなかった……今後に期待。
デュエルに決着がつき、鳴海翔護はデュエルフィールドから降りてきた。
背後には敗北の悔しさで地べたに身を投げた享楽愉謁。機械的な天井を見上げながら、何を考えるのか……。
閻魔「お疲れさまです翔護さん。いや〜20人近いデュエリストがボコボコにやられるようなデュエリストでもお構いなしで安定の勝利でしたねえさふごっーー!??」
翔護の勝利を讃える閻魔の頭ををすれ違いざまに肘打ちして、その後ろにいたヒカリに近づいていく。
ヒカリ「……あ…………………」
翔護「………つまらないな。雑魚ばかりだ。この学園は」
ヒカリ「……っ!?」
翔護「お前のいたサイバーズクラブとやらも、この辺に散らばるゴミと同じか」
ヒカリ「ーー違っ」
翔護「何が違う。言ってみろ」
ヒカリ「っっ……!!」
翔護「……最後に会った時と比べて、随分少女な姿に収まったもんだな。
女の姿にも慣れたか」
言いながら、結ばれた髪の毛を弄ぶ。そんな翔護に、憎しみを感じつつも、俯いて、されるがまま、屈辱に耐えるヒカリ。
勝てもしない相手に、向かっていってどうするのか。クラブの力に加える為にも、気に入られなければ。と。
ヒカリ「………………っっっ」
翔護「どうだ?クラブの仲間には
ヒカリ「ーーー!!!!」
だが、心が耐えきれなかった。
ヒカリは翔護の手を叩き払った。
ヒカリ「フーッ…フーッ…!!」
翔護「何だ、言いたいことがあるなら口にしてみろ。
その口、虚言以外を話せないのか?」
ヒカリ「………………して。」
翔護「聞こえねえ。なんて?」
ヒカリ「ーーヒカリの……サイバー・エンド・ドラゴンを返して!!!!」
翔護「無理だな。」
ヒカリ「どうして!?」
翔護「サイバー・エンド・ドラゴン。そのカードは紛れもなくお前の手元にあるんだろ。返せも何も、俺はお前のサイバー・エンド・ドラゴンなんか持ってない。」
ヒカリ「あれから、サイバー・エンド・ドラゴンが召喚出来ないの!アナタが何がしたんでしょ!?カラダを変えたみたいに!!
返してください!!ヒカリのサイバー・エンド・ドラゴンを!!
カラダが変わったのは諦めます!他に何かが欲しいならあげますから…………サイバー・エンド・ドラゴンだけは……返してください……返してよおおおおーーーー!!!!」
初めてデュエルをした日のように、翔護に縋り付く姿は、あの時の
弱々しく放心した時とは違う確立した自我を確かに感じさせた。
なのに、何故かあの時よりずっと幼い迷子のように思わせるのは、何か原因なのだろうか?
それは、親の愛情を知らない人間には、理解できることでは無いだろう。
ゆえに、鳴海翔護には理解出来ない。
対等な愛を知っていても、無償の愛を知らない翔護には………。
翔護「………………。」
翔護とて、鬼ではない。不必要な物を奪ってしまったなら、返却する良心くらい残っている。
だが、どこにあるのかすら分からない、ましてや奪った覚えすらないものを返すなど、どうすればいいのかも分からない。
カード渡して解決なら、まだ話は早い。だが現物はヒカリ本人の手元にある。そもそも召喚出来ないと言われても身に覚えがない。
ゆえに、翔護の返答は、無責任なものだった。
翔護「とった覚えの無い物のことなんざ知らん。」
ヒカリ「そんな……そんなの無責任じゃないですか!」
翔護「無責任だと?」
ヒカリ「そ、そうですよ!ヒカリを女の子にして、大切なものを奪われてます!!」
翔護「悪意のある言い回し止めてもらえる?それだといかがわしい感じになるから。」
ヒカリ「い、いかがわしいこともされました!!ひ、ひひ人前でヒカリのカラダを……お股……を!!」
翔護「あ、してたわ。」
閻魔「翔護さん!?」
“え?あいつめっちゃ可愛くはなってるけど元金玉だろ?(ヒソヒソ)”
“あ、ああ。しかも男の時別にイケメンでもない(ヒソヒソ)”
“いくら可愛くても元金玉はちょっと無理だわ……(ヒソヒソ)”
ヒカリ「そうですよ!!ヒカリ、責任取って貰わなきゃいけないことされてます!!!」
翔護「分かった。分かったからもう少し声のボリューム設定落とせ。いつの間にか外部から野次馬集まって来てんだろうが!」
ヒカリ「じゃあ責任取って、ヒカリがサイバー・エンド・ドラゴンを召喚出来るようにしてください!!
そうじゃなきゃ………学園中に言いふらします。」
翔護「それお前も無傷じゃ済まねえが?」
ヒカリ「もうヒカリは……とっくに“傷物”にされてるじゃないですか!!!!」
え!??
と集まってきた外野がガヤガヤとざわめき始める。
学園の2年、3年生は既に男子生徒が女性にされた事件については周知している。人の噂に戸は建てられぬ。しかもそれが学園の中でも注目度の高いサイバーズクラブの副主将となれば、有名にならないはずがない。そんな彩華ヒカリに手を出したということは……
“あいつホモなんじゃね?”
どこからか、そんな声が発せられた。
翔護(今言ったやつは、絶対に見つけ出して生まれてきたことを後悔させてやろう。世の中には死ねないことで味わえる地獄があるってことを教えてやる。)
ヒカリ「はぁっ……はぁっ……はぁっ……」
大声を出すことに慣れていないらしいカラダと肺がついに悲鳴を上げて、乱れた呼吸で疲労の回復を始めるヒカリ。
元男の彩華ヒカリに手を出したと聞き、我が身も実は危ないのではと危機感を感じ始めた代紋閻魔。
このバカ騒ぎにも関わらずいつもの間にかデュエルフィールドで眠っていた享楽愉謁。
以上の3名を何となく横目で眺めた翔護は、ハァ…と疲れたようなため息を吐き……。
翔護「あー………サイバー・エンド・ドラゴンが召喚出来る出来ないは知らんが、強くなりたきゃ俺について来い。
お前らは揃いも揃ってデッキ構築の基礎も知らんやつばっかりだ。
だから教えてやる。そうすりゃ、ちっとはマシなデュエリストになるだろ。」
ヒカリ「サイバー・エンド・ドラゴンじゃなきゃ駄目なんです……ヒカリは、サイバー・エンド・ドラゴンと一緒に強くなるって誓ったんです……」
翔護「時代の流れ、カードプールの変化に付いてこれないカードなんか掃いて捨てるほどある。かつて禁止カードにまで指定されたカードすら、現代においては戦力には足りないなんて、あまりにも見飽きた現実だ。」
ヒカリ「それでも、嫌なの……サイバー・エンド・ドラゴンじゃなきゃ………ヒカリは嫌なんです……」
翔護「攻撃力は4000。貫通効果持ち。光属性、機械族、星10、融合モンスター。
召喚するのと同じ労力で、それ以上の戦果を幾らでも挙げられる。きりがないほどにな。
はっきり言って、時代遅れだ。」
そう言うと、翔護はデュエル場から退室する。
閻魔「あ、待ってくださいよ翔護さん!」
ヒカリ「…………それ…でも……時代…遅れでも……ヒ、カリは……っっ。
っ…うっ……うああああああ……っっ……!!」
背後で泣きじゃくるヒカリに、翔護が目をやることはなかった。
執筆意欲欲しいのでコメントください。
代わりにマスデュエの質問でも答えますから!
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