黄泉がえりの権利を掛けて、異世界の決闘者−終わった遊戯王GXへ 作:SOD
試験官「受験番号10番。鳴海翔護くん。
君はこの試験デュエル次第では、簡単にラーイエローに入寮出来る順位となっている。
我々は君に期待しているよ。」
翔護「どうも。」
翔護(ラーイエロー?三幻神のラーのことか?)
試験管「それでは試験デュエルを始めよう。準備はいいかね?」
翔護「あー………まあいいか。はい。」
何がなんだか全く分からない状態だが、目上の言うことには害がなければ流されておく性格の翔護は、取り敢えずディスクを構えた。
試験管(む?何だあのデュエルディスクは?
翠色のディスク…形も大きく異なるな)
翔護・試験官「デュエル!!!」
試験官LP4000
鳴海翔護LP4000
試験管「私のターンだ。モンスターをセット。
カードを伏せてターンエンドだ。」
翔護(手札事故か…)
ほんの僅かな、最低限の動きしかしない試験管に、そう結論付ける。
翔護「…………俺のターン。E・HERO アナザー・ネオスを召喚。」
試験管「アナザー・ネオス……??全く聞いたことのないE・HEROだ…遊城十代が使っていたネオスとは別物なのか…??」
翔護(……遊城十代…誰だそれ。ネオスなんて欲しけりゃいくらでも手に入るカードじゃねえか)
翔護「魔法カード『融合』を発動。フィールドのアナザー・ネオスと手札の『E・HERO ネオス』を融合する。」
試験管「ネオスだと!?何故そのカードを!?」
翔護「原初の力交わりて、新たな
融合召喚。レベル6『E・HERO グランドマン』」
E・HERO グランドマン ATK3300
この世界の誰も見たことない、新たなHEROの1ページが今開かれた。
それは、アカデミアの英雄が卒業して2年が経過した現代に於いても異常な一枚。早すぎた力。
観客席に居た一人のオベリスクブルー女子は、その登場に困惑していた。
オベリスクブルーの少女「な、何よあのカード…それに、どうして十代さま以外の決闘者が『E・HERO ネオス』のカードを……?」
アカデミアの実技担当最高責任者は、懐かしそうに気持ちを洩らす。
「……シニョール十代が卒業して、もう2年になるノーネ。
去年の一年間…それはそれは静かで、穏やかで、何事も無く生徒たちは過ごし、そして卒業して行ったノーネ。
そんな翌年、この学園に、新たなヒーローが現れたということーは、彼もまた、神から重要な役割を授かった少年なのかも知れないノーネ。」
神はどのような者にも、必ず重要な役割をお与えになるノーネ
「……出来ることナーラ、新しいヒーローの行く末に…幸多からんことーヲ…」
翔護「フィールド魔法ネオスペースを発動して、バトルフェイズ。グランドマンでセットモンスターを攻撃!」
試験官「ぐうっ!私のセットモンスターはニュードリュアだ!戦闘で破壊され墓地へ送られた時、フィールドのモンスターを破壊する効果が発動する!!」
翔護(ニュードリュア……???
何でそんな幾らでも上位互換が見つかりそうなカードを………)
翔護「こちらもグランドマンの効果をグランドマン自身をリリースして発動します。」
試験管「これでニュードリュアの破壊効果から逃れたか。中々優秀だな」
翔護(……その発言がジョークかリップ・サービスであることを祈るばかりだ。
これじゃまるで小学校だ………いや、俺が勘違いしただけで、ここは小学校なのか?)
翔護「……まあ、どうでもいいことか。
……湧き上がれ、E・HERO マグマ・ネオス。」
E・HERO マグマ・ネオス ATK 3000
試験管「これは、遊城十代が使ったモンスター!!」
翔護(……何だと?ネオスだけなら市販で投げ売りされてるノーマルモンスター。だが………
遊城十代とか言う奴、まさか融合ネオスまで使ってんのか?
俺以外持ってないもんだと思ってたが)
翔護「……まあ、いい。
マグマの効果で、攻撃力が上昇しATK800アップ。そしてフィールド魔法ネオスペースで500アップ。」
E・HERO マグマ・ネオス ATK4300
試験管「こ、攻撃力4300だと!?」
翔護「行け、マグマ・ネオス!!
コンティネィト・ブレイカー!!!!」
E・HERO マグマ・ネオスATK4300
オベリスクブルーの少女「まさか、ワンターンキル!?」
実技担当最高責任者「マンマ・ミーア!!??」
試験官「そうはいかんよ!罠カード発動『炸裂装甲』!!
マグマ・ネオスを破壊する!!」
翔護「何だと!?」
試験官の発動した炸裂装甲が、熔岩の塊を操るマグマのヒーローを爆砕する。
翔護「……………。」
試験官「決まったと思ったかね?
勝負は決着する瞬間まで気を抜いてはならない。アカデミアに入学した時にはしっかり学びなさい。」
翔護「……………。」
試験官「……ターンエンドかね?」
呆然とする翔護に、試験官がデュエルの進行を促す。
オベリスクブルーの少女「……無理もないよ。絶対決まったと思ったら、エースが破壊されちゃったんだもん…」
実技担当最高責任者「……どうするノーネ?ボーイ」
誰もが翔護の様子に劣勢を読み取っている。
それは、観戦している他の受験生や、在校生の声からも判断出来た。
そうだ…この世界の住民はーー…………
翔護「…………ああ、参った……」
試験官「諦めるのかね?鳴海翔護くん?」
翔護「俺はいったい、この小学校レベルのデュエルで何を試験されているんだ……」
試験官「……?小学校レベル?」
翔護「もう良い。終わりにしましょう。
速攻魔法『リバース・オブ・ネオス』デッキからネオスを特殊召喚!!」
試験官「な……バカな…二枚目の………ネオス??!」
翔護「どうやら俺は、この世界のアカデミアで、マトモなデュエルは期待出来ないらしい。
さっさと終わらそう。惨めになってきた。
ネオスでダイレクトアタック。」
E・HERO ネオス ATK3000
翔護「ネオスの攻撃力は、ネオスペースで500上がっている。」
試験官「しかし、まだ私のライフは1000残る!」
翔護「『リバース・オブ・ネオス』で特殊召喚したネオスは、攻撃力が1000上がる。」
試験官「なんだって!?」
翔護「終わりだ…リバース・エンド・ネオス!!!」
E・HERO ネオス ATK4000
試験官「う…うわあああああーー!!!」
試験官 LP4000 → 0
翔護❨…………何かよく分かんねえけど、これ初心者イジメしてるみたいで嫌なんだけど❩
自分を試験するーとか言ってる奴が片手間にソシャゲ周回しながらでも絶対負けない実力差あったら普通にうんざりすると思います。