黄泉がえりの権利を掛けて、異世界の決闘者−終わった遊戯王GXへ 作:SOD
イベントのおかげで石もあることだし、課金は少量で済みそうだな!
ジェム安売りしねえかな……
ヒカリ「ぐぬぬぬぬ…!」
翔護「さて、デュエルアカデミア入学二日目。そして、この学園で迎える最初の朝日を、可愛らしい少女と迎えることになったな。」
ヒカリ「ぐぬぬぬぬ…!!」
翔護「船で登校という特異な手法を取るがゆえに、新学期の授業が始まるのは明日だ。これは昨今人の目を集める健康管理の観点から見ても、理に適っていると言える。」
ヒカリ「ぐぬぬぬぬぬぬぬ……!!!」
翔護「これでデュエリストがせめて赤点に届く程度でいいから強ければなぁ……」
ヒカリ「うがあああああああーーー!!!!」
翔護「どうした彩華。ロックの血が騒ぐのか?」
ヒカリ「そんな血液を持った覚えはありません!!
それよりこの服ですよ。ほんとぉーーっっっに着替えに行きたいんですけど!?」
翔護「ふーん。俺は別に何でも良かったんだが…そこまで言われるとむしろ妨害したくなってくるから、人間って不思議な生き物だよな」
ヒカリ「あなたの性根が腐った人間性を、人間全員が持ってるとでも思ってるんですか!?」
翔護「お前、たった一日で俺に対して容赦なくなり過ぎじゃね?」
ヒカリ「たった一晩で人にこんな格好させてる人が何言ってるんですか!
なんなんですかこの格好!?
お腹は何にも隠せてないし!
パンツの前は閉められないし!
ショーツもちょっと見えるし!
タトゥーが入れられてると思ってたけど、よくよく調べたら、耳にピアスまで開けられてるじゃないですか!!
どんだけ人のカラダ着せ替え人形にしてるんですか!!コレが好きなんですか!?好きなアイテムの詰め合わせセットですか!?」
翔護「良かったじゃねえか、ヘソじゃなくて。」
ヒカリ「よくありませんよ!これじゃあヒカリ、嫌らしい女の子みたいじゃないですか!」
翔護「話は変わるが、お前案内する立場なんだから俺の前歩けば?」
ヒカリ「嫌ですっっ!!!どうせまたお尻にちょっかいかけるつもりなんでしょう!?ヒカリのお尻も好きなんですもんね!!ねえ!?」
翔護「ガイドが隣歩いてっと歩き辛いんだよ」
ヒカリ「隣を歩いてるだけでも最大限の譲歩ですよ!?
普通なら無条件で通報ものですよ!」
翔護「ハッハッハッ。絶海の孤島で通報なんざしてどうするんだかw」
ヒカリ「ぐぬぬぬぬーーー!!!」
翔護「ああ、そうだ。ついでだからここで、少し授業をしてやろう」
ヒカリ「授業?何言ってるんですかいきなり。あなたなんかに授業なんてしてもらう必要は--」
翔護「ふむ。そうだな。今日の授業は、バトルフェイズに出来ることについてだ。どっかのデュエルアカデミア生徒のアホは、信じ難いことに、ダメージステップにサイクロン撃とうとするくらい理解に乏しいらしいからな。」
ヒカリ「……………」
翔護「何か意見はあるかね?」
ヒカリ「………ダメージステップなんて、知らないもん。
授業でだって、聞いたことないんだもん……」
翔護「勉強までしてんのにゲームの根本的なルールすら把握できてないアホおる?おったわ……」
ヒカリ「習ってないだけだもん!」
翔護「ルールブックに書いてあるハズの基礎知識なんですがねぇ?」
ヒカリ「うぅ〜!!もうヒカリ帰りますー!!!」
翔護「はいはい。いいから道案内を継続してくれー」
ヒカリ「バカー!!」
じゃれ合う加害者と被害者。
なんだかんだ、うまく行っているように見えなくもない。
それから、道中で意外にも本当に真面目なデュエルモンスターズの講義を始めだした翔護に、最初は無視を決めようとしていたヒカリだったが………
翔護「バトルフェイズには大きく分けて『スタートステップ』と『バトルステップ』の2つがある。
この内のスタートステップは、相手が一度バトルフェイズに入ってしまってから相手のモンスターを除去することで、自分のダメージを減らす試みをすることが出来るので、攻撃宣言を行うと相手にモンスター効果、速攻魔法、罠カードなど発動させないモンスターを破壊、除外、あるいは裏側守備表示などにすることで、被害を最小限に抑えられるようにする動きが出来るんだ。
お前らにわかりやすいモンスターは……古代歯車シリーズか?」
ヒカリ「う……そ、そんなの、デッキになければ使えないじゃないですか……」
翔護「だからお前らのデッキはゴミだって言うんだ。事前にそういうモンスターがいると知っているんだから、予めそういう敵とも戦えるカードをデッキに入れておけばいいだろう。」
ヒカリ「あ……あなただって、攻撃宣言時に発動する『魔法の筒』を使ってるじゃないですか。」
翔護「無論、全部採用するなとは言っていない。重要なのは、強力なカードが使えない状況を知っておいて、どうすれば使えるようになるのか?これを解消することだ。
サイバー・エンド・ドラゴン出しても、相手が罠満載で攻撃できなかったら意味ないだろ?」
ヒカリ「そ、それは相手だって攻撃出来ないじゃないですか。」
翔護「その間にエクゾディアを揃えたり、あるいは効果ダメージで相手を倒すカードが使われたら、お前は対処できるのか?」
ヒカリ「そ………それは出来ないですけど……」
軽く反論してやろうと口を出したのを皮切りに、ヒカリの反論の及ばない正論で、翔護は否定し続けた。
翔護「デッキとは作戦の化身だ。相手をどう倒すのか?それを実現するために必要な手段は?相手に自分が弱点と思う行動をされた時、どうやって突破するのか?
最低でもこれに対して何も考えずに完璧な回答を出せないカードの束を、デッキとは呼ばないんだよ。」
ヒカリ「っっ!!ほんとうにどこまでも傲慢なんですねあなたは」
翔護の話は、無視するには惜しいくらい、実践的な学びを得られる。
納得できない発言も多いが、少なくともアカデミアでもこんなことは教えていない。
だからもう少し、あとほんの少しだけ、彼の話に耳を傾けてみよう。
バトルステップには
攻撃宣言時、アタックステップ、ダメージステップがあること。
スタンバイフェイズに発動できるカードを発動しておくことで、メインフェイズに移った時の優先権が勝利に貢献することがあること。
これは難しくてよく分からなかった。
バカにされると思っていたが、翔護はそれに対して
「なるほど。たしかに全世界のデュエリストの標準値が低い以上、ソコを理解するのは難しいかもな。
なんせそれを実践的に使える場面に遭遇出来ないんじゃな。」
との発言には、ヒカリも「この人、何もかも全部馬鹿にしてくるわけじゃないんだ……」
と少しだけ納得していた。
それから、話はデッキ構築に移る。
サイバー・エンド・ドラゴンを切り札にするには、理論的にヒカリのデッキは無駄が多いことを聞いた。
「サイバー・エンド・ドラゴンを出したいのに、どうして他のモンスターを出すためにサイバー・エンド・ドラゴンに全く関係のないアタックリフレクターユニットや、フォトン・ジェネレーターユニットを入れて、サイバー・エンド・ドラゴンを出しづらくしているんだ?」
この言葉は、ヒカリの胸に刺さっていった。
そこから、話は手札枚数と消費量についての講義に。
効率よく手札を使うことは、そのままデュエリストの実力の向上につながると、教わっていた。
翔護「ーーんなわけで、攻撃力だけ考えれば、サイバー・エンド・ドラゴンの代わりに紅蓮魔獣ダ・イーザを使えば、簡単に強い攻撃が出来るわけだ。」
ヒカリ「そういうことだったんですね。
確かに、融合を使ったサイバー・エンド・ドラゴンは手札4枚を消費する。
一方で、紅蓮魔獣ダ・イーザは、強欲で貪欲な壺を使えば、手札を減らさずに攻撃力4000を確保出来る。
パワーボンドで召喚した場合と比べても、攻撃力で劣っても、他のカードで攻撃や破壊を補える点で勝る。更にパワーボンドのダメージを受けるリスクも存在しないから、倒しそこねてもダメージ回避にリソースを裂かなくても良い分、柔軟な対応が可能……。
手札消費の観点から見る、サイバー・エンド・ドラゴンの弱点講座。
悔しいけど………凄く、悔しいですけど………分かり、やすかったです。」
翔護「同じ攻撃力4000を出すにしても、これだけ利点と違いがある。その中で一番問題なのは、サイバー・エンド・ドラゴンをわざわざ選ぶ理由。
絶対にサイバー・エンド・ドラゴンである必然性が無ければ、エースはただの要介護老人と同じ。お荷物だ。」
ヒカリ「言い方はすごくカチンと来ますけど……昨日より、ずっと重く心に伸し掛かってくる感じがします。」
翔護「サイバー・エンド・ドラゴンがダ・イーザに勝る数少ない点は、攻撃力が4000で固定されていること。
ダ・イーザは元々の攻撃力は???だから、モンスター効果を無効にされれば、攻撃力は0になる。
種族、属性としても、戦闘面で考えればサポートカードの豊富さはサイバー・エンド・ドラゴンが勝る。
だが、結局安定して場に出せなければ意味がない。
手札に戻された時を考えてみろ。ダ・イーザはもう一回出せばいいだけだが、サイバー・エンド・ドラゴンはまた何枚かカードを使う必要が出てくる。
除去されないようにサポートしようにも、召喚ですでに大量の手札を使い切っているサイエンに、豊富なサポートは、デッキ構築の段階で既に望めない。
それでもなお、お前はサイエンを使うのか?」
ヒカリ「はい。ヒカリは…サイバー・エンド・ドラゴンと戦いたいです。
だから、もっと教えて下さい。もっと知りたいです。強くなりたいんです。あなたは、非効率だって笑うんでしょうけど……」
翔護「笑わねえよ。」
ヒカリ「え?」
翔護「お前はもう、サイバー・エンド・ドラゴンが自分が思ってるほど強くないって気付いたんだろ?」
ヒカリ「う…っ、うぐぐ……。うぐぐぐぐぐぐぐー!!」
理解はした。しかしそれを自分の口で言うには、まだまだ心の受け入れが足りていないようだ。
翔護「クス…強情なやつ。」
ヒカリ「あー!そうですよっ!!ヒカリはバカですよっ!!でもサイバー・エンド・ドラゴンが良いんです!!好きなんです!!
一緒がいいんですよ!」
翔護「それでいい。」
ヒカリ「………ほんとに、笑わないんですか?」
翔護「俺は無知蒙昧にサイバー・エンド・ドラゴンに拘ってるお前を笑った。」
ヒカリ「やっぱり笑ってるじゃないですか……」
翔護「だが、今は違う。他に強いカードがあると認めてなお、サイバー・エンド・ドラゴンが良いと言えるなら。」
ヒカリ「……言えるなら?」
歩いていた足を止めて、翔護はヒカリに身体をむける。
ヒカリもまた、そんな翔護に向き直った。
その日、ヒカリは出会って初めて、翔護の顔をまじまじと見つめた。
翔護「俺はそんなこだわりが好きだよ。」
フワリ、心になんの重しも無い軽い気持ちが伝わるような笑顔で、
告げた。
ヒカリ「」
ヒカリは言葉が出ないまま、翔護を見つめるだけ。
翔護「現実は理想を侵す。思想は真理を曲げられない。
人は、夢を嘲笑う。
それでも、愛は決して効率に屈しない。」
ヒカリ「……翔護さん…?」
翔護「まあ、アレだ。上手く行かないのはわかってる道へ行こうってんだ。
理屈を理解した上で、その道へ行くという決心を聞きたかったんだ俺は。
だって途中でお前の心が折れたら
ヒカリ「教えてくれるんですか…?翔護さん。」
翔護「ああ。」
ヒカリ「で、でもヒカリは今、サイバー・エンド・ドラゴンの召喚も出来なくて…!」
翔護「出来るデッキを組めばいい。
俺に言わせれば、お前の今のデッキで、安定してサイバー・エンド・ドラゴンを出そうって方が無理なんだ。」
ヒカリ「で…でもっ、それでも出せなかったら、やっぱり昨日みたいになっちゃうんじゃ…!」
翔護「そのためにさっき送ったカードがある。
サイバー・エンド・ドラゴンを
だから、
そのカードはその時まで戦う為の力にすればいい。」
ヒカリ「……はい。分かりました。」
その後も、二人は講義を続け、暫くしてようやくオベリスクブルー女子寮の前にたどり着き……
ヒカリ「……………。」
翔護「へー。女子寮って外装
ヒカリ「違いますよ!??」
何故か外壁が真っ黒になっている姿を目の当たりにしたのだった。
「アアアアアアアアアァーーー!!!!???アリエナイアリエナイアリエナイアリエナイアリエナイアリエナイアリエナイアリエナイアリエナイアリエナイアリエナイアリエナイアリエナイアリエナイアリエナイアリエナイアリエナイアリエナイアリエナイアリエナイアリエナイアリエナイアリエナイアリエナイアリエナイアリエナイーーーーー!!!!!!!!」
次回、第二の被害者、判明!
本当はデュエルの段階で分かるようにしたかったけど、尺の都合でチョンパしました。
まあ、わからんくても支障ないからヨシ!
原作キャラでも女の子にしてしまうのは有りだろうか?諸兄らの変態性を問う。
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可愛ければ、オッケーです。
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原作レ○プは見過ごせない。
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サブキャラならまぁ…